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「君が、荒木結くん?思ったよりも可愛い子だね、」
創くんを眺めてたら、目の前に急に他人が現れた。
驚いて、反射的に見てしまう。
あっと、思ってすぐさま目を瞑る。
やばいやばいやばいわざとでは無いとはいえ、他の人と目を合わせてしまった…
脳裏に創くんが怒った姿が浮かぶ。
「結?言ったよね?俺以外みんなって、」
頭の中の創くんが責めてきた。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい違うんですわざとじゃないんですごめんなさいごめんなさいごめんなさい
必死に想像の創くんに謝る。
「あ、目が合った!ふふ驚いてる。」
「初めましてだね、僕の名前は鬼灯徹って言うんだよ。よろしくね。僕の運命の人」
何か言ってるみたいだけど、無視する。
これ以上創くんを怒らせたくない。早くどこかに行って欲しい。
目を瞑って、頭の中の創くんに謝りながらそんなことを思ってると、急にマスクが外された。
ちゅ、
キスされる。はっ?
一瞬のことで驚きすぎて、目を見開いたまま固まってしまう。
「あー!やっぱりマスクない方が可愛いね!はぁ、僕の彼女はなんて可愛いんだろう。その可愛さで僕を殺す気でしょ??」
動きを止めていると、次は抱きしめられた。
流れるような速さであっという間に彼に包まれた。
数秒たってやっと体がその事実に反応する。
全身が総毛立つような気持ち悪さに襲われる。
離れて欲しくて、足をバタバタさせて抵抗しているけど一向に離れる気配がない。
嫌嫌嫌やめてやめてやめて!創くん!創くん!
心の中で創くんを呼んでいると彼の後ろに人影が映る。
「君、荒木くんが嫌がってるでしょ?どいてあげな?」
「あぁん?お前誰だよ」
馴染みのあるいつもよりは低めの創くんの声。助けに来てくれたんだ!
僕は嬉しくなって顔を上にみあげる。
「あぁ、僕は清水創痍?いいから早くどきな?ね?」
そこには無表情の創くんがいた。
やばい…殺される。
直感的に思った。僕はともかく、この人も殺される。
「あ?お前が結に付きまとってる清水ってやつか?
俺と結は相思相愛の関係なの、他人のお前につべこべ言われたくない。あんま舐めてると、うぉ!」
あの創くんの圧がある中で話せるメンタルはすごいと思うが、これ以上は本気でやばい。
僕は今だと思い、頑張って油断してる彼を突き飛ばして、創くんの元へ走る。
抱きついて創くんの胸に顔を埋める。
そのまま手首を掴まれる。
「結行くぞ」
「ちょっと待て、結をおいてい」
プルルルル
「チッ」
彼は僕をまた連れ去ろうとしたけど、鳴った電話を一瞬見ると諦めた。
その間に、僕は創くんに手を引っ張られ校庭から校舎の方に向かう。
数分後
「創くん、僕、ほんとに創くんのことしか見てなくて、それで、ね、あの人のことほんとに、知らなくて、ヒック、ヒック」
歩きながら僕は、必死に弁明をする。
でも、何の反応も示さない創くんに恐怖が募り、涙が出てくる
本当に僕は悪くないのに。
暗い気持ちのまま、僕は引きずられて行った。
創くんを眺めてたら、目の前に急に他人が現れた。
驚いて、反射的に見てしまう。
あっと、思ってすぐさま目を瞑る。
やばいやばいやばいわざとでは無いとはいえ、他の人と目を合わせてしまった…
脳裏に創くんが怒った姿が浮かぶ。
「結?言ったよね?俺以外みんなって、」
頭の中の創くんが責めてきた。
ごめんなさいごめんなさいごめんなさい違うんですわざとじゃないんですごめんなさいごめんなさいごめんなさい
必死に想像の創くんに謝る。
「あ、目が合った!ふふ驚いてる。」
「初めましてだね、僕の名前は鬼灯徹って言うんだよ。よろしくね。僕の運命の人」
何か言ってるみたいだけど、無視する。
これ以上創くんを怒らせたくない。早くどこかに行って欲しい。
目を瞑って、頭の中の創くんに謝りながらそんなことを思ってると、急にマスクが外された。
ちゅ、
キスされる。はっ?
一瞬のことで驚きすぎて、目を見開いたまま固まってしまう。
「あー!やっぱりマスクない方が可愛いね!はぁ、僕の彼女はなんて可愛いんだろう。その可愛さで僕を殺す気でしょ??」
動きを止めていると、次は抱きしめられた。
流れるような速さであっという間に彼に包まれた。
数秒たってやっと体がその事実に反応する。
全身が総毛立つような気持ち悪さに襲われる。
離れて欲しくて、足をバタバタさせて抵抗しているけど一向に離れる気配がない。
嫌嫌嫌やめてやめてやめて!創くん!創くん!
心の中で創くんを呼んでいると彼の後ろに人影が映る。
「君、荒木くんが嫌がってるでしょ?どいてあげな?」
「あぁん?お前誰だよ」
馴染みのあるいつもよりは低めの創くんの声。助けに来てくれたんだ!
僕は嬉しくなって顔を上にみあげる。
「あぁ、僕は清水創痍?いいから早くどきな?ね?」
そこには無表情の創くんがいた。
やばい…殺される。
直感的に思った。僕はともかく、この人も殺される。
「あ?お前が結に付きまとってる清水ってやつか?
俺と結は相思相愛の関係なの、他人のお前につべこべ言われたくない。あんま舐めてると、うぉ!」
あの創くんの圧がある中で話せるメンタルはすごいと思うが、これ以上は本気でやばい。
僕は今だと思い、頑張って油断してる彼を突き飛ばして、創くんの元へ走る。
抱きついて創くんの胸に顔を埋める。
そのまま手首を掴まれる。
「結行くぞ」
「ちょっと待て、結をおいてい」
プルルルル
「チッ」
彼は僕をまた連れ去ろうとしたけど、鳴った電話を一瞬見ると諦めた。
その間に、僕は創くんに手を引っ張られ校庭から校舎の方に向かう。
数分後
「創くん、僕、ほんとに創くんのことしか見てなくて、それで、ね、あの人のことほんとに、知らなくて、ヒック、ヒック」
歩きながら僕は、必死に弁明をする。
でも、何の反応も示さない創くんに恐怖が募り、涙が出てくる
本当に僕は悪くないのに。
暗い気持ちのまま、僕は引きずられて行った。
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