106 / 113
番外編:その後のある幸せな家庭
ロゼッタ
しおりを挟む
翌日俺とライザック、そしてシノックさんの三人はバートラム様の屋敷に向かっていた。シノックさんの仕事的に時間が取れない可能性もあるかと思いながら迎えに行ったら、ここクリスタにいる間は研究論文の執筆期間だから時間ならいくらでも作れるとあっさりついて来てくれた。
そして昨夜のうちにハクア草とギルライは入手したそうで、お義父さんとお義母さんは我が家で鍋を作るのだと意気込んでいた。なんか二人とも楽しそう。
ちなみにハクア草は見た目にほうれん草みたいな野菜で、謎が多すぎたギルライはどうやら肉だったみたい。なんの肉かは謎だけど獣人国の方にしか生息しない生き物らしい。
ハクア草もギルライも人はあまり食べない食材らしいけど、獣人街には普通に売ってる食材なんだそう。勉強になるな。
今日のシズクはお義父さん、お義母さんとお留守番。実はお義父さんには懐いているシズクだけど、お義母さんと一緒っていうのは初めてなんだよな。お義父さんは「大丈夫、大丈夫、任せて」と笑ってたけど、ちょっと……いや、だいぶ不安だよ。お義母さんが何かと言うよりシズクが暴れないか、という方向でな。
お義母さんがシズクに危害を加える事は今となってはもうないって信じてるけど、万が一何かあった場合たぶんシズクの制御ができるの俺だけな気がするんだよな。だけどまぁ、大丈夫だって信じとく!
バートラム様のお屋敷は勝手知ったる他人の家、ライザックはその家の扉を複雑な表情で叩く。そりゃそうだよな、生まれた時から自分が住んでいた家に客として訪問するなんてあまりある事じゃない。
屋敷は俺達が暮らしていた頃とはずいぶん様変わりしていた。あの頃お屋敷には数人の使用人しかいなかった、だから屋敷の中は常にあまり賑やかではなかったのだが、招き入れられた屋敷の中は少しざわついている。
扉の向こう側にいたのはほとんどが獣人で、少し不思議そうな表情でこちらを見やる。その獣人達の何人かはぴしっとしたスーツを着ていて、使用人という感じに見えない。どちらかというとその雰囲気は会社のオフィスに訪問したような感じで、俺もライザックも戸惑ってしまう。
「あの……こちら、バートラム・ベアード様のお屋敷、ですよね?」
「ああ、バートの友人か? だったら今はちょっと……」
そう言って言葉を濁した獣人は屋敷の奥を見やる。
「何かあったんですか?」
「困った事に現在ストライキ中だ」
「ストライキ……」
一体何があったというのか、その獣人は心底困った様相で頭を掻いた。
「昔から感情にムラのある奴だったが今まで仕事だけはちゃんとこなしていたんだがな、婚約者にフラれたのが余程堪えたらしくて、部屋から出てきやしない」
どうやらその獣人はバートラム様の仕事仲間であったようで、困ったようにそう言った。
それにしても婚約者ってミレニアさんの事だよな? 何故ミレニアさんがバートラム様をふった事になっているんだろうか? 先にミレニアさんに対して夜這いなんて卑劣な行為に及んだのはそっちだろ? 被害者面も甚だしくないか?
「ではロゼッタは……ロゼッタ・オーランドルフがこの屋敷に逗留していると聞いてきたのですが」
「ん? 君達はロゼッタ様ともお知り合いか、だったら案内しよう」
そう言って案内されたのは俺達が暮らしていた頃から客室だった部屋、あの頃は空っぽだった部屋だけど、現在はちゃんと客室として機能しているみたいだ。
案内された客室でロゼッタさんは満面の笑みで俺達を出迎えてくれた。
「ライザック、それにカズもよく来てくれたね。あれ? でもシズクちゃんは? それにそちらの方はどなたかな?」
筋骨隆々なのは相変らずだけど、ロゼッタさんは相変らず華やかで見目麗しい。
「こちらはシノックさん、母の再婚相手ですよ」
「伯父様の? ライザックの父上と離婚したとは聞いていたけど急展開だね。それに何故そんな方と一緒にここへ?」
ロゼッタさんは不思議そうに小首を傾げる。確かに状況だけ考えると意味が分からないよな。まだ再婚した訳でもないハロルド様の婚約者をロゼッタさんに引き合わせる理由なんて俺達にはないのだから。
俺達は招かれた客室で、これまであった出来事をロゼッタさんに説明していく。
「……というわけで単刀直入に聞く、ロゼッタ、君は現在バートラム殿とは一体どういう関係になっているんだ?」
「あは、本当に単刀直入だ。だけど、残念ながら私とバートラムは別にやましい関係なんかじゃないよ、本当にただの友人関係。まぁ、ここに逗留しているのに下心がない訳じゃないけれどバートラムには関係ない」
「? 下心?」
「んふ、実は私には現在ちょっといい感じになってる人がいるんだ」
そう言ってロゼッタさんは綺麗に微笑む。
「これが結構な堅物で一向に私に手を出してこなくてね。まぁ、その辺は君で慣れているからへこたれたりはしないのだけど、ここに逗留する事で少しは妬いてくれないかなぁっていう、ちょっとした下心」
「え? それって、もしかして恋人ですか!?」
「んふふ、今は友達以上恋人未満って所かな」
「それはバートラム殿ではなく……?」
「関係ないってさっきも言ったよ」
ロゼッタさんは楽しそうにけらけらと笑い続ける。そのお相手がバートラム様じゃないのにはほっとしたけど、どんな人なのかすごく気になる!
「で、話を戻すんだけど、ミレニアはもしかして私がここへ来たから屋敷を出て行ったのかな? 私がここへ到着した日から執事長が不在だとは聞いていたんだけど、それがミレニアだというのは私は初耳だよ。そもそも私はミレニアはバートラムの婚約者だと記憶している訳だけど、一体どうなっているのかな? 私は今もミレニアは君の家の執事をしているものとばかり思っていたし、バートラムも先日から部屋に籠りきりだ。もしそれが私のせいだと言うのなら、この事態は私の本意ではないのだけど?」
どうやらロゼッタさんはこの屋敷に逗留しているものの、事情は全く知らされていない様子で小首を傾げている。そういえば俺も手紙にはそこまで詳しくミレニアさんの現在の状況を記した事はなかった。たぶんロゼッタさんのその言葉に嘘はなさそうで、俺とライザックは顔を見合わせる。
「では、君はこの一件にはまったく無関係という事か……」
「そのはずだよ。ただ、私はまさかミレニアがこの屋敷の執事をしているなんて思いもしなかったから、少しばかりミレニアには嫌な想いをさせたかもしれないけれど」
「と言うと?」
「ミレニアがバートラムの執事の仕事をしていたのだとしたら恐らくバートラムのスケジュール管理もしていたと思うのだけど、ここに逗留する少し前、結構強引にバートラムを観光に引っ張り回しちゃったんだよね。ミレニアには内緒のつもりだったんだけど、こうなってくるとミレニアには筒抜けだったって事だ」
てへ♡ と、ロゼッタさんは悪気のない笑みを浮かべる。
「その時にミレニアとの関係について相談も受けていて、なかなか仲が進展しないってバートラムが愚痴るものだからもう少し強気でいってみたら? ってアドバイスしてたんだけど、もしかして裏目に出たかな?」
えっと、それはもしかしてバートラム様は昼間はロゼッタさんと遊び回っていた揚げ句、帰宅後ロゼッタさんのアドバイス通りにミレニアさんに強引に迫っていたという事になったりしない? もしそうだとしたら傍目に遊び人バートラム様像の出来上がりな訳なんだけど……いや、でも、ミレニアさんはロゼッタさんとバートラム様が仲良くしていたのは演技だって分かっているはず。
だけど、それはあの本邸での一連の催しの時の話で、その後の二人の関係がどう変化するかなんて誰にも分からない訳で、バートラム様がその辺のことちゃんとミレニアさんに説明していれば問題ない話ではあるのだろうけど、あの二人喧嘩するほど仲良いくせにきちんと腹を割って話し合ってる姿が想像できない。ってか、たぶんしてない。それはもう、あの痛々しいミレニアさんの姿を見れば一目瞭然だ。
「なんとなく事情が飲み込めてきました……」
たぶん俺と同じ結論に達したのだろうライザックが大きく息を吐いた。
そして昨夜のうちにハクア草とギルライは入手したそうで、お義父さんとお義母さんは我が家で鍋を作るのだと意気込んでいた。なんか二人とも楽しそう。
ちなみにハクア草は見た目にほうれん草みたいな野菜で、謎が多すぎたギルライはどうやら肉だったみたい。なんの肉かは謎だけど獣人国の方にしか生息しない生き物らしい。
ハクア草もギルライも人はあまり食べない食材らしいけど、獣人街には普通に売ってる食材なんだそう。勉強になるな。
今日のシズクはお義父さん、お義母さんとお留守番。実はお義父さんには懐いているシズクだけど、お義母さんと一緒っていうのは初めてなんだよな。お義父さんは「大丈夫、大丈夫、任せて」と笑ってたけど、ちょっと……いや、だいぶ不安だよ。お義母さんが何かと言うよりシズクが暴れないか、という方向でな。
お義母さんがシズクに危害を加える事は今となってはもうないって信じてるけど、万が一何かあった場合たぶんシズクの制御ができるの俺だけな気がするんだよな。だけどまぁ、大丈夫だって信じとく!
バートラム様のお屋敷は勝手知ったる他人の家、ライザックはその家の扉を複雑な表情で叩く。そりゃそうだよな、生まれた時から自分が住んでいた家に客として訪問するなんてあまりある事じゃない。
屋敷は俺達が暮らしていた頃とはずいぶん様変わりしていた。あの頃お屋敷には数人の使用人しかいなかった、だから屋敷の中は常にあまり賑やかではなかったのだが、招き入れられた屋敷の中は少しざわついている。
扉の向こう側にいたのはほとんどが獣人で、少し不思議そうな表情でこちらを見やる。その獣人達の何人かはぴしっとしたスーツを着ていて、使用人という感じに見えない。どちらかというとその雰囲気は会社のオフィスに訪問したような感じで、俺もライザックも戸惑ってしまう。
「あの……こちら、バートラム・ベアード様のお屋敷、ですよね?」
「ああ、バートの友人か? だったら今はちょっと……」
そう言って言葉を濁した獣人は屋敷の奥を見やる。
「何かあったんですか?」
「困った事に現在ストライキ中だ」
「ストライキ……」
一体何があったというのか、その獣人は心底困った様相で頭を掻いた。
「昔から感情にムラのある奴だったが今まで仕事だけはちゃんとこなしていたんだがな、婚約者にフラれたのが余程堪えたらしくて、部屋から出てきやしない」
どうやらその獣人はバートラム様の仕事仲間であったようで、困ったようにそう言った。
それにしても婚約者ってミレニアさんの事だよな? 何故ミレニアさんがバートラム様をふった事になっているんだろうか? 先にミレニアさんに対して夜這いなんて卑劣な行為に及んだのはそっちだろ? 被害者面も甚だしくないか?
「ではロゼッタは……ロゼッタ・オーランドルフがこの屋敷に逗留していると聞いてきたのですが」
「ん? 君達はロゼッタ様ともお知り合いか、だったら案内しよう」
そう言って案内されたのは俺達が暮らしていた頃から客室だった部屋、あの頃は空っぽだった部屋だけど、現在はちゃんと客室として機能しているみたいだ。
案内された客室でロゼッタさんは満面の笑みで俺達を出迎えてくれた。
「ライザック、それにカズもよく来てくれたね。あれ? でもシズクちゃんは? それにそちらの方はどなたかな?」
筋骨隆々なのは相変らずだけど、ロゼッタさんは相変らず華やかで見目麗しい。
「こちらはシノックさん、母の再婚相手ですよ」
「伯父様の? ライザックの父上と離婚したとは聞いていたけど急展開だね。それに何故そんな方と一緒にここへ?」
ロゼッタさんは不思議そうに小首を傾げる。確かに状況だけ考えると意味が分からないよな。まだ再婚した訳でもないハロルド様の婚約者をロゼッタさんに引き合わせる理由なんて俺達にはないのだから。
俺達は招かれた客室で、これまであった出来事をロゼッタさんに説明していく。
「……というわけで単刀直入に聞く、ロゼッタ、君は現在バートラム殿とは一体どういう関係になっているんだ?」
「あは、本当に単刀直入だ。だけど、残念ながら私とバートラムは別にやましい関係なんかじゃないよ、本当にただの友人関係。まぁ、ここに逗留しているのに下心がない訳じゃないけれどバートラムには関係ない」
「? 下心?」
「んふ、実は私には現在ちょっといい感じになってる人がいるんだ」
そう言ってロゼッタさんは綺麗に微笑む。
「これが結構な堅物で一向に私に手を出してこなくてね。まぁ、その辺は君で慣れているからへこたれたりはしないのだけど、ここに逗留する事で少しは妬いてくれないかなぁっていう、ちょっとした下心」
「え? それって、もしかして恋人ですか!?」
「んふふ、今は友達以上恋人未満って所かな」
「それはバートラム殿ではなく……?」
「関係ないってさっきも言ったよ」
ロゼッタさんは楽しそうにけらけらと笑い続ける。そのお相手がバートラム様じゃないのにはほっとしたけど、どんな人なのかすごく気になる!
「で、話を戻すんだけど、ミレニアはもしかして私がここへ来たから屋敷を出て行ったのかな? 私がここへ到着した日から執事長が不在だとは聞いていたんだけど、それがミレニアだというのは私は初耳だよ。そもそも私はミレニアはバートラムの婚約者だと記憶している訳だけど、一体どうなっているのかな? 私は今もミレニアは君の家の執事をしているものとばかり思っていたし、バートラムも先日から部屋に籠りきりだ。もしそれが私のせいだと言うのなら、この事態は私の本意ではないのだけど?」
どうやらロゼッタさんはこの屋敷に逗留しているものの、事情は全く知らされていない様子で小首を傾げている。そういえば俺も手紙にはそこまで詳しくミレニアさんの現在の状況を記した事はなかった。たぶんロゼッタさんのその言葉に嘘はなさそうで、俺とライザックは顔を見合わせる。
「では、君はこの一件にはまったく無関係という事か……」
「そのはずだよ。ただ、私はまさかミレニアがこの屋敷の執事をしているなんて思いもしなかったから、少しばかりミレニアには嫌な想いをさせたかもしれないけれど」
「と言うと?」
「ミレニアがバートラムの執事の仕事をしていたのだとしたら恐らくバートラムのスケジュール管理もしていたと思うのだけど、ここに逗留する少し前、結構強引にバートラムを観光に引っ張り回しちゃったんだよね。ミレニアには内緒のつもりだったんだけど、こうなってくるとミレニアには筒抜けだったって事だ」
てへ♡ と、ロゼッタさんは悪気のない笑みを浮かべる。
「その時にミレニアとの関係について相談も受けていて、なかなか仲が進展しないってバートラムが愚痴るものだからもう少し強気でいってみたら? ってアドバイスしてたんだけど、もしかして裏目に出たかな?」
えっと、それはもしかしてバートラム様は昼間はロゼッタさんと遊び回っていた揚げ句、帰宅後ロゼッタさんのアドバイス通りにミレニアさんに強引に迫っていたという事になったりしない? もしそうだとしたら傍目に遊び人バートラム様像の出来上がりな訳なんだけど……いや、でも、ミレニアさんはロゼッタさんとバートラム様が仲良くしていたのは演技だって分かっているはず。
だけど、それはあの本邸での一連の催しの時の話で、その後の二人の関係がどう変化するかなんて誰にも分からない訳で、バートラム様がその辺のことちゃんとミレニアさんに説明していれば問題ない話ではあるのだろうけど、あの二人喧嘩するほど仲良いくせにきちんと腹を割って話し合ってる姿が想像できない。ってか、たぶんしてない。それはもう、あの痛々しいミレニアさんの姿を見れば一目瞭然だ。
「なんとなく事情が飲み込めてきました……」
たぶん俺と同じ結論に達したのだろうライザックが大きく息を吐いた。
14
お気に入りに追加
2,770
あなたにおすすめの小説
美しい側近は王の玩具
彩月野生
BL
長い金糸に青目、整った顔立ちの美しい側近レシアは、
秘密裏に奴隷を逃がしていた事が王にばれてしまった。敬愛する王レオボールによって身も心も追い詰められ、性拷問を受けて堕落していく。
(触手、乱交、凌辱注意。誤字脱字報告不要)
主神の祝福
かすがみずほ@11/15コミカライズ開始
BL
褐色の肌と琥珀色の瞳を持つ有能な兵士ヴィクトルは、王都を警備する神殿騎士団の一員だった。
神々に感謝を捧げる春祭りの日、美しい白髪の青年に出会ってから、彼の運命は一変し――。
ドSな触手男(一応、主神)に取り憑かれた強気な美青年の、悲喜こもごもの物語。
美麗な表紙は沢内サチヨ様に描いていただきました!!
https://www.pixiv.net/users/131210
https://mobile.twitter.com/sachiyo_happy
誠に有難うございました♡♡
本作は拙作「聖騎士の盾」シリーズの派生作品ですが、単品でも読めなくはないかと思います。
(「神々の祭日」で当て馬攻だったヴィクトルが受になっています)
脇カプの話が余りに長くなってしまったので申し訳ないのもあり、本編から独立しました。
冒頭に本編カプのラブシーンあり。
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる