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雪まつり2
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カジャルさんがあの処置が行われて10日経った。
何事もなく無事に済み、五感を失うというような最悪の副作用も無かった。
全てがうまく行ったと言うにはまだ早いと僑先生は話していたけど、まあほぼ大丈夫ということで、普通の生活に戻っている。
だけど、パートナーの涼鱗さんからしたら、さぞかし心配なことだろう。
「あ、あれ!」
翠が可愛い声をあげて何かを指差した。
その方向を見ると、大きな獅子が見えた。
雪で作られた獅子だ。
「わあ!ライオン!」
「らいおん?」
皆が怪訝な顔で見る……そうかライオンとは言わないか……
「えと、獅子のことですよ!」
「そうか、なるほど」
「しかし立派な獅子だねえ、あれカジャルなんじゃないの?紗国で獅子はカジャルだけでしょ?」
涼鱗さんの言葉に顔を赤くして振り向いて「違うよ」と言ったカジャルさんだったけど、その雪像に近づいて全体像が見えて僕たちは言葉を失った。
「なんと……」
「これはきっと……えっと」
僕と蘭紗様は笑いを堪えながら2人を見た。
なんとも言えない顔のカジャルさんと、喜ぶ涼鱗さんが対象的でまた面白い。
その像は、横たわる大蛇とポーズを取る獅子……あきらかにこの2人がモデルだろう……
「似てる?ねえ、似てる?」
「涼鱗さんは白蛇だから、似てますよ、雪色ですもんね」
「え?涼鱗おにいさまは蛇ですか?」
「そうだよ、この雪像よりもさらに大きくなるんだよ、とっても美しい白蛇さんなんだよ」
「カジャルおにいさまは獅子なんですか?」
「そうそう、カジャルはちょうどこれぐらいだよねえ、よくできてるよ、かわいいねカジャル」
涼鱗さんの嬉しそうな声が響いて、周りの何人かは驚いて涼鱗さんをじっと見る。
はい、バレました。
「うん、まあ、そこそこ似てるかもな」
照れたようにそっけなく答えたカジャルさんは先を急がせた。
「この先の店なんだ、周りの者が何人か気づいているから騒ぎになる前に店に入ってしまおう」
「うん、わかった!そこからこれが見えるといいねえ、ねえ薫、スマホある?これ撮って!」
「そうですね!」
僕は袂からスマホを取り出してカシャカシャ何枚か色んな角度で撮って、ついでにカジャルさんと涼鱗さんを入れ込んだアングルも撮った。
「いい感じ……」
「後で見せてね」
涼鱗さんのウインクで僕と蘭紗様は笑った。
辿り着いたのは、直ぐ側の角にある魚料理のお店だった。
雑踏でごった返す本通りから店に入ると、一気に落ち着いた雰囲気になった。
穏やかそうな店主の案内で、2階席に案内された。
そこのフロアは貸し切りになっていて、店主はそうとは言わないけど、おそらく僕たちが何者かわかっているようだった、もしかしてカジャルさんがそう伝えたのかもしれないね。
だけど、普通に接してくれて感じが良い。
僕たちが全員座り、近衛たちも少し離れた席に着席すると、この店の自慢料理が待っていたようにタイミングよく出された。
僕はそれを見て驚いた、なんと鍋料理だった。
白身魚と白菜のようなお野菜やらきのこやらがぐつぐつとおいしそうに煮えていて、「わあー」と翠ははしゃいだ。
「こちらにもお鍋があるんですねえ」
「鍋料理は紗国の郷土料理だぞ」
「そうなんですか?お城では食べませんねえ」
「そういえばそうだな、ま、庶民の味と言えるのかもしれんな、しかし言えば出してくれるぞ」
翠は両手を口にあてて「わー」っとしきりに言っている。
目の前でぐつぐつ煮えているのが珍しいのだろう。
「熱いからね、このお皿に取って、少しずつ食べようね」
「はい!」
皆が笑顔になって、お昼だけど紗国のお酒も出てきて宴会の風情だ。
だけど冬ならこういうのもいいね。
温泉宿に泊まりに来たみたい。
僕は椀に白身魚を取って野菜も取って、お玉でお出汁も入れて、ふうふうと冷ました。
キラキラした瞳でそれを待っている翠が笑える。
ほんとにもう可愛すぎるんだよね。
「薫、翠の世話ばかりではそなたが食べれぬだろう?我が変わろうか?」
「いえ、冷ましてあげれば自分で食べれますから、大丈夫ですよ」
僕は蘭紗様の気遣いが嬉しくて微笑み返した。
店主は鍋以外にも、豪華なお造りや副菜などをテーブルに所狭しと置くと、静かに話しだした。
「今年は我々の敬愛する紗国の両陛下の像もございますんでね」
「えええ?!」
僕は大声を出してしまった。
皆も固まっている。
「どこにあるのだ?」
「それがですねえ、ここから見えるんですよねえ、あの格子窓を開けると左手になりますんでね、食後にどうぞご覧になってくださいねえ」
嬉しそうに店主は説明すると、おかわりのお酒なども置いて部屋を出ていった。
「……まさか、涼鱗とカジャルだけでなく、我々もとは……」
「あの店主はさ、君らがその2人だってわかって言ってるんだよねえ?」
「まあ、そうだろう……」
「お忍びで市井に現れた王族を邪魔するなっていう不文律があるからな」
「なんだそれは」
蘭紗様がカジャルさんに問いただす。
「……んと、銀色の髪と瞳は一目で王族とわかる印で。他にその色を持つものはいないんだからさ、だからお忍びで町にいらしたら皆は一目でわかるんだが、お楽しみの王族の邪魔をしてはならないと、国民皆がそれを知ってる……」
「……」
知らぬのは蘭紗様だけだったみたいで。
「では、一緒にいるということで、僕のこともばれるわけですよねえ」
「まあ、そうだな」
「まあいいじゃない、皆は見守ってくれてるっていうんだから」
涼鱗さんはお鍋からおかわりを椀にいれてふうふうしている。
翠も僕から受け取った椀からはふはふと美味しそうにお魚を食べている。
「そうか……」
どこか納得がいかないような顔で蘭紗様も椀にいれた魚を食べ始めた。
僕も椀に入れてまずスープをいただく、とっても薄味なのにおいしい。
魚はふんわりとやわらかな身でとても大きな魚なんだろうなとわかる大きさだ。
「この大きさ……結構大きい魚なんでしょうか?なんていう魚ですか?これ」
「ああ、これは魔魚のブナシウオだ」
「ブナシ?……まぎょ……」
「もしかして、日本には魔魚はいなかったのかな?」
「いませんね、魔力や魔術や魔法がまずありませんしね」
「……そうか」
「この魔魚は体長が5メートルぐらいはあるんだよ、海では珍しくない普通にどこでも泳いでいるんだが、冬ものが美味しいのだ」
「なるほど……」
「で、そのブナシウオの鱗は薄くて大きくてな、透明なのだが、折り紙になるんだ」
「あ!あれですか!」
「なんだ、知ってるのか?」
蘭紗様が不思議そうに僕を見る。
「ええ、留紗が熱で寝込んだ時に差し入れにケーキと一緒に渡したんですよ。里亜に市井で買ってきてもらったんですけどね、魔魚っていうのが想像つかなくて、どういうものなんだろう?とずっと思っていたんですよね」
「確かに、あれは見なければわからんかもしれん」
「見たことあります?」
「アオアイ留学時代、涼鱗が釣り上げたからな」
「は?」
僕は唖然として涼鱗さんを見つめた。
涼鱗さんは椀に氷を出して強制的に冷やしながら僕を見つめた。
「男なら釣りぐらいするだろう?だったら大物を狙うだろう?」
「ええ……」
「涼鱗が釣り上げたものは6メートルはあったな、かなりのデカさだった……」
カジャルさんが両手を広げるから翠が目をキラキラさせて涼鱗さんを見た。
「大きいの僕も見たいな!」
「そうか……翠は話がわかるな。よし!じゃあ暖かくなったら釣りに行こう!釣りといえば、実はカジャルなのだぞ?カジャルは釣りが好きなんだ」
「俺は好きなだけで得意というわけでは……」
「まあ、魔魚を釣るのはコツがいるからねえ」
「でもその釣り、僕も行ってみたいかも!」
「そうか、薫も好きか」
蘭紗様が優しげな表情で聞いてくれたので、頷いた。
「やったことありませんけどね」
皆が一斉に笑った。
その後、店主のおすすめ通りに格子窓を開けて蘭紗様と僕の雪像を見た。
一際見物客が群がるそこには、美しい大きいな狐と寄り添って立つ僕?らしき人、そして小さな麒麟が足元にいた。
ちゃんと自分もいることに翠も喜んで、ばんざいをして歓声をあげた。
ちらちらと雪の降る冬の一日は、とても楽しい日になった。
何事もなく無事に済み、五感を失うというような最悪の副作用も無かった。
全てがうまく行ったと言うにはまだ早いと僑先生は話していたけど、まあほぼ大丈夫ということで、普通の生活に戻っている。
だけど、パートナーの涼鱗さんからしたら、さぞかし心配なことだろう。
「あ、あれ!」
翠が可愛い声をあげて何かを指差した。
その方向を見ると、大きな獅子が見えた。
雪で作られた獅子だ。
「わあ!ライオン!」
「らいおん?」
皆が怪訝な顔で見る……そうかライオンとは言わないか……
「えと、獅子のことですよ!」
「そうか、なるほど」
「しかし立派な獅子だねえ、あれカジャルなんじゃないの?紗国で獅子はカジャルだけでしょ?」
涼鱗さんの言葉に顔を赤くして振り向いて「違うよ」と言ったカジャルさんだったけど、その雪像に近づいて全体像が見えて僕たちは言葉を失った。
「なんと……」
「これはきっと……えっと」
僕と蘭紗様は笑いを堪えながら2人を見た。
なんとも言えない顔のカジャルさんと、喜ぶ涼鱗さんが対象的でまた面白い。
その像は、横たわる大蛇とポーズを取る獅子……あきらかにこの2人がモデルだろう……
「似てる?ねえ、似てる?」
「涼鱗さんは白蛇だから、似てますよ、雪色ですもんね」
「え?涼鱗おにいさまは蛇ですか?」
「そうだよ、この雪像よりもさらに大きくなるんだよ、とっても美しい白蛇さんなんだよ」
「カジャルおにいさまは獅子なんですか?」
「そうそう、カジャルはちょうどこれぐらいだよねえ、よくできてるよ、かわいいねカジャル」
涼鱗さんの嬉しそうな声が響いて、周りの何人かは驚いて涼鱗さんをじっと見る。
はい、バレました。
「うん、まあ、そこそこ似てるかもな」
照れたようにそっけなく答えたカジャルさんは先を急がせた。
「この先の店なんだ、周りの者が何人か気づいているから騒ぎになる前に店に入ってしまおう」
「うん、わかった!そこからこれが見えるといいねえ、ねえ薫、スマホある?これ撮って!」
「そうですね!」
僕は袂からスマホを取り出してカシャカシャ何枚か色んな角度で撮って、ついでにカジャルさんと涼鱗さんを入れ込んだアングルも撮った。
「いい感じ……」
「後で見せてね」
涼鱗さんのウインクで僕と蘭紗様は笑った。
辿り着いたのは、直ぐ側の角にある魚料理のお店だった。
雑踏でごった返す本通りから店に入ると、一気に落ち着いた雰囲気になった。
穏やかそうな店主の案内で、2階席に案内された。
そこのフロアは貸し切りになっていて、店主はそうとは言わないけど、おそらく僕たちが何者かわかっているようだった、もしかしてカジャルさんがそう伝えたのかもしれないね。
だけど、普通に接してくれて感じが良い。
僕たちが全員座り、近衛たちも少し離れた席に着席すると、この店の自慢料理が待っていたようにタイミングよく出された。
僕はそれを見て驚いた、なんと鍋料理だった。
白身魚と白菜のようなお野菜やらきのこやらがぐつぐつとおいしそうに煮えていて、「わあー」と翠ははしゃいだ。
「こちらにもお鍋があるんですねえ」
「鍋料理は紗国の郷土料理だぞ」
「そうなんですか?お城では食べませんねえ」
「そういえばそうだな、ま、庶民の味と言えるのかもしれんな、しかし言えば出してくれるぞ」
翠は両手を口にあてて「わー」っとしきりに言っている。
目の前でぐつぐつ煮えているのが珍しいのだろう。
「熱いからね、このお皿に取って、少しずつ食べようね」
「はい!」
皆が笑顔になって、お昼だけど紗国のお酒も出てきて宴会の風情だ。
だけど冬ならこういうのもいいね。
温泉宿に泊まりに来たみたい。
僕は椀に白身魚を取って野菜も取って、お玉でお出汁も入れて、ふうふうと冷ました。
キラキラした瞳でそれを待っている翠が笑える。
ほんとにもう可愛すぎるんだよね。
「薫、翠の世話ばかりではそなたが食べれぬだろう?我が変わろうか?」
「いえ、冷ましてあげれば自分で食べれますから、大丈夫ですよ」
僕は蘭紗様の気遣いが嬉しくて微笑み返した。
店主は鍋以外にも、豪華なお造りや副菜などをテーブルに所狭しと置くと、静かに話しだした。
「今年は我々の敬愛する紗国の両陛下の像もございますんでね」
「えええ?!」
僕は大声を出してしまった。
皆も固まっている。
「どこにあるのだ?」
「それがですねえ、ここから見えるんですよねえ、あの格子窓を開けると左手になりますんでね、食後にどうぞご覧になってくださいねえ」
嬉しそうに店主は説明すると、おかわりのお酒なども置いて部屋を出ていった。
「……まさか、涼鱗とカジャルだけでなく、我々もとは……」
「あの店主はさ、君らがその2人だってわかって言ってるんだよねえ?」
「まあ、そうだろう……」
「お忍びで市井に現れた王族を邪魔するなっていう不文律があるからな」
「なんだそれは」
蘭紗様がカジャルさんに問いただす。
「……んと、銀色の髪と瞳は一目で王族とわかる印で。他にその色を持つものはいないんだからさ、だからお忍びで町にいらしたら皆は一目でわかるんだが、お楽しみの王族の邪魔をしてはならないと、国民皆がそれを知ってる……」
「……」
知らぬのは蘭紗様だけだったみたいで。
「では、一緒にいるということで、僕のこともばれるわけですよねえ」
「まあ、そうだな」
「まあいいじゃない、皆は見守ってくれてるっていうんだから」
涼鱗さんはお鍋からおかわりを椀にいれてふうふうしている。
翠も僕から受け取った椀からはふはふと美味しそうにお魚を食べている。
「そうか……」
どこか納得がいかないような顔で蘭紗様も椀にいれた魚を食べ始めた。
僕も椀に入れてまずスープをいただく、とっても薄味なのにおいしい。
魚はふんわりとやわらかな身でとても大きな魚なんだろうなとわかる大きさだ。
「この大きさ……結構大きい魚なんでしょうか?なんていう魚ですか?これ」
「ああ、これは魔魚のブナシウオだ」
「ブナシ?……まぎょ……」
「もしかして、日本には魔魚はいなかったのかな?」
「いませんね、魔力や魔術や魔法がまずありませんしね」
「……そうか」
「この魔魚は体長が5メートルぐらいはあるんだよ、海では珍しくない普通にどこでも泳いでいるんだが、冬ものが美味しいのだ」
「なるほど……」
「で、そのブナシウオの鱗は薄くて大きくてな、透明なのだが、折り紙になるんだ」
「あ!あれですか!」
「なんだ、知ってるのか?」
蘭紗様が不思議そうに僕を見る。
「ええ、留紗が熱で寝込んだ時に差し入れにケーキと一緒に渡したんですよ。里亜に市井で買ってきてもらったんですけどね、魔魚っていうのが想像つかなくて、どういうものなんだろう?とずっと思っていたんですよね」
「確かに、あれは見なければわからんかもしれん」
「見たことあります?」
「アオアイ留学時代、涼鱗が釣り上げたからな」
「は?」
僕は唖然として涼鱗さんを見つめた。
涼鱗さんは椀に氷を出して強制的に冷やしながら僕を見つめた。
「男なら釣りぐらいするだろう?だったら大物を狙うだろう?」
「ええ……」
「涼鱗が釣り上げたものは6メートルはあったな、かなりのデカさだった……」
カジャルさんが両手を広げるから翠が目をキラキラさせて涼鱗さんを見た。
「大きいの僕も見たいな!」
「そうか……翠は話がわかるな。よし!じゃあ暖かくなったら釣りに行こう!釣りといえば、実はカジャルなのだぞ?カジャルは釣りが好きなんだ」
「俺は好きなだけで得意というわけでは……」
「まあ、魔魚を釣るのはコツがいるからねえ」
「でもその釣り、僕も行ってみたいかも!」
「そうか、薫も好きか」
蘭紗様が優しげな表情で聞いてくれたので、頷いた。
「やったことありませんけどね」
皆が一斉に笑った。
その後、店主のおすすめ通りに格子窓を開けて蘭紗様と僕の雪像を見た。
一際見物客が群がるそこには、美しい大きいな狐と寄り添って立つ僕?らしき人、そして小さな麒麟が足元にいた。
ちゃんと自分もいることに翠も喜んで、ばんざいをして歓声をあげた。
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