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第一章
第49話:王国軍第一陣
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俺が城塞都市カルカッソンヌを完成させてから三十日後の事だった。
「我こそはナミュール侯爵家にその人ありと言われた騎士ラグ・ロウ。
国王陛下の命を受けて、ネウストリア辺境伯ロタール閣下の詮議に来た。
邪魔をすればエノー女伯爵アデライード閣下も逆臣と断じるしかない。
王家に謀叛の意思がいないのなら、砦の城門を開けよ。
ナミュール侯爵家から無法に奪った砦を返し、賠償せよ!」
俺は約束通り三日に一度エノー伯爵領に来ていた。
ダンジョンで狩りをするだけでなく、ナミュール侯爵家から奪った関所砦と連携できるようにした、二連関所砦まで往復していた。
毎回そこで索敵魔術を使って敵の接近を確認していたのだ。
そのお陰で敵に奇襲されるのを防ぐことができた。
敵と思われる集団が行軍距離一日まで来た時に、エノー伯爵領に留まった。
俺、ネウストリア辺境伯、エノー女伯爵で話し合って決めていた作戦だ。
「ナミュール侯爵家の騎士ラグ・ロウ卿。
俺は白金片級冒険者で全権を預かられた冒険者である。
卿が本当の王国正使と認められる証拠を提示してもらえたら、砦の城門は開かないが、領内を通過する事は許可する。
その為にも、国王陛下からの親任状か任命状を見せていただきたい。
貴族家の当主であろうと王家直参騎士であろうと、国王陛下の命で訪れた際は、親任状か任命状を自ら提示するのが礼儀であろう」
俺は礼儀正しく常識的な事を言った。
騎士ラグ・ロウに勇気があるならやってくるだろう。
「ふん、冒険者ごときに陛下から与えられた信任状を見せられるか」
少なくとも王家王国から正使や軍司令官の任命状はもらっていないな。
だが、何らかの任命状は持っていそうだ。
それとも、ナミュール侯爵が作った偽物を本物と思い込まされているのか?
「ならば戦うのみ!」
「なんだと、本気で王国に謀叛するというのか?!」
「ここに来て信任状を見せる事もできないような憶病者を、国王陛下が正使や軍司令官に任命される事など絶対にない!
国王陛下の御名を騙る謀叛人とはお前の事だ、ラグ・ロウ!
我が手出しせずとも、陛下の御名を騙って極悪人として、ナミュール侯爵が一族一門皆殺しにする事だろう」
ラグ・ロウがナミュール侯爵の腹心なら信任状が偽物と知らされているはずだ。
そうだとしたら、絶対に俺に見せようとはしない。
腹心でなかったとしたら、本物だと教えられていないから、騎士として最低限の勇気と矜持があるなら見せに来る。
いや、ナミュール侯爵が自分以外誰も信じていないなら、腹心自体がいない。
ラグ・ロウが優秀な腹心で、ナミュール侯爵が卑怯下劣な性格だと知っていたら、自分が使い捨ての駒だと知っていたら、どうやってこの危機を逃れようとする?
本気で敵の考えを想像して作戦を考えようと思うと頭が痛くなる。
話した感じでは腹心でもなければ優秀でもないと思える。
俺もそれほど優秀な人間じゃないし、力任せの方が性に合っている。
「そこまで言うのなら、畏れ多い事だが、国王陛下からいただいた信任状を見せてやるが、本当に我らの領内通過を認めるのだな?」
「ああ、通過させてやる。
だが、先にナミュール侯爵が攻撃してきたから奪った関所砦は、返却しないし賠償金も支払わない!」
「なに、この卑怯者共が!
お前達が卑怯な奇襲をしない限り、我が家の砦が奪われるモノか!」
「先に卑怯な奇襲をしてきたのはお前達の方だ!
国王陛下への献上品を奪おうと、砦の守備兵や冒険者を集めて、ネウストリア辺境伯家の正使一行を二度も襲ってきた。
返り討ちにあって守備兵がいなくなったところを、エノー伯爵家がかねてから紛争中だったナミュール侯爵家に砦を奪っただけだ。
正式な宣戦布告後の領地併合は、王国法にある正当な行為だ。
それが不当だと言うのなら、ナミュール侯爵家はホラント伯爵領とゼーラント伯爵領を返すべきだが、国王陛下の親任に受けたと自称する卿はどう思う?
返答次第では、国王陛下が法を捻じ曲げた事になるぞ!」
「おのれ、おのれ、おのれ、冒険者ごときが王国法を語るな!
ええい、我は畏れ多くも国王陛下から信任状を頂いた責任ある立場だ。
何時卑怯な振る舞いをするか分からない、冒険者が指揮官の砦には行けぬ。
従者に信任状を持たせるから、絶対に汚すなよ!」
騎士ラグ・ロウの従者が国王からの信任状を持って来た。
俺に本物か偽物かを見抜ける能力などないから、魔術に頼る事になる。
「この信任状は本当に国王陛下からの物か?
ナミュール侯爵は騎士ラグ・ロウにこの信任状を本物と言ったのか?
騎士ラグ・ロウはこの信任状を本物だと思っているのか?
お前は信任状を本物だと思っているのか?
真実を話せ!
テル・ザ・トゥルース!」
「この信任状が本物かどうかは分かりません。
ナミュール侯爵閣下は騎士ラグ・ロウ卿に本物だと言っていました。
騎士ラグ・ロウ卿は偽物だと思っているはずです。
私も偽物だと思っています」
なるほど、ラグ・ロウも従者も馬鹿ではないようだ。
馬鹿ではないからこそ、ナミュール侯爵の言う事を信じたふりをしている。
信じたふりをしない粛清されるのだろうな。
ナミュール侯爵もそれでいいと思っているのかもしれない。
「この信任状は偽物だと自軍の連中に大声で言え。
ナミュール侯爵から偽物の信任状だと打ち明けられた。
騎士ラグ・ロウからそう教えられたと言え。
正直に言わなければ殺す。
俺の命令通りに話せば、ここにある金を全てくれてやる。
これだけあれば、お前は一生遊んで暮らせる。
お前は欲望には勝てない。
俺の命令には逆らえない。
俺の言われた通りに嘘をつけ!
テル・ア・ライ!」
俺は信任状を持って来た従者を砦の城壁の上に連れて行った。
布陣している敵軍と対峙している城壁の上だ。
そこでもう一度どう話すかを指導した。
「皆よく聞いてくれ!
これから大切な真実を話す!
この信任状は真っ赤な偽物だ!
ナミュール侯爵閣下から偽物だと言われて騎士ラグ・ロウ卿が受け取られた。
俺は主君である騎士ラグ・ロウ卿から真実を打ち明けられた。
主君への忠誠心も大切だが、それ以上に国王陛下への忠義が大切だ。
共に肩を並べて戦う友を、国王陛下の名を騙る不義不忠の極悪人にはできない。
どうか今直ぐ逃げてくれ!
ナミュール侯爵の手が届かない、王家直轄領に逃げてくれ!
この信任状は真っ赤な偽物なのだ!」
敵軍、ナミュール侯爵軍を中核にした貴族連合軍が大きく動揺している。
この好機を見過ごすようでは騎士でも冒険者でもない。
「勇気ある従者が真実を話してくれたぞ!
国王陛下の御名を騙る謀叛人を許すな!
謀叛人共の首を取れば、王家直参騎士に取りたてられるかもしれないぞ!」
「「「「「おう!」」」」」
俺の激、嘘を真に受けた冒険者達が一斉に砦を討って出た!
彼らは一直線に敵正面に向かっていく。
「騎士は敵の後方を狙え!
謀叛人を絶対に逃がすな!
あの中には貴族がいるかもしれないぞ!
上手くやれば王家直参騎士どころか貴族に取立てられるぞ!」
俺は目立つ城壁の上に残って命令を続けた。
敵軍に貴族や貴族の一門がいないのは分かっている。
いたら騎士ラグ・ロウが指揮を執っているはずがない。
いや、王の信任状を盾に貴族一門も指揮下に入れているか?
当主本人は来ていないはずだが、一門はいるかもしれない。
だがその場合は、各家毎に指揮系統は独立しているはずだ。
「撤退だ、撤退しろ!
国王陛下の命令でもない戦に参加できん!
我が家はこの戦いから手を引く。
攻撃を止めろ、我が家はこの戦いから手を引く!」
敵軍の後方にいた部隊から次々と声が上がる。
だが、此方がその言い分を鵜呑みにする必要などない。
先に剣を向けてきたのは連中の方だ。
「陛下の御名を騙って他領に攻め込もうとした盗賊を絶対に許すな!
怯えて逃げる憶病者を追う必要はないが、その場にとどまる者は殺せ!」
俺の命令を聞いた敵軍の反応は二つに分かれた。
反逆者になるのを恐れたのか、憶病なのかは分からないが、即座に逃げる者。
反逆者と呼ばれるよりも憶病者と呼ばれるのが嫌で、その場に止まる者。
だが、一人でも後方から逃げだす者がいると、軍は潰走する。
恐怖は人に移るので、一人が逃げ出すと同調する憶病者が現われ、裏崩れと呼ばれる敗走が始まるのだ。
だが、俺は簡単に逃がしてやるほど優しくない。
人質として身代金と交換するか、戦争奴隷として財産にするのがこの世界の常識らしいので、サクラが麻痺と眠りの二重魔術で確保してくれる。
「ミャアアアアオン」
「我こそはナミュール侯爵家にその人ありと言われた騎士ラグ・ロウ。
国王陛下の命を受けて、ネウストリア辺境伯ロタール閣下の詮議に来た。
邪魔をすればエノー女伯爵アデライード閣下も逆臣と断じるしかない。
王家に謀叛の意思がいないのなら、砦の城門を開けよ。
ナミュール侯爵家から無法に奪った砦を返し、賠償せよ!」
俺は約束通り三日に一度エノー伯爵領に来ていた。
ダンジョンで狩りをするだけでなく、ナミュール侯爵家から奪った関所砦と連携できるようにした、二連関所砦まで往復していた。
毎回そこで索敵魔術を使って敵の接近を確認していたのだ。
そのお陰で敵に奇襲されるのを防ぐことができた。
敵と思われる集団が行軍距離一日まで来た時に、エノー伯爵領に留まった。
俺、ネウストリア辺境伯、エノー女伯爵で話し合って決めていた作戦だ。
「ナミュール侯爵家の騎士ラグ・ロウ卿。
俺は白金片級冒険者で全権を預かられた冒険者である。
卿が本当の王国正使と認められる証拠を提示してもらえたら、砦の城門は開かないが、領内を通過する事は許可する。
その為にも、国王陛下からの親任状か任命状を見せていただきたい。
貴族家の当主であろうと王家直参騎士であろうと、国王陛下の命で訪れた際は、親任状か任命状を自ら提示するのが礼儀であろう」
俺は礼儀正しく常識的な事を言った。
騎士ラグ・ロウに勇気があるならやってくるだろう。
「ふん、冒険者ごときに陛下から与えられた信任状を見せられるか」
少なくとも王家王国から正使や軍司令官の任命状はもらっていないな。
だが、何らかの任命状は持っていそうだ。
それとも、ナミュール侯爵が作った偽物を本物と思い込まされているのか?
「ならば戦うのみ!」
「なんだと、本気で王国に謀叛するというのか?!」
「ここに来て信任状を見せる事もできないような憶病者を、国王陛下が正使や軍司令官に任命される事など絶対にない!
国王陛下の御名を騙る謀叛人とはお前の事だ、ラグ・ロウ!
我が手出しせずとも、陛下の御名を騙って極悪人として、ナミュール侯爵が一族一門皆殺しにする事だろう」
ラグ・ロウがナミュール侯爵の腹心なら信任状が偽物と知らされているはずだ。
そうだとしたら、絶対に俺に見せようとはしない。
腹心でなかったとしたら、本物だと教えられていないから、騎士として最低限の勇気と矜持があるなら見せに来る。
いや、ナミュール侯爵が自分以外誰も信じていないなら、腹心自体がいない。
ラグ・ロウが優秀な腹心で、ナミュール侯爵が卑怯下劣な性格だと知っていたら、自分が使い捨ての駒だと知っていたら、どうやってこの危機を逃れようとする?
本気で敵の考えを想像して作戦を考えようと思うと頭が痛くなる。
話した感じでは腹心でもなければ優秀でもないと思える。
俺もそれほど優秀な人間じゃないし、力任せの方が性に合っている。
「そこまで言うのなら、畏れ多い事だが、国王陛下からいただいた信任状を見せてやるが、本当に我らの領内通過を認めるのだな?」
「ああ、通過させてやる。
だが、先にナミュール侯爵が攻撃してきたから奪った関所砦は、返却しないし賠償金も支払わない!」
「なに、この卑怯者共が!
お前達が卑怯な奇襲をしない限り、我が家の砦が奪われるモノか!」
「先に卑怯な奇襲をしてきたのはお前達の方だ!
国王陛下への献上品を奪おうと、砦の守備兵や冒険者を集めて、ネウストリア辺境伯家の正使一行を二度も襲ってきた。
返り討ちにあって守備兵がいなくなったところを、エノー伯爵家がかねてから紛争中だったナミュール侯爵家に砦を奪っただけだ。
正式な宣戦布告後の領地併合は、王国法にある正当な行為だ。
それが不当だと言うのなら、ナミュール侯爵家はホラント伯爵領とゼーラント伯爵領を返すべきだが、国王陛下の親任に受けたと自称する卿はどう思う?
返答次第では、国王陛下が法を捻じ曲げた事になるぞ!」
「おのれ、おのれ、おのれ、冒険者ごときが王国法を語るな!
ええい、我は畏れ多くも国王陛下から信任状を頂いた責任ある立場だ。
何時卑怯な振る舞いをするか分からない、冒険者が指揮官の砦には行けぬ。
従者に信任状を持たせるから、絶対に汚すなよ!」
騎士ラグ・ロウの従者が国王からの信任状を持って来た。
俺に本物か偽物かを見抜ける能力などないから、魔術に頼る事になる。
「この信任状は本当に国王陛下からの物か?
ナミュール侯爵は騎士ラグ・ロウにこの信任状を本物と言ったのか?
騎士ラグ・ロウはこの信任状を本物だと思っているのか?
お前は信任状を本物だと思っているのか?
真実を話せ!
テル・ザ・トゥルース!」
「この信任状が本物かどうかは分かりません。
ナミュール侯爵閣下は騎士ラグ・ロウ卿に本物だと言っていました。
騎士ラグ・ロウ卿は偽物だと思っているはずです。
私も偽物だと思っています」
なるほど、ラグ・ロウも従者も馬鹿ではないようだ。
馬鹿ではないからこそ、ナミュール侯爵の言う事を信じたふりをしている。
信じたふりをしない粛清されるのだろうな。
ナミュール侯爵もそれでいいと思っているのかもしれない。
「この信任状は偽物だと自軍の連中に大声で言え。
ナミュール侯爵から偽物の信任状だと打ち明けられた。
騎士ラグ・ロウからそう教えられたと言え。
正直に言わなければ殺す。
俺の命令通りに話せば、ここにある金を全てくれてやる。
これだけあれば、お前は一生遊んで暮らせる。
お前は欲望には勝てない。
俺の命令には逆らえない。
俺の言われた通りに嘘をつけ!
テル・ア・ライ!」
俺は信任状を持って来た従者を砦の城壁の上に連れて行った。
布陣している敵軍と対峙している城壁の上だ。
そこでもう一度どう話すかを指導した。
「皆よく聞いてくれ!
これから大切な真実を話す!
この信任状は真っ赤な偽物だ!
ナミュール侯爵閣下から偽物だと言われて騎士ラグ・ロウ卿が受け取られた。
俺は主君である騎士ラグ・ロウ卿から真実を打ち明けられた。
主君への忠誠心も大切だが、それ以上に国王陛下への忠義が大切だ。
共に肩を並べて戦う友を、国王陛下の名を騙る不義不忠の極悪人にはできない。
どうか今直ぐ逃げてくれ!
ナミュール侯爵の手が届かない、王家直轄領に逃げてくれ!
この信任状は真っ赤な偽物なのだ!」
敵軍、ナミュール侯爵軍を中核にした貴族連合軍が大きく動揺している。
この好機を見過ごすようでは騎士でも冒険者でもない。
「勇気ある従者が真実を話してくれたぞ!
国王陛下の御名を騙る謀叛人を許すな!
謀叛人共の首を取れば、王家直参騎士に取りたてられるかもしれないぞ!」
「「「「「おう!」」」」」
俺の激、嘘を真に受けた冒険者達が一斉に砦を討って出た!
彼らは一直線に敵正面に向かっていく。
「騎士は敵の後方を狙え!
謀叛人を絶対に逃がすな!
あの中には貴族がいるかもしれないぞ!
上手くやれば王家直参騎士どころか貴族に取立てられるぞ!」
俺は目立つ城壁の上に残って命令を続けた。
敵軍に貴族や貴族の一門がいないのは分かっている。
いたら騎士ラグ・ロウが指揮を執っているはずがない。
いや、王の信任状を盾に貴族一門も指揮下に入れているか?
当主本人は来ていないはずだが、一門はいるかもしれない。
だがその場合は、各家毎に指揮系統は独立しているはずだ。
「撤退だ、撤退しろ!
国王陛下の命令でもない戦に参加できん!
我が家はこの戦いから手を引く。
攻撃を止めろ、我が家はこの戦いから手を引く!」
敵軍の後方にいた部隊から次々と声が上がる。
だが、此方がその言い分を鵜呑みにする必要などない。
先に剣を向けてきたのは連中の方だ。
「陛下の御名を騙って他領に攻め込もうとした盗賊を絶対に許すな!
怯えて逃げる憶病者を追う必要はないが、その場にとどまる者は殺せ!」
俺の命令を聞いた敵軍の反応は二つに分かれた。
反逆者になるのを恐れたのか、憶病なのかは分からないが、即座に逃げる者。
反逆者と呼ばれるよりも憶病者と呼ばれるのが嫌で、その場に止まる者。
だが、一人でも後方から逃げだす者がいると、軍は潰走する。
恐怖は人に移るので、一人が逃げ出すと同調する憶病者が現われ、裏崩れと呼ばれる敗走が始まるのだ。
だが、俺は簡単に逃がしてやるほど優しくない。
人質として身代金と交換するか、戦争奴隷として財産にするのがこの世界の常識らしいので、サクラが麻痺と眠りの二重魔術で確保してくれる。
「ミャアアアアオン」
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