上 下
110 / 230
アムラ王国・テトラ街

ダルダーロ一家の事情

しおりを挟む
「ミノル様、本当によろしいのでしょうか?」

「貴方! 何度も確認する方が失礼ですよ、さっきお聞きしたばかりではありませんか!」

「でもなあ、お前、まだ冒険者としての登録もしていないエルマとカルロまでレベリングさせていただくなんて、図々しいにもほどがあるじゃないか」

「エルマは見習いを始めるには歳が行き過ぎていますし、カルロは少々幼すぎます。でも私達がテトラとこの村を往復する留守の間は、2人がアイーダとクリスを守ることになるのですよ、ある程度のレベルにまで訓練するのは当然です!」

「だがなあ、お前、見習い冒険者達がいるし、何より御神木様がおられるじゃないか」

「貴方は村での出来事をもう忘れたのですか! 誰かを頼るのは止めなさい、家族で出来ることは家族でやるのです!」

「でもなあ~」

「ダルダーロさん、ラーラさんの言われる事がもっともですよ。それに見習村の運営は、御神木様が判断して下さいます。もし御神木様がエルマとカルロへのレベリングが駄目と判断されたなら、獲物が運ばれてきませんから安心して下さい、大丈夫ですよ」

「そらごらんなさい、ミノル様もよいと言って下さっているじゃありませんか」

「わかったよ、もう言わないでくれよ」

「では今日も送り迎え頼みましたよ」

「「はい、お任せ下さい!」」

 未明からのレベリングを終えたダルダーロさん一家は、夫婦でテトラの新人を指導する班を指揮して出て行った。そして昨日テトラの新人達を指導した班を、ダルダーロさん夫婦は連れて帰ってきてくれるのだが、その時に色々な物資を買って帰ってくれる。

 その購入リストの中には、麺も大量にあるのだが、その理由は昨日作ってあげた魔獣肉の塩焼きそばが大好評で、見習村の定番料理に取り入れることになったからだ。ソースや醤油があればいいのだが、ない以上塩と香草を組み合わせて試行錯誤するしかない。

(それでどうするのだ?)

(リーナの事だな)

(ああ、今まで通り班に加えて訓練させるのか、ダルダーロ一家として訓練させるかだ)

(正直迷うね、生活の柱としては2つ有った方がいい。リーナが班員として独立して稼ぎ、何かあった場合は家族を支援出来るようにする。リーナにパートナーが現れて、独立した家庭を築く時にも影響が少ないからね)

(だがミノルの本心は家族を大切にしたいのだろう)

(まあな、家族で助け合って生きて行くのが俺の理想ではあるんだよね)

(エルマ、リーナ、カルロなどがそれぞれパートナを得て、パートナーを加えた大きなパーティーとして発展するか、揉めて分裂するか、人族の多くは揉めて分裂するようだが)

(そうだな、だからこそ一家で結束してくれるのが理想なんだけどね)

(それで結局どうするのだ?)

(ラーラさんに任せるよ、あの一家はラーラさんの判断に任せた方が丸く収まると思うよ)

(それがよかろう、よく判断したな)

(家族の問題にくちばしを入れて、余計な気苦労などしたくないからね)

(それで何時ビランに行くのだ?)

(そうだな、村の外での狩りが成功してからだな。実戦経験を養うのなら、村の中のレベリングと同時に、ラーラさん指揮の村外狩りも同じくらいやった方がいい)

(確かにそうだが、それが終わるまで見守ってやるのか、ずいぶん親切だな)

(俺が留守の間に見習の誰かが死んでだりしたら、精神的に辛いからな)

(精神的に弱いな)

(そうだよ、悪かったな!)




「エルマ、麻痺魔法です」

「はい」

「貴方!」

「任せろ!」

「エイ!」

「御師匠様、エルマ殿は凄いですね、あっという間に魔法を覚えてしまわれました」

「そうだなイルオン、やはり母親が魔法使いだと魔法の素質も受け継がれるのかもしれないな」

「家族パーティとは言え、1つのパーティーに2人も魔法使いがいるのは羨ましい限りです」

「そうだな、だがまだエルマには村外に出れるほど実戦経験はないからな」

「それは私達も同じでございます。御師匠様に助けて頂くまでは、雑用しかさせてもらえず、全く経験など積めませんでした」

「それは違うぞイルオン、お前達は辛い思いをしながら見学し続けていた、眼で見た知識が蓄積されているよ」

「有難うございます御師匠様、そう言って頂ければあの頃の自分も救われます」

「これからは眼で見た知識を実戦で確かめ、レベリングで得た力と一致させる事で、自分達の血肉にしていけばいいんだよ」

「はい! 必ず自分達のものにして見せます!」

 テトラから当番班を連れて戻ったラーラさん一家は、5人でレベリングに励んでいたが、順番を待つイルオンと見学しながら話すことにしたのだ。

 重点的にレベリングさせられているのはリーナで、ずっと最後の止め役をさせられている。日の出前はエルマがその役をさせられていたのだが、その僅かな時間のレベリングで麻痺魔法を会得していた。もしリーナが魔法を会得する様なら、家族で3人の魔法使いをようすることになるから、別格の戦闘力を持つパーティーになるだろう。

「では行かせていただきます」

「うむ、励めよ」

「はい、有難うございます!」

 御神木の判断で、ラーラさん一家のレベリングが終了し、イルオン達に中庭に入るように念話が届けられたのだろう。ラーラさんとダルダーロは余裕で笑みを浮かべているが、エルマ、リーナ、カルロの3人は青い顔をして肩で息をしている。レベリングをじっと見ていた、幼いアイーダとクリスがテトテトと走り寄って行く。心配だったろうに、よく泣かなかったものだ。

(心配には及ばん、分身体がずっと声掛けしておる)

(ほう、ずいぶんと優しいんだな)

(我は無垢な赤子には、常に優しいのだよ)

(へいへい、まあ御蔭でラーラさん一家もレベリングに集中できたのだろうから、よくやってくれたと思うよ)

(ふん! そんなことよりさっさとリーナをリサーチしてみろ)

(へぇ? それは、そうか! リーナが魔法を覚えたのか!?)

(さっさと自分で確かめればよかろう)

 俺はセイに指摘されてリサーチでリーナを調べたのだが、確かに眠りの魔法を覚えていた。都合がいいと言うのか運がいいと言うべきかは判断が難しいが、リーナは最後のレベリングでエルマとは違う魔法を覚えていた。

「ダルダーロさんラーラさん手際がいいですね」

「お褒めに預かり光栄でございます、ミノル様」

「いい運動になりましたミノル様」

「エルマもリーナもカルロもよく頑張ったね、特にリーナは最後のレベリングで魔法を覚えたようだね」

「本当なのリーナ?」

「本当かリーナ? いやミノル様がそう言われるなら本当なのだろうな、お前?」

「それは当然ですよ貴方、では精度を上げるためにも繰り返し魔法を唱えさせなければなりません!」

「まあそれは御神木に任せようではないか、ダルダーロさんとラーラさんには村外訓練の指揮を執ってもらわないといけないからな」

「そうでございました! 私事を重視しようとしてしまい申し訳ありません。今後はこのような言動をしないように気をつけさせて頂きます」

「あ~はい、俺も気をつけます」

「まあ仕方ないさ、1度目のレベリングで魔法を覚えるなんてすばらしい事だからね。エルマと言いリーナと言い、素質に恵まれたのだから、それを生かしてあげたいと言うのは当然の親心だろう。だが弟子達の事も忘れないようにしてくれ」

「「はい、以後気を受けさせて頂きます」」

(エルマとリーナの事は我に任せるがよい)

((御神木様!))

(エルマとリーナには魔力の支援を行い、繰り返し繰り返し魔法を唱えられるようにしてやる。だから安心して村外訓練を指揮するがよい)

((有り難き幸せでございます))

(セイが指示したのか?)

(いや、分身体の独自判断だ)

(臨機応変に対応してくれるんだな)

(当然であろう、基本我も分身体も本体を通じて我に連動しておるのだ)

(うん? セイは分身体なのか?)

(いや本体だが、元々の世界の世界樹と連動しておるから、あちらを一応本体と言ううべきであろう)

(では万が一ここにいるセイが死んだとしても、世界樹として死滅する訳ではないのだな)

(そうだ、だからミノルも死ぬことはない、安心致せ)

(それは万が一の時はセイを盾にして生き残れと言う事か?)

(いやそうではない、別にミノルが先に形だけ死んだとしても、直ぐに生きかえることが出来る。分身体も含めて全ての世界樹が死滅しない限り、ミノルは復活することが出来る)

(う~ん、何か命を大切にしなくなっていきそうで怖いな)

(ただし! 復活させる分身体が記憶しているミノルと言う事になるから、場合によったらゲルマン帝国を滅亡させた直後のミノルとして蘇る可能性もある)

(おいおいおい、全部の世界樹で頻繁に俺の情報を共有してくれよ。大幅に記憶が無くなるなんて嫌だぞ)

(大袈裟に言っただけだ、以前にも同じようなニュアンスの会話をした事があるから、それ以来1日以上開けずに情報を共有するようにしておる)

(そうか、ありがとう)

(それよりも見送ってやらなくていいのか)

(そうだった!)

 そうなのだ、村にいる以上は可愛い弟子達のお見送りをしてやらなければならない。ラーラさんとダルダーロさんが指揮してくれているとは言っても、俺がいないことに見習達は不安を感じているだろう。下級の安全な獲物と言うべき魔獣しか狩らない心算ではあるが、常に不測の事態が起こる可能性は有るのだ。

 急いで城壁住居の屋上に駆け上がり、少し不安そうな顔をした見習達に大きく手を振ってやった。途端い笑顔になるから可愛いものだ。

(エルマとリーナの魔法精度が少し上がったぞ)

(へぇ? こんなに早く上がるものなのか?)

(魔力が尽きる心配なく繰り返し繰り返し唱えられるのだ、魔獣やモンスターを倒さないからレベルは上がらなくいが、1つ1つの魔法精度は格段に正確になる)

(魔法を覚えた見習い全員に同じ事は出来ないのか?)

(・・・・うっかりしていた)





*「カリブ海の豊臣王国・真田艦隊」と言う新作を書きました。僕としては渾身の作品で、試しに読んでいただけたら幸いです。どうかよろしくお願いします。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。

七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」 公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。 血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。

45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる

よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です! 小説家になろうでも10位獲得しました! そして、カクヨムでもランクイン中です! ●●●●●●●●●●●●●●●●●●●● スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。 いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。 欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・ ●●●●●●●●●●●●●●● 小説家になろうで執筆中の作品です。 アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。 現在見直し作業中です。 変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

旦那様、どうやら御子がお出来になられたようですのね ~アラフォー妻はヤンデレ夫から逃げられない⁉

Hinaki
ファンタジー
「初めまして、私あなたの旦那様の子供を身籠りました」  華奢で可憐な若い女性が共もつけずに一人で訪れた。  彼女の名はサブリーナ。  エアルドレッド帝国四公の一角でもある由緒正しいプレイステッド公爵夫人ヴィヴィアンは余りの事に瞠目してしまうのと同時に彼女の心の奥底で何時かは……と覚悟をしていたのだ。  そうヴィヴィアンの愛する夫は艶やかな漆黒の髪に皇族だけが持つ緋色の瞳をした帝国内でも上位に入るイケメンである。  然もである。  公爵は28歳で青年と大人の色香を併せ持つ何とも微妙なお年頃。    一方妻のヴィヴィアンは取り立てて美人でもなく寧ろ家庭的でぽっちゃりさんな12歳年上の姉さん女房。  趣味は社交ではなく高位貴族にはあるまじき的なお料理だったりする。  そして十人が十人共に声を大にして言うだろう。 「まだまだ若き公爵に相応しいのは結婚をして早五年ともなるのに子も授からぬ年増な妻よりも、若くて可憐で華奢な、何より公爵の子を身籠っているサブリーナこそが相応しい」と。  ある夜遅くに帰ってきた夫の――――と言うよりも最近の夫婦だからこそわかる彼を纏う空気の変化と首筋にある赤の刻印に気づいた妻は、暫くして決意の上行動を起こすのだった。  拗らせ妻と+ヤンデレストーカー気質の夫とのあるお話です。    

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜

福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。 彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。 だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。 「お義姉さま!」           . . 「姉などと呼ばないでください、メリルさん」 しかし、今はまだ辛抱のとき。 セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。 ──これは、20年前の断罪劇の続き。 喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。 ※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。 旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』 ※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。 ※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。

処理中です...