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第4章
第27話
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月日の憂鬱な気持ちは、すぐさま杞憂に終わった。
まったく参っていない様子の累に、嫌がらせをする側も諦めたのは、それからしばらく経ってからだ。
というのも、累の教科書にいたずらをしようとしている現場に本人が遭遇し、一言もの申したのが発端だった。
「月日に興味がない、いたずらする暇があるなら自分磨きに時間をかけろ、姑息な人を月日が好きになるわけがない。こんなことをさらっと言ったそうだよ、累ちゃん。マジ強い」
六月中旬。
放課後の生徒会室で、大輔は累の武勇伝を月日に話していた。
「男と思っていないし、興味がなさすぎて、好きになることはないって言ったら、最後はイジメていた子たちのほうが泣きながら握手してきたそうだよ。めちゃくちゃ大物だな」
長年培ってきた王子様キャラから、不得意なヴィランにシフト変更しようとしていた月日は、その話を複雑な気持ちで聞いていた。
告白イベントそのものを断って大きなダメージを受けていた月日とは違い、累のメンタルの出来はわりと強めだ。
「……興味ないとか絶対に好きにならないとか……地味に傷つくわ」
「好かれすぎて困っているんだから、彼女みたいな例外がいてくれたほうがいいだろ? そうじゃなきゃ、世の中の女子みんながお前に恋しちゃうぞ」
それは困るのよね、と月日は複雑な気持ちになった。
「……お前さ、累ちゃんのことどう思ってるの?」
「どう、って聞かれても……」
好きという気持ちを女性に対して抱いたことがない月日は、正直なところ自分の胸の痛みやドキドキに適切な名前を付けることができていなかった。
相手のことを好きかどうか確認するより先に、相手に好きになられてしまう経験しかしていないからだ。
「興味ないって言われて、傷ついただろ。月日のこと好きじゃない女子なんて、ほとんどいなかったもんな」
「それはそうだけど」
「だから、興味持ったんだろ、累ちゃんに」
きっかけはそうだった。
それから彼女と話すようになり、彼女を知ってからは――無自覚に恋に落ちていた。
「大輔。ちゃんと言うわ。ワタシ、累のこと好きみたい」
大輔はそれを聞いた瞬間、ニコッと微笑んだ。
「よく言えたな、月日」
月日はムッと口をとがらせてから、ずっと大輔に心配をかけていたことを反省した。
「でも、本当にこの気持ちが「好き」で合っているのか、まだわかんないの」
「お前、恋愛音痴だもんな。そもそも、まともに恋とかしたことないし」
「うっ」
さすがは幼馴染なだけあって、月日のことを熟知している。
「でもまあ安心したよ、お前にお人並みに恋愛感情があるってことに」
「まだ、累には言わないでね」
当たり前だろ、と大輔は月日の肩をポンポン強くたたいた。
「今そんなことが広まったらヤバイ」
大輔は思案するように顎を撫でた。
「たぶんだけど、累ちゃんへ嫌がらせしてたのって、氷山の一角だと思うんだよ。お前推しの派閥はいくつもあるから」
一つと和解したとしても、また別の嫌がらせが発生するかもしれない。大輔も月日も、それを危惧していた。
「ワタシたちが両想いだって知ったら収ま……るわけないわよね」
「ないな。それに、累ちゃんもお前に惚れてんの? なにそれ!」
初めて聞いたぞと大輔は目を丸くしながら月日に迫ってきた。
「た、た、たぶんよ、たぶん!」
「根拠を言え」
月日は累の家に遊びに行った時に、好きな人がいることを累がにおわせたことを話す。
「うーん、それだけじゃ確信をもてないな。なにせあの鉄壁の累ちゃんだから」
「以前、恋ってきれいなものじゃないって累ははっきり言ったの」
大輔はへえ、と眉を上げた。
「自分が恋をしていなきゃ、そんなこと考えたり言えたりしないでしょう?」
「……一理ある。でも、累ちゃんの想い人が、月日とイコールになるとは限らない」
それはそうだが、月日としてはそうだったらいいなと思わずにいられない。
初めての恋が、両思いから始まるなんてロマンチックだ。
「普段だったら、絶対ワタシのこと好きよって自信持って言えるのに」
「あー。お前のそれ、世の中の非モテ煽って全員敵にしてるからな」
「敵さえも篭絡しちゃうわよ」
大輔はげんなりしたが、実際に月日なら出来かねるのでそれ以上は反論するのをやめた。
「ひとまず……安心しすぎないほうがいいぞ。好きな人を、お前が守れることだってある」
「わかったわ」
「あとさ、そろそろ書記も決めないと。あんまり時間がない」
顧問の先生には、遅くても七月の期末テストの後には決めてほしいと言われている。そのあとに控えている体育祭では、生徒会が盛り上げ役だからだ。
「そうだったわ……ああ、どうしましょう。あちこち問題だらけね」
「月日による問題引き起こしが多い、だけどな。正しくは」
月日は口をとがらせる。
「累と約束したもの。今は心を鬼にして、告白自体を断ってるわ。ワタシの優しさって、優しさじゃなかったから」
「ぼちぼちでいいさ。無理すんなよ」
大輔は昔から、月日の色恋関係に足を突っ込まされてしまうことも多い。すでに困るレベルを通り越して、本人は慣れっこだ。
「家に帰ったら、ジェニーと天天相手に告白を断る練習をするわ!」
月日は言い出すや否や、生徒会の仕事を素晴らしい早さで終わらせる。
「じゃあ大輔、また明日ね」
「おう。特訓頑張れよ。王子卒業も、もうすぐだな」
「頑張るわ!」
累も頑張っているし、大輔も応援してくれている。
月日はやる気いっぱいで帰宅した。しかし、バスに乗り込んだ瞬間、母からメッセージが届いた。
『月日ちゃん~! カレーのルー買ってきて(涙)準備万端なのに、ルーがないの!』
母の文を読むなり、月日はふふっと笑ってしまった。
(日並ちゃんったら、おっちょこちょいね。でも可愛いわ)
月日は一駅で降りると、近くのショッピングモールに立ち寄ることにした。
そこの大型モールは、スーパーだけではなく、レストランやゲームセンターも併設されている。
突然のイケメンの来店に、店内がざわつく。
みんなが目を見開いて動けなくなっていることに気づかず、月日は早足でカレーのルーを探しに行った。
(あ、あれ? ここ、さっきも通った気が……)
カレーのルーを探すのに手間取った挙句、月日は道を間違えて入ってきた入り口がわからなくなっていた。
本人は気がついていないのだが、実は月日も母である日並の血をしっかり引いている。びっくりするくらい、迷子になりやすいのだ。
「うっ……」
(こっちはゲームセンターじゃないの……戻らなくちゃ! 何回か来たことあるのに、なんで迷子になっちゃうのかしら!?)
いつの間にかピコピコ音がするほうに来てしまっており、大慌てで踵を返す。
この時、焦りすぎていた月日は、女子たちがあとをついてきていることに、気がついていなかった。
まったく参っていない様子の累に、嫌がらせをする側も諦めたのは、それからしばらく経ってからだ。
というのも、累の教科書にいたずらをしようとしている現場に本人が遭遇し、一言もの申したのが発端だった。
「月日に興味がない、いたずらする暇があるなら自分磨きに時間をかけろ、姑息な人を月日が好きになるわけがない。こんなことをさらっと言ったそうだよ、累ちゃん。マジ強い」
六月中旬。
放課後の生徒会室で、大輔は累の武勇伝を月日に話していた。
「男と思っていないし、興味がなさすぎて、好きになることはないって言ったら、最後はイジメていた子たちのほうが泣きながら握手してきたそうだよ。めちゃくちゃ大物だな」
長年培ってきた王子様キャラから、不得意なヴィランにシフト変更しようとしていた月日は、その話を複雑な気持ちで聞いていた。
告白イベントそのものを断って大きなダメージを受けていた月日とは違い、累のメンタルの出来はわりと強めだ。
「……興味ないとか絶対に好きにならないとか……地味に傷つくわ」
「好かれすぎて困っているんだから、彼女みたいな例外がいてくれたほうがいいだろ? そうじゃなきゃ、世の中の女子みんながお前に恋しちゃうぞ」
それは困るのよね、と月日は複雑な気持ちになった。
「……お前さ、累ちゃんのことどう思ってるの?」
「どう、って聞かれても……」
好きという気持ちを女性に対して抱いたことがない月日は、正直なところ自分の胸の痛みやドキドキに適切な名前を付けることができていなかった。
相手のことを好きかどうか確認するより先に、相手に好きになられてしまう経験しかしていないからだ。
「興味ないって言われて、傷ついただろ。月日のこと好きじゃない女子なんて、ほとんどいなかったもんな」
「それはそうだけど」
「だから、興味持ったんだろ、累ちゃんに」
きっかけはそうだった。
それから彼女と話すようになり、彼女を知ってからは――無自覚に恋に落ちていた。
「大輔。ちゃんと言うわ。ワタシ、累のこと好きみたい」
大輔はそれを聞いた瞬間、ニコッと微笑んだ。
「よく言えたな、月日」
月日はムッと口をとがらせてから、ずっと大輔に心配をかけていたことを反省した。
「でも、本当にこの気持ちが「好き」で合っているのか、まだわかんないの」
「お前、恋愛音痴だもんな。そもそも、まともに恋とかしたことないし」
「うっ」
さすがは幼馴染なだけあって、月日のことを熟知している。
「でもまあ安心したよ、お前にお人並みに恋愛感情があるってことに」
「まだ、累には言わないでね」
当たり前だろ、と大輔は月日の肩をポンポン強くたたいた。
「今そんなことが広まったらヤバイ」
大輔は思案するように顎を撫でた。
「たぶんだけど、累ちゃんへ嫌がらせしてたのって、氷山の一角だと思うんだよ。お前推しの派閥はいくつもあるから」
一つと和解したとしても、また別の嫌がらせが発生するかもしれない。大輔も月日も、それを危惧していた。
「ワタシたちが両想いだって知ったら収ま……るわけないわよね」
「ないな。それに、累ちゃんもお前に惚れてんの? なにそれ!」
初めて聞いたぞと大輔は目を丸くしながら月日に迫ってきた。
「た、た、たぶんよ、たぶん!」
「根拠を言え」
月日は累の家に遊びに行った時に、好きな人がいることを累がにおわせたことを話す。
「うーん、それだけじゃ確信をもてないな。なにせあの鉄壁の累ちゃんだから」
「以前、恋ってきれいなものじゃないって累ははっきり言ったの」
大輔はへえ、と眉を上げた。
「自分が恋をしていなきゃ、そんなこと考えたり言えたりしないでしょう?」
「……一理ある。でも、累ちゃんの想い人が、月日とイコールになるとは限らない」
それはそうだが、月日としてはそうだったらいいなと思わずにいられない。
初めての恋が、両思いから始まるなんてロマンチックだ。
「普段だったら、絶対ワタシのこと好きよって自信持って言えるのに」
「あー。お前のそれ、世の中の非モテ煽って全員敵にしてるからな」
「敵さえも篭絡しちゃうわよ」
大輔はげんなりしたが、実際に月日なら出来かねるのでそれ以上は反論するのをやめた。
「ひとまず……安心しすぎないほうがいいぞ。好きな人を、お前が守れることだってある」
「わかったわ」
「あとさ、そろそろ書記も決めないと。あんまり時間がない」
顧問の先生には、遅くても七月の期末テストの後には決めてほしいと言われている。そのあとに控えている体育祭では、生徒会が盛り上げ役だからだ。
「そうだったわ……ああ、どうしましょう。あちこち問題だらけね」
「月日による問題引き起こしが多い、だけどな。正しくは」
月日は口をとがらせる。
「累と約束したもの。今は心を鬼にして、告白自体を断ってるわ。ワタシの優しさって、優しさじゃなかったから」
「ぼちぼちでいいさ。無理すんなよ」
大輔は昔から、月日の色恋関係に足を突っ込まされてしまうことも多い。すでに困るレベルを通り越して、本人は慣れっこだ。
「家に帰ったら、ジェニーと天天相手に告白を断る練習をするわ!」
月日は言い出すや否や、生徒会の仕事を素晴らしい早さで終わらせる。
「じゃあ大輔、また明日ね」
「おう。特訓頑張れよ。王子卒業も、もうすぐだな」
「頑張るわ!」
累も頑張っているし、大輔も応援してくれている。
月日はやる気いっぱいで帰宅した。しかし、バスに乗り込んだ瞬間、母からメッセージが届いた。
『月日ちゃん~! カレーのルー買ってきて(涙)準備万端なのに、ルーがないの!』
母の文を読むなり、月日はふふっと笑ってしまった。
(日並ちゃんったら、おっちょこちょいね。でも可愛いわ)
月日は一駅で降りると、近くのショッピングモールに立ち寄ることにした。
そこの大型モールは、スーパーだけではなく、レストランやゲームセンターも併設されている。
突然のイケメンの来店に、店内がざわつく。
みんなが目を見開いて動けなくなっていることに気づかず、月日は早足でカレーのルーを探しに行った。
(あ、あれ? ここ、さっきも通った気が……)
カレーのルーを探すのに手間取った挙句、月日は道を間違えて入ってきた入り口がわからなくなっていた。
本人は気がついていないのだが、実は月日も母である日並の血をしっかり引いている。びっくりするくらい、迷子になりやすいのだ。
「うっ……」
(こっちはゲームセンターじゃないの……戻らなくちゃ! 何回か来たことあるのに、なんで迷子になっちゃうのかしら!?)
いつの間にかピコピコ音がするほうに来てしまっており、大慌てで踵を返す。
この時、焦りすぎていた月日は、女子たちがあとをついてきていることに、気がついていなかった。
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