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36 シノアの聖域での情事
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シノアの聖域は、空気が澄んでいて、気持ちのよい場所だった。水面に手をさしこみパシャパシャと水滴を飛ばしてみる。
「――気持ち、よさそう……汗、流したいな……」
「いいぞ」
「ふへっ?」
独り言に返事がきて、変な声がでてしまった。ふりむくと、アラン様がすでにシャツを脱いで、あろうことか、脱いだシャツで体をごしごし拭いている! ちょっとアラン様! 不意打ちすぎるし、脱いだシャツって、やることが雑!
「リオもおいで、気持ちいいぞ」
ニッと笑いさしだされた腕に、血のあとが残されている。アラン様も血痕に気がついたのか? さしだしてくれた手をさっと戻し、シャツでぬぐう。血のりを洗い流していたのね……
「アラン様、お怪我は?」
「俺は大丈夫だ」
多少の傷は、治癒魔法で治せてしまうのだろう……でも、怪我をおえば痛い。痛みで上手く魔法を唱えられない場合もあることを、知っている。魔力が弱ければ、一気に治療できないことも知っている。失われた血を取り戻すまで、めまいや吐き気があることも知っている。この世界の魔法は万能ではない――私は、私のできることをする……
ゆっくりと皮のコルセットの結び目をといた……コトンと足元にコルセットが落ちる。ドレス用のコルセットと違い、ガチガチに体を締めつけはしないが、それでも新鮮な空気が肺に入ってきて、すっーと気持ちが軽くなる。
ワンピースドレスの前ボタンを、ひとつずつはずしていく。滝壺に腰までつかっているアラン様から、生唾を飲みこむ音が聞こえた。
そう、私はアラン様を誘惑する! アラン様が愛した聖女には、もうなれないから……私を守ってくれる唯一の騎士を誘惑するんだ!
守ってもらうために、彼の役にたつよう、魔力を高めてあげるんだ。よその女に盗られないように……アラン様がまだ、私に聖女の幻影を重ねているうちに! ああ、なんて醜い恋心……
ワンピースドレスがコルセットの上に重なるように落ちると、私はショーツがかろうじてかくれるぐらいの、丈の短いシミーズ姿になった。色っぽい脱ぎかたなんてわからないから、無心で靴を脱ぎ、ガーターベルトの留め金をはずし、片足ずつちょいと持ち上げ、足先からストッキングをぬいた。
ここまで脱いで、ふと考える……ガーターベルトをはずすのに、ショーツを脱がないとダメで……アラン様の前で自分でショーツを脱ぐ? うん。無理だ……誘惑する気、満々だった気持ちが、羞恥心に負けました。
中途半端な下着姿で、えいっ! と、水に足をつけた。
「きゃあ!」
滝壺が、予想以上に深くって、一気に胸元まで水につかり慌てる。アラン様が腰までつかっているんだから、深いんだってこと! 見てわかるのに! 考えていなかった、油断した~
ザバッ!
「リオ、大丈夫か?」
おそるおそる目を開けると、アラン様が私の腰を持って水面まで持ちあげてくれていた。アラン様の目元が、首筋が、耳が……赤い。私、ちゃんと誘惑できている!
彼の熱をおび潤んだ眼差しが、聖女の幻影を追っているものだとわかっている。でも、今は幻の過去の聖女じゃなく、彼の目は私を見つめている! 自分自身に嫉妬するなんて、本当にバカみたい……
ふふっと笑って、アラン様の首筋に抱きついた。
「大丈夫! アラン様が守ってくれるって、知っているから」
グッと息をつまらせたアラン様が、私の唇を奪った。素直にそれを受けとめる。大好きアラン様、私の護衛騎士――
荒々しくあわされた唇から、熱い舌が這いだし、私の舌に絡む。もっと口づけを交わしたかったのに、腰を支えてくれていた彼の手がどんどん下にさがっていくものだから、唇は離れてしまった……
アラン様の腕が、私を上へ持ちあげていく。首にまわしていた手は、今は彼の頭を抱えこんでいる。彼の唇が私の鎖骨を舐め、そのままシミーズの肩ひもをくわえた。彼が頭をぐんっと引くと、口にくわえられている肩ひもがほどけ、ぽろり……っと、乳房がこぼれでた。
「きゃあ!」
無意識の悲鳴が小さくもれる。アラン様が顔をあげ、不安そうに聞いてきた。
「リオ、嫌か」
「――いいえ、いいえ! 違うの」
私のバカ、彼を誘惑するって決めているのに、拒絶だと思われる――泣きそうになった途端、本当に涙が浮かんできてしまった。どうしよう、嫌じゃないのに……
「あの、あのね……意識がはっきりしている状態で……こういうことするの、初めてだから……は、恥ずかしかったの! だから嫌とかじゃなくて、ちゃんとアラン様に抱かれたい! 愛されたいと思っているわ! ――きゃあ!」
いいわけをしていた私の体は、急に肩に担ぎあげられた。足先までもすっかり水面から出てしまっている。
――え、なんで私、俵担ぎされているの?
カチャ、カチャ……と、かすかな音がするけれど、広いアラン様の背中からは、なにも見えない。
お尻に彼の手の感触がして、体が跳ねた。ショーツの紐がほどかれ、外気がお尻に直接ふれる。脱がされた!? 一気に顔に血がのぼった。
彼にお尻を割り開かれ、私の秘めるべき場所にも外気を直接感じ、羞恥に身悶える。
「こんな格好、恥ずかしい……やぁ~」
アラン様は、私の抗議を無視し、殿部の双峰を左右に割るように広げると、そのまま自分の体に這わせるように、私の体をおろしていく。
じゅる、ぐちゅ、ぐちゅっ……と、彼の胸板、腹筋の硬い筋肉の小山が容赦なく私の密口と陰核を刺激していく。花弁はぴったりとアラン様の体にはりつき、私の淫液が、ぬらぬらとした筋を残し彼の体を汚していく。
――小刻みに襲う快感に涙があふれた。
お尻が水面につくギリギリで降下はとまり……密口に熱い刺激があてがわれた。
彼の首筋に顔をうずめ、荒い息をくりかえす。やわやわと殿部が揉まれ、体が左右に揺すられると、密口に意識が集中した。ごぷりっと、密壷から淫液があふれたのを感じる。彼の肉棒の熱さと、水の冷たさが交互にお尻から伝わってきて、わけがわからない……
「入れるぞ」
宣言と同時に、熱い塊が一気に膣道をうめた。
「ぐっ!」
体をつらぬく圧迫感に息を呑む。ジクッとした痛みはあとからきた。
「いたぁ……い……」
生理的な涙がこぼれる。彼は、私を上下に揺すりはじめる。肉棒が膣壁を何度もこすりあげる刺激に、痛みは甘い刺激に変わっていった。
ぱっちゅん、ぱっちゅ、ぐちゅ……パシャ、パシャン、ジャブ……
淫らな音と水音の二重奏が、シノアの聖域に響いていた。
「はぁぁ! あん……はぁ……」
アラン様の手によって翻弄される体は、彼の肉棒の上で縦横無尽に踊らされた。彼自身も激しく腰をふり、抽挿をくりかえす。結合部からたれる淫液は白く泡立ち、彼の動きひとつひとつに喘ぎ声が口から飛びだした。
彼の額から私にふりそそぐ汗と、彼の快感をたえるような表情に、身悶えしそうなほどの刺激が背中をはしった。
「――も、ダメ……いく……いく! ――アラン様、好き」
私の叫びに呼応するように、アラン様が私のお尻を強く自分の体に押しつけた。
ピュルビュビュッ――――――! 膣内に熱い飛沫が断続的に噴射され、私の心を満たしていった。
「キャアァァ!」
アラン様が私を抱きかかえたまま、後ろに倒れこむ、大きな水しぶきがあがり一瞬、全身を冷たい水がつつんだ。水面に浮かびあがった彼のお腹の上で、繋がったままだった彼の肉棒が、ごぽりっと、音をたてて私から抜けた……
「君って奴は……本当にもう……」
アラン様の体を浮き輪がわりに、水面をただよっていた私に、聞こえてきた彼のつぶやきは……怒っているような声色だった……私、なにか間違えた? あなたの聖女らしくふるまえなかった? 彼の熱を受けとめ、幸せにひたっていた私の心が急激に冷える。こぼれてしまいそうな涙をごまかすために、彼の上から水のなかへ、トポン……と潜った。
「リオ!」
彼が慌てたように水中に潜り、私の手をとった。私、溺れたんじゃないわ……安心させるように微笑んでみせたけど、上手に笑えたかしら? 彼は私を抱きしめてくれた。
「――気持ち、よさそう……汗、流したいな……」
「いいぞ」
「ふへっ?」
独り言に返事がきて、変な声がでてしまった。ふりむくと、アラン様がすでにシャツを脱いで、あろうことか、脱いだシャツで体をごしごし拭いている! ちょっとアラン様! 不意打ちすぎるし、脱いだシャツって、やることが雑!
「リオもおいで、気持ちいいぞ」
ニッと笑いさしだされた腕に、血のあとが残されている。アラン様も血痕に気がついたのか? さしだしてくれた手をさっと戻し、シャツでぬぐう。血のりを洗い流していたのね……
「アラン様、お怪我は?」
「俺は大丈夫だ」
多少の傷は、治癒魔法で治せてしまうのだろう……でも、怪我をおえば痛い。痛みで上手く魔法を唱えられない場合もあることを、知っている。魔力が弱ければ、一気に治療できないことも知っている。失われた血を取り戻すまで、めまいや吐き気があることも知っている。この世界の魔法は万能ではない――私は、私のできることをする……
ゆっくりと皮のコルセットの結び目をといた……コトンと足元にコルセットが落ちる。ドレス用のコルセットと違い、ガチガチに体を締めつけはしないが、それでも新鮮な空気が肺に入ってきて、すっーと気持ちが軽くなる。
ワンピースドレスの前ボタンを、ひとつずつはずしていく。滝壺に腰までつかっているアラン様から、生唾を飲みこむ音が聞こえた。
そう、私はアラン様を誘惑する! アラン様が愛した聖女には、もうなれないから……私を守ってくれる唯一の騎士を誘惑するんだ!
守ってもらうために、彼の役にたつよう、魔力を高めてあげるんだ。よその女に盗られないように……アラン様がまだ、私に聖女の幻影を重ねているうちに! ああ、なんて醜い恋心……
ワンピースドレスがコルセットの上に重なるように落ちると、私はショーツがかろうじてかくれるぐらいの、丈の短いシミーズ姿になった。色っぽい脱ぎかたなんてわからないから、無心で靴を脱ぎ、ガーターベルトの留め金をはずし、片足ずつちょいと持ち上げ、足先からストッキングをぬいた。
ここまで脱いで、ふと考える……ガーターベルトをはずすのに、ショーツを脱がないとダメで……アラン様の前で自分でショーツを脱ぐ? うん。無理だ……誘惑する気、満々だった気持ちが、羞恥心に負けました。
中途半端な下着姿で、えいっ! と、水に足をつけた。
「きゃあ!」
滝壺が、予想以上に深くって、一気に胸元まで水につかり慌てる。アラン様が腰までつかっているんだから、深いんだってこと! 見てわかるのに! 考えていなかった、油断した~
ザバッ!
「リオ、大丈夫か?」
おそるおそる目を開けると、アラン様が私の腰を持って水面まで持ちあげてくれていた。アラン様の目元が、首筋が、耳が……赤い。私、ちゃんと誘惑できている!
彼の熱をおび潤んだ眼差しが、聖女の幻影を追っているものだとわかっている。でも、今は幻の過去の聖女じゃなく、彼の目は私を見つめている! 自分自身に嫉妬するなんて、本当にバカみたい……
ふふっと笑って、アラン様の首筋に抱きついた。
「大丈夫! アラン様が守ってくれるって、知っているから」
グッと息をつまらせたアラン様が、私の唇を奪った。素直にそれを受けとめる。大好きアラン様、私の護衛騎士――
荒々しくあわされた唇から、熱い舌が這いだし、私の舌に絡む。もっと口づけを交わしたかったのに、腰を支えてくれていた彼の手がどんどん下にさがっていくものだから、唇は離れてしまった……
アラン様の腕が、私を上へ持ちあげていく。首にまわしていた手は、今は彼の頭を抱えこんでいる。彼の唇が私の鎖骨を舐め、そのままシミーズの肩ひもをくわえた。彼が頭をぐんっと引くと、口にくわえられている肩ひもがほどけ、ぽろり……っと、乳房がこぼれでた。
「きゃあ!」
無意識の悲鳴が小さくもれる。アラン様が顔をあげ、不安そうに聞いてきた。
「リオ、嫌か」
「――いいえ、いいえ! 違うの」
私のバカ、彼を誘惑するって決めているのに、拒絶だと思われる――泣きそうになった途端、本当に涙が浮かんできてしまった。どうしよう、嫌じゃないのに……
「あの、あのね……意識がはっきりしている状態で……こういうことするの、初めてだから……は、恥ずかしかったの! だから嫌とかじゃなくて、ちゃんとアラン様に抱かれたい! 愛されたいと思っているわ! ――きゃあ!」
いいわけをしていた私の体は、急に肩に担ぎあげられた。足先までもすっかり水面から出てしまっている。
――え、なんで私、俵担ぎされているの?
カチャ、カチャ……と、かすかな音がするけれど、広いアラン様の背中からは、なにも見えない。
お尻に彼の手の感触がして、体が跳ねた。ショーツの紐がほどかれ、外気がお尻に直接ふれる。脱がされた!? 一気に顔に血がのぼった。
彼にお尻を割り開かれ、私の秘めるべき場所にも外気を直接感じ、羞恥に身悶える。
「こんな格好、恥ずかしい……やぁ~」
アラン様は、私の抗議を無視し、殿部の双峰を左右に割るように広げると、そのまま自分の体に這わせるように、私の体をおろしていく。
じゅる、ぐちゅ、ぐちゅっ……と、彼の胸板、腹筋の硬い筋肉の小山が容赦なく私の密口と陰核を刺激していく。花弁はぴったりとアラン様の体にはりつき、私の淫液が、ぬらぬらとした筋を残し彼の体を汚していく。
――小刻みに襲う快感に涙があふれた。
お尻が水面につくギリギリで降下はとまり……密口に熱い刺激があてがわれた。
彼の首筋に顔をうずめ、荒い息をくりかえす。やわやわと殿部が揉まれ、体が左右に揺すられると、密口に意識が集中した。ごぷりっと、密壷から淫液があふれたのを感じる。彼の肉棒の熱さと、水の冷たさが交互にお尻から伝わってきて、わけがわからない……
「入れるぞ」
宣言と同時に、熱い塊が一気に膣道をうめた。
「ぐっ!」
体をつらぬく圧迫感に息を呑む。ジクッとした痛みはあとからきた。
「いたぁ……い……」
生理的な涙がこぼれる。彼は、私を上下に揺すりはじめる。肉棒が膣壁を何度もこすりあげる刺激に、痛みは甘い刺激に変わっていった。
ぱっちゅん、ぱっちゅ、ぐちゅ……パシャ、パシャン、ジャブ……
淫らな音と水音の二重奏が、シノアの聖域に響いていた。
「はぁぁ! あん……はぁ……」
アラン様の手によって翻弄される体は、彼の肉棒の上で縦横無尽に踊らされた。彼自身も激しく腰をふり、抽挿をくりかえす。結合部からたれる淫液は白く泡立ち、彼の動きひとつひとつに喘ぎ声が口から飛びだした。
彼の額から私にふりそそぐ汗と、彼の快感をたえるような表情に、身悶えしそうなほどの刺激が背中をはしった。
「――も、ダメ……いく……いく! ――アラン様、好き」
私の叫びに呼応するように、アラン様が私のお尻を強く自分の体に押しつけた。
ピュルビュビュッ――――――! 膣内に熱い飛沫が断続的に噴射され、私の心を満たしていった。
「キャアァァ!」
アラン様が私を抱きかかえたまま、後ろに倒れこむ、大きな水しぶきがあがり一瞬、全身を冷たい水がつつんだ。水面に浮かびあがった彼のお腹の上で、繋がったままだった彼の肉棒が、ごぽりっと、音をたてて私から抜けた……
「君って奴は……本当にもう……」
アラン様の体を浮き輪がわりに、水面をただよっていた私に、聞こえてきた彼のつぶやきは……怒っているような声色だった……私、なにか間違えた? あなたの聖女らしくふるまえなかった? 彼の熱を受けとめ、幸せにひたっていた私の心が急激に冷える。こぼれてしまいそうな涙をごまかすために、彼の上から水のなかへ、トポン……と潜った。
「リオ!」
彼が慌てたように水中に潜り、私の手をとった。私、溺れたんじゃないわ……安心させるように微笑んでみせたけど、上手に笑えたかしら? 彼は私を抱きしめてくれた。
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