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何処までも続く緑色の絨毯
中央には一際大きな大木が存在感を放っている。
走っても走っても景色が変わらない。
こんな時でさえ無かったらこの壮大な自然溢れる絶景に惚けていただろう。
・・くそっ、ダメだ。これでは姿すら隠す事が難しいな。
身体を隠す物が何もないこのような開けた場所では、見つかり追いつかれるのも時間の内だ。
さっき連れて行かれた別荘を2人の最も要注意人物が側を離れた隙に、他の監視らを殴りつけ気絶させた後、無我夢中で外に躍り出た。
奴等が人質を解放していない可能性があるなら、自分はほいほいと自ら捕まえられたとんだ馬鹿野郎だ。
一先ずここを離れるしかない・・
既に15分程走りづけているのになかなか先が見えない。その上標高が高い場所に位置するのか、鍛えられている筈の呼吸機能が根を上げつつある。
ハァ ハァ
ハァ
それから暫く走り続け、遠くに白い物が見えてきた。緑の中に久々に見つけた人工物だ。
・・やっとゴールか?
「・・なんだ・・これは」
側に寄り見えて来た物に絶句する。
何処までも続きそうな
白くて大きくそびえ立つ壁
飛び越えるなんて出来やしない
ふと、白い壁が続く途中で、黒鍛鉄のドアを取り付けた城門のような厳粛な造りを見つけた。
高さは5m以上あり、ここも飛び越えるのは不可能だ。
だが、脱出した建物から一直線にタイヤの跡がついているのを見る限り、主な出入りはここだと言える・・
暫くその場で脱出経路を模索していると、誰かに見られているような感覚がした。
・・見つかったか?
周囲を探るも特に変わった様子はない。物音もしないし、あるとすれば風が吹き、遠くに見える大木の葉が揺れているくらいだ。不自然なくらいな静けさに悠介は例えようもない胸騒ぎを覚えた。
昔から、嫌な予感はよくあたる。今がそうじゃないことを祈るしかない・・
しかし、悠介の切実な祈りとは裏腹に無情にも悪魔はすぐそこまで迫っていた。
中央には一際大きな大木が存在感を放っている。
走っても走っても景色が変わらない。
こんな時でさえ無かったらこの壮大な自然溢れる絶景に惚けていただろう。
・・くそっ、ダメだ。これでは姿すら隠す事が難しいな。
身体を隠す物が何もないこのような開けた場所では、見つかり追いつかれるのも時間の内だ。
さっき連れて行かれた別荘を2人の最も要注意人物が側を離れた隙に、他の監視らを殴りつけ気絶させた後、無我夢中で外に躍り出た。
奴等が人質を解放していない可能性があるなら、自分はほいほいと自ら捕まえられたとんだ馬鹿野郎だ。
一先ずここを離れるしかない・・
既に15分程走りづけているのになかなか先が見えない。その上標高が高い場所に位置するのか、鍛えられている筈の呼吸機能が根を上げつつある。
ハァ ハァ
ハァ
それから暫く走り続け、遠くに白い物が見えてきた。緑の中に久々に見つけた人工物だ。
・・やっとゴールか?
「・・なんだ・・これは」
側に寄り見えて来た物に絶句する。
何処までも続きそうな
白くて大きくそびえ立つ壁
飛び越えるなんて出来やしない
ふと、白い壁が続く途中で、黒鍛鉄のドアを取り付けた城門のような厳粛な造りを見つけた。
高さは5m以上あり、ここも飛び越えるのは不可能だ。
だが、脱出した建物から一直線にタイヤの跡がついているのを見る限り、主な出入りはここだと言える・・
暫くその場で脱出経路を模索していると、誰かに見られているような感覚がした。
・・見つかったか?
周囲を探るも特に変わった様子はない。物音もしないし、あるとすれば風が吹き、遠くに見える大木の葉が揺れているくらいだ。不自然なくらいな静けさに悠介は例えようもない胸騒ぎを覚えた。
昔から、嫌な予感はよくあたる。今がそうじゃないことを祈るしかない・・
しかし、悠介の切実な祈りとは裏腹に無情にも悪魔はすぐそこまで迫っていた。
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