42 / 87
第二章
第42話:互助連絡網
しおりを挟む
「鉱山村の目途はついたが、問題は連絡網だな」
父上の心配はもっともです。
東竜山脈で孤立した村が生きていくのはとても難しいです。
父上や俺が生きているうちは良いですが、死んだ後の事も考えて、道を整備し近隣の村との助け合えるようにしなければいけません。
一の鉱山村は標高五〇〇〇メートルくらいの高さにあります。
位置的には四の村と五の村の間になります。
助けあうための村を造るとしたら、一の鉱山村の真下、標高三五〇〇メートル、標高四〇〇〇メートル、標高四五〇〇メートル付近の最低三カ所は必要になります。
理想を言えば、四の村と五の村の真上に四つずつ新村を造る事です。
標高三五〇〇、四〇〇〇、四五〇〇、五〇〇〇メートルの各四ケ所です。
国民数から言えば、大量の難民を受け入れたので、不可能ではありません。
ですが、水量の問題で不可能です。
四の村と五の村は畑を大拡張したので、上方に農村を造るのは不可能です。
「農村ではなく、狩人専用の砦にするか?
見習家臣の訓練を兼ねた駐屯所にする方法もあるぞ」
「将来的にはそれが一番かもしれませんが、今は実力者が足りません。
砦を造っても、維持できる目途がたちません」
「う~む、俺とディドが巡回して護る事はできるが、どうせ守るのなら、鉱山村に常駐してしまった方が安全確実だな。
いっそ我が家の本丸を一の鉱山村か、二の鉱山村に移すか?」
「そんな事をしたら、領内伯爵位を与えたロイス家から婿を迎えて、侯王令嬢の地位を維持する計画が台無しになってしまいますよ?」
「もう一度よく考えたら、鉱山村は我が家の直轄領にすべきだと思い直した。
ジュリとヴィイには、一の鉱山村との間に造る新村を領地に与える」
「父上がそうお考えに成られたのなら、俺に否やはありません。
それで、本丸はどちらに移す方が良いと思われますか?」
「二の鉱山村が良いだろう。
遠さで言えば八の村から東に20km。
標高も三五〇〇メートル付近だから、無理をすれば八の村から二日で行ける。
将来的にも、間に二つほど砦を設けるだけでいい」
「分かりました、その心算で姉上達の新居を造り直しましょう」
「そうだな、ジュリとヴィイを村長、領主とする心算で造った新居では、我が家の代官はもちろん、俺達が住むのも問題があるからな」
父上の申される通りです。
士族の代官が住むには豪華すぎますし、侯王の本城本丸と考えると粗末過ぎます。
ですが、野戦陣地、一時的に立ち寄る場所と考えれば十分です。
「父上と私の本拠地はイングルウッド侯国とヘレンズ侯国にあります。
八の村は離宮や別邸と言う扱いです。
鉱山村に造った住居も、巡視の際に臨時に立ち寄る場所に過ぎません。
これまで通りで良いのではありませんか?」
「ふむ、そうだな、無駄に大きく華美な家など不要だな。
非常時に家臣国民を全員収容できればいい。
ジュリとヴィイの新居だけ造ってやってくれ」
「それもですが、姉上達を代官にしてしまいませんか?
将来は新たな村と爵位を与えるとしたうえで、代官にするのです。
常駐する事になっても、父上と俺はあくまで臨時訪問しているだけです」
「領内、いや、国内の事など誰にも知られないとはいえ、体裁を整えておく方が、最悪の場合に生き延びる命綱になるかもしれない。
ディドの提案した体裁を貫き通そう」
父上が俺の提案を採用してくださった事で、二つの鉱山村を造り直す必要が無くなり、そのまま運用する事ができました。
二の鉱山村に父上が、一の鉱山村に俺が常駐する事で、東竜山脈の魔境から亜竜が下って来ても何の心配もありません。
ですが、これからの事も考えておかないといけません。
人の遣り繰りは難しいですが、どうしても必要な事です。
俺は山頂近くの魔境に向かいました。
姿形に多少の差はありますが、地竜森林で捕らえた闘竜に似た肉食亜竜がいます。
その亜竜を魅了して言う事を聞くようにするのです。
父上の居られる二の鉱山村にも闘竜を預けたかったのですが、諦めました。
まず大丈夫だとは思うのですが、何事にも絶対はないのです。
万が一俺の目が届かない場所で闘竜が暴れてしまったら……
父上なら、将来のための闘竜などいなくても、二の鉱山村を守り切れます。
俺の預かる一の鉱山村で、闘竜と騎乗する騎士を鍛えればいいだけです。
俺は八頭の闘竜を魅了して山頂付近に魔境から連れてきました。
連れてくるのを八頭にしたのは、闘竜の騎手に成れそうな家臣が八人しか残っていなかったからです。
急速に亜竜軍団を整備拡大したことで、めぼしい士族が全て竜騎士になりました。
現在の我が家には馬を駆る騎士が一人もいない状況です。
輓竜御者と兼務の馬騎士はいますが、専従はいなくなってしまいました。
これから新たに現れるとしたら、まだ年若い家臣の子弟子女です。
古参領民の子弟子女にも期待しています。
基礎訓練をしている子弟子女なら、身体ができ次第竜騎士に成れるでしょう。
淡い期待をしているのが、助けた貧民達です。
基礎訓練はできていませんが、幼い子供達は、長い時間をかけて訓練すれば、馬を操る普通の騎士くらいになら育つかもしれません。
成人している者達の中にも、才能が有る者がいるかもしれません。
中には没落した侯王家の者や士族がいるかもしれません。
輓馬の御者くらいになら、成人してからでもなれるかもしれません。
闘竜の餌に関しては、東竜山脈の魔境は利用しません。
草食の亜竜や魔獣が減り、肉食亜竜が山を下りるような事が有ってはいけないからです。
ゲート魔術を使って地竜森林と行き来し、狩りをさせました。
新人闘竜騎士が最低限の騎乗技術を身に付けた頃、ようやく俺も一息付けました。
新人が闘竜に喰われたりケガさせられたりしないように、常に細心の注意を払っていたからです。
「そろそろ自分達だけで操る時間を増やしてもらう事にします」
俺がそう言うと、まだ年若い、竜騎士になりたての八人が顔を強張らせました。
明らかに怯え、恐怖を感じているのが分かります。
それでも気丈に答えてくれました。
「「「「「はい!」」」」」
「完全に放任するわけではありません。
ほとんどの時間を君達の安全に使います。
常に監視するように見なくなるだけです。
後回しにしていた重要な役目を同時にやるだけです。
近くで竜の気配に気をつけていますから、安心して下さい」
「「「「「ありがとうございます!」」」」」
若者らしい初々しい返事をしてくれます。
まだ幼いともいえる、十代前半の彼らを無駄死にさせたりはしません。
ただ、魔力を使った植物の品種改良が必要なのです。
春の種まき、苗床をつくるまでに、どうしても欲しい新品種があるのです。
父上の心配はもっともです。
東竜山脈で孤立した村が生きていくのはとても難しいです。
父上や俺が生きているうちは良いですが、死んだ後の事も考えて、道を整備し近隣の村との助け合えるようにしなければいけません。
一の鉱山村は標高五〇〇〇メートルくらいの高さにあります。
位置的には四の村と五の村の間になります。
助けあうための村を造るとしたら、一の鉱山村の真下、標高三五〇〇メートル、標高四〇〇〇メートル、標高四五〇〇メートル付近の最低三カ所は必要になります。
理想を言えば、四の村と五の村の真上に四つずつ新村を造る事です。
標高三五〇〇、四〇〇〇、四五〇〇、五〇〇〇メートルの各四ケ所です。
国民数から言えば、大量の難民を受け入れたので、不可能ではありません。
ですが、水量の問題で不可能です。
四の村と五の村は畑を大拡張したので、上方に農村を造るのは不可能です。
「農村ではなく、狩人専用の砦にするか?
見習家臣の訓練を兼ねた駐屯所にする方法もあるぞ」
「将来的にはそれが一番かもしれませんが、今は実力者が足りません。
砦を造っても、維持できる目途がたちません」
「う~む、俺とディドが巡回して護る事はできるが、どうせ守るのなら、鉱山村に常駐してしまった方が安全確実だな。
いっそ我が家の本丸を一の鉱山村か、二の鉱山村に移すか?」
「そんな事をしたら、領内伯爵位を与えたロイス家から婿を迎えて、侯王令嬢の地位を維持する計画が台無しになってしまいますよ?」
「もう一度よく考えたら、鉱山村は我が家の直轄領にすべきだと思い直した。
ジュリとヴィイには、一の鉱山村との間に造る新村を領地に与える」
「父上がそうお考えに成られたのなら、俺に否やはありません。
それで、本丸はどちらに移す方が良いと思われますか?」
「二の鉱山村が良いだろう。
遠さで言えば八の村から東に20km。
標高も三五〇〇メートル付近だから、無理をすれば八の村から二日で行ける。
将来的にも、間に二つほど砦を設けるだけでいい」
「分かりました、その心算で姉上達の新居を造り直しましょう」
「そうだな、ジュリとヴィイを村長、領主とする心算で造った新居では、我が家の代官はもちろん、俺達が住むのも問題があるからな」
父上の申される通りです。
士族の代官が住むには豪華すぎますし、侯王の本城本丸と考えると粗末過ぎます。
ですが、野戦陣地、一時的に立ち寄る場所と考えれば十分です。
「父上と私の本拠地はイングルウッド侯国とヘレンズ侯国にあります。
八の村は離宮や別邸と言う扱いです。
鉱山村に造った住居も、巡視の際に臨時に立ち寄る場所に過ぎません。
これまで通りで良いのではありませんか?」
「ふむ、そうだな、無駄に大きく華美な家など不要だな。
非常時に家臣国民を全員収容できればいい。
ジュリとヴィイの新居だけ造ってやってくれ」
「それもですが、姉上達を代官にしてしまいませんか?
将来は新たな村と爵位を与えるとしたうえで、代官にするのです。
常駐する事になっても、父上と俺はあくまで臨時訪問しているだけです」
「領内、いや、国内の事など誰にも知られないとはいえ、体裁を整えておく方が、最悪の場合に生き延びる命綱になるかもしれない。
ディドの提案した体裁を貫き通そう」
父上が俺の提案を採用してくださった事で、二つの鉱山村を造り直す必要が無くなり、そのまま運用する事ができました。
二の鉱山村に父上が、一の鉱山村に俺が常駐する事で、東竜山脈の魔境から亜竜が下って来ても何の心配もありません。
ですが、これからの事も考えておかないといけません。
人の遣り繰りは難しいですが、どうしても必要な事です。
俺は山頂近くの魔境に向かいました。
姿形に多少の差はありますが、地竜森林で捕らえた闘竜に似た肉食亜竜がいます。
その亜竜を魅了して言う事を聞くようにするのです。
父上の居られる二の鉱山村にも闘竜を預けたかったのですが、諦めました。
まず大丈夫だとは思うのですが、何事にも絶対はないのです。
万が一俺の目が届かない場所で闘竜が暴れてしまったら……
父上なら、将来のための闘竜などいなくても、二の鉱山村を守り切れます。
俺の預かる一の鉱山村で、闘竜と騎乗する騎士を鍛えればいいだけです。
俺は八頭の闘竜を魅了して山頂付近に魔境から連れてきました。
連れてくるのを八頭にしたのは、闘竜の騎手に成れそうな家臣が八人しか残っていなかったからです。
急速に亜竜軍団を整備拡大したことで、めぼしい士族が全て竜騎士になりました。
現在の我が家には馬を駆る騎士が一人もいない状況です。
輓竜御者と兼務の馬騎士はいますが、専従はいなくなってしまいました。
これから新たに現れるとしたら、まだ年若い家臣の子弟子女です。
古参領民の子弟子女にも期待しています。
基礎訓練をしている子弟子女なら、身体ができ次第竜騎士に成れるでしょう。
淡い期待をしているのが、助けた貧民達です。
基礎訓練はできていませんが、幼い子供達は、長い時間をかけて訓練すれば、馬を操る普通の騎士くらいになら育つかもしれません。
成人している者達の中にも、才能が有る者がいるかもしれません。
中には没落した侯王家の者や士族がいるかもしれません。
輓馬の御者くらいになら、成人してからでもなれるかもしれません。
闘竜の餌に関しては、東竜山脈の魔境は利用しません。
草食の亜竜や魔獣が減り、肉食亜竜が山を下りるような事が有ってはいけないからです。
ゲート魔術を使って地竜森林と行き来し、狩りをさせました。
新人闘竜騎士が最低限の騎乗技術を身に付けた頃、ようやく俺も一息付けました。
新人が闘竜に喰われたりケガさせられたりしないように、常に細心の注意を払っていたからです。
「そろそろ自分達だけで操る時間を増やしてもらう事にします」
俺がそう言うと、まだ年若い、竜騎士になりたての八人が顔を強張らせました。
明らかに怯え、恐怖を感じているのが分かります。
それでも気丈に答えてくれました。
「「「「「はい!」」」」」
「完全に放任するわけではありません。
ほとんどの時間を君達の安全に使います。
常に監視するように見なくなるだけです。
後回しにしていた重要な役目を同時にやるだけです。
近くで竜の気配に気をつけていますから、安心して下さい」
「「「「「ありがとうございます!」」」」」
若者らしい初々しい返事をしてくれます。
まだ幼いともいえる、十代前半の彼らを無駄死にさせたりはしません。
ただ、魔力を使った植物の品種改良が必要なのです。
春の種まき、苗床をつくるまでに、どうしても欲しい新品種があるのです。
7
お気に入りに追加
374
あなたにおすすめの小説
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。
転生令嬢の食いしん坊万罪!
ねこたま本店
ファンタジー
訳も分からないまま命を落とし、訳の分からない神様の手によって、別の世界の公爵令嬢・プリムローズとして転生した、美味しい物好きな元ヤンアラサー女は、自分に無関心なバカ父が後妻に迎えた、典型的なシンデレラ系継母と、我が儘で性格の悪い妹にイビられたり、事故物件王太子の中継ぎ婚約者にされたりつつも、しぶとく図太く生きていた。
そんなある日、プリムローズは王侯貴族の子女が6~10歳の間に受ける『スキル鑑定の儀』の際、邪悪とされる大罪系スキルの所有者であると判定されてしまう。
プリムローズはその日のうちに、同じ判定を受けた唯一の友人、美少女と見まごうばかりの気弱な第二王子・リトス共々捕えられた挙句、国境近くの山中に捨てられてしまうのだった。
しかし、中身が元ヤンアラサー女の図太い少女は諦めない。
プリムローズは時に気弱な友の手を引き、時に引いたその手を勢い余ってブン回しながらも、邪悪と断じられたスキルを駆使して生き残りを図っていく。
これは、図太くて口の悪い、ちょっと(?)食いしん坊な転生令嬢が、自分なりの幸せを自分の力で掴み取るまでの物語。
こちらの作品は、2023年12月28日から、カクヨム様でも掲載を開始しました。
今後、カクヨム様掲載用にほんのちょっとだけ内容を手直しし、1話ごとの文章量を増やす事でトータルの話数を減らした改訂版を、1日に2回のペースで投稿していく予定です。多量の加筆修正はしておりませんが、もしよろしければ、カクヨム版の方もご笑覧下さい。
※作者が適当にでっち上げた、完全ご都合主義的世界です。細かいツッコミはご遠慮頂ければ幸いです。もし、目に余るような誤字脱字を発見された際には、コメント欄などで優しく教えてやって下さい。
※検討の結果、「ざまぁ要素あり」タグを追加しました。
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
最難関ダンジョンで裏切られ切り捨てられたが、スキル【神眼】によってすべてを視ることが出来るようになった冒険者はざまぁする
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
【第15回ファンタジー小説大賞奨励賞受賞作】
僕のスキル【神眼】は隠しアイテムや隠し通路、隠しトラップを見破る力がある。
そんな元奴隷の僕をレオナルドたちは冒険者仲間に迎え入れてくれた。
でもダンジョン内でピンチになった時、彼らは僕を追放した。
死に追いやられた僕は世界樹の精に出会い、【神眼】のスキルを極限まで高めてもらう。
そして三年の修行を経て、僕は世界最強へと至るのだった。
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる