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第1章
中山競馬場グルメ 鰻重
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12月9日中山競馬場:パドック
今日は同じ船橋にある中山競馬場に来た。
朝お腹一杯朝食バイキングを愉しんだ後で、タクシーを呼んで中山競馬場まで乗り付けた。
競馬開催日に競馬場に向かう電車は、混雑すると考えた方がいい。いくら電車賃が440円で済むとはいえ、太郎君と花子ちゃんを満員電車に乗せたくはない。ここは高くついてもタクシーで行くべきだと考えたのだ。
タクシー代:4780円
開門と同時に入場したのだが、今回は大分中津からあげは食べず、そのままグランプリロードからウイナーズサークルで行われる、馬のお出迎えを見に行った。昨日のスィーツ食べ放題は、結構影響しているようで、今朝の朝食バイキングは無理矢理食べたものの、自分から食べたいとう腹具合ではなかった。
「あの子脚痛い~」
「花子にも痛いと言ってるぅ~」
「おい、厩務員さん、その馬混合跛行を起こしているぞ、チェックしないと予後不良になるぞ!」
「なんだと?!」
正直恐れていた事がここでも起こってしまった!
パドックで第5競走の周回を行っていた馬の中に、跛行を起こしている馬がいたのだ!
それを見た、もしくは痛い痛いと言っている馬の心の言葉を聞いた太郎君と花子ちゃんが、それを黙っているはずもなく。太郎君と花子ちゃんの御蔭で、莫大な利益を得た俺がそれを止める訳にもいかず、厩務員に指摘する事になった。
結局その馬は再チェックをする事になり、結果として出走取り消しとなった。
それほどお腹が空いていないのだが、今日もイルミネーションを愉しむ心算だったから、第5競走のパドック周回が終わり、現金投票とネット投票を済ませて昼食を食べに行った。
中山競馬場:スタンド3階レストラン棟・銀座の鰻とキジ焼きの名店
「メニュー表」
ライス :230円
お吸い物 :230円
豚汁 :450円
親子丼 :850円
タコ刺身 :450円
おでん :510円
玉子焼き :450円
ハムチキン:450円
板わさ :450円
冷奴 :
焼き鳥 :510円
鰻重 :1450円
特鰻重 :2900円
ひつまぶし:2500円
鰻定食 :2800円
キジ焼き重:1020円
とり三昧 :1480円
和食弁当 :
幕の内弁当:
温泉玉子ソーメン:450円
キジ焼きのひつまぶし:1480円
(朝定食:800円)
キジ焼き丼・トン汁・漬物
おでん・そば・トン汁・白飯
小計:1万1600円
昨日4人で今日何を食べるか調べていたのだが、スィーツ食べ放題の影響もあってか、洋食やラーメンにはそれほど食欲がわかなかった。唯一食欲を刺激たのが鰻だったが、でも鰻なら浦和競馬場近くの新仔鰻重が食べたい。
だが、そう、だがなのだ。
次の浦和競馬場開催日は12月18日からで、まだ9日も先の話なのだ。さすがに食べたくなってから、9日も後に食べるなど考えられず、今日の昼食は鰻にした。
ここは明治3年に創業された銀座の名店が競馬場に出店した店で、昔から鰻とキジ焼きが名物料理なんだそうだ。
中山競馬場:パドック
昼食食べて直ぐに、12時15分から始まる第6競走に出走する馬のパドック周回を4人で見て、俺と花子ちゃんは馬券売り場に向かった。一方太郎君と綾香さんは、馬車に乗るために緑の広場ポニーリンクに向かった。
第7競走に出走する馬は、12時45分にパドックに出てくるが、太郎と綾香さんは馬車に乗るために戻ってこれなかった。だがそれは前回と同じ事で、携帯で連絡を取りながら焦ることも慌てることもなく、それぞれ愉しむ事にしていた。
第8競走に出走する馬は、13時15分にパドックに出てくるが、この時には太郎君と綾香さんはパドックに戻って来ていた。馬の元気さを太郎君と花子ちゃんに聞いていると、第7競走が確定したのだが、場内に轟くようなどよめきが起こった!
何ともとんでもない大穴が出たようで、太郎君と花子ちゃんを信じ切って、オッズの確認をしていなかった俺と綾香さんも驚いた。
結論だけ言おう、第7競走だけで3憶6600万円勝った!
太郎君と花子ちゃんと出会えたのだ、もうこれくらいでは驚かない。場内のどよめきの方がビックリする。13時45分には、第9競走の出走馬がパドックに出てきた。状態を太郎君と花子ちゃんに見てもらった後で、俺と太郎君は馬券売り場に向かった。花子ちゃんと綾香さんは、ジョッキースタイル撮影会の為に緑の広場ポニーリンクに向かった。
14時20分にパドックに出てきた第10競走の馬の状態を太郎君に見てもらい、そのまま一緒に馬券売り場に向かった。花子ちゃんと綾香さんが向かったジョッキースタイル撮影会は、13時50分の開始だからとてもではないが戻ってこれる訳がない。
14時55分には花子ちゃんと綾香さんも戻っており、パドックに出てきた第11競走の馬の状態は2人に見てもらった。その後で俺と花子ちゃんは馬券売り場に向かい、太郎君と綾香さんは体験乗馬に参加するため、緑の広場ポニーリンクに向かった。
15時丁度から始まる体験乗馬に参加している太郎君と綾香さんが、体験乗馬が終わってからもその場にとどまってくれて、先着70人の枠が残っているか携帯で知らせてくれることになっていた。
だが日曜日だったこともあり、15時30分にパドックに出てきた第12競走の馬の状態を、花子ちゃんに見てもらった後では間に合わなかった。
今日もクリスマスイルミネーションを愉しむ心算だったから、それほどお腹は空いていなかったのだが、今の内に食べ物を買っておこうと、4人で合流して中山競馬場内をグルグル回った。
今でもスィーツ食べ放題の影響は残っているようで、洋菓子には食欲を刺激されなかった。だが太郎君と花子ちゃんと綾香さんは、先週ど嵌まりした餅には食欲を刺激されたようで。スターライトトレインが始まるまでに、和菓子を買いに行く事になった。
買っている途中で第12競走の結果も出て、今日はネット投票と現金投票それぞれ4億6271万6000円づつ勝つことが出来た。
ネット投票:4億6271万6000円
現金投票 :4億6271万6000円
「買った物」
磯部巻 :140円×3=420円
あんこ餅 :290円×3=870円
からみ餅 :290円×3=870円
黄な粉餅 :290円×3=870円
田舎しるこ:370円×3=1110円
コーヒー :270円×1=270円
オレンジジュース:150円×3=450円
ソフトアイス :300円×4=1200円
(チョコバナナ・ストロベリー・ラムレーズン・抹茶)
小計:6060円
「ナッキーモールに行きませんか?」
綾香さんが提案してきたが、前回も買った、G1焼きと言う商品名の今川焼きを買いたいのだろう。この提案は俺のも渡りに船で、全く空腹ではないが、明日の朝食バイキングまでの時間を考えれば、多少食べておいた方がいい。
前回も食べた、馬場内の緑の広場にある丼屋さんで売っている、コロコロ牛タンの赤ワイン煮は食べておきたい。それにたこ焼きも食べておきたいのだが、これは3人も食べてがるかもしれない。
プレミアムG1焼き:170円×6個=1020円
(あんこ・クリーム)
たこ焼き(6個入り) :520円×2=1040円
ねぎだこ(6個入り) :600円×2=1200円
てりたまマヨネーズ(6個入り):600円×2=1200円
コロコロ牛タンの赤ワイン煮:500円×2=1000円
小計:5460円
「もしもし、○○勝也と申しますが、山本周一郎様でしょうか?」
「これはこれは、わざわざ返信ありがとうございます」
「いえいえ、それでご用件とは何でしょうか?」
「昨日お話させてもらった時に、引退馬を養老させているとお聞きしたんですが、間違いないでしょうか?」
「はい、間違いありません。ばんえい競馬の関係者を通して、北海道なら1頭6万円程度で預かってくれると言うお話がありましたので、まずは輓馬を引き取る話を進めています」
「船橋でも沢山引退する馬がいるんですが、引き取り手の無い馬も結構いて、その子らを引き取ってもらう事は可能ですか?」
「可能ですよ、ただ僕達が見て、まだ走れると判断したら、船橋や他の競馬場で走らせる事もあります。それでも構わないと言われるのなら、20頭や30頭なら引き受けさせて頂きますよ」
「30頭ですか? それに出走させるって、馬主資格をお持ちなのですか?」
「今彼女と仲間が起業して、2社で法人馬主の申請をしているんです。ばんえい競馬の方々も推薦状を書いて下さっているので、近々に資格が取れるはずなんです」
「そうですか、失礼なことを聞かせて頂きますが、何故ご自身で馬主資格を取られたり、法人を設立されないのですか?」
「まあこれからの事もありますから、正直に話させていただきますが、俺は馬券師なんですよ」
「馬券師さんですか? それって、競馬で生活されていると言う事ですよね?」
「そうですよ、だからこそ子供達も、関係者も発見できなかった跛行を見つけることが出来るのですよ」
「なるほど! と言う事は、確定申告で所得を圧縮されておられると言うことですか?」
「それはお返事出来ませんよ、ただね、人生も終盤に向かって、今まで食べさせてもらった馬に恩返しをしたくなったんですよ。ですが、自分で多少なりとも稼げる馬には、環境を変えて走らせてあげたいんです。タイムオーバーするような稼げない馬は、余生を安楽に過ごさせてやりたいと思ったのですよ」
「なるほど、それで現役を続ける馬の為に、お友だちに法人馬主を設立してもらい、ご自身は養老馬を引き受けられるのですね」
「何と言っても馬券師ですから、表だって馬主には成れませんよ」
「なるほどなるほど、でしたら直接お会いさせて頂いて、引き受けて頂く馬について話させていただきたいのですが、ご都合はどうでしょうか?」
「そうですね、今日明日は中山競馬場で勝負していますので、明日の最終競走以降なら、船橋周辺でお会いすることが出来ます。月曜日には帯広競馬場まで行って、お引き受けする輓馬について、関係者とお話させて頂かねばいけませんので、帯広まで来て頂かないと無理です」
「そうなんですね、月曜日には帯広競馬の関係者とお話になられるのですね、僕の方から帯広競馬に連絡せ頂いても構いませんか」
「大丈夫ですよ、大切な馬を託すのですから、確認を取るのは当然ですよ」
「そう言って頂ければ気が楽になります。それで火曜日以降ですが、どこの競馬場に行かれるのですか?」
「本当は色んな競馬場を巡りたいのですが、養老馬の為に資金稼ぎをしなければいけないので、JRAと南関の競馬場を優先しているんですよ」
「南関だと川崎競馬場ですか?」
「そうです、12日から15日は川崎競馬場で勝負をするので、俺に会う心算でしたら、早朝から開門時間までか、最終競走が終わってからになります」
「そうですか、馬券師さんの勝負の邪魔をする訳にはいきませんが、今開催の川崎競馬には、僕の馬も出ますので、仕事の都合をつけて会えるようにさせていただきます」
「そうですか、でしたら携帯の伝言に録音しておいてくださるか、メールでお知らせください。手が空いたら返信させていただきますから」
「そうですね、そうさせて頂く方が、お互いの仕事の邪魔にならないでいいですね」
「では連絡をお待ちしています」
「はい、予定を確認した上で連絡させていただきます」
俺は大嘘をつきまくった!
この後も、太郎君と花子ちゃんと綾香さんがクリスマスイルミネーションを愉しんでいる間、船橋競馬関係者からきた電話に返事したり、メールに返信を返したりした。
どこで何が起こるか分からないが、まずは太郎君と花子ちゃんが好きになるような、気性の穏やかな馬と出会いたいのだ。1年後、太郎君と花子ちゃんが妖怪屋敷に戻った時に、共に笑って遊べるような馬を見つけてあげたいのだ。
クリスマスイルミネーションが終わったらタクシーを使って、先週も泊まって予約しておいた、製パン会社の企業年金基金会館に戻り、4人でゆったりとした時間を愉しんだ。
タクシー代:2710円
今日は同じ船橋にある中山競馬場に来た。
朝お腹一杯朝食バイキングを愉しんだ後で、タクシーを呼んで中山競馬場まで乗り付けた。
競馬開催日に競馬場に向かう電車は、混雑すると考えた方がいい。いくら電車賃が440円で済むとはいえ、太郎君と花子ちゃんを満員電車に乗せたくはない。ここは高くついてもタクシーで行くべきだと考えたのだ。
タクシー代:4780円
開門と同時に入場したのだが、今回は大分中津からあげは食べず、そのままグランプリロードからウイナーズサークルで行われる、馬のお出迎えを見に行った。昨日のスィーツ食べ放題は、結構影響しているようで、今朝の朝食バイキングは無理矢理食べたものの、自分から食べたいとう腹具合ではなかった。
「あの子脚痛い~」
「花子にも痛いと言ってるぅ~」
「おい、厩務員さん、その馬混合跛行を起こしているぞ、チェックしないと予後不良になるぞ!」
「なんだと?!」
正直恐れていた事がここでも起こってしまった!
パドックで第5競走の周回を行っていた馬の中に、跛行を起こしている馬がいたのだ!
それを見た、もしくは痛い痛いと言っている馬の心の言葉を聞いた太郎君と花子ちゃんが、それを黙っているはずもなく。太郎君と花子ちゃんの御蔭で、莫大な利益を得た俺がそれを止める訳にもいかず、厩務員に指摘する事になった。
結局その馬は再チェックをする事になり、結果として出走取り消しとなった。
それほどお腹が空いていないのだが、今日もイルミネーションを愉しむ心算だったから、第5競走のパドック周回が終わり、現金投票とネット投票を済ませて昼食を食べに行った。
中山競馬場:スタンド3階レストラン棟・銀座の鰻とキジ焼きの名店
「メニュー表」
ライス :230円
お吸い物 :230円
豚汁 :450円
親子丼 :850円
タコ刺身 :450円
おでん :510円
玉子焼き :450円
ハムチキン:450円
板わさ :450円
冷奴 :
焼き鳥 :510円
鰻重 :1450円
特鰻重 :2900円
ひつまぶし:2500円
鰻定食 :2800円
キジ焼き重:1020円
とり三昧 :1480円
和食弁当 :
幕の内弁当:
温泉玉子ソーメン:450円
キジ焼きのひつまぶし:1480円
(朝定食:800円)
キジ焼き丼・トン汁・漬物
おでん・そば・トン汁・白飯
小計:1万1600円
昨日4人で今日何を食べるか調べていたのだが、スィーツ食べ放題の影響もあってか、洋食やラーメンにはそれほど食欲がわかなかった。唯一食欲を刺激たのが鰻だったが、でも鰻なら浦和競馬場近くの新仔鰻重が食べたい。
だが、そう、だがなのだ。
次の浦和競馬場開催日は12月18日からで、まだ9日も先の話なのだ。さすがに食べたくなってから、9日も後に食べるなど考えられず、今日の昼食は鰻にした。
ここは明治3年に創業された銀座の名店が競馬場に出店した店で、昔から鰻とキジ焼きが名物料理なんだそうだ。
中山競馬場:パドック
昼食食べて直ぐに、12時15分から始まる第6競走に出走する馬のパドック周回を4人で見て、俺と花子ちゃんは馬券売り場に向かった。一方太郎君と綾香さんは、馬車に乗るために緑の広場ポニーリンクに向かった。
第7競走に出走する馬は、12時45分にパドックに出てくるが、太郎と綾香さんは馬車に乗るために戻ってこれなかった。だがそれは前回と同じ事で、携帯で連絡を取りながら焦ることも慌てることもなく、それぞれ愉しむ事にしていた。
第8競走に出走する馬は、13時15分にパドックに出てくるが、この時には太郎君と綾香さんはパドックに戻って来ていた。馬の元気さを太郎君と花子ちゃんに聞いていると、第7競走が確定したのだが、場内に轟くようなどよめきが起こった!
何ともとんでもない大穴が出たようで、太郎君と花子ちゃんを信じ切って、オッズの確認をしていなかった俺と綾香さんも驚いた。
結論だけ言おう、第7競走だけで3憶6600万円勝った!
太郎君と花子ちゃんと出会えたのだ、もうこれくらいでは驚かない。場内のどよめきの方がビックリする。13時45分には、第9競走の出走馬がパドックに出てきた。状態を太郎君と花子ちゃんに見てもらった後で、俺と太郎君は馬券売り場に向かった。花子ちゃんと綾香さんは、ジョッキースタイル撮影会の為に緑の広場ポニーリンクに向かった。
14時20分にパドックに出てきた第10競走の馬の状態を太郎君に見てもらい、そのまま一緒に馬券売り場に向かった。花子ちゃんと綾香さんが向かったジョッキースタイル撮影会は、13時50分の開始だからとてもではないが戻ってこれる訳がない。
14時55分には花子ちゃんと綾香さんも戻っており、パドックに出てきた第11競走の馬の状態は2人に見てもらった。その後で俺と花子ちゃんは馬券売り場に向かい、太郎君と綾香さんは体験乗馬に参加するため、緑の広場ポニーリンクに向かった。
15時丁度から始まる体験乗馬に参加している太郎君と綾香さんが、体験乗馬が終わってからもその場にとどまってくれて、先着70人の枠が残っているか携帯で知らせてくれることになっていた。
だが日曜日だったこともあり、15時30分にパドックに出てきた第12競走の馬の状態を、花子ちゃんに見てもらった後では間に合わなかった。
今日もクリスマスイルミネーションを愉しむ心算だったから、それほどお腹は空いていなかったのだが、今の内に食べ物を買っておこうと、4人で合流して中山競馬場内をグルグル回った。
今でもスィーツ食べ放題の影響は残っているようで、洋菓子には食欲を刺激されなかった。だが太郎君と花子ちゃんと綾香さんは、先週ど嵌まりした餅には食欲を刺激されたようで。スターライトトレインが始まるまでに、和菓子を買いに行く事になった。
買っている途中で第12競走の結果も出て、今日はネット投票と現金投票それぞれ4億6271万6000円づつ勝つことが出来た。
ネット投票:4億6271万6000円
現金投票 :4億6271万6000円
「買った物」
磯部巻 :140円×3=420円
あんこ餅 :290円×3=870円
からみ餅 :290円×3=870円
黄な粉餅 :290円×3=870円
田舎しるこ:370円×3=1110円
コーヒー :270円×1=270円
オレンジジュース:150円×3=450円
ソフトアイス :300円×4=1200円
(チョコバナナ・ストロベリー・ラムレーズン・抹茶)
小計:6060円
「ナッキーモールに行きませんか?」
綾香さんが提案してきたが、前回も買った、G1焼きと言う商品名の今川焼きを買いたいのだろう。この提案は俺のも渡りに船で、全く空腹ではないが、明日の朝食バイキングまでの時間を考えれば、多少食べておいた方がいい。
前回も食べた、馬場内の緑の広場にある丼屋さんで売っている、コロコロ牛タンの赤ワイン煮は食べておきたい。それにたこ焼きも食べておきたいのだが、これは3人も食べてがるかもしれない。
プレミアムG1焼き:170円×6個=1020円
(あんこ・クリーム)
たこ焼き(6個入り) :520円×2=1040円
ねぎだこ(6個入り) :600円×2=1200円
てりたまマヨネーズ(6個入り):600円×2=1200円
コロコロ牛タンの赤ワイン煮:500円×2=1000円
小計:5460円
「もしもし、○○勝也と申しますが、山本周一郎様でしょうか?」
「これはこれは、わざわざ返信ありがとうございます」
「いえいえ、それでご用件とは何でしょうか?」
「昨日お話させてもらった時に、引退馬を養老させているとお聞きしたんですが、間違いないでしょうか?」
「はい、間違いありません。ばんえい競馬の関係者を通して、北海道なら1頭6万円程度で預かってくれると言うお話がありましたので、まずは輓馬を引き取る話を進めています」
「船橋でも沢山引退する馬がいるんですが、引き取り手の無い馬も結構いて、その子らを引き取ってもらう事は可能ですか?」
「可能ですよ、ただ僕達が見て、まだ走れると判断したら、船橋や他の競馬場で走らせる事もあります。それでも構わないと言われるのなら、20頭や30頭なら引き受けさせて頂きますよ」
「30頭ですか? それに出走させるって、馬主資格をお持ちなのですか?」
「今彼女と仲間が起業して、2社で法人馬主の申請をしているんです。ばんえい競馬の方々も推薦状を書いて下さっているので、近々に資格が取れるはずなんです」
「そうですか、失礼なことを聞かせて頂きますが、何故ご自身で馬主資格を取られたり、法人を設立されないのですか?」
「まあこれからの事もありますから、正直に話させていただきますが、俺は馬券師なんですよ」
「馬券師さんですか? それって、競馬で生活されていると言う事ですよね?」
「そうですよ、だからこそ子供達も、関係者も発見できなかった跛行を見つけることが出来るのですよ」
「なるほど! と言う事は、確定申告で所得を圧縮されておられると言うことですか?」
「それはお返事出来ませんよ、ただね、人生も終盤に向かって、今まで食べさせてもらった馬に恩返しをしたくなったんですよ。ですが、自分で多少なりとも稼げる馬には、環境を変えて走らせてあげたいんです。タイムオーバーするような稼げない馬は、余生を安楽に過ごさせてやりたいと思ったのですよ」
「なるほど、それで現役を続ける馬の為に、お友だちに法人馬主を設立してもらい、ご自身は養老馬を引き受けられるのですね」
「何と言っても馬券師ですから、表だって馬主には成れませんよ」
「なるほどなるほど、でしたら直接お会いさせて頂いて、引き受けて頂く馬について話させていただきたいのですが、ご都合はどうでしょうか?」
「そうですね、今日明日は中山競馬場で勝負していますので、明日の最終競走以降なら、船橋周辺でお会いすることが出来ます。月曜日には帯広競馬場まで行って、お引き受けする輓馬について、関係者とお話させて頂かねばいけませんので、帯広まで来て頂かないと無理です」
「そうなんですね、月曜日には帯広競馬の関係者とお話になられるのですね、僕の方から帯広競馬に連絡せ頂いても構いませんか」
「大丈夫ですよ、大切な馬を託すのですから、確認を取るのは当然ですよ」
「そう言って頂ければ気が楽になります。それで火曜日以降ですが、どこの競馬場に行かれるのですか?」
「本当は色んな競馬場を巡りたいのですが、養老馬の為に資金稼ぎをしなければいけないので、JRAと南関の競馬場を優先しているんですよ」
「南関だと川崎競馬場ですか?」
「そうです、12日から15日は川崎競馬場で勝負をするので、俺に会う心算でしたら、早朝から開門時間までか、最終競走が終わってからになります」
「そうですか、馬券師さんの勝負の邪魔をする訳にはいきませんが、今開催の川崎競馬には、僕の馬も出ますので、仕事の都合をつけて会えるようにさせていただきます」
「そうですか、でしたら携帯の伝言に録音しておいてくださるか、メールでお知らせください。手が空いたら返信させていただきますから」
「そうですね、そうさせて頂く方が、お互いの仕事の邪魔にならないでいいですね」
「では連絡をお待ちしています」
「はい、予定を確認した上で連絡させていただきます」
俺は大嘘をつきまくった!
この後も、太郎君と花子ちゃんと綾香さんがクリスマスイルミネーションを愉しんでいる間、船橋競馬関係者からきた電話に返事したり、メールに返信を返したりした。
どこで何が起こるか分からないが、まずは太郎君と花子ちゃんが好きになるような、気性の穏やかな馬と出会いたいのだ。1年後、太郎君と花子ちゃんが妖怪屋敷に戻った時に、共に笑って遊べるような馬を見つけてあげたいのだ。
クリスマスイルミネーションが終わったらタクシーを使って、先週も泊まって予約しておいた、製パン会社の企業年金基金会館に戻り、4人でゆったりとした時間を愉しんだ。
タクシー代:2710円
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そんな『クルーラ』の収入源は、『森の聖域』の果実や薬草などで作られた魔法薬。『森の聖域』周辺で採取された木で作られた、魔法の原書や魔方陣の本、契約書の用紙として使われている、魔力を含んだ紙『魔力紙(マリョクシ)』。
オルガは勉強するため毎日通っていた村長ヒナキの店で、不要な『魔力紙』が入った収納箱を見つける。
記憶は無いのに、なんとなく手が覚えていて、その『魔力紙』を折り始め、魔力を込めることによって、新たな活用法を見いだしていく。
そして皆の役立つものに…。
手軽に日常生活に使えて、普及するために…。
『クルーラ』と『聖域』で、いろんな魔道具や魔法に出会い、のんびりスローライフをしながら、『魔紙(マシ)』を折って、役立てます。
オルガの『折り魔紙(オリマシ)』の話。
◇森の聖域◇
三年後、『クルーラ』に慣れてきたオルガが、魔法を練習したり、『森の聖域』に入り、お手伝いする話。
◇熊族の町ベイエル◇
オルガが、ベイエルに行って、アレクの家族と買い物したり、勉強したり、果樹園の手伝いをする話。
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『神の宿り木』(こっちはBL )と同じ世界の、数年後の『森の聖域』の隣村クラークからの話です。
なので、ちょいちょい『神の宿り木』のメンバーが出てきます。
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