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第一章
第6話:刺客
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アバディーン王国歴100年8月23日、魔境街道、カーツ公爵公子視点
王都を出てから2日、順調に旅を続けられている。
聖女はまだ眠り続けているが、馬車を土から創り出したから問題ない。
馬車を引く輓馬も土で創ったが、丁度良い人間のゴーストがいなかった。
しかたがないので、馬のゴーストを輓馬に入れた。
輓馬なのだから馬の魂で良いと言われそうだが、そうはいかない。
この世界の身勝手な連中の所為で苦しんでいる、聖女を守る役目がある。
人間の知能、判断力を持っていてくれた方が安心できる。
「カーツの若旦那、前方に待ち構えている気配がある、分かっているよな?」
ゴーレム軍馬の身体に入った人間、オリバーが話しかけてきた。
かなり丁寧に創ったゴーレム軍馬だから聴力も嗅覚も鋭い。
「ああ、分かっている、先手を打って無力化するつもりだ」
『地中と空中の元素を使って、麻痺ガスを作りだす。
その為に必要な魔力を神々に捧げる』
俺を殺そうと待ち構えている刺客が25人。
5人組の刺客班を5つも送ってきたようだ。
俺の実力を正確に把握しているのなら少な過ぎる。
救国の旅に寄生していた、公爵家のドラ息子だと思っているのなら多過ぎる。
昨日大舞踏会場で見せた俺の姿から計算したとしたら、このくらいが妥当か?
ドサッ、ドサッ、ドサッ……
刺客25人全員が木から落ちて来た。
完全に意識を失った状態で木から落ちると致命傷になる。
自分の手を穢す気はなかったのだが、不幸な事故は仕方がない。
この手を血で染める気はないが、腐れ外道のために手間暇をかける気などない。
即時に発動できる魔術を使って身を守るだけ。
それで死ぬ者がいたとしても自業自得、先に襲って来たのだから当然の報いだ。
王都方面から地響きを起こすほどの馬蹄が聞こえてくる。
こちらからわざわざ王都に攻撃を仕掛ける気はなかった。
それなのに、種豚と売女は、よほど俺に殺されたいらしい。
「王家に謀叛を企てた反逆者を許すな!
王太子近衛騎士団の名誉にかけてカーツを殺せ!」
「「「「「おう!」」」」」
近衛騎士団を名乗るには余りにも練度が低過ぎる。
軍馬の駆歩をそろえられないから、団と言いながら物凄く縦長になっている。
「ほい」
1番先頭を駆けている、少しだけましな騎乗姿の前に小石を放り投げてやる。
何かあった時に使おうと、ストレージに入れてあった投擲用の小石だ。
グワッシャ、ぎゃしゃ
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
「「「「「ヒィヒィイイイイイン」」」」」
普通に駆歩するだけなのに、顔を引きつらせて必死で馬につかまっているような連中は、前を駆けていた馬が転倒したら絶対に避けられない。
転倒している人馬に躓いて、次々と同じ様に転倒落馬する。
手足がとんでもない方向に曲がっているのは、まだましな方だ。
半数の首が明後日の方向を向いている。
『この世界の管理を精霊に任せた愚かな神々よ、責任を感じているなら馬を癒せ。
俺は神々のような恥知らずでも身勝手でもないから、必要な魔力は捧げる』
王太子近衛騎士など死んでも構わない、先に俺を殺そうとしたのだから当然だ。
だが、巻き添えにされた軍馬たちは可哀想だ。
だから魔術を使って完璧に治す。
俺の半脅迫を聞いた神々が治しているのか、神々を想像する事で俺が魔力を使いこなしているのかは分からないが、何の罪もない軍馬は癒してやる。
「「「「「ヒィヒィイイイイイン」」」」」
打撲どころか致命傷の骨折まで完璧に治った軍馬たちが、喜びの嘶きをあげる。
ど下手で愛情の欠片もない乗り方をする近衛騎士たちが大嫌いだったのだろう。
落馬死した連中も含めて踏み潰していく。
「ギャアアアアア、よせ、やめろ、俺様は主人だぞ!」
「ギャアアアアア、いた、痛い、許して、許してくれ」
「殺さないでくれ、頼む、お願いだ、ギャアアアアア」
軍馬に成れる馬は、単に丈夫で強いだけではない。
人間の命令を的確に理解して遂行できるだけの知能がある。
主人の命令を守るために、自分の命を懸ける忠誠心まである。
そんな優秀な軍馬が王都に戻ったら、愚かな主人を守りきれなかったからと言って処分されるのが分かっているのに、放ってはおけない。
「このままでは怒り狂った種豚と売女に殺されてしまうぞ。
もしよかったら俺と一緒に魔境に行くか?」
「「「「「ヒィヒィイイイイイン」」」」」
100頭全ての軍馬が俺と一緒に魔境に行くと言う。
王太子近衛騎士たちを嬉々と踏み潰しながら魔境に行くと言う。
種豚王太子が、王国とは関係なく私費で集めたのが王太子近衛騎団。
阿諛追従の輩が種豚王太子の歓心を買おうとして貢いだ金で集めた、無能集団。
民から収奪した金が、こんな連中の遊興費に使われてきたのだ。
『この世界の管理を精霊に任せた愚かな神々よ、責任を感じているなら民を助けろ。
俺は神々のような恥知らずでも身勝手でもないから、必要な魔力は捧げる』
これくらいざっくりした願いが実現するかどうか、俺にも分からない。
だが、前世の記憶を取り戻してから溜め続けた魔力がごっそりと減った。
少なくとも何か魔術が発動されたのは確かだ。
『この世界の管理を精霊に任せた愚かな神々よ、責任を感じているなら目の前にある武器や防具、衣服や金銀財宝を無駄にするな。
人々に与えられるようにきれいに消毒しろ
俺は神々のような恥知らずでも身勝手でもないから、必要な魔力は捧げる』
俺が思い描いていたように、王太子近衛騎士たちの死骸は真っ裸になった。
その横に、きれいに元通りになった武器と防具、衣服が並んでいる。
それを全部ストレージに入れて何時でも使えるようにする。
「じゃあ、魔境に行くか?」
「「「「「ヒィヒィイイイイイン」」」」」
100頭の軍馬が、俺が座る馬車の御者台の横に代わる代わるやって来る。
前世で大叔父が言っていた、馬が甘納豆が好きだと言う話。
この世界に転生してから試してみたが、本当に物凄く好きだった。
甘納豆に使う豆は1種類に限られていない。
代表的なのは小豆、大角豆、豌豆、空豆、隠元豆、紅花隠元などだが、栗、蓮の実、薩摩芋の輪切りが使われる事もある。
元になる豆などの材料を砂糖で甘く煮詰める。
煮詰めた後で更に砂糖を塗して乾燥させるのだ。
代わる代わるやって来る100頭の軍馬に甘納豆をあげる。
小狡い奴や横暴な奴もいて、弱い子を押しのけて2回目をもらいに来る。
横暴な奴は力だけで抑え込めるが、小狡い奴は、何とかして俺を騙して他の馬よりも多く甘納豆を食べようとする。
「こら、全員が1個ずつ食べてからだぞ」
「ヒィヒィイイイイイン」
軽く怒ると反省したような態度を取る。
しっかりと怒っておかないと、何度でも小狡い方法を使う。
悪い事をするたびに直ぐに怒ってやらないといけない。
生きている馬を仲間に加えたら、こまめな休憩が必要になる。
もしくは、軍馬用の高カロリーな飼料が必要になる。
同時に、大量の水を飲ませてやらないといけない。
野生の馬は、カロリーは少ないがミネラルと水分の多い牧草を食べている。
昼間走らせすぎると、夜の間に昼の分も一緒に食べさせることになる。
それが乾燥させた飼料だと、腸に糞が溜まって死んでしまう。
近衛騎兵隊にいた大叔父は、軍事調練後には必ず水を飲ませたと言っていた。
それも、軍馬の喉を指で押さえて何口飲んだか確認していたそうだ。
俺もそうしなければいけないのだが、1人で100頭の世話は大変だ。
「オリバー、馬がちゃんと水を飲んだか確認しておいてくれ」
「うぇえええええ、勘弁してくださいよ、カーツの若旦那。
幾ら走る以外にやる事がなくなったとはいえ、100頭も世話できませんよ。
まして俺っちは元々町の人間、馬の世話なんてした事ないですよ」
「しかたがない、予定変更だ、道草をしながら魔境を目指す」
「……道草、道の横に生えている草を馬に食べさせながら旅をする。
そのまんまじゃねぇですか?!」
王都を出てから2日、順調に旅を続けられている。
聖女はまだ眠り続けているが、馬車を土から創り出したから問題ない。
馬車を引く輓馬も土で創ったが、丁度良い人間のゴーストがいなかった。
しかたがないので、馬のゴーストを輓馬に入れた。
輓馬なのだから馬の魂で良いと言われそうだが、そうはいかない。
この世界の身勝手な連中の所為で苦しんでいる、聖女を守る役目がある。
人間の知能、判断力を持っていてくれた方が安心できる。
「カーツの若旦那、前方に待ち構えている気配がある、分かっているよな?」
ゴーレム軍馬の身体に入った人間、オリバーが話しかけてきた。
かなり丁寧に創ったゴーレム軍馬だから聴力も嗅覚も鋭い。
「ああ、分かっている、先手を打って無力化するつもりだ」
『地中と空中の元素を使って、麻痺ガスを作りだす。
その為に必要な魔力を神々に捧げる』
俺を殺そうと待ち構えている刺客が25人。
5人組の刺客班を5つも送ってきたようだ。
俺の実力を正確に把握しているのなら少な過ぎる。
救国の旅に寄生していた、公爵家のドラ息子だと思っているのなら多過ぎる。
昨日大舞踏会場で見せた俺の姿から計算したとしたら、このくらいが妥当か?
ドサッ、ドサッ、ドサッ……
刺客25人全員が木から落ちて来た。
完全に意識を失った状態で木から落ちると致命傷になる。
自分の手を穢す気はなかったのだが、不幸な事故は仕方がない。
この手を血で染める気はないが、腐れ外道のために手間暇をかける気などない。
即時に発動できる魔術を使って身を守るだけ。
それで死ぬ者がいたとしても自業自得、先に襲って来たのだから当然の報いだ。
王都方面から地響きを起こすほどの馬蹄が聞こえてくる。
こちらからわざわざ王都に攻撃を仕掛ける気はなかった。
それなのに、種豚と売女は、よほど俺に殺されたいらしい。
「王家に謀叛を企てた反逆者を許すな!
王太子近衛騎士団の名誉にかけてカーツを殺せ!」
「「「「「おう!」」」」」
近衛騎士団を名乗るには余りにも練度が低過ぎる。
軍馬の駆歩をそろえられないから、団と言いながら物凄く縦長になっている。
「ほい」
1番先頭を駆けている、少しだけましな騎乗姿の前に小石を放り投げてやる。
何かあった時に使おうと、ストレージに入れてあった投擲用の小石だ。
グワッシャ、ぎゃしゃ
「「「「「ギャアアアアア」」」」」
「「「「「ヒィヒィイイイイイン」」」」」
普通に駆歩するだけなのに、顔を引きつらせて必死で馬につかまっているような連中は、前を駆けていた馬が転倒したら絶対に避けられない。
転倒している人馬に躓いて、次々と同じ様に転倒落馬する。
手足がとんでもない方向に曲がっているのは、まだましな方だ。
半数の首が明後日の方向を向いている。
『この世界の管理を精霊に任せた愚かな神々よ、責任を感じているなら馬を癒せ。
俺は神々のような恥知らずでも身勝手でもないから、必要な魔力は捧げる』
王太子近衛騎士など死んでも構わない、先に俺を殺そうとしたのだから当然だ。
だが、巻き添えにされた軍馬たちは可哀想だ。
だから魔術を使って完璧に治す。
俺の半脅迫を聞いた神々が治しているのか、神々を想像する事で俺が魔力を使いこなしているのかは分からないが、何の罪もない軍馬は癒してやる。
「「「「「ヒィヒィイイイイイン」」」」」
打撲どころか致命傷の骨折まで完璧に治った軍馬たちが、喜びの嘶きをあげる。
ど下手で愛情の欠片もない乗り方をする近衛騎士たちが大嫌いだったのだろう。
落馬死した連中も含めて踏み潰していく。
「ギャアアアアア、よせ、やめろ、俺様は主人だぞ!」
「ギャアアアアア、いた、痛い、許して、許してくれ」
「殺さないでくれ、頼む、お願いだ、ギャアアアアア」
軍馬に成れる馬は、単に丈夫で強いだけではない。
人間の命令を的確に理解して遂行できるだけの知能がある。
主人の命令を守るために、自分の命を懸ける忠誠心まである。
そんな優秀な軍馬が王都に戻ったら、愚かな主人を守りきれなかったからと言って処分されるのが分かっているのに、放ってはおけない。
「このままでは怒り狂った種豚と売女に殺されてしまうぞ。
もしよかったら俺と一緒に魔境に行くか?」
「「「「「ヒィヒィイイイイイン」」」」」
100頭全ての軍馬が俺と一緒に魔境に行くと言う。
王太子近衛騎士たちを嬉々と踏み潰しながら魔境に行くと言う。
種豚王太子が、王国とは関係なく私費で集めたのが王太子近衛騎団。
阿諛追従の輩が種豚王太子の歓心を買おうとして貢いだ金で集めた、無能集団。
民から収奪した金が、こんな連中の遊興費に使われてきたのだ。
『この世界の管理を精霊に任せた愚かな神々よ、責任を感じているなら民を助けろ。
俺は神々のような恥知らずでも身勝手でもないから、必要な魔力は捧げる』
これくらいざっくりした願いが実現するかどうか、俺にも分からない。
だが、前世の記憶を取り戻してから溜め続けた魔力がごっそりと減った。
少なくとも何か魔術が発動されたのは確かだ。
『この世界の管理を精霊に任せた愚かな神々よ、責任を感じているなら目の前にある武器や防具、衣服や金銀財宝を無駄にするな。
人々に与えられるようにきれいに消毒しろ
俺は神々のような恥知らずでも身勝手でもないから、必要な魔力は捧げる』
俺が思い描いていたように、王太子近衛騎士たちの死骸は真っ裸になった。
その横に、きれいに元通りになった武器と防具、衣服が並んでいる。
それを全部ストレージに入れて何時でも使えるようにする。
「じゃあ、魔境に行くか?」
「「「「「ヒィヒィイイイイイン」」」」」
100頭の軍馬が、俺が座る馬車の御者台の横に代わる代わるやって来る。
前世で大叔父が言っていた、馬が甘納豆が好きだと言う話。
この世界に転生してから試してみたが、本当に物凄く好きだった。
甘納豆に使う豆は1種類に限られていない。
代表的なのは小豆、大角豆、豌豆、空豆、隠元豆、紅花隠元などだが、栗、蓮の実、薩摩芋の輪切りが使われる事もある。
元になる豆などの材料を砂糖で甘く煮詰める。
煮詰めた後で更に砂糖を塗して乾燥させるのだ。
代わる代わるやって来る100頭の軍馬に甘納豆をあげる。
小狡い奴や横暴な奴もいて、弱い子を押しのけて2回目をもらいに来る。
横暴な奴は力だけで抑え込めるが、小狡い奴は、何とかして俺を騙して他の馬よりも多く甘納豆を食べようとする。
「こら、全員が1個ずつ食べてからだぞ」
「ヒィヒィイイイイイン」
軽く怒ると反省したような態度を取る。
しっかりと怒っておかないと、何度でも小狡い方法を使う。
悪い事をするたびに直ぐに怒ってやらないといけない。
生きている馬を仲間に加えたら、こまめな休憩が必要になる。
もしくは、軍馬用の高カロリーな飼料が必要になる。
同時に、大量の水を飲ませてやらないといけない。
野生の馬は、カロリーは少ないがミネラルと水分の多い牧草を食べている。
昼間走らせすぎると、夜の間に昼の分も一緒に食べさせることになる。
それが乾燥させた飼料だと、腸に糞が溜まって死んでしまう。
近衛騎兵隊にいた大叔父は、軍事調練後には必ず水を飲ませたと言っていた。
それも、軍馬の喉を指で押さえて何口飲んだか確認していたそうだ。
俺もそうしなければいけないのだが、1人で100頭の世話は大変だ。
「オリバー、馬がちゃんと水を飲んだか確認しておいてくれ」
「うぇえええええ、勘弁してくださいよ、カーツの若旦那。
幾ら走る以外にやる事がなくなったとはいえ、100頭も世話できませんよ。
まして俺っちは元々町の人間、馬の世話なんてした事ないですよ」
「しかたがない、予定変更だ、道草をしながら魔境を目指す」
「……道草、道の横に生えている草を馬に食べさせながら旅をする。
そのまんまじゃねぇですか?!」
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