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番外編:その後のある幸せな家庭
笑顔の食卓
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結局シノックさんの半獣人講座は一時間ほど続き、それが終わった頃には皆一様に疲れたような顔をしていたが、シノックさんだけは清々しいやりきったような表情をしている。
「俺はミレニアを嫁に迎えるという事をずいぶん甘く考えていたようだ……」
そう言ってバートラム様は項垂れている。だけど次の瞬間「だが俺はミレニアを諦めるつもりはない、シノック殿、もっと詳しく話を聞かせてもらえないか!?」と、バートラム様がシノックさんの手を取って俺は安堵のため息を零す。
その真剣な表情にシノックさんはにこりと笑んで「いいですよ」と頷いたので、どうやらバートラム様の方はこれで問題解決したっぽい。バートラム様の浮気癖が治ってミレニアさんに対して誠実になれば、あとはもうミレニアさんの気持ちひとつだ。
でも、それが一筋縄でいくかと言ったら難しそうではあるのだけれど……
結局この日はシノックさんの独壇場で、ミレニアさんとバートラム様の仲直りは後日へと持ち越された。
まぁ、まだミレニアさんの体調も万全ではないし、それはいいのだけど、どうやって仲直りの場を設けたらいいか、それが問題だ。
俺達が我が家に帰り着くと家の中からは楽しそうな笑い声が聞こえてきていた。中にいるはずのメンバーはお義父さん、お義母さん、ミレニアさん、シズクの四人。俺はお義父さんとシズクの二人が笑っているのは想像できるけど、お義母さんとミレニアさんが笑っている姿はあまり想像ができない。
「ただいま戻りま……って、何やってんの!?」
「これはまた……」
俺は家の中の惨状に目を疑い、ライザックは言葉を失くす。俺達が目の当たりにしたのは壁伝いに室内一面に伸びた蔦、というかこれシズクの触手だろう!? さすがの俺もここまで張り巡らされた触手は初めて見たんだけど、これどうなってんの!?
「おやおや、これは一体何ですか?」
シノックさんがその蔦を触って、それがずるりと動いた事に目を丸くしている。
「シズクは!?」
「シズクちゃんならここにいるよ」
そこはお義母さんの膝の上、シズクがうねうねと触手を伸ばしてキャッキャと笑っていた。
「なんでこんな事になってんですか??!」
「いや、それがもう聞いてよ、大変だったんだから!」
お義父さんが笑いながら語る話はこうだ。
お義父さんとお義母さんはミレニアさんご所望のハクア草とギルライの鍋を作る下準備をしていたらしい。けれどなにせお義母さんは包丁もろくに使った事のない人で、それでもハクア草の下処理はなんとかなったのだが、ギルライは元々獣人達が食べる肉だ、硬いし、どう捌くのかが正解かも分からず二人で悪戦苦闘していたらお義母さんが派手に手を滑らせたらしい。
それはもう大惨事といっても過言ではない流血で大騒ぎだったのだが、そこにシズクの触手が伸びてきて、以前と同じように傷を即座に治してくれたのだそうだ。
さすがのお義母さんもそれにはシズクに感謝の言葉を述べたらしく、シズクの機嫌が良くなって、いつでも任せろとばかりに部屋に触手を伸ばしたらしい。
そんな状況に戸惑いながらも料理を続ける二人、だけどやはりぶきっちょなお義母さんはちょっとした事で怪我をする。包丁もだけど、フライパンで火傷をしてみたり、ぐつぐつ煮えた鍋の湯を被ってみたり、一通りのへまはやらかしたのだそうだ、そしてその度毎にシズクがお義母さんの怪我を治すという感じで、二人はすっかり打ち解けた、というか何故かシズクが一方的にお義母さんに懐いたらしい。
これあれじゃね? シズクはお義母さんの事、新しいおもちゃかなんかだと思ってねぇ? それか、手のかかるペット的な?
あと、そんな大騒ぎをしながら料理をしていたせいで、起きだしてきたミレニアさんが部屋の状況を見て驚いてぶっ倒れたらしくリビングのソファーに寝かされうなされている。そういえばミレニアさんにはシズクの触手のこと言ってなかったよ……
そんなミレニアさんも気にかかるのかシズクの触手がミレニアさんを取り巻いて興味深そうに耳や尻尾をさわさわしている。我が家にこんなにたくさん人がいること自体が珍しい事だし、シズクが興奮するのも分からないでもないんだけど、起きた時にまたびっくりして倒れちゃいそうだからやめたげて。
「シズク、それはもうしまいなさい。お留守番よく頑張りました、ただいま」
俺が腕を伸ばすとシズクは満面の笑みで触手を使って勢いよく俺の胸に飛び込んできて、そのまま触手は全てシズクの中に収納された。この触手、容量的に完全にシズクの体積上回ってると思うんだけど、一体何処に収納されてんだろうな……? まぁ、考えても分からない事は考えないけど。シズクが健康なら万事OKだ。
「先程まであった蔦……触手はこの子の……?」
シノックさんが俺の腕の中のシズクを見やり興味深げにその瞳を覗き込んだ。
「まぁ、身体の一部ですね。この子の個性だとでも思っておいてください。はは」
「ここにも進化の過程にある子供が! 実に興味深いね!」
シズクの触手はどうやらシノックさんの琴線に触れたらしく、シズクの小さな手を握って眺め回している。シノックさんは悪い人じゃないけど、ちょっとマッドサイエンティストっぽくて怖いよ。
「う、うう……私はなにを……」
賑やかな声にようやく目を覚ましたミレニアさんが頭を振る。
「ここは……」
「ようやく目が覚めたな、ご所望の鍋がもうじきできるぞ」
「え……ハロルド、様?」
「はい。ハクア草とギルライの鍋、ミレニアさんの為に準備してくれたんですよ」
「!? 何故奥様が!?」
「? それは勿論、ミレニアさんが食べたいって言ったからですよ?」
「わ、私はカズにそれを言ったのであって、ハロルド様にそんなことを頼んだりはしていない!」
慌てふためくミレニアさん、その一方でしょんぼり肩を落とすお義母さん。
「やはり私が作った物は食べたくないか……アルフレッドと共に作ったから、味は悪くないと思うのだが」
「あ、いえ! そんな意味で言った訳では! いただきます! 嬉しいです!」
まぁ、ミレニアさんだってビックリするよな、ライザックですら「母上の手料理……」ってビックリしてるくらいだし。
「たくさんあるから、皆で食べようか」ってお義父さんが鍋の中身を椀によそっていく。一人一人に手渡されたその料理は見た目は普通のスープだし、匂いもとても美味しそうな匂いを放っている。
椀によそわれたその料理をミレニアさんは恐る恐る口にする。そして一口啜って固まってしまい、そんな姿を見たお義母さんがおろおろと「まずかったか? 無理して食べる必要はないからな」と、あたふたしていて、また珍しい姿を見たなって思う。
ライザックが驚いたような顔をして「最近の母上はこんな感じなのか?」と俺に耳打ちしてきてちょっと笑っちゃった。
そんな大慌てのお義母さんを尻目に俺も一口食べてみたけど、これ普通にとても美味しい。ギルライはやはり少し歯ごたえがあって硬いのだけど、噛みきれない硬さじゃないし、全然いけると思うのだけどな。
「ハロルド様!」
「え、なんだ!?」
「とても、美味しいです」
ミレニアさんが相好を崩して泣き笑いのような顔でお義母さんを見やる。
「ありがとうございます、私なんかのために……こんな……言葉が、でません……」
「よ……良かったぁぁぁぁ……」
「うん、これすごく美味しいね。ハロルドもやれば出来るんじゃないか」なんてシノックさんにまで褒められてお義母さんの顔は真っ赤だ。
「ア、アルフレッドがたくさん手伝ってくれたし、怪我もたくさんして、一人では絶対作れなかった、けど……嬉しい。りょ、料理というのはこんなに楽しいものなのだな、自分が作った物を誰かが食べて、笑顔になってくれるのがこんなに嬉しいとは思わなかった」
真っ赤になってじたばたしているお義母さん、滅茶苦茶可愛いな。そんでもってライザックがぽかんとしてるのもウケる。
「なぁ、カズ。あれは本当に母上なのか?」
「だから言っただろ、見ての通りだよ」
俺、最近のお義母さんは見てて可愛いってライザックには伝えてあったはずなんだけどな。
このメンツで笑って食卓を囲むなんて、なんだか不思議な光景だ。こんなの一年前じゃ考えられなかったのに、良い方向に転がって俺は嬉しいよ。
「俺はミレニアを嫁に迎えるという事をずいぶん甘く考えていたようだ……」
そう言ってバートラム様は項垂れている。だけど次の瞬間「だが俺はミレニアを諦めるつもりはない、シノック殿、もっと詳しく話を聞かせてもらえないか!?」と、バートラム様がシノックさんの手を取って俺は安堵のため息を零す。
その真剣な表情にシノックさんはにこりと笑んで「いいですよ」と頷いたので、どうやらバートラム様の方はこれで問題解決したっぽい。バートラム様の浮気癖が治ってミレニアさんに対して誠実になれば、あとはもうミレニアさんの気持ちひとつだ。
でも、それが一筋縄でいくかと言ったら難しそうではあるのだけれど……
結局この日はシノックさんの独壇場で、ミレニアさんとバートラム様の仲直りは後日へと持ち越された。
まぁ、まだミレニアさんの体調も万全ではないし、それはいいのだけど、どうやって仲直りの場を設けたらいいか、それが問題だ。
俺達が我が家に帰り着くと家の中からは楽しそうな笑い声が聞こえてきていた。中にいるはずのメンバーはお義父さん、お義母さん、ミレニアさん、シズクの四人。俺はお義父さんとシズクの二人が笑っているのは想像できるけど、お義母さんとミレニアさんが笑っている姿はあまり想像ができない。
「ただいま戻りま……って、何やってんの!?」
「これはまた……」
俺は家の中の惨状に目を疑い、ライザックは言葉を失くす。俺達が目の当たりにしたのは壁伝いに室内一面に伸びた蔦、というかこれシズクの触手だろう!? さすがの俺もここまで張り巡らされた触手は初めて見たんだけど、これどうなってんの!?
「おやおや、これは一体何ですか?」
シノックさんがその蔦を触って、それがずるりと動いた事に目を丸くしている。
「シズクは!?」
「シズクちゃんならここにいるよ」
そこはお義母さんの膝の上、シズクがうねうねと触手を伸ばしてキャッキャと笑っていた。
「なんでこんな事になってんですか??!」
「いや、それがもう聞いてよ、大変だったんだから!」
お義父さんが笑いながら語る話はこうだ。
お義父さんとお義母さんはミレニアさんご所望のハクア草とギルライの鍋を作る下準備をしていたらしい。けれどなにせお義母さんは包丁もろくに使った事のない人で、それでもハクア草の下処理はなんとかなったのだが、ギルライは元々獣人達が食べる肉だ、硬いし、どう捌くのかが正解かも分からず二人で悪戦苦闘していたらお義母さんが派手に手を滑らせたらしい。
それはもう大惨事といっても過言ではない流血で大騒ぎだったのだが、そこにシズクの触手が伸びてきて、以前と同じように傷を即座に治してくれたのだそうだ。
さすがのお義母さんもそれにはシズクに感謝の言葉を述べたらしく、シズクの機嫌が良くなって、いつでも任せろとばかりに部屋に触手を伸ばしたらしい。
そんな状況に戸惑いながらも料理を続ける二人、だけどやはりぶきっちょなお義母さんはちょっとした事で怪我をする。包丁もだけど、フライパンで火傷をしてみたり、ぐつぐつ煮えた鍋の湯を被ってみたり、一通りのへまはやらかしたのだそうだ、そしてその度毎にシズクがお義母さんの怪我を治すという感じで、二人はすっかり打ち解けた、というか何故かシズクが一方的にお義母さんに懐いたらしい。
これあれじゃね? シズクはお義母さんの事、新しいおもちゃかなんかだと思ってねぇ? それか、手のかかるペット的な?
あと、そんな大騒ぎをしながら料理をしていたせいで、起きだしてきたミレニアさんが部屋の状況を見て驚いてぶっ倒れたらしくリビングのソファーに寝かされうなされている。そういえばミレニアさんにはシズクの触手のこと言ってなかったよ……
そんなミレニアさんも気にかかるのかシズクの触手がミレニアさんを取り巻いて興味深そうに耳や尻尾をさわさわしている。我が家にこんなにたくさん人がいること自体が珍しい事だし、シズクが興奮するのも分からないでもないんだけど、起きた時にまたびっくりして倒れちゃいそうだからやめたげて。
「シズク、それはもうしまいなさい。お留守番よく頑張りました、ただいま」
俺が腕を伸ばすとシズクは満面の笑みで触手を使って勢いよく俺の胸に飛び込んできて、そのまま触手は全てシズクの中に収納された。この触手、容量的に完全にシズクの体積上回ってると思うんだけど、一体何処に収納されてんだろうな……? まぁ、考えても分からない事は考えないけど。シズクが健康なら万事OKだ。
「先程まであった蔦……触手はこの子の……?」
シノックさんが俺の腕の中のシズクを見やり興味深げにその瞳を覗き込んだ。
「まぁ、身体の一部ですね。この子の個性だとでも思っておいてください。はは」
「ここにも進化の過程にある子供が! 実に興味深いね!」
シズクの触手はどうやらシノックさんの琴線に触れたらしく、シズクの小さな手を握って眺め回している。シノックさんは悪い人じゃないけど、ちょっとマッドサイエンティストっぽくて怖いよ。
「う、うう……私はなにを……」
賑やかな声にようやく目を覚ましたミレニアさんが頭を振る。
「ここは……」
「ようやく目が覚めたな、ご所望の鍋がもうじきできるぞ」
「え……ハロルド、様?」
「はい。ハクア草とギルライの鍋、ミレニアさんの為に準備してくれたんですよ」
「!? 何故奥様が!?」
「? それは勿論、ミレニアさんが食べたいって言ったからですよ?」
「わ、私はカズにそれを言ったのであって、ハロルド様にそんなことを頼んだりはしていない!」
慌てふためくミレニアさん、その一方でしょんぼり肩を落とすお義母さん。
「やはり私が作った物は食べたくないか……アルフレッドと共に作ったから、味は悪くないと思うのだが」
「あ、いえ! そんな意味で言った訳では! いただきます! 嬉しいです!」
まぁ、ミレニアさんだってビックリするよな、ライザックですら「母上の手料理……」ってビックリしてるくらいだし。
「たくさんあるから、皆で食べようか」ってお義父さんが鍋の中身を椀によそっていく。一人一人に手渡されたその料理は見た目は普通のスープだし、匂いもとても美味しそうな匂いを放っている。
椀によそわれたその料理をミレニアさんは恐る恐る口にする。そして一口啜って固まってしまい、そんな姿を見たお義母さんがおろおろと「まずかったか? 無理して食べる必要はないからな」と、あたふたしていて、また珍しい姿を見たなって思う。
ライザックが驚いたような顔をして「最近の母上はこんな感じなのか?」と俺に耳打ちしてきてちょっと笑っちゃった。
そんな大慌てのお義母さんを尻目に俺も一口食べてみたけど、これ普通にとても美味しい。ギルライはやはり少し歯ごたえがあって硬いのだけど、噛みきれない硬さじゃないし、全然いけると思うのだけどな。
「ハロルド様!」
「え、なんだ!?」
「とても、美味しいです」
ミレニアさんが相好を崩して泣き笑いのような顔でお義母さんを見やる。
「ありがとうございます、私なんかのために……こんな……言葉が、でません……」
「よ……良かったぁぁぁぁ……」
「うん、これすごく美味しいね。ハロルドもやれば出来るんじゃないか」なんてシノックさんにまで褒められてお義母さんの顔は真っ赤だ。
「ア、アルフレッドがたくさん手伝ってくれたし、怪我もたくさんして、一人では絶対作れなかった、けど……嬉しい。りょ、料理というのはこんなに楽しいものなのだな、自分が作った物を誰かが食べて、笑顔になってくれるのがこんなに嬉しいとは思わなかった」
真っ赤になってじたばたしているお義母さん、滅茶苦茶可愛いな。そんでもってライザックがぽかんとしてるのもウケる。
「なぁ、カズ。あれは本当に母上なのか?」
「だから言っただろ、見ての通りだよ」
俺、最近のお義母さんは見てて可愛いってライザックには伝えてあったはずなんだけどな。
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