9 / 317
私の宝 喜紗視点
しおりを挟む
「それが気に入ったのか?」
「父上!」
ふわりと胸に飛び込んできたのは、たった一人のかわいい息子だ。
王族には男が生まれにくい。
遠慮なく側室を取ることから、そのことを非難する他国もあるのだが。
我が国のことを我々が必死に維持しようとしていることの何が悪いというのだろう。
「留紗、父は一昨日に陛下より少し休めと言われてなあ、これからずっと暇なのだよ」
「え?」
手に取っていた庭の花を握りしめたままポカンとした顔をして見上げてくる。
「お暇を? ですか?」
可愛い頭を傾げて問うて来る。
「ああ、さよう。父はせっかくできた時間だから、そなたとの時間を大事にしたいと思うておるのだ。ほれ、こちらへ」
留紗を膝の上にあげて座らせると、小さな可愛い手が持つ花の香りが漂ってきた。
「良い香りだな、留紗は母と同じで花が好きか?」
ポカンとしていたがハッとしてから一呼吸置き話し出す。
「ええ、このお花は花束にして、お嫁様に献上しようかと思っていたのです」
「ほう、お嫁様に」
思わず体が強張ったが、息子には気づかれなかったようだ。
「お嫁様が何をお好きなのか知らないので、誰もが好きなこの花ならと思いまして、いかが思われます?」
「うむ、留紗が選んだと聞いて喜ばないお嫁様ではなかろう? きっと喜んでくださるよ」
「わあ、良かった! もう少し摘みます」
ウキウキと護衛と共に花を摘み、籠を持つ侍女に渡す息子を見ていて気づく、背が伸びたなと。
ひと月に一度会えればいい程度にしか息子とは会えなかった。
宰相という立場は生半可な仕事ではないのだ。
執務室に泊まり込みの日も多くあった。
兄である先代王の時代から引き続きの職で、己に替わるものなどいないと自負していたが。
お嫁様の一件でこの様なのだ。
月に一度の王族が集まっての晩餐、その終わりかけに、その一言はあった。
「我は最近、お嫁様の夢を見るようになった、これは兆しと思う」
その場にいるものは騒然とした。
しかし私はそれを聞いても「何をまた絵空事を……」としか思わなかった。
だからその言葉を心に留めず、聞き流してしまった。
横に座る留紗はそうではなかったようで、若き王の語る夢を目を輝かせて聞いていたが。
若い者は夢みがちであるなぁと思っただけだ。
だが蘭紗に問われ、「聞いていなかった」などと答えたことは我ながら愚かであった。
耳にしたこと自体は覚えているのだから、うっかりしておりましたとでも言えばまだマシだったかもしれない。
失態というよりも、裏切りに近い。
宰相の任を解かれたとしてなんの文句が言えようか。
王族に生まれても魔力がそれほどなければ、自身の色に似たものを伴侶とせずとも普通に生きていける。
私がまさにそれだ。
市井で暮らす人々程度にしかないのだから、情けないことだ。
そのせいで幼いころから、体調はいつも安定していた。
魔力のせいで発熱したり眠れなかったりなどもほぼ経験がない。
それゆえ、普通に女性を娶り子を成した。
そして留紗という息子をさすがることもできたわけだから、これだって王族として立派な行いではなかろうか。
私は、共に育った兄の溢れるほどの凄まじい魔力量に、いつも恐れをなしていた。
兄を怖いと心の底では思い、正直目を合わせているのさえ苦痛だった時もある。
しかし、その兄は立派な王であったが最後は己の魔力を御せずに身罷った。
あまりに急だったので、暗殺なのでは?と一時騒然としたが、一番近くにいた私にはわかっていた。
あれは魔力暴走だった。
私にはどうすることもできずただおろおろとし、苦しむ兄に近寄ろうとしたが、兄は血走る眼で私を睨み、手のひらを向けこちらへ来るなと無言で制した。
魔力量が並である私が安易に近寄れば暴走に巻き込まれるかもしれないという配慮だったのだろう。
畏怖していた兄だが、同時に憧れた人でもある。
何としても助けたかったのだが、護衛達も必死に私を押しとどめ、一歩も近寄れないまま、兄は目の前で四散したのだ。
文字通りの四散だ。
一番まずいのは爆発を起こし、まわりを巻き込んでしまうことだが、兄は強靭な意思で抑え、被害を周りに出さず、ただただ己を散らした。
後には何も残らなかった。
その場にいるものは皆呆然とし、へなへなと座りこんだ私を顧みる者もいなかった。
王がこうなった原因に心当たりがあった。
王の伴侶がその半年前に流行り病で儚く逝ってしまっていたのだ。
私は焦り心配したが、兄は美しい顔を歪め、悲しそうに微笑むばかりで『これ以上我の為に伴侶となる男子を探すことを禁ずる』と触れを出した。
……何人でも、いてよかったではないか。
王の大事を避ける為になら、どの家からでも喜んで男子を差し出すのだから。
花の本数が整ったのか、侍女に手伝ってもらってリボンで茎を結わえる息子をぼんやりと見る。
留紗……
私と違って明らかに多い魔力量。
すでに私を抜いているだろう。
近頃は夜間に熱を出すことが多くなったと妻が心配していた。
この子が生まれてから、私は夢見ていたのだ。
我が子が王になることを。
私は王となる器でないから、私の夢を代わりに叶えてほしかった。
だが、兄には優秀な息子がいた。
学園の卒業を待って立太子とすると内々に告げられていた。
……甥の魔力量はおそらく兄のそれを上回る。
多すぎる魔力は危険だ。
本人の負担が計り知れないからだ。
だから……『お嫁様』などという夢物語なんて叶うはずもないのだから、兄のように甥も若いうちに逝ってしまうのではと勝手に残酷な推測をしていた。
つまり我が子の元には、早いうちに王の地位が回ってくることが十分予測できた。
蘭紗に対してはほとんど愛情がなかった。
叔父として生まれたばかりのあの子に対面した時は、なんとかわいらしいと……確かそう思ったはずなのだが。
育つにつれ、彼の持つあまりの魔力の大きさに嫉妬したのだ。
そんな自らの魔力に対しての劣等感から目を背けたくて、蘭紗とはあまり触れ合うこともなく過ごしていた。
王に「仕えている」という気持ちに大いに欠けていた。
だから、このような結果になってしまった。
……本当に蘭紗にお嫁様が来ようなどとは。
あの言葉を軽視してしまったことが悔やまれる。
十分に注意を払わず、また魔力を薄く広げ結界周りの警戒をする手間を省いた。
そしていつも通り書類仕事に精を出していたのだ。
息子の留紗は蘭紗を慕うあまり、自主的に留意し、幼いのに結界付近の警戒をし、お嫁様を護って見せた。
実際、執務室に駆け込んできた息子の従者から「お嫁様」の来訪を告げられた時、どれほど驚いたことか……さらには留紗が迎えたということも。
完全に手落ち。
更には能力不足であったと認めないわけにはいかない。
もしも私に彼らの半分でも魔力があったのならば、警戒を行いつつ日々の業務をすることなど何の負担でもなくできただろう。
しかし、私の魔力量ではそれは正直難しかったのだ……それが真実なのだ。
空間の異変すらを感じることすらできず、何が宰相だ。
しかし王の言うように自身でできなければ、そこに人を配置することぐらいはできたわけだ。
己を恥じる思いが苦みを増してくる。
指摘されるまでもない……これは……国にとって損失になったかもしれない大事なのだ。
「ちうえ…… 父上!」
真剣な顔で覗き込んでくる息子の顔があった。
「あ、ああ用意ができたのだな、綺麗にまとまったではないか。どれ」
留紗の手にある花束を手にしてみる。
美しく出来上がった花束に鼻を近づけ、香りを楽しんでみる。
「まさに薫る……であるな」
心配気に見上げる息子を抱き上げ歩き出す。
「一緒に参ろうか、私はまだ薫様にご挨拶できていないのだ。多忙だったゆえな…… 私が行っても邪魔でなければいいがな」
「そんな、父上が邪魔だなんて! お嫁様はお優しい方です、ぜひご一緒にお届けしましょう」
我が子のかわいらしい笑顔を見て、心が安らいでいくのを感じた。
「父上!」
ふわりと胸に飛び込んできたのは、たった一人のかわいい息子だ。
王族には男が生まれにくい。
遠慮なく側室を取ることから、そのことを非難する他国もあるのだが。
我が国のことを我々が必死に維持しようとしていることの何が悪いというのだろう。
「留紗、父は一昨日に陛下より少し休めと言われてなあ、これからずっと暇なのだよ」
「え?」
手に取っていた庭の花を握りしめたままポカンとした顔をして見上げてくる。
「お暇を? ですか?」
可愛い頭を傾げて問うて来る。
「ああ、さよう。父はせっかくできた時間だから、そなたとの時間を大事にしたいと思うておるのだ。ほれ、こちらへ」
留紗を膝の上にあげて座らせると、小さな可愛い手が持つ花の香りが漂ってきた。
「良い香りだな、留紗は母と同じで花が好きか?」
ポカンとしていたがハッとしてから一呼吸置き話し出す。
「ええ、このお花は花束にして、お嫁様に献上しようかと思っていたのです」
「ほう、お嫁様に」
思わず体が強張ったが、息子には気づかれなかったようだ。
「お嫁様が何をお好きなのか知らないので、誰もが好きなこの花ならと思いまして、いかが思われます?」
「うむ、留紗が選んだと聞いて喜ばないお嫁様ではなかろう? きっと喜んでくださるよ」
「わあ、良かった! もう少し摘みます」
ウキウキと護衛と共に花を摘み、籠を持つ侍女に渡す息子を見ていて気づく、背が伸びたなと。
ひと月に一度会えればいい程度にしか息子とは会えなかった。
宰相という立場は生半可な仕事ではないのだ。
執務室に泊まり込みの日も多くあった。
兄である先代王の時代から引き続きの職で、己に替わるものなどいないと自負していたが。
お嫁様の一件でこの様なのだ。
月に一度の王族が集まっての晩餐、その終わりかけに、その一言はあった。
「我は最近、お嫁様の夢を見るようになった、これは兆しと思う」
その場にいるものは騒然とした。
しかし私はそれを聞いても「何をまた絵空事を……」としか思わなかった。
だからその言葉を心に留めず、聞き流してしまった。
横に座る留紗はそうではなかったようで、若き王の語る夢を目を輝かせて聞いていたが。
若い者は夢みがちであるなぁと思っただけだ。
だが蘭紗に問われ、「聞いていなかった」などと答えたことは我ながら愚かであった。
耳にしたこと自体は覚えているのだから、うっかりしておりましたとでも言えばまだマシだったかもしれない。
失態というよりも、裏切りに近い。
宰相の任を解かれたとしてなんの文句が言えようか。
王族に生まれても魔力がそれほどなければ、自身の色に似たものを伴侶とせずとも普通に生きていける。
私がまさにそれだ。
市井で暮らす人々程度にしかないのだから、情けないことだ。
そのせいで幼いころから、体調はいつも安定していた。
魔力のせいで発熱したり眠れなかったりなどもほぼ経験がない。
それゆえ、普通に女性を娶り子を成した。
そして留紗という息子をさすがることもできたわけだから、これだって王族として立派な行いではなかろうか。
私は、共に育った兄の溢れるほどの凄まじい魔力量に、いつも恐れをなしていた。
兄を怖いと心の底では思い、正直目を合わせているのさえ苦痛だった時もある。
しかし、その兄は立派な王であったが最後は己の魔力を御せずに身罷った。
あまりに急だったので、暗殺なのでは?と一時騒然としたが、一番近くにいた私にはわかっていた。
あれは魔力暴走だった。
私にはどうすることもできずただおろおろとし、苦しむ兄に近寄ろうとしたが、兄は血走る眼で私を睨み、手のひらを向けこちらへ来るなと無言で制した。
魔力量が並である私が安易に近寄れば暴走に巻き込まれるかもしれないという配慮だったのだろう。
畏怖していた兄だが、同時に憧れた人でもある。
何としても助けたかったのだが、護衛達も必死に私を押しとどめ、一歩も近寄れないまま、兄は目の前で四散したのだ。
文字通りの四散だ。
一番まずいのは爆発を起こし、まわりを巻き込んでしまうことだが、兄は強靭な意思で抑え、被害を周りに出さず、ただただ己を散らした。
後には何も残らなかった。
その場にいるものは皆呆然とし、へなへなと座りこんだ私を顧みる者もいなかった。
王がこうなった原因に心当たりがあった。
王の伴侶がその半年前に流行り病で儚く逝ってしまっていたのだ。
私は焦り心配したが、兄は美しい顔を歪め、悲しそうに微笑むばかりで『これ以上我の為に伴侶となる男子を探すことを禁ずる』と触れを出した。
……何人でも、いてよかったではないか。
王の大事を避ける為になら、どの家からでも喜んで男子を差し出すのだから。
花の本数が整ったのか、侍女に手伝ってもらってリボンで茎を結わえる息子をぼんやりと見る。
留紗……
私と違って明らかに多い魔力量。
すでに私を抜いているだろう。
近頃は夜間に熱を出すことが多くなったと妻が心配していた。
この子が生まれてから、私は夢見ていたのだ。
我が子が王になることを。
私は王となる器でないから、私の夢を代わりに叶えてほしかった。
だが、兄には優秀な息子がいた。
学園の卒業を待って立太子とすると内々に告げられていた。
……甥の魔力量はおそらく兄のそれを上回る。
多すぎる魔力は危険だ。
本人の負担が計り知れないからだ。
だから……『お嫁様』などという夢物語なんて叶うはずもないのだから、兄のように甥も若いうちに逝ってしまうのではと勝手に残酷な推測をしていた。
つまり我が子の元には、早いうちに王の地位が回ってくることが十分予測できた。
蘭紗に対してはほとんど愛情がなかった。
叔父として生まれたばかりのあの子に対面した時は、なんとかわいらしいと……確かそう思ったはずなのだが。
育つにつれ、彼の持つあまりの魔力の大きさに嫉妬したのだ。
そんな自らの魔力に対しての劣等感から目を背けたくて、蘭紗とはあまり触れ合うこともなく過ごしていた。
王に「仕えている」という気持ちに大いに欠けていた。
だから、このような結果になってしまった。
……本当に蘭紗にお嫁様が来ようなどとは。
あの言葉を軽視してしまったことが悔やまれる。
十分に注意を払わず、また魔力を薄く広げ結界周りの警戒をする手間を省いた。
そしていつも通り書類仕事に精を出していたのだ。
息子の留紗は蘭紗を慕うあまり、自主的に留意し、幼いのに結界付近の警戒をし、お嫁様を護って見せた。
実際、執務室に駆け込んできた息子の従者から「お嫁様」の来訪を告げられた時、どれほど驚いたことか……さらには留紗が迎えたということも。
完全に手落ち。
更には能力不足であったと認めないわけにはいかない。
もしも私に彼らの半分でも魔力があったのならば、警戒を行いつつ日々の業務をすることなど何の負担でもなくできただろう。
しかし、私の魔力量ではそれは正直難しかったのだ……それが真実なのだ。
空間の異変すらを感じることすらできず、何が宰相だ。
しかし王の言うように自身でできなければ、そこに人を配置することぐらいはできたわけだ。
己を恥じる思いが苦みを増してくる。
指摘されるまでもない……これは……国にとって損失になったかもしれない大事なのだ。
「ちうえ…… 父上!」
真剣な顔で覗き込んでくる息子の顔があった。
「あ、ああ用意ができたのだな、綺麗にまとまったではないか。どれ」
留紗の手にある花束を手にしてみる。
美しく出来上がった花束に鼻を近づけ、香りを楽しんでみる。
「まさに薫る……であるな」
心配気に見上げる息子を抱き上げ歩き出す。
「一緒に参ろうか、私はまだ薫様にご挨拶できていないのだ。多忙だったゆえな…… 私が行っても邪魔でなければいいがな」
「そんな、父上が邪魔だなんて! お嫁様はお優しい方です、ぜひご一緒にお届けしましょう」
我が子のかわいらしい笑顔を見て、心が安らいでいくのを感じた。
13
お気に入りに追加
920
あなたにおすすめの小説
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
ちっちゃくなった俺の異世界攻略
鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた!
精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!
虐げられ聖女(男)なので辺境に逃げたら溺愛系イケメン辺境伯が待ち構えていました【本編完結】(異世界恋愛オメガバース)
美咲アリス
BL
虐待を受けていたオメガ聖女のアレクシアは必死で辺境の地に逃げた。そこで出会ったのは逞しくてイケメンのアルファ辺境伯。「身バレしたら大変だ」と思ったアレクシアは芝居小屋で見た『悪役令息キャラ』の真似をしてみるが、どうやらそれが辺境伯の心を掴んでしまったようで、ものすごい溺愛がスタートしてしまう。けれども実は、辺境伯にはある考えがあるらしくて⋯⋯? オメガ聖女とアルファ辺境伯のキュンキュン異世界恋愛です、よろしくお願いします^_^ 本編完結しました、特別編を連載中です!
教室ごと転移したのに陽キャ様がやる気ないのですが。
かーにゅ
BL
公開日増やしてからちょっと減らしました(・∀・)ノ
ネタがなくて不定期更新中です……
陽キャと陰キャ。そのくくりはうちの学校では少し違う。
陰キャと呼ばれるのはいわゆるオタク。陽キャはそれ以外。
うちのオタクたちは一つに特化していながら他の世界にも精通する何気に万能なオタクであった。
もちろん、異世界転生、異世界転移なんてものは常識。そこにBL、百合要素の入ったものも常識の範疇。
グロものは…まあ人によるけど読めなくもない。アニメ系もたまにクソアニメと言うことはあっても全般的に見る。唯一視聴者の少ないアニメが女児アニメだ。あれはハマるとやばい。戻れなくなる。現在、このクラスで戻れなくなったものは2人。1人は女子で妹がいるためにあやしまれないがもう1人のほうは…察してくれ。
そんな中僕の特化する分野はBL!!だが、ショタ攻め専門だ!!なぜかって?そんなの僕が小さいからに決まっているじゃないか…おかげで誘ってもネコ役しかさせてくれないし…本番したことない。犯罪臭がするって…僕…15歳の健全な男子高校生なのですが。
毎週月曜・水曜・金曜・更新です。これだけパソコンで打ってるのでいつもと表現違うかもです。ショタなことには変わりありません。しばらくしたらスマホから打つようになると思います。文才なし。主人公(ショタ)は受けです。ショタ攻め好き?私は受けのが好きなので受け固定で。時々主人公が女に向かいますがご心配なさらず。
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
ようこそ異世界縁結び結婚相談所~神様が導く運命の出会い~
てんつぶ
BL
「異世界……縁結び結婚相談所?」
仕事帰りに力なく見上げたそこには、そんなおかしな看板が出ていた。
フラフラと中に入ると、そこにいた自称「神様」が俺を運命の相手がいるという異世界へと飛ばしたのだ。
銀髪のテイルと赤毛のシヴァン。
愛を司るという神様は、世界を超えた先にある運命の相手と出会わせる。
それにより神の力が高まるのだという。そして彼らの目的の先にあるものは――。
オムニバス形式で進む物語。六組のカップルと神様たちのお話です。
イラスト:imooo様
【二日に一回0時更新】
手元のデータは完結済みです。
・・・・・・・・・・・・・・
※以下、各CPのネタバレあらすじです
①竜人✕社畜
異世界へと飛ばされた先では奴隷商人に捕まって――?
②魔人✕学生
日本のようで日本と違う、魔物と魔人が現われるようになった世界で、平凡な「僕」がアイドルにならないと死ぬ!?
③王子・魔王✕平凡学生
召喚された先では王子サマに愛される。魔王を倒すべく王子と旅をするけれど、愛されている喜びと一緒にどこか心に穴が開いているのは何故――? 総愛されの3P。
④獣人✕社会人 案内された世界にいたのは、ぐうたら亭主の見本のようなライオン獣人のレイ。顔が獣だけど身体は人間と同じ。気の良い町の人たちと、和風ファンタジーな世界を謳歌していると――?
⑤神様✕○○ テイルとシヴァン。この話のナビゲーターであり中心人物。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
マッチョな料理人が送る、異世界のんびり生活。 〜強面、筋骨隆々、とても強い。 でもとっても優しい男が異世界でのんびり暮らすお話〜
かむら
ファンタジー
【ファンタジー小説大賞にて、ジョブ・スキル賞受賞しました!】
身長190センチ、筋骨隆々、彫りの深い強面という見た目をした男、舘野秀治(たてのしゅうじ)は、ある日、目を覚ますと、見知らぬ土地に降り立っていた。
そこは魔物や魔法が存在している異世界で、元の世界に帰る方法も分からず、行く当ても無い秀治は、偶然出会った者達に勧められ、ある冒険者ギルドで働くことになった。
これはそんな秀治と仲間達による、のんびりほのぼのとした異世界生活のお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる