オナンの子 小一篇

ぴょん

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あしをピンッとのばしたまま、じっとしてまちます

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ママはのぼりとストアーへおつかいにいってしまいました。

わたしはさんすうのしゅくだいをしていたけれど、おまたがムズムズしてきたのでコタツのかどであそぶことにしました。

コタツのかどにおまたのところをあてて、りょう手でコタツのへりをつかんでグイグイおすと、とてもきもちがいいのです。
しばらくおしているとおまたがキュンッとなります。そうしたらおしりに力をいれて、あしをピンッとのばしたまま、すこしじっとしてまちます。おまたがジーンとなったらおしまいです。
このときコタツをひっくりかえさないようにきをつけます。なぜかというと、うでの力だけでからだをささえていて、あしがほとんどういているからです。
すこしいたいくらいコタツのかどにおしつけないと、おまたがキュンッとならないのです。

ママはわたしがコタツのかどであそぶとすぐ
「やめなさい。」
といいます。
でもとちゅうでやめるとおまたがジンジンしてずっとあたまがもやもやしたままです。なのでわたしはちゃんとさいごまでやりたいです。
だからママがいるときはやりません。どうしてもやりたいときはトイレにいきます。でもべんきはつるつるしているし、ひくくてうまくおまたがあたりません。すこしはきもちいいけれど、おまたがキュンッとなるのはむずかしいです。
でもぜんぜんしないよりいいので、がまんできなければとりあえずやります。

このまえのやすみじかんに、がっこうのつくえのかどでおまたをおしていたら、やすえちゃんが
「あそぼう。」
といったので、
「やすえちゃんもいっしょにやろう。」
といったら、やすえちゃんはへんなかおをしました。
みんなこのあそびのことをしらないみたいです。
「こうやってつくえのかどにおまたをあてておすんだよ。こうやるときもちがいいんだよ。」
わたしはとくいになっておしえてあげました。やすえちゃんは
「ええー?」
といって、わらって、ともこちゃんたちのほうにいってしまいました。
それからはがっこうでもやらないことにしました。

このまえどうしてもやりたいのでトイレにいきましたが、がっこうのトイレはゆかがぬれていてすわれませんでした。あしがびしょびしょになるからです。
しかたないのでかべによりかかって、たったままゆびでおまたを力いっぱいおしました。たったままだと、なかなかおまたがキュンッとならないけれど、がんばってぐいぐいおしました。

いちばんおおいのは、ねるまえにおふとんのなかでやることがおおいです。ゆびで力いっぱいおすので、すこしゆびがいたくなるけれど、あしをピンッとのばせるのでさいごまでできます。
おわったあと、すこしねむくなるので、おふとんのなかでやるのがいちばんいいです。でもおねえちゃんが
「なにやってるの。」
ときくので、おねえちゃんがねてからやります。
おねえちゃんがなかなかねないときは、しずかにやります。ふとんがうごくのがばれないように、からだをよこむきにしてやります。

あそびおわってまどからそとをみていたら、ママがかどをまがってきました。
あと十ぽあるくうちにわたしにきがついたら、本とうのママだとおもって、十ぽかぞえたけどママはずっと下をむいていました。
やっぱりあと十ぽだとおもって、またかぞえたけれど、やっぱり下をむいていました。
ママがにせもののはずがないとおもって、また十ぽかぞえたら、四ほ目でわたしをみました。やっぱり本とうのママだったとおもって、大きなこえで
「おかえりなさい。」
といいました。
ママはベビースターラーメンをかってきてくれました。

きょうはおとうさんがはやくかえってきて、パチンコでかったといって、おねえちゃんとわたしにくみたてブロックをくれました。
ママにはゆびわでした。あかくてまるいほうせきのまわりに、小さいとうめいのほうせきが十二こもついていて、とてもきれいです。
ママは
「にせものじゃない。」
といってわらいました。
おとうさんが八じまでにかえってこないと、ママはかぎをしめて、おとうさんはそとでおおきなこえでどなるので、きょうははやくかえってきてよかったです。

このまえ、ママがかぎをしめたとき、おとうさんはまどをたたきながらうちのまわりを一じかんくらいぐるぐるまわって、さいごはだいどころのドアをこわして入ってきました。
ママはおさらやちゃわんをビュンビュンなげて、
「おそくなるならでんわくらいしなさいよ。」
とどなりました。でもおとうさんはおこらないで、
「ごめん、ごめん。」
といいました。
おとうさんはじゅうどうのくろおびで、本とうはママよりつよいのに、いつもがまんしてえらいとおもいます。

ごはんのまえにおとうさんとおねえちゃんとおふろに入りました。
いつもはねるまえにおねえちゃんと入るけれど、きょうはおとうさんがいるのでいっしょに入りました。おゆから出るとき、おとうさんをみたら、おしりに大きなうんちがついていました。
「おとうさん、うんちがついてるよ。」
といったら、おねえちゃんが、
「それはうんちじゃないよ。ばかじゃん。」
といってわらいました。おとうさんも、
「これはうんちじゃないぞ。」
といいました。でもやっぱりどうみてもうんちなので、ママにも
「おとうさん、おしりにうんちついてるんだよ。」
といいました。ママは
「ばかね、この子は。」
といいました。

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