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第1章
第30話:ガマン
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僕は5人のパーティーメンバーを毎日鍛えている。
本人たちが望むから、レベルアップ痛が起きるくらいの経験を積ませている。
僕もやってきた事だから、どれほど痛く苦しいかは分かっている。
従弟妹たちでも涙を探すくらいの練習だ。
従弟妹たちの中にはトレジャーハンターになりたくないと言う子までいる。
そう言う子には無理をさせず、普通の冒険者になれる程度の練習にする。
だから一族の全てがトレジャーハンターになっている訳ではない。
普通に会社勤めをしている者もいる。
ただ、その全員が副業に冒険者をしているだけだ。
その副業収入が会社勤めよりも多かったとしても、主たる仕事は会社員だ。
いつ廃れてしまうかもしれない冒険者を生活の基盤にしてはいけない。
トレジャーハンターを自称できるほどの実力があり、地下100階よりも深く潜らなければ、高価な宝物が手に入らなくなっている。
魔法袋がなければ、浅い層では稼がなくなっている。
魔法袋が手に入るような深い層に行く前に、ほとんどの冒険者が死んでしまう。
魔法袋を手に入れたとしても、悪い冒険者に殺されてしまう。
おばあちゃんがそう言っていた。
「レベルアップ痛が小さいうちに、体の感覚を修正してください」
「私たちがレベルアップするまで待ってくれないの?」
僕の言葉を聞いた深雪お姉さんが、自分たちがレベルアップ痛になるまで戦わせて欲しいと言う。
「ダメよお姉ちゃん、まだ小学生の3人に、私たち以上の苦痛を感じさせちゃ」
「それはそうだけれど……」
深雪お姉さんは、僕がパーティーにいる間に、できるだけレベルアップをしたいと思っているようだ。
だがそのためには、3人に自分たち以上の痛みを感じさせることになる。
交互に戦ったり休んだりできればいいのだが、誰かを1人で待たせるのは危険だ。
5人が自重してくれればいいのだが、5人中3人が我慢できない性格なのだ。
「本当にダメよ、そんな考えで冒険者を続けるなら、私が命がけで止めるわよ!」
身勝手な考えをするようなら、直ぐに辞めようと思ったのだけれど、月奈お姉さんが本気で怒って止めている。
月奈お姉さんはとてもお姉さん思いで、深雪お姉さんの評判が落ちる事を身を挺して止めている。
僕にはお兄さんもお姉さんもいないから、弟や妹に、月奈お姉さんのような愛情を注ぎたいと思っている。
おばあちゃんが何時も言っていた事を、実際に行う人を目の当たりして、やはりおばあちゃんの言う事は正しいのだと思った。
「竜也君、このまま1番効率的な方法でレベルアップさせてちょうだい」
「分かったよ、月奈お姉さん」
月奈お姉さんたちは学校を休んでまでレベルアップに力を入れている。
桜、葵、ルナの3人は義務教育だから学校を休ませるわけにはいかない。
僕のような通信教育ではないので、毎日学校に通わないといけない。
でも深雪お姉さんと月奈お姉さんは高校生だ。
落第にならないのなら、自分の意志で学校を休む事が許される。
高校進学率が97%を超える日本だけど、3%は高校に行っていないとも言える。
本当にやりたいことがあるのなら、途中で辞めても良いのが高校だ。
それに、2人はこれから全部休んでも楽々卒業できると言っている。
「長時間連続して潜れるのなら、無理にレベルアップ痛に苦しまなくても良いよ。
1時間以内に5回レベルアップしなければ良いんだ。
ちゃんと計算すれば、1時間4回に抑えられる」
「そうね、分かったわ、時間が余ったらファンに歌って踊って楽しませるわ!」
「そうだね、踊っている間にレベルアップした体の動かしたかも学べるし、ちょうど良いと思うよ」
☆世界的アイドル冒険者、鈴木深雪のライブ動画
藤河太郎:尊い、尊い、悶え苦しみながらレベルアップする姿が尊い!
雷伝五郎:みゆき命と豚キムチの魂が乗り移ったのか?!
Benno:バカな事を言っていないで、これをどう見る。
藤河太郎:美しい、痛みにこらえながら自分を鍛える姿が美しい!
雷伝五郎:藤河太郎のアカウントが乗っ取られたのか?
Rafael:アカウントを売った可能性もあるぞ。
ノンバア:そんな事、管理者が認めないだろう?
ゆうご:バレたら大変だけど、バレなければそこそこの金になる。
Benno:売った相手が悪いと犯罪ほう助で捕まるぞ!
ゆうご:みゆき命と豚キムチなら、そんな事はしないだろう。
Benno:2人の問題は、サイレントリュウヤを怒らせたくらいだからなぁ。
Rafael:日本に移民できるくらいの大金になるのなら、アカウントくらい売るぞ!
Benno:いや、そんな大金になる事はないから><
ノンバア:貧乏人のアカウントは、はした金で買い叩くのがやり口
Rafael:く、日本への移民は無理か><
雷伝五郎:そんな実現不能な夢ではなく、現実見ろ。
:竜也のやり方をマネしたら金を稼げるぞ。
Rafael:政府とマフィアにダンジョンが支配されているロシアでは、無理だ。
Benno:以前にもそう言っていたな。
藤河太郎:ロシアに生まれてしまったのなら諦めるしかない。
Benno:ああ、そうだな、アフリカよりはマシだが、運は悪い方だな。
Rafael:くっ、ここでみゆき姫を見るくらいしか楽しみがない
ノンバア:欲をかいたロシア政府とマフィアが、竜也にケンカを売ったらどうなる?
ゆうご:いや、さすがにそんな事はないだろう。
ノンバア:もしもの話さ、夢の話だよ。
雷伝五郎:サイレントリュウヤの総攻撃を受けるのは間違いない。
藤河太郎:タカラブネファミリーの報復も受けるだろう。
Benno:少しは住みやすい国になるかもしれない。
★★★★★★
作者です。
作品を読んでいただきありがとうございます。
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<(_ _)>
本人たちが望むから、レベルアップ痛が起きるくらいの経験を積ませている。
僕もやってきた事だから、どれほど痛く苦しいかは分かっている。
従弟妹たちでも涙を探すくらいの練習だ。
従弟妹たちの中にはトレジャーハンターになりたくないと言う子までいる。
そう言う子には無理をさせず、普通の冒険者になれる程度の練習にする。
だから一族の全てがトレジャーハンターになっている訳ではない。
普通に会社勤めをしている者もいる。
ただ、その全員が副業に冒険者をしているだけだ。
その副業収入が会社勤めよりも多かったとしても、主たる仕事は会社員だ。
いつ廃れてしまうかもしれない冒険者を生活の基盤にしてはいけない。
トレジャーハンターを自称できるほどの実力があり、地下100階よりも深く潜らなければ、高価な宝物が手に入らなくなっている。
魔法袋がなければ、浅い層では稼がなくなっている。
魔法袋が手に入るような深い層に行く前に、ほとんどの冒険者が死んでしまう。
魔法袋を手に入れたとしても、悪い冒険者に殺されてしまう。
おばあちゃんがそう言っていた。
「レベルアップ痛が小さいうちに、体の感覚を修正してください」
「私たちがレベルアップするまで待ってくれないの?」
僕の言葉を聞いた深雪お姉さんが、自分たちがレベルアップ痛になるまで戦わせて欲しいと言う。
「ダメよお姉ちゃん、まだ小学生の3人に、私たち以上の苦痛を感じさせちゃ」
「それはそうだけれど……」
深雪お姉さんは、僕がパーティーにいる間に、できるだけレベルアップをしたいと思っているようだ。
だがそのためには、3人に自分たち以上の痛みを感じさせることになる。
交互に戦ったり休んだりできればいいのだが、誰かを1人で待たせるのは危険だ。
5人が自重してくれればいいのだが、5人中3人が我慢できない性格なのだ。
「本当にダメよ、そんな考えで冒険者を続けるなら、私が命がけで止めるわよ!」
身勝手な考えをするようなら、直ぐに辞めようと思ったのだけれど、月奈お姉さんが本気で怒って止めている。
月奈お姉さんはとてもお姉さん思いで、深雪お姉さんの評判が落ちる事を身を挺して止めている。
僕にはお兄さんもお姉さんもいないから、弟や妹に、月奈お姉さんのような愛情を注ぎたいと思っている。
おばあちゃんが何時も言っていた事を、実際に行う人を目の当たりして、やはりおばあちゃんの言う事は正しいのだと思った。
「竜也君、このまま1番効率的な方法でレベルアップさせてちょうだい」
「分かったよ、月奈お姉さん」
月奈お姉さんたちは学校を休んでまでレベルアップに力を入れている。
桜、葵、ルナの3人は義務教育だから学校を休ませるわけにはいかない。
僕のような通信教育ではないので、毎日学校に通わないといけない。
でも深雪お姉さんと月奈お姉さんは高校生だ。
落第にならないのなら、自分の意志で学校を休む事が許される。
高校進学率が97%を超える日本だけど、3%は高校に行っていないとも言える。
本当にやりたいことがあるのなら、途中で辞めても良いのが高校だ。
それに、2人はこれから全部休んでも楽々卒業できると言っている。
「長時間連続して潜れるのなら、無理にレベルアップ痛に苦しまなくても良いよ。
1時間以内に5回レベルアップしなければ良いんだ。
ちゃんと計算すれば、1時間4回に抑えられる」
「そうね、分かったわ、時間が余ったらファンに歌って踊って楽しませるわ!」
「そうだね、踊っている間にレベルアップした体の動かしたかも学べるし、ちょうど良いと思うよ」
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藤河太郎:尊い、尊い、悶え苦しみながらレベルアップする姿が尊い!
雷伝五郎:みゆき命と豚キムチの魂が乗り移ったのか?!
Benno:バカな事を言っていないで、これをどう見る。
藤河太郎:美しい、痛みにこらえながら自分を鍛える姿が美しい!
雷伝五郎:藤河太郎のアカウントが乗っ取られたのか?
Rafael:アカウントを売った可能性もあるぞ。
ノンバア:そんな事、管理者が認めないだろう?
ゆうご:バレたら大変だけど、バレなければそこそこの金になる。
Benno:売った相手が悪いと犯罪ほう助で捕まるぞ!
ゆうご:みゆき命と豚キムチなら、そんな事はしないだろう。
Benno:2人の問題は、サイレントリュウヤを怒らせたくらいだからなぁ。
Rafael:日本に移民できるくらいの大金になるのなら、アカウントくらい売るぞ!
Benno:いや、そんな大金になる事はないから><
ノンバア:貧乏人のアカウントは、はした金で買い叩くのがやり口
Rafael:く、日本への移民は無理か><
雷伝五郎:そんな実現不能な夢ではなく、現実見ろ。
:竜也のやり方をマネしたら金を稼げるぞ。
Rafael:政府とマフィアにダンジョンが支配されているロシアでは、無理だ。
Benno:以前にもそう言っていたな。
藤河太郎:ロシアに生まれてしまったのなら諦めるしかない。
Benno:ああ、そうだな、アフリカよりはマシだが、運は悪い方だな。
Rafael:くっ、ここでみゆき姫を見るくらいしか楽しみがない
ノンバア:欲をかいたロシア政府とマフィアが、竜也にケンカを売ったらどうなる?
ゆうご:いや、さすがにそんな事はないだろう。
ノンバア:もしもの話さ、夢の話だよ。
雷伝五郎:サイレントリュウヤの総攻撃を受けるのは間違いない。
藤河太郎:タカラブネファミリーの報復も受けるだろう。
Benno:少しは住みやすい国になるかもしれない。
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