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第三章
第103話:家内安全
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リカルド王太子とレイラ王太子妃の謀略は見事に成功した。
レイラ王太子妃が言っていた通り、品性下劣な連中だった。
リカルド王太子が期待していたような思いとどまる者はいなかった。
リカルド王太子が排除しようとしていた小役人と小悪党、国の物資や武器を横流ししようとする人間と接触して、自分達も利を得ようとしたのだ。
小悪人はレイラ王太子妃の側近を利用して国境を通過しようとした。
レイラ王太子妃の側近は、レイラ王太子妃の権力と戦場見学の役目を利用して、物資を持って国境線を越えようとした。
さらにレイラ王太子妃の側近は皇国に物資や武器を横流ししようとした。
リカルド王太子はレイラ王太子妃の側近全員が加わった時点で一斉に逮捕した。
彼らはレイラ王太子妃の名を使って権力を振りかざし、逮捕しようとした憲兵に頑強に抵抗した。
だがその場にリカルド王太子が現れた事で今度は懇願に切り替えた。
リカルド王太子はその見え透いた演技に唾棄しながら憲兵から詳しく話を聞いた。
そして言い放ったのだった。
「この件にレイラ王太子妃に関与しているのなら、側近を使って私利私欲を貪ろうとした罪で処刑する」
その言葉を聞いたレイラ王太子妃の側近は恐怖に震えあがった。
リカルド王太子が本気なのだとようやく悟ったのだ。
このままではレイラ王太子妃と一緒に自分達も殺されると考えた彼らは、今度は皇国の力を背景に助かろうとした。
「そんな事をすれば皇国と戦争になりますぞ」
それを聞いたリカルド王太子の眉一つ動かさず顔色も変えずに言い放った。
「人族の存亡をかけた魔王軍との戦いに足を引っ張るようなら、それが例え皇国であろうと攻め滅ぼすのみ。
私の妃であろうと跡継ぎであろうと関係ない。
人族の敵は容赦なく殺す」
レイラ王太子妃の名も皇国の力も全く役に立たない事を、彼らはようやくこの時初めて悟ったのだった。
彼らは泣き叫んで許しを請うたが、一顧だにされなかった。
全員がその場で鞭打ち刑にされた。
女であろうと一切容赦されなかった。
いよいよ処刑が実行されようとした時、あらかじめ控えていたレイラ王太子妃の特使が、必死に急いでやってきたように見せかけて現れた。
平身低頭許しを請い、彼らの助命嘆願をした。
リカルド王太子は渋々罪一等を減じ、恩赦も特赦も許さない終身重労働刑とした。
同時に側近から国家反逆罪をだしたレイラ王太子妃は厳重注意された。
さらに皇国にも、二度と品性下劣な反逆者をレイラ王太子妃の側近として送らないように、お願いという形の最後通告を出した。
表面的な事実が皇国をはじめとした大陸各国に伝わった。
皇国は次に何かあった場合レイラ王太子妃が処刑され、皇国にリカルド王太子が攻め込んで来ると考えた。
南部同盟参加国は、このままでは自分達が確実に攻め滅ぼされると考えた。
レイラ王太子妃が言っていた通り、品性下劣な連中だった。
リカルド王太子が期待していたような思いとどまる者はいなかった。
リカルド王太子が排除しようとしていた小役人と小悪党、国の物資や武器を横流ししようとする人間と接触して、自分達も利を得ようとしたのだ。
小悪人はレイラ王太子妃の側近を利用して国境を通過しようとした。
レイラ王太子妃の側近は、レイラ王太子妃の権力と戦場見学の役目を利用して、物資を持って国境線を越えようとした。
さらにレイラ王太子妃の側近は皇国に物資や武器を横流ししようとした。
リカルド王太子はレイラ王太子妃の側近全員が加わった時点で一斉に逮捕した。
彼らはレイラ王太子妃の名を使って権力を振りかざし、逮捕しようとした憲兵に頑強に抵抗した。
だがその場にリカルド王太子が現れた事で今度は懇願に切り替えた。
リカルド王太子はその見え透いた演技に唾棄しながら憲兵から詳しく話を聞いた。
そして言い放ったのだった。
「この件にレイラ王太子妃に関与しているのなら、側近を使って私利私欲を貪ろうとした罪で処刑する」
その言葉を聞いたレイラ王太子妃の側近は恐怖に震えあがった。
リカルド王太子が本気なのだとようやく悟ったのだ。
このままではレイラ王太子妃と一緒に自分達も殺されると考えた彼らは、今度は皇国の力を背景に助かろうとした。
「そんな事をすれば皇国と戦争になりますぞ」
それを聞いたリカルド王太子の眉一つ動かさず顔色も変えずに言い放った。
「人族の存亡をかけた魔王軍との戦いに足を引っ張るようなら、それが例え皇国であろうと攻め滅ぼすのみ。
私の妃であろうと跡継ぎであろうと関係ない。
人族の敵は容赦なく殺す」
レイラ王太子妃の名も皇国の力も全く役に立たない事を、彼らはようやくこの時初めて悟ったのだった。
彼らは泣き叫んで許しを請うたが、一顧だにされなかった。
全員がその場で鞭打ち刑にされた。
女であろうと一切容赦されなかった。
いよいよ処刑が実行されようとした時、あらかじめ控えていたレイラ王太子妃の特使が、必死に急いでやってきたように見せかけて現れた。
平身低頭許しを請い、彼らの助命嘆願をした。
リカルド王太子は渋々罪一等を減じ、恩赦も特赦も許さない終身重労働刑とした。
同時に側近から国家反逆罪をだしたレイラ王太子妃は厳重注意された。
さらに皇国にも、二度と品性下劣な反逆者をレイラ王太子妃の側近として送らないように、お願いという形の最後通告を出した。
表面的な事実が皇国をはじめとした大陸各国に伝わった。
皇国は次に何かあった場合レイラ王太子妃が処刑され、皇国にリカルド王太子が攻め込んで来ると考えた。
南部同盟参加国は、このままでは自分達が確実に攻め滅ぼされると考えた。
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