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第一章:三条長尾家継承編
第27話:朝倉宗滴調略
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天文六年(1537)9月23日:越中新庄城:俺視点
朝倉宗滴を危険な状態に追い込んだのは俺だが、殺したい訳ではない。
宗滴が朝倉孝景に殺されたら越前を攻め取り易くなるが、その分畿内と近くなり、六角家と浅井家の争いに巻き込まれる事になる。
それよりは、朝倉宗滴を味方にして朝倉家との間に緩衝地帯を作りたい
朝倉宗滴から戦略戦術政務を学びたい。
戦国乱世でも突出した武将、指揮官の一人が朝倉宗滴なのだ。
朝倉宗滴だけでなく、前世で有名だった武将の内、誰かの譜代家臣ではない者、氏素性の怪しい者は、居場所を突き止めて青田刈りの準備をしている。
生まれははっきりしているが、親兄弟が滅ぼされたために流浪した者にも、あらかじめ接触しておいて、俺を頼るように仕向けている。
それと、朝倉宗滴からは戦略戦術政務以外にも学びたい事がある。
彼からは養鷹法を学びたいのだ。
奴隷を使って伝書鳩を育てているが、敵が同じように伝書鳩を使いだした時、それを邪魔できるのは鷹匠の技になる。
鷹を育てようと思うと、普通は野生の鷹の雛を捕らえなければならない。
だが朝倉宗滴は、鷹を庭で卵から育てる事に成功しているのだ。
この時代、俺以外が伝書鳩を活用できるとは思わないが、誰かが使いだした技術は必ず他の誰かに盗まれるから、最初から対処法を作っておかないといけない。
それが鷹の大量繁殖育成なのだ。
俺は朝倉宗滴を守るために、幕府と朝廷を利用した。
足利義晴将軍と細川晴元管領に頼んで、万が一朝倉宗滴を害したら、朝倉家を滅ぼすと御内書を送ってもらった。
朝廷は、帝を矢面に出す訳にはいかなかったから、九条稙通はもちろん、俺が支援している公家や地下家から手紙を送ってもらった。
朝倉孝景は、密偵達の報告通りとても愚かだった。
俺が手をまわしておいたから朝倉宗滴を殺しはしなかったが、実子の小太郎を人質にしようとして忠誠心を失った。
朝倉宗滴を加賀国江沼郡の分郡守護代にして、その跡を実子の小太郎に継がせると言った俺に比べて、余りにも待遇が悪かった。
これまで忠義を尽くしてきた朝倉宗滴に対して酷過ぎる待遇だ。
例外を除いて、この時代の君臣関係は御恩と奉公だ。
恩を先に与えるから奉公を果たしてくれる。
先に奉公を果たした家臣に恩を施さなければ、寝返られるのは当然だった。
朝倉宗滴も、朝倉本家を取り戻そうとした若い頃の気持ちを思い出したのだろう。
実子小太郎と忠義の家臣を連れて越中に逃げてきた。
「よくぞ私を信じてくれた。
宗滴殿のその気持ち、期待は絶対に裏切らない。
これは山田光教寺城と周囲の領地を与える書状、誓詞血判状だ」
俺は以前から取り寄せてあった熊野権現の誓詞に、朝倉宗滴と実子の小太郎に、分郡守護代の地位と山田光教寺城、周囲の領地を与えると署名血判して渡した。
山田光教寺は加賀国江沼郡にあった一向一揆の拠点なのだが、朝倉勢では攻め落とす事ができず、宗旨替えを許す俺に降伏してきた。
その影響で、基本朝倉家が領地割する事になっていた江沼郡の中で、山田光教寺城と周囲の土地が俺の直轄領になっていた。
「有り難き幸せでございます」
「ただ、今直ぐ宗滴殿に預けると朝倉を刺激して争いになってしまう。
以前言ったように、宗滴殿が裏切者の誹りを受けないように、朝倉家から攻めてこない限り、しばらくは朝倉家を滅ぼさない。
こちらから挑発するような事もしない。
宗滴殿には越中で奴隷兵の調練をしてもらう」
奴隷として買った者達には、以前から色んなことをやらせていた。
基本は肉体労働で、耕作や堤防造り、戦いが主だったが、それだけではない。
原木栽培や淡水二枚貝集め、鍛冶や漆塗り、酒造や味噌作りなどを手伝わせた。
そんな手伝いを繰り返していると、職人の才能が有る奴隷が結構見つかった。
農業生産品だけが収入の大名になる気はない。
工業生産力が農業生産力を超える領地にするのも目標の一つだ。
少しでも職人としての才能がある者は、職人の弟子にした。
しばらくは見習でしかないが、いずれは大きく貢献してくれるだろう。
千人や二千人の奴隷を職人見習にしても大丈夫なくらい、奴隷が増えている。
多くの奴隷の中で兵士としての才能がある者、体格が良い者、平気で人を殺傷できる者、どのような手段を使っても成り上がりたい者が専業奴隷兵になった。
ただの専業奴隷兵ではなく、築陣や堤防造りもできる工兵でもある。
長い呼び方になるが、専業奴隷戦闘工兵と呼ぶ存在だ。
戦闘工兵、この時代にあわせて呼ぶなら黒鍬兵だ。
黒鍬兵の内、五千兵を朝倉宗滴に預けた。
「なんと、これが奴隷兵なのですか?!
一向一揆や歴戦の地侍にも負けない猛者達ではありませんか!
この者達の指揮を私に一任してくださるのですか?!」
「ああ、指揮をしてもらう。
公家や地下家、越後越中の国人地侍の子弟が旗本や足軽組頭になっている。
その者達も鍛えてくれ。
ただ、水害に苦しむ者達を放って調練する事はできない。
調練は堤防造りや溜池造りを兼ねて行ってくれ」
「加賀守様の領民を思うお気持ちは良く分かりました。
陽の出ている間は堤防造りや溜池造りをやらせます。
刀や槍、弓や投石の訓練は陽が落ちてからやります」
「うむ、頼んだぞ。
ああ、そうだ、荒地や山を開拓して実った穀物は、黒鍬兵で分けて良いぞ」
「本当に宜しいのですか、奴隷なのですよね?」
「構わない、戦う才のある者は足軽に取立てて奴隷から解放している。
職人に預けた者達も、親方から一人前と認められたか奴隷から解放する。
宗滴殿に預けた者達も同じだ。
宗滴殿の判断で奴隷から足軽に取立ててくれて構わない。
調練のついでに開拓した田畑の収穫は自由にしてくれて良い。
万が一朝倉や芦名が攻めてきたら、農繁期でも田畑を放り出して戦ってもらう。
育てた作物が全て台無しになる覚悟もしておいてくれ」
「攻めてきた愚か者は、奴隷兵から激しい恨みを買う事になるのですね!」
朝倉宗滴を危険な状態に追い込んだのは俺だが、殺したい訳ではない。
宗滴が朝倉孝景に殺されたら越前を攻め取り易くなるが、その分畿内と近くなり、六角家と浅井家の争いに巻き込まれる事になる。
それよりは、朝倉宗滴を味方にして朝倉家との間に緩衝地帯を作りたい
朝倉宗滴から戦略戦術政務を学びたい。
戦国乱世でも突出した武将、指揮官の一人が朝倉宗滴なのだ。
朝倉宗滴だけでなく、前世で有名だった武将の内、誰かの譜代家臣ではない者、氏素性の怪しい者は、居場所を突き止めて青田刈りの準備をしている。
生まれははっきりしているが、親兄弟が滅ぼされたために流浪した者にも、あらかじめ接触しておいて、俺を頼るように仕向けている。
それと、朝倉宗滴からは戦略戦術政務以外にも学びたい事がある。
彼からは養鷹法を学びたいのだ。
奴隷を使って伝書鳩を育てているが、敵が同じように伝書鳩を使いだした時、それを邪魔できるのは鷹匠の技になる。
鷹を育てようと思うと、普通は野生の鷹の雛を捕らえなければならない。
だが朝倉宗滴は、鷹を庭で卵から育てる事に成功しているのだ。
この時代、俺以外が伝書鳩を活用できるとは思わないが、誰かが使いだした技術は必ず他の誰かに盗まれるから、最初から対処法を作っておかないといけない。
それが鷹の大量繁殖育成なのだ。
俺は朝倉宗滴を守るために、幕府と朝廷を利用した。
足利義晴将軍と細川晴元管領に頼んで、万が一朝倉宗滴を害したら、朝倉家を滅ぼすと御内書を送ってもらった。
朝廷は、帝を矢面に出す訳にはいかなかったから、九条稙通はもちろん、俺が支援している公家や地下家から手紙を送ってもらった。
朝倉孝景は、密偵達の報告通りとても愚かだった。
俺が手をまわしておいたから朝倉宗滴を殺しはしなかったが、実子の小太郎を人質にしようとして忠誠心を失った。
朝倉宗滴を加賀国江沼郡の分郡守護代にして、その跡を実子の小太郎に継がせると言った俺に比べて、余りにも待遇が悪かった。
これまで忠義を尽くしてきた朝倉宗滴に対して酷過ぎる待遇だ。
例外を除いて、この時代の君臣関係は御恩と奉公だ。
恩を先に与えるから奉公を果たしてくれる。
先に奉公を果たした家臣に恩を施さなければ、寝返られるのは当然だった。
朝倉宗滴も、朝倉本家を取り戻そうとした若い頃の気持ちを思い出したのだろう。
実子小太郎と忠義の家臣を連れて越中に逃げてきた。
「よくぞ私を信じてくれた。
宗滴殿のその気持ち、期待は絶対に裏切らない。
これは山田光教寺城と周囲の領地を与える書状、誓詞血判状だ」
俺は以前から取り寄せてあった熊野権現の誓詞に、朝倉宗滴と実子の小太郎に、分郡守護代の地位と山田光教寺城、周囲の領地を与えると署名血判して渡した。
山田光教寺は加賀国江沼郡にあった一向一揆の拠点なのだが、朝倉勢では攻め落とす事ができず、宗旨替えを許す俺に降伏してきた。
その影響で、基本朝倉家が領地割する事になっていた江沼郡の中で、山田光教寺城と周囲の土地が俺の直轄領になっていた。
「有り難き幸せでございます」
「ただ、今直ぐ宗滴殿に預けると朝倉を刺激して争いになってしまう。
以前言ったように、宗滴殿が裏切者の誹りを受けないように、朝倉家から攻めてこない限り、しばらくは朝倉家を滅ぼさない。
こちらから挑発するような事もしない。
宗滴殿には越中で奴隷兵の調練をしてもらう」
奴隷として買った者達には、以前から色んなことをやらせていた。
基本は肉体労働で、耕作や堤防造り、戦いが主だったが、それだけではない。
原木栽培や淡水二枚貝集め、鍛冶や漆塗り、酒造や味噌作りなどを手伝わせた。
そんな手伝いを繰り返していると、職人の才能が有る奴隷が結構見つかった。
農業生産品だけが収入の大名になる気はない。
工業生産力が農業生産力を超える領地にするのも目標の一つだ。
少しでも職人としての才能がある者は、職人の弟子にした。
しばらくは見習でしかないが、いずれは大きく貢献してくれるだろう。
千人や二千人の奴隷を職人見習にしても大丈夫なくらい、奴隷が増えている。
多くの奴隷の中で兵士としての才能がある者、体格が良い者、平気で人を殺傷できる者、どのような手段を使っても成り上がりたい者が専業奴隷兵になった。
ただの専業奴隷兵ではなく、築陣や堤防造りもできる工兵でもある。
長い呼び方になるが、専業奴隷戦闘工兵と呼ぶ存在だ。
戦闘工兵、この時代にあわせて呼ぶなら黒鍬兵だ。
黒鍬兵の内、五千兵を朝倉宗滴に預けた。
「なんと、これが奴隷兵なのですか?!
一向一揆や歴戦の地侍にも負けない猛者達ではありませんか!
この者達の指揮を私に一任してくださるのですか?!」
「ああ、指揮をしてもらう。
公家や地下家、越後越中の国人地侍の子弟が旗本や足軽組頭になっている。
その者達も鍛えてくれ。
ただ、水害に苦しむ者達を放って調練する事はできない。
調練は堤防造りや溜池造りを兼ねて行ってくれ」
「加賀守様の領民を思うお気持ちは良く分かりました。
陽の出ている間は堤防造りや溜池造りをやらせます。
刀や槍、弓や投石の訓練は陽が落ちてからやります」
「うむ、頼んだぞ。
ああ、そうだ、荒地や山を開拓して実った穀物は、黒鍬兵で分けて良いぞ」
「本当に宜しいのですか、奴隷なのですよね?」
「構わない、戦う才のある者は足軽に取立てて奴隷から解放している。
職人に預けた者達も、親方から一人前と認められたか奴隷から解放する。
宗滴殿に預けた者達も同じだ。
宗滴殿の判断で奴隷から足軽に取立ててくれて構わない。
調練のついでに開拓した田畑の収穫は自由にしてくれて良い。
万が一朝倉や芦名が攻めてきたら、農繁期でも田畑を放り出して戦ってもらう。
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