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第一章
第88話:圧倒・オードリー視点
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魔族の神々は最初に守護石達がつなげた転移門に気をとられていたのでしょう。
大魔王の奇襲に対応できなかったようです。
でもそれは仕方がない事だと思います。
父上がこの四年間コツコツと創り出された守護石は二十万を超えるのです。
その守護石が次々と神々の世界に転移門をつなげていくのです。
神々といえども対応に追われるのは当然です。
「大魔王が守護石を突入させるぞ」
守護石達が一斉に数百の転移門をつなげた事で、神々でも即座に迎撃に迎えない転移門もあるようで、迎撃の攻撃魔術が放たれない転移門から守護石達が突撃します。
二十万もの守護石の半数が転移門となる役目で、残る半数が突撃役です。
彼らが神々の迎撃によって消滅させられることなく、突撃に成功してくれればいいのですが、激烈な魔術による攻防が繰り広げられています。
「よし、大魔王方面が迎撃を受けずに突入できたぞ」
大魔王の手先となって突撃していくのは父上が創り出された守護石達です。
転移門をつなげるのは大魔王が創り出した守護石です。
神々の世界に突入する危険な役は父上が創り出した守護石が務めるのです。
こういうところが大魔王の姑息な性格を物語っています。
確かに戦略や戦術を考えれば自分の戦力を温存するのは当然です。
当然ですが、こういう事をされると腹が立ちますし信用もできなくなります。
まあ、最初から全く信用などしていませんけれど。
「おっ、一気に視点が変わったな」
父上の申される通り、今までは星々の世界にいたのが、今は神々の住む世界に入ることができています。
大地も海も風もそろった人も魔族も住める世界のようです。
魔界の外から神々の世界を攻撃できるのは、大地も海も風も何もない魔力で自分にあった空間を創り出せる者達だけです。
神々の世界に入ったら、自分に合った空間を創るという、余計な魔力を使わないですみます。
「くっ、やはり神々の魔力は強大だな」
ああ、守護石が一体神々に消滅させられてしまいました。
腹立たしい事に、守護石を消滅させた神々の一柱が愉悦の表情を浮かべています。
怒りのあまり身体中に魔力が駆け回ります。
その魔力量の余りの多さに自分でも驚いてしまいました。
「大丈夫ですよ、全部私が吸収しますから、幾らでも魔力を高めてください」
アラステアがそう言ってくれたので安心しました。
もし魔力の制御に失敗してしまったら、この城どころか大陸中にとんでもない被害を与えてしまうでしょう。
子供達やグレアム、父上や母上なら身に付けた守護石が護ってくれるでしょうが、人々は一瞬で消滅させられてしまうほどの魔力の暴走です。
「迎撃準備。
人族の神々が攻撃を仕掛けてきました。
今は私が防御結界を維持していますが、それではオードリーを護る魔力が不足してしまいます。
直ぐに対応してください、ルーパス、グレアム」
最悪の想定がおきてしまいました。
大魔王の奇襲に対応できなかったようです。
でもそれは仕方がない事だと思います。
父上がこの四年間コツコツと創り出された守護石は二十万を超えるのです。
その守護石が次々と神々の世界に転移門をつなげていくのです。
神々といえども対応に追われるのは当然です。
「大魔王が守護石を突入させるぞ」
守護石達が一斉に数百の転移門をつなげた事で、神々でも即座に迎撃に迎えない転移門もあるようで、迎撃の攻撃魔術が放たれない転移門から守護石達が突撃します。
二十万もの守護石の半数が転移門となる役目で、残る半数が突撃役です。
彼らが神々の迎撃によって消滅させられることなく、突撃に成功してくれればいいのですが、激烈な魔術による攻防が繰り広げられています。
「よし、大魔王方面が迎撃を受けずに突入できたぞ」
大魔王の手先となって突撃していくのは父上が創り出された守護石達です。
転移門をつなげるのは大魔王が創り出した守護石です。
神々の世界に突入する危険な役は父上が創り出した守護石が務めるのです。
こういうところが大魔王の姑息な性格を物語っています。
確かに戦略や戦術を考えれば自分の戦力を温存するのは当然です。
当然ですが、こういう事をされると腹が立ちますし信用もできなくなります。
まあ、最初から全く信用などしていませんけれど。
「おっ、一気に視点が変わったな」
父上の申される通り、今までは星々の世界にいたのが、今は神々の住む世界に入ることができています。
大地も海も風もそろった人も魔族も住める世界のようです。
魔界の外から神々の世界を攻撃できるのは、大地も海も風も何もない魔力で自分にあった空間を創り出せる者達だけです。
神々の世界に入ったら、自分に合った空間を創るという、余計な魔力を使わないですみます。
「くっ、やはり神々の魔力は強大だな」
ああ、守護石が一体神々に消滅させられてしまいました。
腹立たしい事に、守護石を消滅させた神々の一柱が愉悦の表情を浮かべています。
怒りのあまり身体中に魔力が駆け回ります。
その魔力量の余りの多さに自分でも驚いてしまいました。
「大丈夫ですよ、全部私が吸収しますから、幾らでも魔力を高めてください」
アラステアがそう言ってくれたので安心しました。
もし魔力の制御に失敗してしまったら、この城どころか大陸中にとんでもない被害を与えてしまうでしょう。
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「迎撃準備。
人族の神々が攻撃を仕掛けてきました。
今は私が防御結界を維持していますが、それではオードリーを護る魔力が不足してしまいます。
直ぐに対応してください、ルーパス、グレアム」
最悪の想定がおきてしまいました。
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