51 / 76
第二章 勝負の三年間 一年生編
第四十三話 「暴れちゃえ!」
しおりを挟む
十月二十八日。
「おはよう!」
綾乃が登校すると、舞子が笑顔で歩み寄る。
綾乃も笑顔で応える。そして、二人は窓に映る景色を眺める。
山取東高校は冬の選手権県二次予選の準決勝で台府中央高校に三対一で敗れた。
試合後、次の主将を決める場が設けられ、満場一致で舞子に決定した。
「プレッシャーはあるけど、楽しみの方が強い。だって、凄い選手ばかりだから。その環境の中で主将を務めさせてもらえるなんて幸せだもん」
舞子の目は輝いていた。
「最初は分からないことばかりで迷惑かけちゃうかもしれないけど、よろしくね!」
綾乃の左肩に手を置く舞子。
綾乃は微笑みながら舞子を見つめ、小さく頷く。
「微力ながら、吉川先輩のお力になれるよう、尽力いたします」
「もう、堅いよ?」
笑って応える舞子。
彼女に感化されるように笑顔を浮かべる綾乃。
「チームの柱となれ、綾乃ちゃん!」
舞子が言うと、綾乃の表情は真剣に。しばらく舞子の目を見つめると、小さく頷く。
「しっかりチームの柱となれるよう…」
「だから堅いってば!」
笑い合う二人。
「ピッチに立てはそこは戦場。暴れちゃえ!」
舞子が続けると、綾乃は。
「はい!」
笑顔で、そして、瞳の奥に何かを滾らせ、そう応えた。
「おはよう!」
綾乃が登校すると、舞子が笑顔で歩み寄る。
綾乃も笑顔で応える。そして、二人は窓に映る景色を眺める。
山取東高校は冬の選手権県二次予選の準決勝で台府中央高校に三対一で敗れた。
試合後、次の主将を決める場が設けられ、満場一致で舞子に決定した。
「プレッシャーはあるけど、楽しみの方が強い。だって、凄い選手ばかりだから。その環境の中で主将を務めさせてもらえるなんて幸せだもん」
舞子の目は輝いていた。
「最初は分からないことばかりで迷惑かけちゃうかもしれないけど、よろしくね!」
綾乃の左肩に手を置く舞子。
綾乃は微笑みながら舞子を見つめ、小さく頷く。
「微力ながら、吉川先輩のお力になれるよう、尽力いたします」
「もう、堅いよ?」
笑って応える舞子。
彼女に感化されるように笑顔を浮かべる綾乃。
「チームの柱となれ、綾乃ちゃん!」
舞子が言うと、綾乃の表情は真剣に。しばらく舞子の目を見つめると、小さく頷く。
「しっかりチームの柱となれるよう…」
「だから堅いってば!」
笑い合う二人。
「ピッチに立てはそこは戦場。暴れちゃえ!」
舞子が続けると、綾乃は。
「はい!」
笑顔で、そして、瞳の奥に何かを滾らせ、そう応えた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
お父さん!義父を介護しに行ったら押し倒されてしまったけど・・・
マッキーの世界
大衆娯楽
今年で64歳になる義父が体調を崩したので、実家へ介護に行くことになりました。
「お父さん、大丈夫ですか?」
「自分ではちょっと起きれそうにないんだ」
「じゃあ私が
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる