20 / 32
第一章
第20話:閑話・レミー
しおりを挟む
「よう、敵の情報は入ってるか」
うちのチームが使っていた情報屋から最新の話を聞く。
「ブリトニーがオーガスト王子を操っている。
セシリア王妃とベイジル王子の側近が何人も金に転んだ。
このままだとセシリア王妃とベイジル王子が殺されちまう」
面白くなってきているわね。
「名前と行動パターンを教えて。
必要なら殺してしまうわ。
それとブリトニーとオーガストの行動パターンもね。
殺せるなら殺してしまうわ」
「残念だがブリトニーとオーガスト王子にスキはない。
とても慎重に行動していて王宮から出てこない。
だがその分、側近が頻繁に動き回っている。
そいつらならいくらでもチャンスがある」
「しかたないわね、今回はそいつらで我慢しておくわ。
全員の名前と行動パターンを教えて」
まあ、その方が長く人が殺せるわね。
先にブリトニーかオーガストを殺して、裏切者達がお嬢様に頭を下げてしまったら、殺せなくなってしまうわ。
「教えるのはいいが、俺を巻き込まないようにしてくれよ」
憶病なやつね。
「分かっているわよ、大切な情報屋を巻き込んだりはしないわよ。
私に教えた情報をちゃんとお嬢様に伝えているんでしょうね」
「任せてくれ、情報屋は信用が一番だ。
あれだけの前金を渡してもらって、定期的に追加報酬ももらっているんだ。
情報の信頼度と一緒に全て伝えているよ」
「そう、ならいいわ。
それと、貴方は巻き込まないけど、案内役はつけてよ」
「分かっているよ。
お前、レミーを案内しろ」
★★★★★★
定期的に人を殺さないと頭が割れるように痛む。
胸も張り裂けそうに痛み、大声で叫びたくなってしまう。
それでも我慢していると、無意識に人を殺してしまう。
何の罪もない人を殺してしまうと、正気に戻った後で罪の意識に苦しむ事になる。
だから情報屋に金を渡して悪人を探してもらい、限界になる前に殺している。
「じゃあそこで待っていて」
情報屋の手下を待たせて馬車に襲い掛かる。
最初に護衛の首を一撃で斬り飛ばす。
返す刀で御者の首も斬り飛ばす。
平気で主人を裏切るような連中だ、殺した後で罪の意識に苦しまずにすむ。
「すげえええ、剣を抜いたのも見えなかった。
気がついたら馬車の中に入ってやがる」
案内役が何か言っているが、無視です。
馬車に入ったら一番強敵になりそうな奴を殺す。
ごくまれにターゲットの貴族が一番強い事もあるが、普通は馬車の中にまで入る事を許された護衛が一番強い。
今回も一撃で確実に心臓を貫いて殺す。
その後で裏切者の貴族をなぶり殺しにして、ブリトニーとオーガスト恐れるように、不忠の裏切者に天罰を与えたと血で書き残しておいてやる。
うちのチームが使っていた情報屋から最新の話を聞く。
「ブリトニーがオーガスト王子を操っている。
セシリア王妃とベイジル王子の側近が何人も金に転んだ。
このままだとセシリア王妃とベイジル王子が殺されちまう」
面白くなってきているわね。
「名前と行動パターンを教えて。
必要なら殺してしまうわ。
それとブリトニーとオーガストの行動パターンもね。
殺せるなら殺してしまうわ」
「残念だがブリトニーとオーガスト王子にスキはない。
とても慎重に行動していて王宮から出てこない。
だがその分、側近が頻繁に動き回っている。
そいつらならいくらでもチャンスがある」
「しかたないわね、今回はそいつらで我慢しておくわ。
全員の名前と行動パターンを教えて」
まあ、その方が長く人が殺せるわね。
先にブリトニーかオーガストを殺して、裏切者達がお嬢様に頭を下げてしまったら、殺せなくなってしまうわ。
「教えるのはいいが、俺を巻き込まないようにしてくれよ」
憶病なやつね。
「分かっているわよ、大切な情報屋を巻き込んだりはしないわよ。
私に教えた情報をちゃんとお嬢様に伝えているんでしょうね」
「任せてくれ、情報屋は信用が一番だ。
あれだけの前金を渡してもらって、定期的に追加報酬ももらっているんだ。
情報の信頼度と一緒に全て伝えているよ」
「そう、ならいいわ。
それと、貴方は巻き込まないけど、案内役はつけてよ」
「分かっているよ。
お前、レミーを案内しろ」
★★★★★★
定期的に人を殺さないと頭が割れるように痛む。
胸も張り裂けそうに痛み、大声で叫びたくなってしまう。
それでも我慢していると、無意識に人を殺してしまう。
何の罪もない人を殺してしまうと、正気に戻った後で罪の意識に苦しむ事になる。
だから情報屋に金を渡して悪人を探してもらい、限界になる前に殺している。
「じゃあそこで待っていて」
情報屋の手下を待たせて馬車に襲い掛かる。
最初に護衛の首を一撃で斬り飛ばす。
返す刀で御者の首も斬り飛ばす。
平気で主人を裏切るような連中だ、殺した後で罪の意識に苦しまずにすむ。
「すげえええ、剣を抜いたのも見えなかった。
気がついたら馬車の中に入ってやがる」
案内役が何か言っているが、無視です。
馬車に入ったら一番強敵になりそうな奴を殺す。
ごくまれにターゲットの貴族が一番強い事もあるが、普通は馬車の中にまで入る事を許された護衛が一番強い。
今回も一撃で確実に心臓を貫いて殺す。
その後で裏切者の貴族をなぶり殺しにして、ブリトニーとオーガスト恐れるように、不忠の裏切者に天罰を与えたと血で書き残しておいてやる。
9
お気に入りに追加
1,822
あなたにおすすめの小説
姉の引き立て役として生きて来た私でしたが、本当は逆だったのですね
麻宮デコ@ざまぁSS短編
恋愛
伯爵家の長女のメルディナは美しいが考えが浅く、彼女をあがめる取り巻きの男に対しても残忍なワガママなところがあった。
妹のクレアはそんなメルディナのフォローをしていたが、周囲からは煙たがられて嫌われがちであった。
美しい姉と引き立て役の妹として過ごしてきた幼少期だったが、大人になったらその立場が逆転して――。
3話完結
婚約破棄の夜の余韻~婚約者を奪った妹の高笑いを聞いて姉は旅に出る~
岡暁舟
恋愛
第一王子アンカロンは婚約者である公爵令嬢アンナの妹アリシアを陰で溺愛していた。そして、そのことに気が付いたアンナは二人の関係を糾弾した。
「ばれてしまっては仕方がないですわね?????」
開き直るアリシアの姿を見て、アンナはこれ以上、自分には何もできないことを悟った。そして……何か目的を見つけたアンナはそのまま旅に出るのだった……。
「妹にしか思えない」と婚約破棄したではありませんか。今更私に縋りつかないでください。
木山楽斗
恋愛
父親同士の仲が良いレミアナとアルペリオは、幼少期からよく一緒に遊んでいた。
二人はお互いのことを兄や妹のように思っており、良好な関係を築いていたのである。
そんな二人は、婚約を結ぶことになった。両家の関係も非常に良好であったため、自然な流れでそうなったのだ。
気心のしれたアルペリオと婚約できることを、レミアナは幸いだと思っていた。
しかしそんな彼女に、アルペリオはある日突然婚約破棄を告げてきた。
「……君のことは妹としか思えない。そんな君と結婚するなんて無理だ」
アルペリオは、レミアナがいくら説得しても聞き入れようとしなかった。両家が結んだ婚約を、彼は独断で切り捨てたのである。
そんなアルペリオに、レミアナは失望していた。慕っていた兄のあまりのわがままさに、彼女の気持ちは冷めてしまったのである。
そうして婚約破棄されたレミアナは、しばらくして知ることになった。
アルペリオは、とある伯爵夫人と交際していたのだ。
その事実がありながら、アルペリオはまだレミアナの兄であるかのように振る舞ってきた。
しかしレミアナは、そんな彼を切り捨てる。様々な要素から、既に彼女にはアルペリオを兄として慕う気持ちなどなくなっていたのである。
※あらすじを少し変更しました。(2023/11/30)
※予想以上の反響に感想への返信が追いついていません。大変申し訳ありません。感想についてはいつも励みになっております。本当にありがとうございます。(2023/12/03)
※誤字脱字などのご指摘ありがとうございます。大変助かっています。
愛を知らないアレと呼ばれる私ですが……
ミィタソ
恋愛
伯爵家の次女——エミリア・ミーティアは、優秀な姉のマリーザと比較され、アレと呼ばれて馬鹿にされていた。
ある日のパーティで、両親に連れられて行った先で出会ったのは、アグナバル侯爵家の一人息子レオン。
そこで両親に告げられたのは、婚約という衝撃の二文字だった。
この国において非常に珍しいとされている銀髪を持って生まれた私はあまり大切にされず育ってきたのですが……?
四季
恋愛
この国において非常に珍しいとされている銀髪を持って生まれた私、これまであまり大切にされず育ってきたのですが……?
平凡な伯爵令嬢は平凡な結婚がしたいだけ……それすら贅沢なのですか!?
Hibah
恋愛
姉のソフィアは幼い頃から優秀で、両親から溺愛されていた。 一方で私エミリーは健康が取り柄なくらいで、伯爵令嬢なのに贅沢知らず……。 優秀な姉みたいになりたいと思ったこともあったけど、ならなくて正解だった。 姉の本性を知っているのは私だけ……。ある日、姉は王子様に婚約破棄された。 平凡な私は平凡な結婚をしてつつましく暮らしますよ……それすら贅沢なのですか!?
婚約破棄をしてくれてありがとうございます~あなたといると破滅しかないので助かりました (完結)
しまうま弁当
恋愛
ブリテルス公爵家に嫁いできた伯爵令嬢のローラはアルーバ別邸で幸せなひと時を過ごしていました。すると婚約者であるベルグが突然婚約破棄を伝えてきたのだった。彼はローラの知人であるイザベラを私の代わりに婚約者にするとローラに言い渡すのだった。ですがローラは彼にこう言って公爵家を去るのでした。「婚約破棄をしてくれてありがとうございます。あなたといると破滅しかないので助かりました。」と。実はローラは婚約破棄されてむしろ安心していたのだった。それはローラがベルグがすでに取り返しのつかない事をしている事をすでに知っていたからだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる