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「なにこれ?」
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「なにこれ?」
ある朝、ベッドで目覚めた私は異変に気がついた。
私のお腹が、まるで妊娠した人のように大きくなっていたのだ。
「嘘でしょ?」
妊娠するようなことをした覚えもないし、何よりも昨日までお腹はスリムだったのだ。
ともかく、会社にはいかなければならない。
大きなお腹を抱えて、私は満員電車に乗って会社にいった。
周りの人は、私のことをなんとも思っていないようだ。
会社について、私と平然と話している同僚に尋ねる。
「私のお腹、変じゃない?」
私が恐る恐る質問すると、同僚の女性はプッと笑っていった。
「なに、食べ過ぎで気にしてるの? それとも運動不足? やよいは、まだ太るような歳じゃないでしょ」
「真剣に言ってるのだけど」
「もう、あんまり言うとイヤミよ。羨ましいくらいスリムじゃない」
「そう。ありがとう……」
やはりだ。
周りには、私のお腹が大きい事が見えていない。
もしかしたら、私の頭がおかしくなったんだろうか。
そんなことを思いながら、それでも今日も深夜まで残業する。
幸いなことと言うべきか、私の頭はしっかりしており、かなり動揺しているにもかかわらず仕事はきちんとこなすことができた。
「疲れすぎなのかな、私……」
それでも、お風呂に入ってもお腹は大きく見える。
胸もこころなしか、大きくなっているようだ。
明日になったら、元に戻ってないかなと思って見るが、やはり大きいままだった。
「どうすんのよ、これ……」
もうどうしようもないので、それはないものとして会社に行き続ける。
そんなある日……。
いつものように満員電車に乗っていると、私は激しい腹痛を感じた。
ある朝、ベッドで目覚めた私は異変に気がついた。
私のお腹が、まるで妊娠した人のように大きくなっていたのだ。
「嘘でしょ?」
妊娠するようなことをした覚えもないし、何よりも昨日までお腹はスリムだったのだ。
ともかく、会社にはいかなければならない。
大きなお腹を抱えて、私は満員電車に乗って会社にいった。
周りの人は、私のことをなんとも思っていないようだ。
会社について、私と平然と話している同僚に尋ねる。
「私のお腹、変じゃない?」
私が恐る恐る質問すると、同僚の女性はプッと笑っていった。
「なに、食べ過ぎで気にしてるの? それとも運動不足? やよいは、まだ太るような歳じゃないでしょ」
「真剣に言ってるのだけど」
「もう、あんまり言うとイヤミよ。羨ましいくらいスリムじゃない」
「そう。ありがとう……」
やはりだ。
周りには、私のお腹が大きい事が見えていない。
もしかしたら、私の頭がおかしくなったんだろうか。
そんなことを思いながら、それでも今日も深夜まで残業する。
幸いなことと言うべきか、私の頭はしっかりしており、かなり動揺しているにもかかわらず仕事はきちんとこなすことができた。
「疲れすぎなのかな、私……」
それでも、お風呂に入ってもお腹は大きく見える。
胸もこころなしか、大きくなっているようだ。
明日になったら、元に戻ってないかなと思って見るが、やはり大きいままだった。
「どうすんのよ、これ……」
もうどうしようもないので、それはないものとして会社に行き続ける。
そんなある日……。
いつものように満員電車に乗っていると、私は激しい腹痛を感じた。
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