38 / 53
第1章
第38話:新天地
しおりを挟む
2年目の春
「安全な場所、人間の近づけない場所にしてくれ」
俺は分かっていて、シェイマシーナとベイヴィルに無理を言った。
人間が近づけないような場所に、安全な場所などほとんどない。
だだ、前提が俺が死んでしまった場合なのだ。
エンシェントトレントに守ってもらえなくなった場合なのだ。
もう聖女ジャンヌと金猿獣人族を守る者はいない状態。
無理を承知で人間が近づけなくて、安全な場所を探してもらうしかない。
「安全なら人間の国に近くてもいいでしょう?」
ベイヴィルが答えてくれた。
この件はベイヴィルが責任を持ってくれるようだ。
「人間の国に近いのに人間が来られない、安全な場所があるのか?」
「ありますよ、大魔境と同じです、人間が恐れて入らない場所があります。
他にも、高い山々に囲まれた小さな盆地があります」
「人間が恐れて入って来ない場所で、金猿獣人族が生きて行けるのか?」
「美しい女に化けて人間を喰い殺す魔物が住む森なのです」
「もしかして、人間だけしか食べないのか?」
「はい、なぜか人間だけしか食べません」
「長く人間が来ないと、飢えて金猿獣人族を食べたりしないか?」
「樹木系の魔物なので、普段は光と水、土で生きています。
それがなぜか、人が森に入って来ると食べてしまうのです」
「理由が分からないというのは不安だな。
本当に本当に、人間以外の獣人族は食べないのだな?」
「獣人族も警戒してあまり近づきませんが、人間に追われて逃げ込む獣人はいます。
そんな獣人が食べられた事はありません」
「だったら、そこには先住の獣人族がいるのか?」
「100人もいませんが、先住の獣人がいます。
種族はバラバラで、助け合ったり争ったりしています」
「先住の獣人たちは木の魔物に食われていないと言ったよな?
それなのに争うと言う事は、食べ物が不足しているのか?」
「森の中心部には、木の魔物はいません。
人を喰う木の魔物がいるのは森の外周部だけです。
1度は食べられずに中に入った獣人も、外側に近づかないようにしています。
それと、もしかしたら、人間が入ってくるかもしれませんから、警戒しています。
獣人族同士の争いは、木の実や果物のなる木を手に入れるためです。
安全に狩れる動物は少ないですから」
「そんな所に金猿獣人族を移住させたら必ず争いになる、止めておこう。
高い山に囲まれた盆地はどんな場所だ?」
「広さは人間が1年間食べる麦畑で5000個くらいです」
「麦畑で5000個、草原なのか?
山々に囲まれた盆地と言うから、火口かと思ったぞ」
「火口ですよ」
「噴火したらどうするんだ?!」
「だいじょうぶです、もう噴火しません。
噴火していたのは、火竜が住み着いていたからです。
火竜が噴火するようにマグマを呼んでいたのです。
その火竜も、今ではもっと良い火山に移動しています」
「何かあって、火竜が帰ってこないか?」
「安心してください、だいじょうぶです、新しい火山で幸せにしています」
「それなら良い、火竜のことは良い、だが土地はどうなのだ?
火口だと、岩ばかりで畑にできないのではないか?」
「それは、村長のギフトで何とかなるのではありませんか?」
「俺のギフトで何とかできればいいが……
火口で岩だらけの場所だぞ、いくらなんでも畑にできないだろう?
やってはみるぞ、やってはみるが、できるか?」
「村長なら必ずできると思います」
岩を畑にできる土にできたとして、畑にして何を作る?
俺が死ぬような事がなければ、使う事のない逃げ場所だ。
果樹だけ植えておいて、放置しておくか?
「1度俺を連れて行ってくれるか?」
「よろこんで」
俺はベイヴィルの転移魔術で盆地に行ってみた。
最初は高い山々を人間の国の外れから見た。
とんでもなく高い山だった。
「どれくらいの高さがあるんだ?」
信じられないほど高く切り立った岩山だった。
特別な装備をつかっても、専門の人でなければ登れない岩山だった。
「人間言葉で表すのはむずかしくて、正しく言えません」
「大体でいい、どれくらいだ」
「5000メートルくらいでしょうか?」
「それくらいの高さがある山の中の盆地か……低くても4000メートルだな。
そんな高所で作れる作物は……」
「盆地はこの辺りと同じ高さです。
盆地の中も、外と同じように切り立った崖になっています」
「……5000メートル岩山を登って、5000メートル岩山を下りる。
人間が絶対に入って来られないと言った理由が分かった」
「では盆地の中に行きましょう」
ベイヴィルは盆地の中に転移してくれた。
ベイヴィルが言っていた通り、盆地の周囲は切り立った崖だった。
それも、神々が磨いたようなツルツルの岩山で、とても上り下りできそうにない。
安全と言う意味ではとても良い場所だが、問題は地面だ。
地面は噴火した岩がゴロゴロと転がっている。
岩と岩の間に少しコケが生えているだけだ。
「大地よ、俺を助けてくれる草木が必要とする豊かな地となれ!」
試しに豊かな農地を思い浮かべてギフトを使ってみた。
宇迦之御魂神の神通力を信じて使ってみた。
金猿獣人族が幸せに暮らしている姿を思い浮かべて使ってみた。
「そらね、やっぱりできましたよね。
私は最初から村長ならできると思っていました」
本当にできてしまった。
思い浮かべていた通りの、とても豊かな農地が広がっている。
ただこのままでは金猿獣人族が住むのに困る。
「大地よ、耕作をするのに必要な、清い水を満たした湖を造れ!」
水がないと生きて行けない。
だが、農業ギフトで飲み水用の湖を造ってくれるか心配だった。
だから農業用の湖を思い浮かべてみた。
「ああ、なるほど、飲み水ですか、でも必要ですか?
ここでもワインや清酒を造るのですよね?」
ああ、そういうことか、ここでも酒造りをする気で手伝ってくれたんだ。
「安全な場所、人間の近づけない場所にしてくれ」
俺は分かっていて、シェイマシーナとベイヴィルに無理を言った。
人間が近づけないような場所に、安全な場所などほとんどない。
だだ、前提が俺が死んでしまった場合なのだ。
エンシェントトレントに守ってもらえなくなった場合なのだ。
もう聖女ジャンヌと金猿獣人族を守る者はいない状態。
無理を承知で人間が近づけなくて、安全な場所を探してもらうしかない。
「安全なら人間の国に近くてもいいでしょう?」
ベイヴィルが答えてくれた。
この件はベイヴィルが責任を持ってくれるようだ。
「人間の国に近いのに人間が来られない、安全な場所があるのか?」
「ありますよ、大魔境と同じです、人間が恐れて入らない場所があります。
他にも、高い山々に囲まれた小さな盆地があります」
「人間が恐れて入って来ない場所で、金猿獣人族が生きて行けるのか?」
「美しい女に化けて人間を喰い殺す魔物が住む森なのです」
「もしかして、人間だけしか食べないのか?」
「はい、なぜか人間だけしか食べません」
「長く人間が来ないと、飢えて金猿獣人族を食べたりしないか?」
「樹木系の魔物なので、普段は光と水、土で生きています。
それがなぜか、人が森に入って来ると食べてしまうのです」
「理由が分からないというのは不安だな。
本当に本当に、人間以外の獣人族は食べないのだな?」
「獣人族も警戒してあまり近づきませんが、人間に追われて逃げ込む獣人はいます。
そんな獣人が食べられた事はありません」
「だったら、そこには先住の獣人族がいるのか?」
「100人もいませんが、先住の獣人がいます。
種族はバラバラで、助け合ったり争ったりしています」
「先住の獣人たちは木の魔物に食われていないと言ったよな?
それなのに争うと言う事は、食べ物が不足しているのか?」
「森の中心部には、木の魔物はいません。
人を喰う木の魔物がいるのは森の外周部だけです。
1度は食べられずに中に入った獣人も、外側に近づかないようにしています。
それと、もしかしたら、人間が入ってくるかもしれませんから、警戒しています。
獣人族同士の争いは、木の実や果物のなる木を手に入れるためです。
安全に狩れる動物は少ないですから」
「そんな所に金猿獣人族を移住させたら必ず争いになる、止めておこう。
高い山に囲まれた盆地はどんな場所だ?」
「広さは人間が1年間食べる麦畑で5000個くらいです」
「麦畑で5000個、草原なのか?
山々に囲まれた盆地と言うから、火口かと思ったぞ」
「火口ですよ」
「噴火したらどうするんだ?!」
「だいじょうぶです、もう噴火しません。
噴火していたのは、火竜が住み着いていたからです。
火竜が噴火するようにマグマを呼んでいたのです。
その火竜も、今ではもっと良い火山に移動しています」
「何かあって、火竜が帰ってこないか?」
「安心してください、だいじょうぶです、新しい火山で幸せにしています」
「それなら良い、火竜のことは良い、だが土地はどうなのだ?
火口だと、岩ばかりで畑にできないのではないか?」
「それは、村長のギフトで何とかなるのではありませんか?」
「俺のギフトで何とかできればいいが……
火口で岩だらけの場所だぞ、いくらなんでも畑にできないだろう?
やってはみるぞ、やってはみるが、できるか?」
「村長なら必ずできると思います」
岩を畑にできる土にできたとして、畑にして何を作る?
俺が死ぬような事がなければ、使う事のない逃げ場所だ。
果樹だけ植えておいて、放置しておくか?
「1度俺を連れて行ってくれるか?」
「よろこんで」
俺はベイヴィルの転移魔術で盆地に行ってみた。
最初は高い山々を人間の国の外れから見た。
とんでもなく高い山だった。
「どれくらいの高さがあるんだ?」
信じられないほど高く切り立った岩山だった。
特別な装備をつかっても、専門の人でなければ登れない岩山だった。
「人間言葉で表すのはむずかしくて、正しく言えません」
「大体でいい、どれくらいだ」
「5000メートルくらいでしょうか?」
「それくらいの高さがある山の中の盆地か……低くても4000メートルだな。
そんな高所で作れる作物は……」
「盆地はこの辺りと同じ高さです。
盆地の中も、外と同じように切り立った崖になっています」
「……5000メートル岩山を登って、5000メートル岩山を下りる。
人間が絶対に入って来られないと言った理由が分かった」
「では盆地の中に行きましょう」
ベイヴィルは盆地の中に転移してくれた。
ベイヴィルが言っていた通り、盆地の周囲は切り立った崖だった。
それも、神々が磨いたようなツルツルの岩山で、とても上り下りできそうにない。
安全と言う意味ではとても良い場所だが、問題は地面だ。
地面は噴火した岩がゴロゴロと転がっている。
岩と岩の間に少しコケが生えているだけだ。
「大地よ、俺を助けてくれる草木が必要とする豊かな地となれ!」
試しに豊かな農地を思い浮かべてギフトを使ってみた。
宇迦之御魂神の神通力を信じて使ってみた。
金猿獣人族が幸せに暮らしている姿を思い浮かべて使ってみた。
「そらね、やっぱりできましたよね。
私は最初から村長ならできると思っていました」
本当にできてしまった。
思い浮かべていた通りの、とても豊かな農地が広がっている。
ただこのままでは金猿獣人族が住むのに困る。
「大地よ、耕作をするのに必要な、清い水を満たした湖を造れ!」
水がないと生きて行けない。
だが、農業ギフトで飲み水用の湖を造ってくれるか心配だった。
だから農業用の湖を思い浮かべてみた。
「ああ、なるほど、飲み水ですか、でも必要ですか?
ここでもワインや清酒を造るのですよね?」
ああ、そういうことか、ここでも酒造りをする気で手伝ってくれたんだ。
33
お気に入りに追加
198
あなたにおすすめの小説
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
伯爵家の三男に転生しました。風属性と回復属性で成り上がります
竹桜
ファンタジー
武田健人は、消防士として、風力発電所の事故に駆けつけ、救助活動をしている途中に、上から瓦礫が降ってきて、それに踏み潰されてしまった。次に、目が覚めると真っ白な空間にいた。そして、神と名乗る男が出てきて、ほとんど説明がないまま異世界転生をしてしまう。
転生してから、ステータスを見てみると、風属性と回復属性だけ適性が10もあった。この世界では、5が最大と言われていた。俺の異世界転生は、どうなってしまうんだ。
家庭菜園物語
コンビニ
ファンタジー
お人好しで動物好きな最上 悠(さいじょう ゆう)は肉親であった祖父が亡くなり、最後の家族であり姉のような存在でもある黒猫の杏(あんず)も静かに息を引き取ろうとする中で、助けたいなら異世界に来てくれないかと、少し残念な神様に提案される。
その転移先で秋田犬の大福を助けたことで、能力を失いそのままスローライフをおくることとなってしまう。
異世界で新しい家族や友人を作り、本人としてはほのぼのと家庭菜園を営んでいるが、小さな畑が世界には大きな影響を与えることになっていく。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
他人の人生押し付けられたけど自由に生きます
鳥類
ファンタジー
『辛い人生なんて冗談じゃ無いわ! 楽に生きたいの!』
開いた扉の向こうから聞こえた怒声、訳のわからないままに奪われた私のカード、そして押し付けられた黒いカード…。
よくわからないまま試練の多い人生を押し付けられた私が、うすらぼんやり残る前世の記憶とともに、それなりに努力しながら生きていく話。
※注意事項※
幼児虐待表現があります。ご不快に感じる方は開くのをおやめください。
ママチャリってドラゴンですか!? ~最強のミスリルドラゴンとして転生した愛車のママチャリの力を借りて異世界で無双冒険者に~
たっすー
ファンタジー
フードデリバリーをしていたオレは、仕事中の事故で死んでしまい、異世界に転生した。
だけど転生した後も日雇い仕事に精を出すだけのうだつのあがらない毎日は変わらなかった。
そんなある日、路地裏の揉め事に巻き込まれる。
手酷い暴行を受け意識を失ってしまったオレを宿まで運び傷を治してくれたのは、オレよりも遅れてこの世界に転生してきた、元の世界にいた頃の愛車(ママチャリ)シルバーチャリオッツ号だった。
シルバーチャリオッツ号はこの世界にドラゴンとして転生してきており(でも見た目は自転車のまんま)、思念伝達のスキルで会話ができる(でもちょっとウザい)オレの相棒となる。
転生にともなって思念伝達以外にも様々なスキルを獲得していたシルバーチャリオッツ号は、この世界では超つよのチートドラゴンだった(でも見た目は自転車)。
転生前の自炊生活で学んだオレの料理の知識と、シルバーチャリオッツ号のチート能力を駆使して、オレたちは様々な問題を解決していく。
最強ママチャリとちょっと料理ができるだけのオレの異世界活躍譚。
あれ、もしかしてオレってオマケ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる