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第一章
第21話:逃避行
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「イザベルさん、助けに来ました。
子供たちを連れて私の城に来てください」
騎士隊長たちを斬り殺してからは、俺たちの邪魔をする奴はいなかった。
本来要所を護っているはずの騎士もいなかった。
さっきの騎士隊長が無理矢理どかせたのか、それとも自ら職場放棄したのか。
自ら職場放棄したのなら、騎士として失格だ。
例え俺に味方してくれているのだとしても、許される事ではない。
まして他の佞臣の指示だとしたら……
「分かりました、護衛騎士と侍女はついて来なくて結構です。
エドワードは私が抱いていきます。
ホリーとローラ、アーロを抱いて運んでくれますか」
イザベルさんがカチュアの使用人に頼んでいる。
一目で彼らが信用できると見抜いたのだろうか。
それとも俺と一緒だから信じたのだろうか。
「いけません、イザベル様。
このような連中を信じてついていったら、なにをされるか分かりません。
それよりもカーツ様とマティルダ様を説得して、ここに残っていただきましょう。
それが1番イザベル様のためであり、お子様方のた、ギャッ」
電光石火の一撃とは、今回のヴァイオレットの剣撃を言うのだろう。
いや、ヴァイオレットだけでなく、使用人たち全員の一撃の事だろう。
20人ほどの使用人が一斉に斬りかかり、護衛騎士と侍女を殺した。
今なら分かる、ヴァイオレットはイザベルさんの側にいる奸臣は、最初から斬り殺すつもりだったのだ。
いったい、いつからこの計画を立てていたんだ。
ブラッド城の御用商人になってからか。
それとも、御用商人になる前に知って、全てを準備したのか。
だがローラに魔力がある事が分かったのは、俺がエドワーズ子爵になってからだ。
いくらなんでもそれはないだろう。
そうか、ルキャナン大臣ですら、イザベルさんの子供から、2人目3人目の魔術師が生まれるかもしれないと予測していたのだ。
カチュアがそれくらいの事を予測しない訳がないのだ。
イザベルさんの子供から新たな魔術師が現れると予測して、辺境伯家に巣くう佞臣奸臣悪臣を排除する計画を立てたのか。
自分たちが権力を得る事を考えていないのなら、正義味方なのだが……
「私たちが粛清しなかった人たちは、信用できる忠義の士だと分かっています。
エドワーズ子爵城では、イザベラ様たちのお世話をする人たちが必要になります。
家族に迷惑をかけると理解したうえで、一緒に来る人はいますか。
一応私たちが脅した事にしますが、それでも家族の安全は保障できません」
俺がその場で考えなくてもいい事を色々と考えている間に、ヴァイオレットがこの場で今すぐやらなければいけない事をやってくれた。
俺がやりたくても、信用できる家臣が誰なのか分からないからできない。
佞臣の手先だと思って斬り殺したら、実は忠臣だったという最悪もありえる。
責任を全てカチュアたちに押し付けるのは申し訳ないが、今はしかたがない。
「分かりました、一緒に行かせていただきます」
イザベルさんの侍女長が表情も変えずに返事をしてくれた。
カチュアたちが殺さなかったのだから、信用できる人なのだろう。
もう俺には誰が信用できて誰が信用できないのか全く分からない。
それは義姉さんもイザベルさんも同じだろう。
家族を捨ててついてこいという踏み絵を、何人が踏んでくれるのか。
「申し訳ありませんが、私は家族を犠牲にできません」
「私も家族を犠牲にする事はできません」
「私はついて行かせてもらいます」
「わたくしも御一緒させていただきます」
決断してくれたのは侍女が8人と護衛騎士が5人。
武官の護衛騎士の方が文官の侍女よりも少ないのが情けない。
まあ、護衛騎士とはいえ奥深くの務めるのは女騎士だ、子供がいる者もいる。
侍女と言っても、そこそこ腕の立つ戦闘侍女もいる。
侍女の姿で油断させておいて、敵を殺す役目の凄腕もいる。
今冷静になって考えたら、そんな凄腕戦闘侍女がなぜ仲間を見殺しにした?
「ではお子様方を抱いて後についてきてください。
騎乗できない人はどれほどの忠臣でも置いていきます」
ヴァイオレットがそう言うと、使用人たちが一斉に駆けだした。
城館に侵入した時と同じ通路を戻りだした。
走ってエドワーズ子爵城にまで逃げる事などできない。
侵入してきた時に乗っていた馬がいるところまで戻らなければいけない。
だがそうなると、待ち伏せされていると思うのだが。
「待ち伏せの心配はいりませんよ。
今下手に動いて辺境伯様や伯爵様に疑念を持たれるよりは、味方を犠牲にしてでもカーツ様とマティルダ様に2度目の叛乱を起こさせる。
そうすれば辺境伯家の軍を使って、確実にお二人を殺せると考えているのです。
まあ、1番よかったのは、あの騎士長がお二人を殺す事でしたけどね」
ヴァイオレットが皮肉たっぷりの声で話す。
心からルキャナン大臣をバカにしている事が分かる。
この言い方だと、ルキャナン大臣の策は成功しないと思っているのだろう。
祖父と父がルキャナン大臣の策を見破り、逆に断罪すると思っているのか。
だがヴァイオレットは祖父も父も見限っていたはずだが。
それにここで俺にこの話をする目的は何なんだ。
「お母上のミリアム様や、同母の弟妹を心配して、戻られるといけませんのでね」
ヴァイオレットはまた俺を試しているようだ。
確かに義母と異母弟妹を助けるために命を懸けた俺だ。
実の母親を同母の弟妹を助けるために、城に戻る危険を心配するのは分かる。
だがそんな心配はまったく必要ない。
平民の母を父が見初めた時には色々問題になったが、今こんな状態になると、母の実家が武装商人だったことは大きい。
辺境伯家の武官や文官に頼ることなく、護衛騎士や侍女を集められた。
父を護衛するために、半数は辺境伯家の人間を入れたが、残る半数は母の実家から集められたから、母が心から信用信頼できる人間が数多くいる。
いや、まて、母の実家とカチュアは同じ武装商人だ。
もしかして、母が父と知り合い恋したのもカチュアたちの策略なのか。
もう十数年も前から、辺境伯家はカチュアたちに狙われていたのか?!
「マティルダ様、ここから先はルキャナン大臣以外の佞臣の勢力もいます。
彼らがどう行動するか、完全に予測することができません。
矢が飛んで来たら、防御魔術で大切な方をお守りください」
ヴァイオレットが初めて不確実な事を口にした。
カチュアたちにも予測できない事があるのだと安心できた。
それはいいのだが、攻撃があるというのは不安だ。
乗り込んだ時と違って、今は幼い異母弟妹を伴っている。
まあ、義姉さんがいてくれるから大丈夫だとは思うが、問題は魔力切れか。
子供たちを連れて私の城に来てください」
騎士隊長たちを斬り殺してからは、俺たちの邪魔をする奴はいなかった。
本来要所を護っているはずの騎士もいなかった。
さっきの騎士隊長が無理矢理どかせたのか、それとも自ら職場放棄したのか。
自ら職場放棄したのなら、騎士として失格だ。
例え俺に味方してくれているのだとしても、許される事ではない。
まして他の佞臣の指示だとしたら……
「分かりました、護衛騎士と侍女はついて来なくて結構です。
エドワードは私が抱いていきます。
ホリーとローラ、アーロを抱いて運んでくれますか」
イザベルさんがカチュアの使用人に頼んでいる。
一目で彼らが信用できると見抜いたのだろうか。
それとも俺と一緒だから信じたのだろうか。
「いけません、イザベル様。
このような連中を信じてついていったら、なにをされるか分かりません。
それよりもカーツ様とマティルダ様を説得して、ここに残っていただきましょう。
それが1番イザベル様のためであり、お子様方のた、ギャッ」
電光石火の一撃とは、今回のヴァイオレットの剣撃を言うのだろう。
いや、ヴァイオレットだけでなく、使用人たち全員の一撃の事だろう。
20人ほどの使用人が一斉に斬りかかり、護衛騎士と侍女を殺した。
今なら分かる、ヴァイオレットはイザベルさんの側にいる奸臣は、最初から斬り殺すつもりだったのだ。
いったい、いつからこの計画を立てていたんだ。
ブラッド城の御用商人になってからか。
それとも、御用商人になる前に知って、全てを準備したのか。
だがローラに魔力がある事が分かったのは、俺がエドワーズ子爵になってからだ。
いくらなんでもそれはないだろう。
そうか、ルキャナン大臣ですら、イザベルさんの子供から、2人目3人目の魔術師が生まれるかもしれないと予測していたのだ。
カチュアがそれくらいの事を予測しない訳がないのだ。
イザベルさんの子供から新たな魔術師が現れると予測して、辺境伯家に巣くう佞臣奸臣悪臣を排除する計画を立てたのか。
自分たちが権力を得る事を考えていないのなら、正義味方なのだが……
「私たちが粛清しなかった人たちは、信用できる忠義の士だと分かっています。
エドワーズ子爵城では、イザベラ様たちのお世話をする人たちが必要になります。
家族に迷惑をかけると理解したうえで、一緒に来る人はいますか。
一応私たちが脅した事にしますが、それでも家族の安全は保障できません」
俺がその場で考えなくてもいい事を色々と考えている間に、ヴァイオレットがこの場で今すぐやらなければいけない事をやってくれた。
俺がやりたくても、信用できる家臣が誰なのか分からないからできない。
佞臣の手先だと思って斬り殺したら、実は忠臣だったという最悪もありえる。
責任を全てカチュアたちに押し付けるのは申し訳ないが、今はしかたがない。
「分かりました、一緒に行かせていただきます」
イザベルさんの侍女長が表情も変えずに返事をしてくれた。
カチュアたちが殺さなかったのだから、信用できる人なのだろう。
もう俺には誰が信用できて誰が信用できないのか全く分からない。
それは義姉さんもイザベルさんも同じだろう。
家族を捨ててついてこいという踏み絵を、何人が踏んでくれるのか。
「申し訳ありませんが、私は家族を犠牲にできません」
「私も家族を犠牲にする事はできません」
「私はついて行かせてもらいます」
「わたくしも御一緒させていただきます」
決断してくれたのは侍女が8人と護衛騎士が5人。
武官の護衛騎士の方が文官の侍女よりも少ないのが情けない。
まあ、護衛騎士とはいえ奥深くの務めるのは女騎士だ、子供がいる者もいる。
侍女と言っても、そこそこ腕の立つ戦闘侍女もいる。
侍女の姿で油断させておいて、敵を殺す役目の凄腕もいる。
今冷静になって考えたら、そんな凄腕戦闘侍女がなぜ仲間を見殺しにした?
「ではお子様方を抱いて後についてきてください。
騎乗できない人はどれほどの忠臣でも置いていきます」
ヴァイオレットがそう言うと、使用人たちが一斉に駆けだした。
城館に侵入した時と同じ通路を戻りだした。
走ってエドワーズ子爵城にまで逃げる事などできない。
侵入してきた時に乗っていた馬がいるところまで戻らなければいけない。
だがそうなると、待ち伏せされていると思うのだが。
「待ち伏せの心配はいりませんよ。
今下手に動いて辺境伯様や伯爵様に疑念を持たれるよりは、味方を犠牲にしてでもカーツ様とマティルダ様に2度目の叛乱を起こさせる。
そうすれば辺境伯家の軍を使って、確実にお二人を殺せると考えているのです。
まあ、1番よかったのは、あの騎士長がお二人を殺す事でしたけどね」
ヴァイオレットが皮肉たっぷりの声で話す。
心からルキャナン大臣をバカにしている事が分かる。
この言い方だと、ルキャナン大臣の策は成功しないと思っているのだろう。
祖父と父がルキャナン大臣の策を見破り、逆に断罪すると思っているのか。
だがヴァイオレットは祖父も父も見限っていたはずだが。
それにここで俺にこの話をする目的は何なんだ。
「お母上のミリアム様や、同母の弟妹を心配して、戻られるといけませんのでね」
ヴァイオレットはまた俺を試しているようだ。
確かに義母と異母弟妹を助けるために命を懸けた俺だ。
実の母親を同母の弟妹を助けるために、城に戻る危険を心配するのは分かる。
だがそんな心配はまったく必要ない。
平民の母を父が見初めた時には色々問題になったが、今こんな状態になると、母の実家が武装商人だったことは大きい。
辺境伯家の武官や文官に頼ることなく、護衛騎士や侍女を集められた。
父を護衛するために、半数は辺境伯家の人間を入れたが、残る半数は母の実家から集められたから、母が心から信用信頼できる人間が数多くいる。
いや、まて、母の実家とカチュアは同じ武装商人だ。
もしかして、母が父と知り合い恋したのもカチュアたちの策略なのか。
もう十数年も前から、辺境伯家はカチュアたちに狙われていたのか?!
「マティルダ様、ここから先はルキャナン大臣以外の佞臣の勢力もいます。
彼らがどう行動するか、完全に予測することができません。
矢が飛んで来たら、防御魔術で大切な方をお守りください」
ヴァイオレットが初めて不確実な事を口にした。
カチュアたちにも予測できない事があるのだと安心できた。
それはいいのだが、攻撃があるというのは不安だ。
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