49 / 317
冷酷無残な国3……誓い
しおりを挟む
「それほどの強力な魔力残滓はなかったぞ、私はすぐに周りをこの目で確認した」
「たいして残らないんだよ、術者が遠くにいるから」
「術者って?術者が遠くとはどういう意味だ?あのあたりにいたはずだぞ?そんなに遠くからあれほどの魔術が成功するものか!」
「あれは本国から発せられた魔術なんだ……おそらく」
「は?ありえない! 本国って……阿羅国はここからどれだけ離れていると思っているんだ!」
涼鱗に責め立てられた我はデスクに腰をかけ、ため息をついた。
このことは我しか知らないことなのだ。
このように聞き返されて当たり前だ。
「そなたにも話していないことだが……学園時代、我は波羽彦と一度だけ2人で組んだことがある」
「え?いきなりなんだそれ?」
涼鱗が面喰い眉を寄せた。
「……お前、ちょうど風邪で寝ていたんだ。普通ならば同級で力も拮抗しているお前と組むはずだったのだが、お前がいなかったので同じく相方が欠席していた2つ上の波羽彦と組むように教師に言われたのだ」
「……もしかして、全学年合同の斥候の授業のときか?」
我は頷き、そばにあった羽ペンを手に取って弄んだ。
そしてかつて学んだ学園の広大な敷地を思い出す。
切り立った崖や天高くそびえる渓谷、どこまでも続く草原に、岩石しかない地帯。
想定できうる限りの色々な条件がそこには揃っていた。
「魔力を使ってはならないのが前提で、二日かけるという長い授業だ、そしてこの授業に従者は付けられない、王子といえども一人でなさねばということで、我は波羽彦と一晩一緒に過ごした」
険しい赤い視線が我を貫く。
「なにがあった?」
「簡単に言うと、その時に波羽彦の秘密を我は知った。あいつはわざと皆に嫌われるように自分を偽っていた」
「……どういうこと」
「あの夜、峡谷で俺と波羽彦はお互いの腰を縄で結び、頂上を目指したのだ、そこから見張るつもりで」
「……あの天を衝く峡谷を登ろうだなんて……お前にしか考え付かない」
涼鱗は遠い目をした。
「ちょうど良い足場を見つけ、我らはそこで一時休憩としたのだが、その時急に波羽彦がドンと我を押したのだ……我は体勢を崩したがなんとか落ちずに踏ん張った……が、下は崖だ。なぜそんなことをすると言いかけ、そしてハッとした。我がそれまで休んでいたところに白い光の魔法陣が出現し、そこに置いてあった我のマントだけがスッと魔法陣とともに消えたのだ」
「は?え?……ちょっとまてその魔法陣ってあれか、さっき街で見たのと同じというのか?」
「同じだと思う」
涼鱗はあきれたようなため息をついた。
「どういうことだ、それはお前を狙ってとのことなのか?」
「我は波羽彦にどういうことか聞いた、するとこの魔法陣は『父が出したものだ』と言った。『父は本国から座標を的確につかみ、どんなに長距離であろうと転移の魔法陣を出せる、父は紗国の王子を手元に置こうとしている』と、そして『今日は自分が近くにいて座標を出しやすいので、こうなるとわかっていたので助けた』と」
「……ちょっとまて、なぜ波羽彦がお前を助ける」
我は苦しくなって一呼吸置き、そばにあった水差しに手を伸ばし、グラスに水を注ぎ一気に飲み干した。
「2人の腰は縄で繋いでいたんだ、そこで我が崖を落ちればあいつだって落ちる……まあそこまでの事が起これば普通は飛翔するだろうが、そうなれば失格で単位を落としてしまう……まあ、それはともかく……あいつは自分の命をかけて俺を守った。そして言ったんだ」
「なにを」
「蘭紗、お前が俺の国を潰してくれと……な」
「は?」
「悲しそうに……とういうか泣いていたが、はっきりとそういった。そして波羽彦は『お前が阿羅国を潰したとしても国際的に非難されないよう、これからも嫌なやつを演じて嫌われ続けてやる。だからきっと潰してくれ』と……なぜ自分でやらないのか?と問うと、『私は力を封じられており、近づくと何もできない』と」
涼鱗は眉間に盛大にしわを寄せ、口を一文字に結んでいる。
「しかしお前はすでにかなり強かったぞ、なぜその時に一緒に攻め入ろうとならなかった」
「波羽彦は言ったんだ『蘭紗の力が本当に覚醒しないと我が父には勝てない、だからお嫁様が来るのを待って決行してくれ』と」
盛大なため息をついて涼鱗も俺からグラスを奪い水を飲み、そして一気にまくし立てた。
「なんだよそれ、そんなお伽噺を当てにしての約束なんて……その頃にはまだ誰にも知りえなかっただろうが、薫がこちらに渡ってくることなんて」
「まあ、確かにな……しかし、その波羽彦の言葉が我に確信させたのだ。やはり我のお嫁様は我の元に来るとな……しかし当時の我らはまだ子供だった……お嫁様うんぬんの前に、やはり阿羅彦に相対するのは到底無理だっただろう」
「……まぁ、そうかもしれないが……」
「つまり……狙われているとわかっていながら薫を守り切れず……おそらく薫は阿羅国に転移されてしまった。……我はほんとうに愚かな男だ……だが、あちらには波羽彦がいる。薫はおそらく無事だ」
「それは……なんといっていいのか、私だって薫はまだ生きているとは私も思うよ……なんだかわからないが、波羽彦が私の思うあいつと違って本当にそういう人物ならば……余計に」
「とにかく今だ……今我らは攻める」
涼鱗は厳しい目を向けてきた。
その赤い目は燃えているようにも、凍っているようにも見えた。
「蘭紗……私は、ラハーム王国の王子だ。私が一緒に出陣すると……」
「ああ、わかっている。これは我が国の戦いだ、お前の国を巻き込むわけにはいかぬ、お前はここに残り……」
「つまりあれだ、蘭紗」
「ん?」
涼鱗は美しい品のある動作でスッと床に片膝を付け頭を垂れた。
「私をこの国の者に、蘭紗の臣下にしてくれ……私は蘭紗、おまえとこの国に永遠の忠誠を誓う」
「……っ! 涼鱗!」
「私は蛇族だ、寿命はかなり長いぞ、この先ずっとお前らの元にいて支えると誓う」
「だが、そなたの祖国に伺いを立てねば」
「立てずとも良い、こんなこともあろうかと、すでに父には許しを得ている。いつでもこの国の者になれるよう下準備をしていた。あとあれだ、私を側近に置くと、もれなく私の伴侶となる獅子も側近になるよ」
フッと挑戦的に笑う妖しく美しい友の顔を見た。
体から力が抜けた。
たった一人でどんなモノかもわからないものに立ち向かう……その事に不安を覚えていたと急に実感した。
そうか、こうやってお前らが側近として我を支えてくれるのなら、やれるかもしれないな。
わたしは涼鱗の差し出す優美なシャムシールを受け取り、それを彼のほっそりとした肩にあて誓いを受けた。
「たいして残らないんだよ、術者が遠くにいるから」
「術者って?術者が遠くとはどういう意味だ?あのあたりにいたはずだぞ?そんなに遠くからあれほどの魔術が成功するものか!」
「あれは本国から発せられた魔術なんだ……おそらく」
「は?ありえない! 本国って……阿羅国はここからどれだけ離れていると思っているんだ!」
涼鱗に責め立てられた我はデスクに腰をかけ、ため息をついた。
このことは我しか知らないことなのだ。
このように聞き返されて当たり前だ。
「そなたにも話していないことだが……学園時代、我は波羽彦と一度だけ2人で組んだことがある」
「え?いきなりなんだそれ?」
涼鱗が面喰い眉を寄せた。
「……お前、ちょうど風邪で寝ていたんだ。普通ならば同級で力も拮抗しているお前と組むはずだったのだが、お前がいなかったので同じく相方が欠席していた2つ上の波羽彦と組むように教師に言われたのだ」
「……もしかして、全学年合同の斥候の授業のときか?」
我は頷き、そばにあった羽ペンを手に取って弄んだ。
そしてかつて学んだ学園の広大な敷地を思い出す。
切り立った崖や天高くそびえる渓谷、どこまでも続く草原に、岩石しかない地帯。
想定できうる限りの色々な条件がそこには揃っていた。
「魔力を使ってはならないのが前提で、二日かけるという長い授業だ、そしてこの授業に従者は付けられない、王子といえども一人でなさねばということで、我は波羽彦と一晩一緒に過ごした」
険しい赤い視線が我を貫く。
「なにがあった?」
「簡単に言うと、その時に波羽彦の秘密を我は知った。あいつはわざと皆に嫌われるように自分を偽っていた」
「……どういうこと」
「あの夜、峡谷で俺と波羽彦はお互いの腰を縄で結び、頂上を目指したのだ、そこから見張るつもりで」
「……あの天を衝く峡谷を登ろうだなんて……お前にしか考え付かない」
涼鱗は遠い目をした。
「ちょうど良い足場を見つけ、我らはそこで一時休憩としたのだが、その時急に波羽彦がドンと我を押したのだ……我は体勢を崩したがなんとか落ちずに踏ん張った……が、下は崖だ。なぜそんなことをすると言いかけ、そしてハッとした。我がそれまで休んでいたところに白い光の魔法陣が出現し、そこに置いてあった我のマントだけがスッと魔法陣とともに消えたのだ」
「は?え?……ちょっとまてその魔法陣ってあれか、さっき街で見たのと同じというのか?」
「同じだと思う」
涼鱗はあきれたようなため息をついた。
「どういうことだ、それはお前を狙ってとのことなのか?」
「我は波羽彦にどういうことか聞いた、するとこの魔法陣は『父が出したものだ』と言った。『父は本国から座標を的確につかみ、どんなに長距離であろうと転移の魔法陣を出せる、父は紗国の王子を手元に置こうとしている』と、そして『今日は自分が近くにいて座標を出しやすいので、こうなるとわかっていたので助けた』と」
「……ちょっとまて、なぜ波羽彦がお前を助ける」
我は苦しくなって一呼吸置き、そばにあった水差しに手を伸ばし、グラスに水を注ぎ一気に飲み干した。
「2人の腰は縄で繋いでいたんだ、そこで我が崖を落ちればあいつだって落ちる……まあそこまでの事が起これば普通は飛翔するだろうが、そうなれば失格で単位を落としてしまう……まあ、それはともかく……あいつは自分の命をかけて俺を守った。そして言ったんだ」
「なにを」
「蘭紗、お前が俺の国を潰してくれと……な」
「は?」
「悲しそうに……とういうか泣いていたが、はっきりとそういった。そして波羽彦は『お前が阿羅国を潰したとしても国際的に非難されないよう、これからも嫌なやつを演じて嫌われ続けてやる。だからきっと潰してくれ』と……なぜ自分でやらないのか?と問うと、『私は力を封じられており、近づくと何もできない』と」
涼鱗は眉間に盛大にしわを寄せ、口を一文字に結んでいる。
「しかしお前はすでにかなり強かったぞ、なぜその時に一緒に攻め入ろうとならなかった」
「波羽彦は言ったんだ『蘭紗の力が本当に覚醒しないと我が父には勝てない、だからお嫁様が来るのを待って決行してくれ』と」
盛大なため息をついて涼鱗も俺からグラスを奪い水を飲み、そして一気にまくし立てた。
「なんだよそれ、そんなお伽噺を当てにしての約束なんて……その頃にはまだ誰にも知りえなかっただろうが、薫がこちらに渡ってくることなんて」
「まあ、確かにな……しかし、その波羽彦の言葉が我に確信させたのだ。やはり我のお嫁様は我の元に来るとな……しかし当時の我らはまだ子供だった……お嫁様うんぬんの前に、やはり阿羅彦に相対するのは到底無理だっただろう」
「……まぁ、そうかもしれないが……」
「つまり……狙われているとわかっていながら薫を守り切れず……おそらく薫は阿羅国に転移されてしまった。……我はほんとうに愚かな男だ……だが、あちらには波羽彦がいる。薫はおそらく無事だ」
「それは……なんといっていいのか、私だって薫はまだ生きているとは私も思うよ……なんだかわからないが、波羽彦が私の思うあいつと違って本当にそういう人物ならば……余計に」
「とにかく今だ……今我らは攻める」
涼鱗は厳しい目を向けてきた。
その赤い目は燃えているようにも、凍っているようにも見えた。
「蘭紗……私は、ラハーム王国の王子だ。私が一緒に出陣すると……」
「ああ、わかっている。これは我が国の戦いだ、お前の国を巻き込むわけにはいかぬ、お前はここに残り……」
「つまりあれだ、蘭紗」
「ん?」
涼鱗は美しい品のある動作でスッと床に片膝を付け頭を垂れた。
「私をこの国の者に、蘭紗の臣下にしてくれ……私は蘭紗、おまえとこの国に永遠の忠誠を誓う」
「……っ! 涼鱗!」
「私は蛇族だ、寿命はかなり長いぞ、この先ずっとお前らの元にいて支えると誓う」
「だが、そなたの祖国に伺いを立てねば」
「立てずとも良い、こんなこともあろうかと、すでに父には許しを得ている。いつでもこの国の者になれるよう下準備をしていた。あとあれだ、私を側近に置くと、もれなく私の伴侶となる獅子も側近になるよ」
フッと挑戦的に笑う妖しく美しい友の顔を見た。
体から力が抜けた。
たった一人でどんなモノかもわからないものに立ち向かう……その事に不安を覚えていたと急に実感した。
そうか、こうやってお前らが側近として我を支えてくれるのなら、やれるかもしれないな。
わたしは涼鱗の差し出す優美なシャムシールを受け取り、それを彼のほっそりとした肩にあて誓いを受けた。
16
お気に入りに追加
920
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
教室ごと転移したのに陽キャ様がやる気ないのですが。
かーにゅ
BL
公開日増やしてからちょっと減らしました(・∀・)ノ
ネタがなくて不定期更新中です……
陽キャと陰キャ。そのくくりはうちの学校では少し違う。
陰キャと呼ばれるのはいわゆるオタク。陽キャはそれ以外。
うちのオタクたちは一つに特化していながら他の世界にも精通する何気に万能なオタクであった。
もちろん、異世界転生、異世界転移なんてものは常識。そこにBL、百合要素の入ったものも常識の範疇。
グロものは…まあ人によるけど読めなくもない。アニメ系もたまにクソアニメと言うことはあっても全般的に見る。唯一視聴者の少ないアニメが女児アニメだ。あれはハマるとやばい。戻れなくなる。現在、このクラスで戻れなくなったものは2人。1人は女子で妹がいるためにあやしまれないがもう1人のほうは…察してくれ。
そんな中僕の特化する分野はBL!!だが、ショタ攻め専門だ!!なぜかって?そんなの僕が小さいからに決まっているじゃないか…おかげで誘ってもネコ役しかさせてくれないし…本番したことない。犯罪臭がするって…僕…15歳の健全な男子高校生なのですが。
毎週月曜・水曜・金曜・更新です。これだけパソコンで打ってるのでいつもと表現違うかもです。ショタなことには変わりありません。しばらくしたらスマホから打つようになると思います。文才なし。主人公(ショタ)は受けです。ショタ攻め好き?私は受けのが好きなので受け固定で。時々主人公が女に向かいますがご心配なさらず。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
ようこそ異世界縁結び結婚相談所~神様が導く運命の出会い~
てんつぶ
BL
「異世界……縁結び結婚相談所?」
仕事帰りに力なく見上げたそこには、そんなおかしな看板が出ていた。
フラフラと中に入ると、そこにいた自称「神様」が俺を運命の相手がいるという異世界へと飛ばしたのだ。
銀髪のテイルと赤毛のシヴァン。
愛を司るという神様は、世界を超えた先にある運命の相手と出会わせる。
それにより神の力が高まるのだという。そして彼らの目的の先にあるものは――。
オムニバス形式で進む物語。六組のカップルと神様たちのお話です。
イラスト:imooo様
【二日に一回0時更新】
手元のデータは完結済みです。
・・・・・・・・・・・・・・
※以下、各CPのネタバレあらすじです
①竜人✕社畜
異世界へと飛ばされた先では奴隷商人に捕まって――?
②魔人✕学生
日本のようで日本と違う、魔物と魔人が現われるようになった世界で、平凡な「僕」がアイドルにならないと死ぬ!?
③王子・魔王✕平凡学生
召喚された先では王子サマに愛される。魔王を倒すべく王子と旅をするけれど、愛されている喜びと一緒にどこか心に穴が開いているのは何故――? 総愛されの3P。
④獣人✕社会人 案内された世界にいたのは、ぐうたら亭主の見本のようなライオン獣人のレイ。顔が獣だけど身体は人間と同じ。気の良い町の人たちと、和風ファンタジーな世界を謳歌していると――?
⑤神様✕○○ テイルとシヴァン。この話のナビゲーターであり中心人物。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
異世界に転移したショタは森でスローライフ中
ミクリ21
BL
異世界に転移した小学生のヤマト。
ヤマトに一目惚れした森の主のハーメルンは、ヤマトを溺愛して求愛しての毎日です。
仲良しの二人のほのぼのストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる