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第一章
第14話:飯炊き
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春から夏の間、鬱陶しい雨が連日降り注ぐ聖天長屋。
新之丞が七輪に炭を入れ竈に薪を放りこんでいた。
土間には油の強い大きな鰯を乗せた籠があった。
新之丞は炊き立てのご飯を脂の乗った大鰯でかき込む気だ。
「まあ、何をなされておられるのですか?
新之丞様は料理ができないのではありませんか?」
「あれは伊之助が大袈裟に言っただけです。
私は山野を駆け巡って修行をする身ですよ。
飯を炊き魚を焼くくらいはできます」
「出来るとは申されても、出世前の御武家様が自分で料理をされてはいけません。
後は私がさせて頂きますので、新之丞様はそこで休んでいてください!」
「では、お言葉に甘えさせていただきます。
お房さんと仙吉の分もありますので、一緒に食べましょう」
「そんな事は気になされないでください」
「そうはいきませんよ。
私だけ食べてお房さんと仙吉に我慢させるわけにはいきません。
それに最初から二人には私の作った料理を振舞う心算でしたから」
新之丞にそう言われた房は首まで真っ赤になっていた。
もし新之丞がその気になって押し倒せば、言葉では拒否しても、ほとんど抵抗する事なく受け入れるだろう。
だが、新之丞は厳格な修行僧のような生活をしていた。
正室となる聖珊内親王より先に愛妾が男児を生むような事があれば、必ず後継者争いが起こる。
それは将軍家を継がずに清水家を継いでも起こる事だ。
自分の子供が家督を争って殺し合う姿など絶対に見たくない。
そう思う新之丞は自分の欲望を必死で抑えているのだ。
「久しぶりに長屋に戻ってきましたから、仙吉に素読を教えてやります。
仙吉、こちらに来なさい」
「はい!」
聖天長屋を引っ越したはずの房と仙吉が何故聖天長屋にいるのか?
里姫達に引っ越したと言ったおかみさんが嘘をついたのか?
おかみさんは嘘をついてはいないが、嘘をついていた。
房と仙吉が引っ越したのは間違いない。
だが他の長屋に引っ越したのではなく、新之丞の隣の部屋に引っ越したのだ。
言い方で誤魔化す事などいくらでもできる。
房が新之丞の世話をするにも、新之丞が仙吉に武芸と学問を教えるにしても、隣りの部屋の方が何かと都合がいい。
新之丞には好意的で、房と仙吉に同情している長屋の連中はそう考えた。
そして長屋の連中は性に対してもとても大らかで、子供さえできなければ浮気にも結構寛容だ。
新之丞と房が所帯を持てばいいと考えている連中も結構多い。
所帯を持つのが難しければ、妾として囲えばいいと考えている者すらいる。
長屋の連中だって馬鹿じゃない。
新之丞が身分のある家の出だが、事情を抱えた身の上だと推測している。
房と仙吉にも人に言えない事情があると感じている。
それなら事情がある者同士、幸せになればいいと考えるのが長屋の連中だ。
「子曰く」
「子曰く」
「学びて時に之を習う」
「学びて時に之を習う」
「亦説ばしからずや」
「亦説ばしからずや」
仙吉は新之丞の教え通り、伊之助と雉之助に文武を学んでいた。
その成果もあって、間違うことなく新之丞について暗記した事を言う事ができる。
料理を作りながら聞いている房は涙が流れそうになるくらい喜んでいた。
「新之丞様、ご飯の支度ができました」
「そうですか、では三人でいただく事にしましょう」
「そんな、私と仙吉は後でいただかせていただきます」
「三人で一緒に食べた方が美味しいですよ。
仙吉、この前のようにそこに座りなさい」
「はい!」
仙吉が喜んで新之丞の右斜め前に胡座する。
新之丞の左斜め前が母の場所だと分かっているのだ。
房は少し迷ったようだが、内心の喜びを押し殺して膳を二人の前に置いた。
普段は食べられない美味しい白米のご飯。
月に一度食べられるか食べられないかの魚料理。
江戸では安い脂の強い大鰯だが、食べれば最高に美味しい。
それに出汁が使われていないが熱い味噌汁がついている。
「お房さん、給仕は食べながらでもできる。
ご飯は御櫃に入れてそこに置いておきなさい。
一緒に食べないと私も食べないよ」
「はい、一緒に食べさせていただきます」
★★★★★★
「新之丞様、このような危険な真似はお止めくださいと申し上げたはずですよ!」
「すまん、すまん、だが冷めた不味い飯に辟易してしまったのだ。
私も父上もな」
「……殿もですか?」
「ああ、毒殺されないようにしているから、飯や汁が冷めるのは我慢する。
だが何故わざわざ飯を不味く蒸し上げるのだ?
魚を脂抜きしてパサパサにする必要がどこにある?
もっと食べたいと思っても、魚に二箸以上箸をつけてはいけないだと?
一体どんな拷問だ!」
「まあ、それが将軍の作法ですから」
「私も父上も将軍ではないぞ?!」
「上様は殿と新之丞様に跡を継いでほしいとお考えですから」
「そう言われても、こんな不味い物ばかり食わされては死んでしまうぞ!」
「上様は我慢なされておられます」
「上様には我慢できても、私と父上は限界なのだ。
冷めていてもいいから、脂の乗った鰯の塩焼きや伊佐木の煮付が食べたいと父上が申されたのだ」
「殿がそう申されたのではしかたがありませんね。
直ぐに用意させていただきます」
「いや、伊之助を信じない訳ではないが、ここは私が作ろう。
料理人や毒見役の愚弄する事になるのだ。
私が孝心から作った事にしなければ、彼らの面目を潰してしまう」
伊之助には、新之丞が万が一の時に伊之助が疑われ、冤罪で処罰される事にないように、全て自分でやろうとしている事が分かった。
「確かに、私が手配して料理人が敵に抱き込まれている可能性も皆無じゃないです。
松平侍従の一件から、新之丞様が市井で遊ばれている事に、気がついている者がいるかもしれません」
「そう言う事だから、伊之助はそこで見ていてくれ。
それはそうと、内親王殿下の行列は御無事なのか?」
「新之丞様、魚を煮炊きするついでに話す内容ですか?」
「屋敷の中では誰が聞いているか分からない。
幕府から派遣された連中を心から信じる訳にはいかない。
ここにいる連中は、父上が修験者をしている時からの仲間だ。
安心して全て話す事ができる」
「そう言われてはお小言も言えませんな」
「それで、内親王殿下の行列を見守っている連中は何と言っているのだ?」
「畏れ多くも、内親王殿下を亡き者にして、新之丞の権威が上がる事を邪魔しようとする連中が二組入るようです」
「大納言様の配下と田安家の連中か?」
「恐らくは」
「大納言様はそれほど御性格が悪くないと聞いていたのだが?」
「次期将軍の座を奪われる事になれば、謀叛を防ぐためにも密かに殺されると思っておられるのではないでしょうか?」
「その可能性が全くないとは言わないが、どちらかと言えば、近臣が勝手にやっている可能性の方が高いと思うのだが?」
「確かにそうかもしれません」
「問題は田安家の方だ。
奴は日頃から父上の事を大騙りだと言っているそうではないか」
「はい、殿の事を上様の子供だと騙る大罪人だと陰で言っております」
「そのような奴なら、帝の息女であろうと躊躇うことなく殺すだろう。
一度は仏門に入って世俗の欲望と離れた生活をされていた方を、朝廷や将軍家の権力争いのために無理矢理還俗させた上に、毒殺させる訳にはいかない。
何が何でも護ってもらいたい」
「全国六十余州の修験者の力を結集して御守りさせていただきます」
新之丞が七輪に炭を入れ竈に薪を放りこんでいた。
土間には油の強い大きな鰯を乗せた籠があった。
新之丞は炊き立てのご飯を脂の乗った大鰯でかき込む気だ。
「まあ、何をなされておられるのですか?
新之丞様は料理ができないのではありませんか?」
「あれは伊之助が大袈裟に言っただけです。
私は山野を駆け巡って修行をする身ですよ。
飯を炊き魚を焼くくらいはできます」
「出来るとは申されても、出世前の御武家様が自分で料理をされてはいけません。
後は私がさせて頂きますので、新之丞様はそこで休んでいてください!」
「では、お言葉に甘えさせていただきます。
お房さんと仙吉の分もありますので、一緒に食べましょう」
「そんな事は気になされないでください」
「そうはいきませんよ。
私だけ食べてお房さんと仙吉に我慢させるわけにはいきません。
それに最初から二人には私の作った料理を振舞う心算でしたから」
新之丞にそう言われた房は首まで真っ赤になっていた。
もし新之丞がその気になって押し倒せば、言葉では拒否しても、ほとんど抵抗する事なく受け入れるだろう。
だが、新之丞は厳格な修行僧のような生活をしていた。
正室となる聖珊内親王より先に愛妾が男児を生むような事があれば、必ず後継者争いが起こる。
それは将軍家を継がずに清水家を継いでも起こる事だ。
自分の子供が家督を争って殺し合う姿など絶対に見たくない。
そう思う新之丞は自分の欲望を必死で抑えているのだ。
「久しぶりに長屋に戻ってきましたから、仙吉に素読を教えてやります。
仙吉、こちらに来なさい」
「はい!」
聖天長屋を引っ越したはずの房と仙吉が何故聖天長屋にいるのか?
里姫達に引っ越したと言ったおかみさんが嘘をついたのか?
おかみさんは嘘をついてはいないが、嘘をついていた。
房と仙吉が引っ越したのは間違いない。
だが他の長屋に引っ越したのではなく、新之丞の隣の部屋に引っ越したのだ。
言い方で誤魔化す事などいくらでもできる。
房が新之丞の世話をするにも、新之丞が仙吉に武芸と学問を教えるにしても、隣りの部屋の方が何かと都合がいい。
新之丞には好意的で、房と仙吉に同情している長屋の連中はそう考えた。
そして長屋の連中は性に対してもとても大らかで、子供さえできなければ浮気にも結構寛容だ。
新之丞と房が所帯を持てばいいと考えている連中も結構多い。
所帯を持つのが難しければ、妾として囲えばいいと考えている者すらいる。
長屋の連中だって馬鹿じゃない。
新之丞が身分のある家の出だが、事情を抱えた身の上だと推測している。
房と仙吉にも人に言えない事情があると感じている。
それなら事情がある者同士、幸せになればいいと考えるのが長屋の連中だ。
「子曰く」
「子曰く」
「学びて時に之を習う」
「学びて時に之を習う」
「亦説ばしからずや」
「亦説ばしからずや」
仙吉は新之丞の教え通り、伊之助と雉之助に文武を学んでいた。
その成果もあって、間違うことなく新之丞について暗記した事を言う事ができる。
料理を作りながら聞いている房は涙が流れそうになるくらい喜んでいた。
「新之丞様、ご飯の支度ができました」
「そうですか、では三人でいただく事にしましょう」
「そんな、私と仙吉は後でいただかせていただきます」
「三人で一緒に食べた方が美味しいですよ。
仙吉、この前のようにそこに座りなさい」
「はい!」
仙吉が喜んで新之丞の右斜め前に胡座する。
新之丞の左斜め前が母の場所だと分かっているのだ。
房は少し迷ったようだが、内心の喜びを押し殺して膳を二人の前に置いた。
普段は食べられない美味しい白米のご飯。
月に一度食べられるか食べられないかの魚料理。
江戸では安い脂の強い大鰯だが、食べれば最高に美味しい。
それに出汁が使われていないが熱い味噌汁がついている。
「お房さん、給仕は食べながらでもできる。
ご飯は御櫃に入れてそこに置いておきなさい。
一緒に食べないと私も食べないよ」
「はい、一緒に食べさせていただきます」
★★★★★★
「新之丞様、このような危険な真似はお止めくださいと申し上げたはずですよ!」
「すまん、すまん、だが冷めた不味い飯に辟易してしまったのだ。
私も父上もな」
「……殿もですか?」
「ああ、毒殺されないようにしているから、飯や汁が冷めるのは我慢する。
だが何故わざわざ飯を不味く蒸し上げるのだ?
魚を脂抜きしてパサパサにする必要がどこにある?
もっと食べたいと思っても、魚に二箸以上箸をつけてはいけないだと?
一体どんな拷問だ!」
「まあ、それが将軍の作法ですから」
「私も父上も将軍ではないぞ?!」
「上様は殿と新之丞様に跡を継いでほしいとお考えですから」
「そう言われても、こんな不味い物ばかり食わされては死んでしまうぞ!」
「上様は我慢なされておられます」
「上様には我慢できても、私と父上は限界なのだ。
冷めていてもいいから、脂の乗った鰯の塩焼きや伊佐木の煮付が食べたいと父上が申されたのだ」
「殿がそう申されたのではしかたがありませんね。
直ぐに用意させていただきます」
「いや、伊之助を信じない訳ではないが、ここは私が作ろう。
料理人や毒見役の愚弄する事になるのだ。
私が孝心から作った事にしなければ、彼らの面目を潰してしまう」
伊之助には、新之丞が万が一の時に伊之助が疑われ、冤罪で処罰される事にないように、全て自分でやろうとしている事が分かった。
「確かに、私が手配して料理人が敵に抱き込まれている可能性も皆無じゃないです。
松平侍従の一件から、新之丞様が市井で遊ばれている事に、気がついている者がいるかもしれません」
「そう言う事だから、伊之助はそこで見ていてくれ。
それはそうと、内親王殿下の行列は御無事なのか?」
「新之丞様、魚を煮炊きするついでに話す内容ですか?」
「屋敷の中では誰が聞いているか分からない。
幕府から派遣された連中を心から信じる訳にはいかない。
ここにいる連中は、父上が修験者をしている時からの仲間だ。
安心して全て話す事ができる」
「そう言われてはお小言も言えませんな」
「それで、内親王殿下の行列を見守っている連中は何と言っているのだ?」
「畏れ多くも、内親王殿下を亡き者にして、新之丞の権威が上がる事を邪魔しようとする連中が二組入るようです」
「大納言様の配下と田安家の連中か?」
「恐らくは」
「大納言様はそれほど御性格が悪くないと聞いていたのだが?」
「次期将軍の座を奪われる事になれば、謀叛を防ぐためにも密かに殺されると思っておられるのではないでしょうか?」
「その可能性が全くないとは言わないが、どちらかと言えば、近臣が勝手にやっている可能性の方が高いと思うのだが?」
「確かにそうかもしれません」
「問題は田安家の方だ。
奴は日頃から父上の事を大騙りだと言っているそうではないか」
「はい、殿の事を上様の子供だと騙る大罪人だと陰で言っております」
「そのような奴なら、帝の息女であろうと躊躇うことなく殺すだろう。
一度は仏門に入って世俗の欲望と離れた生活をされていた方を、朝廷や将軍家の権力争いのために無理矢理還俗させた上に、毒殺させる訳にはいかない。
何が何でも護ってもらいたい」
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