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第1章
第10話:冒険者ギルド
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「分かった、直ぐにゴブリンの集落を調査しよう。
代官の悪業に対する直訴は、冒険者ギルドとしては何の約束もできない。
だが、領主閣下に伝える事だけは約束しよう。
それと、村人全員を冒険者として登録する事だが、まあ、いい、受け入れよう。
とはいっても、向こうで登録していなかった者は最下級のH級になる。
その代わり登録すればギルドが運営している木賃宿に泊まれる。
食事は自分で作ってもらうことになるが、夜露はしのげるぞ」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
村長と猟師代表に加えて、農民代表に夫人達の代表、更には若衆達の代表まで加わった5人が、冒険者ギルドのマスターと話し合っている。
とはいっても農民代表は、マスターの放つ強者の雰囲気を前にして何も言えなくなっており、肝の据わった4人を盾にして小さくなっている。
王配教育で聞いていたのと、俺が独自に調べていた通り、冒険者ギルドは弱肉強食の世界のようだ。
依頼を受ける受けないは本人次第、自分の実力も分からず難しい依頼を受けるような愚か者を、わざわざ止めるようなお節介はしないようだ。
「冒険者レベル」
A級:上級天職レベル20以上、中級レベル45以上、普通レベル100以上
B級:上級天職レベル10以上、中級レベル25以上、普通レベル70以上
C級:上級天職レベル1以上、中級レベル10以上、普通レベル45以上
D級:中級天職やスキルレベルが10以上普通30以上の者、もしくは実績ある者。
E級:中級天職やスキルレベルが1以上普通15以上の者、もしくは実績ある者。
F級:普通の天職やスキルレベルが10以上の者、もしくは実績ある者。
G級:普通の天職やスキルレベルが5以上の者、もしくは実績ある者。
H級:レベル関係なく登録できる。
「さて、今直ぐ動けるA級斥候職のいる冒険者パーティーは1つしかない。
B級も3つしかいないから、近隣のギルドに救援を要請するにしても無理がある。
どうだいリドワーン、斥候連中と一緒の偵察依頼を受けないか。
俺も長年冒険者をやってきたが、ヒュージスライムを従魔にした奴は初めてだ。
そんな強力な従魔を従えている奴をH級にしておくのはもったいないし、4つのパーティーの報告次第ではD級に進級させてやってもいいぞ」
確かに国をまたいで移動する気でいるから、D級資格は手に入れておきたい。
それに正直に名前を名乗ったから、活躍次第ではヒュージスライムを従えているリドワーンという名の少年がいたと、クラリス王太女に伝わる可能性もある。
何よりもう1度大魔境に入ったら、成体スライムを見つけられるかもしれない。
多分あと数匹と合体統合するか、強めの魔獣を斃してスライム数匹をレベルアップさせれば、次の進化を遂げる可能性がある。
「受けます、受けさせてください。
ヒュージスライムは気配もなく音も立てませんし、敵の気配にも敏感です。
いざ戦いになっても、ロードゴブリンくらいまでなら互角に戦えます。
ただその前にどうしても手に入れておきたいものがあるのです」
代官の悪業に対する直訴は、冒険者ギルドとしては何の約束もできない。
だが、領主閣下に伝える事だけは約束しよう。
それと、村人全員を冒険者として登録する事だが、まあ、いい、受け入れよう。
とはいっても、向こうで登録していなかった者は最下級のH級になる。
その代わり登録すればギルドが運営している木賃宿に泊まれる。
食事は自分で作ってもらうことになるが、夜露はしのげるぞ」
「「「「「ありがとうございます」」」」」
村長と猟師代表に加えて、農民代表に夫人達の代表、更には若衆達の代表まで加わった5人が、冒険者ギルドのマスターと話し合っている。
とはいっても農民代表は、マスターの放つ強者の雰囲気を前にして何も言えなくなっており、肝の据わった4人を盾にして小さくなっている。
王配教育で聞いていたのと、俺が独自に調べていた通り、冒険者ギルドは弱肉強食の世界のようだ。
依頼を受ける受けないは本人次第、自分の実力も分からず難しい依頼を受けるような愚か者を、わざわざ止めるようなお節介はしないようだ。
「冒険者レベル」
A級:上級天職レベル20以上、中級レベル45以上、普通レベル100以上
B級:上級天職レベル10以上、中級レベル25以上、普通レベル70以上
C級:上級天職レベル1以上、中級レベル10以上、普通レベル45以上
D級:中級天職やスキルレベルが10以上普通30以上の者、もしくは実績ある者。
E級:中級天職やスキルレベルが1以上普通15以上の者、もしくは実績ある者。
F級:普通の天職やスキルレベルが10以上の者、もしくは実績ある者。
G級:普通の天職やスキルレベルが5以上の者、もしくは実績ある者。
H級:レベル関係なく登録できる。
「さて、今直ぐ動けるA級斥候職のいる冒険者パーティーは1つしかない。
B級も3つしかいないから、近隣のギルドに救援を要請するにしても無理がある。
どうだいリドワーン、斥候連中と一緒の偵察依頼を受けないか。
俺も長年冒険者をやってきたが、ヒュージスライムを従魔にした奴は初めてだ。
そんな強力な従魔を従えている奴をH級にしておくのはもったいないし、4つのパーティーの報告次第ではD級に進級させてやってもいいぞ」
確かに国をまたいで移動する気でいるから、D級資格は手に入れておきたい。
それに正直に名前を名乗ったから、活躍次第ではヒュージスライムを従えているリドワーンという名の少年がいたと、クラリス王太女に伝わる可能性もある。
何よりもう1度大魔境に入ったら、成体スライムを見つけられるかもしれない。
多分あと数匹と合体統合するか、強めの魔獣を斃してスライム数匹をレベルアップさせれば、次の進化を遂げる可能性がある。
「受けます、受けさせてください。
ヒュージスライムは気配もなく音も立てませんし、敵の気配にも敏感です。
いざ戦いになっても、ロードゴブリンくらいまでなら互角に戦えます。
ただその前にどうしても手に入れておきたいものがあるのです」
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