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第9話守護獣視点
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困りました。
オリビアが私の事を疑っています。
どこで気がついたのでしょうか?
頑張って誤魔化さないといけません。
でも、まあ、大丈夫でしょう。
オリビアはとても大らかな性格ですから、直ぐに忘れてくれるでしょう。
「絶対に守護獣様に見捨てられたんだぜ」
「王家の腐敗が守護獣様の逆鱗に触れたんだ」
「王太子の色情狂ぶりが許せなかったんだよ」
「そういえば天罰が下っているのは痴漢事件の関係者ばかりだよな」
「そういやあ、荒地が豊かになっていると行商人が言っていたな」
困った。
国中で私が王家を見捨てた事が噂になっている。
あれだけ気をつけて報復していたはずなのに、どこから漏れたのだろう?
行商人のチャーリーか?
だがあいつに王家の事やオリビアの事件の事が分かるはずがない。
やった本人達には自覚があるだろうから、何度も災厄に見舞われたら気がつくか?
まあ、いい、気がつかれても困る事ではない。
実際に守護を解除したわけではない。
難民となった民が、オリビアと私が幸せに暮らしている荒地に来ても困る。
不幸な難民を創り出すのも嫌だし、難民を殺すのも嫌だ。
なによりオリビアの前で大量虐殺などできない。
だが、まあ、これで遠慮しなくてもよくなったのは確かだ。
今までのようなこっそりとした報復ではなく、表立った報復に切り替えよう。
チャールズ王太子とアバコーン侯爵家令嬢のミレイナは、公衆の面前で情交をしたことが原因で搭に幽閉されている。
情欲を掻き立てる魔法を使ったので、それでなくても色欲が強い王太子の色情狂ぶりが激しくなったのだろう。
王太子とミレイナは虫にでも襲わせよう。
特に性器だな。
オリビアに痴漢したのと苦しめたことに報復するのなら、本人達が一番苦しむ場所を奪ってやればいい。
性器を虫に喰わせたら、それぞれの希望を打ち砕くことになる。
それと王太子は右手、オリビアに痴漢した右手も虫に喰わせよう。
不公平な裁判を行った国王も虫に襲わせるか?
同じでは面白くないな。
馬に喰わせるにしても、毎日乗馬をするわけではないし、馬小屋にも近づかない。
今一番気に入っている愛妾に喰わせるか?
何の罪もない愛妾が後で罰せえられるのは嫌だし……
直接神力を叩き込んでやろう。
殺してこれ以上国を混乱させたらオリビアとの穏やかな生活を邪魔されてしまう。
殺さない程度に神力を叩きつけて、両脚を粉砕しよう。
しばらくは激痛に苦しみ寝たきりの生活になるだろう。
オリビアとの婚約を破棄したアバコーン侯爵家のオリバー卿は、王太子や国王と違って外に出る機会も多いから、鳥に襲わせよう。
鳥に身体を啄ませて喰わせ、目玉と喰わせて失明させてやろう。
オリビアが私の事を疑っています。
どこで気がついたのでしょうか?
頑張って誤魔化さないといけません。
でも、まあ、大丈夫でしょう。
オリビアはとても大らかな性格ですから、直ぐに忘れてくれるでしょう。
「絶対に守護獣様に見捨てられたんだぜ」
「王家の腐敗が守護獣様の逆鱗に触れたんだ」
「王太子の色情狂ぶりが許せなかったんだよ」
「そういえば天罰が下っているのは痴漢事件の関係者ばかりだよな」
「そういやあ、荒地が豊かになっていると行商人が言っていたな」
困った。
国中で私が王家を見捨てた事が噂になっている。
あれだけ気をつけて報復していたはずなのに、どこから漏れたのだろう?
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だがあいつに王家の事やオリビアの事件の事が分かるはずがない。
やった本人達には自覚があるだろうから、何度も災厄に見舞われたら気がつくか?
まあ、いい、気がつかれても困る事ではない。
実際に守護を解除したわけではない。
難民となった民が、オリビアと私が幸せに暮らしている荒地に来ても困る。
不幸な難民を創り出すのも嫌だし、難民を殺すのも嫌だ。
なによりオリビアの前で大量虐殺などできない。
だが、まあ、これで遠慮しなくてもよくなったのは確かだ。
今までのようなこっそりとした報復ではなく、表立った報復に切り替えよう。
チャールズ王太子とアバコーン侯爵家令嬢のミレイナは、公衆の面前で情交をしたことが原因で搭に幽閉されている。
情欲を掻き立てる魔法を使ったので、それでなくても色欲が強い王太子の色情狂ぶりが激しくなったのだろう。
王太子とミレイナは虫にでも襲わせよう。
特に性器だな。
オリビアに痴漢したのと苦しめたことに報復するのなら、本人達が一番苦しむ場所を奪ってやればいい。
性器を虫に喰わせたら、それぞれの希望を打ち砕くことになる。
それと王太子は右手、オリビアに痴漢した右手も虫に喰わせよう。
不公平な裁判を行った国王も虫に襲わせるか?
同じでは面白くないな。
馬に喰わせるにしても、毎日乗馬をするわけではないし、馬小屋にも近づかない。
今一番気に入っている愛妾に喰わせるか?
何の罪もない愛妾が後で罰せえられるのは嫌だし……
直接神力を叩き込んでやろう。
殺してこれ以上国を混乱させたらオリビアとの穏やかな生活を邪魔されてしまう。
殺さない程度に神力を叩きつけて、両脚を粉砕しよう。
しばらくは激痛に苦しみ寝たきりの生活になるだろう。
オリビアとの婚約を破棄したアバコーン侯爵家のオリバー卿は、王太子や国王と違って外に出る機会も多いから、鳥に襲わせよう。
鳥に身体を啄ませて喰わせ、目玉と喰わせて失明させてやろう。
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