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風紀委員会と生徒会

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腐男子三人組は全力で首を縦にふる。


「俺と会長は仲がいいが、本来風紀委員会と生徒会は中が悪いな。
今でも俺と会長以外は仲が悪いからな。

去年と一昨年とかはひどかった。犬猿の仲ってやつだな。
俺と会長はニ年の秋くらいから世代交代でやってるからな。」


「なるほど。じゃあ今年がたまたま仲いい者同士がそれぞれ長についたから長だけ仲が良い状況なんですねー。」


ケントの問に会長と委員長は顔を見合わせ、ははっと微笑むように声をだし笑い、ああそうだと頷く。


「会長、会長。
ウィリアムが来年生徒会入りたいそうですよ。」


会長はそれを聞くとふむ、と考えこんだ。
何かを思いついたのかぱっと顔を上げウィリアム…、第2王子だったかなと首を傾げウィリアムがどの人が分からないためかギルバートを見る。
ケントからすると言っただけであって応えてもらう事でもないと思っていたらしくじぃーっと会長を見ている。


「昨年度は居たんだが今年度に入ると同時に転校して、今庶務が空いているんだが、ウィリアムとやらお前試しに庶務にならねぇーか?」


「会長。
ウィリアムはその黒髪でなく金髪ですよ。
どこ見てるんですか。」


あぁ。ウィリアムすまねぇー。と言い会長は回答を待つ。


「ああ。いいえ。気にしてないです。こちらも名乗っていなかったので。
庶務の件でしたね。

是非お願いします。」


「引き受けてくれて良かった。
丁度どうすっかぁって副会長と揉めて副会長がドM発揮しそうで怖かったとこだったんでな…。」


会長は身震いをし明日から放課後顔出すだけで良いから来いと言い用事は終わったと颯爽と帰っていった。
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