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45 夜明け前の奇行
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「アラン様、伯爵邸には、いつまでいるの?」
大量のドレスを用意してもらった手前、すべてを着ないで出発するのは気が引けるけれど、伯爵邸のメイドたちの態度や言動に不信感がつのるばかりなので、早く出発したくてたまらなかった。
「私、アラン様とふたり旅のほうがいい……」
「うっ……うむ……あ、あ~……エ、エバンティス侯爵に謁見の申し込みをしているんだ」
「ジリオ様のお父様?」
アラン様は、コクリとうなずいた。
「リオは、エバンティス一族が1世代前の聖者の血族だと聞いているか?」
今度は私がうなずく。
「俺がセフィロース卿に会いにきた目的は、聖者が残した『聖者の手記』を読ませてもらいたかったからなんだ」
「『聖者の手記』?」
「セフィロース卿の話だと、自分の魔力や魔法に強い関心を持っていた人物だったらしい。その聖者が書いた手記が残っている。なにかリオの助けになれば……と思って」
思わず、アラン様に抱きついてしまった。
「アラン様、ありがとう。私のことを考えてくれていて嬉しい」
「ただ、異世界独自の単語が多く、意味のわからないところも多いそうなんだ。リオなら意味がわかるかも知れない。『聖者の手記』の閲覧権限を持つエバンティス侯爵に、解読を手伝う条件で連絡を取ってもらっている」
甘えるようにアラン様の厚い胸に頭をこすりつける。エバンティス侯爵に連絡がつくまで……解読が終わるまで……その期間をのりこえれば、またアラン様とふたり旅ができる……
「どうした? なにか嫌なことがあったのか?」
アラン様が、頭を撫でながら聞いてきた。
「――メイドたちの……言動が変なの。私がジリオ様の正妻になると決めつけている……レディ・ピアディにも、なにか意地悪をしているように感じて、悪いことがおこりそうで……不安なの」
アラン様は私を安心させるように、優しく抱きしめてくれた。その温かさに勇気をもらい今日の出来事を話していく。
「ジリオ様は、レディ・ピアディを手放す気はないって、はっきり言ったわ。……でも、私には子供を産んでもらいたい……と……」
彼の私を抱きしめる腕の力が強くなった。
「でも、冗談だったのかも……ジリオ様が私をむりやり抱こうとしたのは、降臨初日だけだもの。『約定の証書』があるから、いつでもいいって感じでもないし……怪我をしたときも、謁見のときも、『順応の義』のときだって、彼はあっさり私から離れた。
私を本心から望んでいるんだったら、もっとアラン様と張り合っていたと思うの。聖女の降臨に立ちあったから、建前上求婚していた……そんなふうにしか思えない」
「セフィロース卿がレディ・ピアディを手放したら、リオはセフィロース卿を唯一にしたいか?」
私はゆっくり首を横に振る。私の否定を見て、アラン様は少し抱きしめている腕の力を緩めた。彼が私に見せた執着が、少し嬉しい。
「ジリオ様のレディ・ピアディにたいする執着心は、本人が考えているより重いと思う。彼はレディ・ピアディを手放すことなんてできないわ。
降臨初日のあの出来事だって……あんなことをされるまでは、私はジリオ様はいい人だと信じていたわ。私に確実に拒絶されるための行動。レディ・ピアディを手放さないですむようにするため必要だった、私の拒絶……今なら、そう思える。
私は欲張りなの。私のすべてを唯一に捧げるから、私の唯一は、身も心も私に捧げてくれなくては嫌よ」
アラン様の心に響け……私をあなたの唯一にしてほしい……そんな願いをこめてつげる。
「私の唯一はジリオ様じゃない。でもまわりが暴走しそうで……怖いの」
「リオが安心するように、そばにいるようにする。レディ・ピアディに追い払われても、護衛と同じ距離で待機しているぶんには、文句も言えないだろう……子供の件が本心の可能性もある。セフィロース卿と、ふたりにしたくない……」
最後のほうは、アラン様の声が小さすぎて、よく聞き取れなかった。でも一緒にいると言ってくれた安心感から、急に眠気が襲ってくる……小さな欠伸がでた。
「安心して眠るといい。俺がリオを守っているから……」
「んっ……」
優しいアラン様のささやく声につつまれながら、まぶたを閉じた。
私に用意された客室とアラン様に用意された客室は浴室を挟んで繋がっている。2部屋が同じ浴室を使うようになっていた。
私の感覚なら、自分の主人の花嫁候補には、他の男を近づけないよう客室を別けると思う……でも、この世界では、そういう感覚はないらしい。
むしろ戦力になる愛人同伴で来たことを歓迎するような雰囲気だった……
この世界の人に「私は唯一だけがほしい」といっても、理解してもらえないのかも知れない。私の唯一、アラン様だけが理解してくれれば……私は満足できるだろうな……
私たちは、用意された部屋の特徴を最大限に利用して、ひとつのベッドだけを使うことにし、眠りについた。
どれぐらいの時間がすぎたのだろう……どこからか、女のすすり泣く声が聞こえ、目が覚めた。
アラン様はすでに異変に気がついているようで、ジッと外のようすに意識を集中しているようだった。私が目覚めたのを確認すると、すっと窓に近づきカーテンの隙間から外をうかがう。
ちょいちょい、と私を手招きするので、彼に近づき窓の外を見た。
――泣きながら、庭をふらふら歩いていく人影があった。
「レディ・ピアディのようだ……」
アラン様の言葉に、息を呑む。不安に思っていた悪いことがおきていたらどうしよう……
「アラン様、追いかけよう」
彼の袖をひっぱりながら、お願いしてみる。レディ・ピアディをひとりにはしておけない。でも私だけ追いかけるのは怖い。
「わかった」
夜着の上にガウンをはおリ、急いで庭に降りた。
「アラン様、外までの最短の道、もう覚えているの?」
「ああ、リオたちがウーニャを見に行っているあいだ、従僕に屋敷を案内してもらっていた。有事の際、敷地の間取りがわからないのでは話にならない」
すごいなぁ、アラン様。私は今アラン様と離れたら、部屋に帰れないと思います。
――レディ・ピアディは、なにかブツブツつぶやきながら歩いている……
「レディ……「待て、リオ」」
声をかけようとした私をアラン様がとめる。
「どうやら夢遊病のようだ……ここで目覚めさせるのは、危ない。このまま危険がないよう、見守りながらついて行こう」
「わかったわ」
すぐ後ろに私たちがついて歩いていても、レディ・ピアディは気づかず歩く。ガウンもはおらず、夜着姿のまま、裸足で草を踏みしめていた。
虚空を見つめ、涙を流しつづけている姿は、はかなげで痛々しい……
「……浄化……魔法か?」
アラン様が、彼女の口から紡がれる単語を聞きとった。浄化魔法? 確かに裸足で歩いているから、足は汚れてしまっているかも知れないけれど……
横でアラン様は複雑な顔をしていた。
レディ・ピアディが目的地に着いたのか? 歩みをとめた。ここは、ウーニャのお家? 昼に案内された、可愛らしい小さな建物の入口に彼女はしゃがみこみ、なかに入っていく。
ウーニャのお家だから、自由に出入りできるよう、扉などはついていない。小柄なレディ・ピアディだから入ることができる小さなお家だ……
なかを覗いてみると、折り重なって寝ているウーニャの中央に、レディ・ピアディが丸まって眠っていた。ウーニャたちは慣れているのか? 彼女を群れの一員のように迎えいれている。
私なら入れるけれど、レディ・ピアディをひっぱりだすのは無理だ……どうしよう。
「リオ、アラン、心配かけて申し訳ないね。彼女のことは私にまかせて、戻っていいよ。夜明けまで、まだ少しある」
振り返ると、沈みゆく月の下、ジリオ様が立っていた。青い月光に照らされているせいか、その顔色は青白く、なんだか泣きそうな表情に見えた……
大量のドレスを用意してもらった手前、すべてを着ないで出発するのは気が引けるけれど、伯爵邸のメイドたちの態度や言動に不信感がつのるばかりなので、早く出発したくてたまらなかった。
「私、アラン様とふたり旅のほうがいい……」
「うっ……うむ……あ、あ~……エ、エバンティス侯爵に謁見の申し込みをしているんだ」
「ジリオ様のお父様?」
アラン様は、コクリとうなずいた。
「リオは、エバンティス一族が1世代前の聖者の血族だと聞いているか?」
今度は私がうなずく。
「俺がセフィロース卿に会いにきた目的は、聖者が残した『聖者の手記』を読ませてもらいたかったからなんだ」
「『聖者の手記』?」
「セフィロース卿の話だと、自分の魔力や魔法に強い関心を持っていた人物だったらしい。その聖者が書いた手記が残っている。なにかリオの助けになれば……と思って」
思わず、アラン様に抱きついてしまった。
「アラン様、ありがとう。私のことを考えてくれていて嬉しい」
「ただ、異世界独自の単語が多く、意味のわからないところも多いそうなんだ。リオなら意味がわかるかも知れない。『聖者の手記』の閲覧権限を持つエバンティス侯爵に、解読を手伝う条件で連絡を取ってもらっている」
甘えるようにアラン様の厚い胸に頭をこすりつける。エバンティス侯爵に連絡がつくまで……解読が終わるまで……その期間をのりこえれば、またアラン様とふたり旅ができる……
「どうした? なにか嫌なことがあったのか?」
アラン様が、頭を撫でながら聞いてきた。
「――メイドたちの……言動が変なの。私がジリオ様の正妻になると決めつけている……レディ・ピアディにも、なにか意地悪をしているように感じて、悪いことがおこりそうで……不安なの」
アラン様は私を安心させるように、優しく抱きしめてくれた。その温かさに勇気をもらい今日の出来事を話していく。
「ジリオ様は、レディ・ピアディを手放す気はないって、はっきり言ったわ。……でも、私には子供を産んでもらいたい……と……」
彼の私を抱きしめる腕の力が強くなった。
「でも、冗談だったのかも……ジリオ様が私をむりやり抱こうとしたのは、降臨初日だけだもの。『約定の証書』があるから、いつでもいいって感じでもないし……怪我をしたときも、謁見のときも、『順応の義』のときだって、彼はあっさり私から離れた。
私を本心から望んでいるんだったら、もっとアラン様と張り合っていたと思うの。聖女の降臨に立ちあったから、建前上求婚していた……そんなふうにしか思えない」
「セフィロース卿がレディ・ピアディを手放したら、リオはセフィロース卿を唯一にしたいか?」
私はゆっくり首を横に振る。私の否定を見て、アラン様は少し抱きしめている腕の力を緩めた。彼が私に見せた執着が、少し嬉しい。
「ジリオ様のレディ・ピアディにたいする執着心は、本人が考えているより重いと思う。彼はレディ・ピアディを手放すことなんてできないわ。
降臨初日のあの出来事だって……あんなことをされるまでは、私はジリオ様はいい人だと信じていたわ。私に確実に拒絶されるための行動。レディ・ピアディを手放さないですむようにするため必要だった、私の拒絶……今なら、そう思える。
私は欲張りなの。私のすべてを唯一に捧げるから、私の唯一は、身も心も私に捧げてくれなくては嫌よ」
アラン様の心に響け……私をあなたの唯一にしてほしい……そんな願いをこめてつげる。
「私の唯一はジリオ様じゃない。でもまわりが暴走しそうで……怖いの」
「リオが安心するように、そばにいるようにする。レディ・ピアディに追い払われても、護衛と同じ距離で待機しているぶんには、文句も言えないだろう……子供の件が本心の可能性もある。セフィロース卿と、ふたりにしたくない……」
最後のほうは、アラン様の声が小さすぎて、よく聞き取れなかった。でも一緒にいると言ってくれた安心感から、急に眠気が襲ってくる……小さな欠伸がでた。
「安心して眠るといい。俺がリオを守っているから……」
「んっ……」
優しいアラン様のささやく声につつまれながら、まぶたを閉じた。
私に用意された客室とアラン様に用意された客室は浴室を挟んで繋がっている。2部屋が同じ浴室を使うようになっていた。
私の感覚なら、自分の主人の花嫁候補には、他の男を近づけないよう客室を別けると思う……でも、この世界では、そういう感覚はないらしい。
むしろ戦力になる愛人同伴で来たことを歓迎するような雰囲気だった……
この世界の人に「私は唯一だけがほしい」といっても、理解してもらえないのかも知れない。私の唯一、アラン様だけが理解してくれれば……私は満足できるだろうな……
私たちは、用意された部屋の特徴を最大限に利用して、ひとつのベッドだけを使うことにし、眠りについた。
どれぐらいの時間がすぎたのだろう……どこからか、女のすすり泣く声が聞こえ、目が覚めた。
アラン様はすでに異変に気がついているようで、ジッと外のようすに意識を集中しているようだった。私が目覚めたのを確認すると、すっと窓に近づきカーテンの隙間から外をうかがう。
ちょいちょい、と私を手招きするので、彼に近づき窓の外を見た。
――泣きながら、庭をふらふら歩いていく人影があった。
「レディ・ピアディのようだ……」
アラン様の言葉に、息を呑む。不安に思っていた悪いことがおきていたらどうしよう……
「アラン様、追いかけよう」
彼の袖をひっぱりながら、お願いしてみる。レディ・ピアディをひとりにはしておけない。でも私だけ追いかけるのは怖い。
「わかった」
夜着の上にガウンをはおリ、急いで庭に降りた。
「アラン様、外までの最短の道、もう覚えているの?」
「ああ、リオたちがウーニャを見に行っているあいだ、従僕に屋敷を案内してもらっていた。有事の際、敷地の間取りがわからないのでは話にならない」
すごいなぁ、アラン様。私は今アラン様と離れたら、部屋に帰れないと思います。
――レディ・ピアディは、なにかブツブツつぶやきながら歩いている……
「レディ……「待て、リオ」」
声をかけようとした私をアラン様がとめる。
「どうやら夢遊病のようだ……ここで目覚めさせるのは、危ない。このまま危険がないよう、見守りながらついて行こう」
「わかったわ」
すぐ後ろに私たちがついて歩いていても、レディ・ピアディは気づかず歩く。ガウンもはおらず、夜着姿のまま、裸足で草を踏みしめていた。
虚空を見つめ、涙を流しつづけている姿は、はかなげで痛々しい……
「……浄化……魔法か?」
アラン様が、彼女の口から紡がれる単語を聞きとった。浄化魔法? 確かに裸足で歩いているから、足は汚れてしまっているかも知れないけれど……
横でアラン様は複雑な顔をしていた。
レディ・ピアディが目的地に着いたのか? 歩みをとめた。ここは、ウーニャのお家? 昼に案内された、可愛らしい小さな建物の入口に彼女はしゃがみこみ、なかに入っていく。
ウーニャのお家だから、自由に出入りできるよう、扉などはついていない。小柄なレディ・ピアディだから入ることができる小さなお家だ……
なかを覗いてみると、折り重なって寝ているウーニャの中央に、レディ・ピアディが丸まって眠っていた。ウーニャたちは慣れているのか? 彼女を群れの一員のように迎えいれている。
私なら入れるけれど、レディ・ピアディをひっぱりだすのは無理だ……どうしよう。
「リオ、アラン、心配かけて申し訳ないね。彼女のことは私にまかせて、戻っていいよ。夜明けまで、まだ少しある」
振り返ると、沈みゆく月の下、ジリオ様が立っていた。青い月光に照らされているせいか、その顔色は青白く、なんだか泣きそうな表情に見えた……
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