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征夷大将軍

第183話:一八三九年、アメリカ合衆国戦線

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 ただアリゾナを割譲させられたニューメキシコ共和国に配慮する必要があるので、メキシコ合衆国から攻め取ったイーストシエラマドレを合併させた。
 もちろん白人のような身勝手な線引きはしない。
 ネイティブの部族同士が昔から守ってきた境界を大切にした上で、納得しやすい河川や山脈山地による境界にしてある。

 だから前世のアメリカ合衆国地図のような直線的な州境国境ではない。
 テキサス共和国にはオクラホマが含まれた。
 ルイジアナ共和国にはアーカンソーが含まれた。
 ミシシッピ共和国にはアラバマが含まれた。
 ジョージア共和国にはサウスカロライナとノースカロライナが含まれた。

 フロリダ共和国に関しては侵攻できる場所がない。
 だが将来的にはバハマ、キューバ、ハイチなどへの侵攻が考えられる。
 だから造船所を築いて艦艇建造準備をする。
 建国十三州までは侵攻していないが、アメリカ合衆国を構成する元も古い州である、サウスカロライナとノースカロライナを攻め取った。
 白人が一致団結するきっかけになる可能性があるのだ。

 他にも松前軍、いや、幕府軍が侵攻占領した地域は多い。
 ネイティブが表向き独力で奪還した領地がある。
 もっとも全部俺の謀略や武器支援があっての事だ。
 そんな地域はなかなか誰を支配者にするのか決められない。
 共和国にしてその内部にネイティブ自治県や自治市を設けるのか。
 それとも幕府領にしてネイティブ自治県や自治市を設けるのか。
 それともネイティブの族長を藩主にして自治権を認めるのか。

 色々と考えられる方法はあるのだが、ネイティブに藩制度は合わない気がする。
 それに徳川幕府の直轄領にしたい気もある。
 日本の大名家を本土から追い出して、日本本土は徳川の完全支配にしたい。
 その為には褒美と称して加増転封させる必要がある。
 その為の領地を確保しておきたい欲望があるのだ。

 その為に確保した州は、モンタナ・アイダホ・ワイオミング・ユタ・ネバタ・コロラド・ノースダコタ・サウスダコタ・ネブラスカ・カンザス・ミズーリ・アイオワ・ミネソタ・ヴィスコンシン・イリノイ・テネシー・インジアナ・オハイオ・ミシガン・ケンタッキーだ。

「北米大陸の勢力図」
アラスカ方面(アラスカ・ブリティッシュコロンビア・アルバータ・サスカチェワン・ワシントン)
カリフォルニア共和国(カルフォルニア・オレゴン・カリフォルニア半島・アリゾナ・ウエストシエラマドレ)
ニューメキシコ共和国(ニューメキシコ・イーストシエラマドレ)
テキサス共和国(テキサス・オクラホマ)
ルイジアナ共和国(ルイジアナ・アーカンソー)
ミシシッピ共和国(ミシシッピ・アラバマ)
ジョージア共和国(ジョージア・サウスカロライナ・ノースカロライナ)
フロリダ共和国(フロリダ)
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