君とのシアワセ

カイン

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「ここはこう解いてだ、これでこうすることにより、、、、、」

数学の教師が何か説明しているが全くわからない。
1週間前まではしっかり聞き取れてたのに、今は声を聞くだけで拒絶反応的なのがある。
いつまで続くんだろ…はぁ、辛い。
勉強もそうだけど僕はもう1つ頭を悩ませることがある。

「結、お前今ほかのやつ見たよな?」

フルフル

「……」

頭を振って否定する。
僕はずっと下を向いて微動だにしないように意識してるのに、なんで動いたって思ったの??

「結、お前今しゃべったよな?」

フルフル

「…」

また頭を振って否定を示す。
僕はずっと、声を出さないように歯を食いしばっているのにどうやって声をだしてるの?

そう、これが僕の頭を悩ませるもうひとつの要因。
隣の席の創くんだ。
僕は創くんがいったことに大人しく従っているのに創くんには僕が動いてるとか僕の幻聴が聞こえるらしい。

「はぁ、結がこんなに反抗的だったなんて、帰ったら仕置だ。」

「そんな!?ハッ」

創くんの理不尽すぎる言動に思わず反応(小さめの声で)してしまって、すぐやめたけど時すでに遅しだった。

「ほらね?また約束破った。はぁ、帰る?」

フルフル 

創くんがそうするようにしむけたのに、こんなの理不尽すぎる。
目先のことで絶望してると、

キーンコーンカーンコーン

授業の終わりの合図だ。それを見計らったかのように創くんの友達がきた。

「創痍、早く着替えに行こうぜ!」

「あぁ、」

「しっかし、久しぶりだよなぁ、お前が来るの、心配したよー」

「あぁ、風邪をこじらせてしまってね」

「お前の他にも、荒木が被って休んでたけど、すげぇよな2人揃ってやすむなんて、もしかして休み中一緒にいたとか笑笑??」

といって僕と創くんを見てきた。僕は友達くんの顔をみずに下を向いて聞いてないふりをする。

「ははっ、馬鹿なことを言って荒木君を困らせないでやってよ、ごめんね、
荒木くん?」

最後に僕の名前を呟いた時、声が低くなった。
僕はずっと下を向いていた。
次の授業は体育なので僕は見学。見学してもべつに僕の成績は響かない。
主に五教科の成績が優先されるので、体育などの副教科は授業にはあるが出るのは自由だ。

みんなが出ていった教室にギリギリまで座って、授業開始ギリギリになって校庭にでた。
日陰のベンチでみんなを見る。
今日はサッカーらしい。創くんが1番に活躍してる。
もうゴールを5点入れた。
いいなぁ、楽しそう。
ずるい、僕もしたい、恨めがましい目で見てると

「君が、荒木結くん?思ったよりも可愛い子だね」

目の前に男が現れた。

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