命令教室

西羽咲 花月

文字の大きさ
上 下
10 / 14

原因

しおりを挟む
未来が戻ってきたとき、その顔は疲れ果てていた。
重たい体を投げ出すようにして椅子に座り、そのままうなだれる。


「今日の命令はこれで終わったな」


正志の呟きに未来が顔を上げた。


「なにそれ」


力のない声に被弾の色が隠されている。


「なんだよ。今日はもう終わっただろ。命令は1日1回だけだ」


正志はなにも間違えたことは言っていない。
けれどそれは親友を失ったばかりの未来の逆鱗に触れた。


「純子が消えたんだよ!? なのになんでそんな普通にしてられんの!?」

「消えたのは仕方ねぇだろ? 命令の通りにやった結果だ」

「仕方ない!? 人がどんどん消えていくのが仕方ないって言うの!?」


未来は絶叫して頭を抱える。


「こんなのおかしい! なんでこんなことになってんの!?」


その叫びに私は頭を殴られたようだった。
今まで自分たちがここから助かることばかりを考えて、肝心な部分が見えていなかった。


「そうだよ未来。なんでこんなことになったのか。それを突き止めれば解決するかもしれないんだよ!」


こうなってしまったにはきっとなにかキッカケがあったはずだ。


「原因を探るってことか」


修が真剣な表情でこちらへ向く。
私は何度も頷いた。


「こうなった原因? そんなもんあるのかよ」


バカにした口調で言ったのは充だ。
みんな、自分たちが理不尽にこんな命令ゲームに巻き込まれたと思っている。
でも違う。
私は一番大切なことを忘れていた……。


「あるよ。原因は」


私は低い声で断言したのだった。


☆☆☆

その原因は1階の最奥にある部屋だった。
その部屋には入ってはいけないと先生は忠告していた。
けれど私達はそれを無視して、中に入ったんだ。

あの部屋に入ったときに内側からはられていた御札が破れたことを思い出す。
そして私だけが聞いたうめき声も。
思えば、部屋に入った次の日から異変が起こり始めていたんだ。


「あの部屋に入ったのか?」


修が目を丸くして私達を見つめた。
私は小さく頷く。


「ここに来て最初の夜。私は未来に誘われて参加した」


ずっとうつむいていた未来が微かに震える。


「そこには充も、正志も、純子もいた」


残っているメンバーで参加していなかったのは、修だけだ。


「もしそれが原因だとすれば、他のみんなは巻き込まれたってことか」


修の呟くような声に胸が痛む。
どんどん消えていってしまった生徒たちは、何の関係もなかったんだ。
これは、私達の問題だった。


「部屋に入ってみようっていい出したのは充だよ」


未来が顔をあげて言う。
その顔は青ざめていて、一気に老け込んだように見える。


「はぁ? お前らだってすぐに乗り気になっただろうが!」


責任を取らされると思ったのか、充の声が険しくなる。


「でも発案者はお前だった」


正志までが充を被弾し、バッドの先を向けた。


「なんだと!? 俺1人の責任にする気か!?」


親友だと思っていた正志にまで責められて充の顔は真っ赤に染まる。


「あんた学校でも面倒だったじゃん。自分の思い通りにならないとすぐに怒鳴ってさ! だから私達、仕方なくあんたに付き合ってあげたんじゃん!」

「なんだと!? お前は歩のことまで呼んで俺よりも楽しんでただろ!」

「元はと言えば充があんなこと考えなきゃよかったんじゃん!」


3人の怒号が教室に響き続ける。
その声は徐々に大きなり、ヒートアップしていく。


「おい、やめろよ」


修が止めに入るけれど、その声は誰にも聞こえていなかった。
3人は互いに責任をなすりつけ合い、自分は悪くないと主張している。
そんなことしても、意味ないのに。

起きてしまった出来事は変えられない。
変えなきゃいけないのは、これから先にある未来の方だ。
私はこれ以上犠牲者を出したくなくて、原因を探ろうと提案したんだ。

それなのに、どうしてこんなことになるの……。
みんなの心がバラバラに離れていくようで涙が滲んだ。


壁に背中をつけて座り込むと、隣に修がやってきた。


「大丈夫?」

「うん……」


頷いて答えるけど、その声も震えてしまった。
これじゃ解決の糸口を探すことなんて到底不可能だ。
3人の怒鳴り合いはまだ続いていて、時折バッドで床を叩く激しい音も混ざり始める。
暴力に発展してしまいそうな勢いだ。


「入っちゃいけない部屋って、一番奥の部屋だったよね?」

「うん。そうだよ」


私はどうにか頷く。
修はこんな時でも冷静に判断しようとしてくれている。
私は少しでも力になりたい。


「そこでなにかあった?」


その質問に御札のこと、何者かのうめき声が聞こえてきたことを説明しようとしたとき、ガタンッと大きな音が響いて顔を向けた。
充か正志のどちらかが机を倒したのかと思ったが、ホワイトボードが横倒しになった音だった。
私と修は目を見交わしてホワイトボードに近づく。


他の3人はまだ喧嘩を続けていて、今の音にも気がついていない様子だ。
ふたりでホワイトボードを立て直して確認してみるとそこには新しい文字が書かれていた。


『喧嘩する者は消えろ』


冷たい文字に背中に虫唾が走るのを感じる。
今までの命令とは全く違う。
それは敵意を剥き出しにした言葉だった。


「なにこれ……」


ホワイトボードから数歩後ずさりをして呟く。
ホワイトボードに得体のしれない気味の悪さを感じて、近くに立っていられない。


「とにかく、止めた方がよさそうだな」


焦りをにじませた声でそう言い、修が3人のところへ向かう。
私も慌ててその後に続いた。


「やめろ! すぐに喧嘩をやめるんだ!」

「邪魔しないでよ!」


未来が髪を振り乱して修に掴みかかろうとする。


「やめて未来! ホワイトボードを見て!」


どうにか未来を止めてホワイトボードに集中させようとする。


しかし正志がバッドを振り回すのでそれどころではない。
バッドは床や壁に当たり、ガンガンと大きな音を立てる。
その度にあちこちにキズが増えていく。

このままじゃ大きな怪我をするかもしれない。


「お願いだからやめて! 話を聞いて!」


バッドが振り上げられたとき、私は自ら正志の前に飛び出していた。
こうでもしないとやめてくれない。
だから、咄嗟にとってしまった行動だった。
正志の視線が私を捉えて、驚いたように目を丸くする。

けれどバッドの勢いは止まらず、そのまま振り下ろされる。
ギュッときつく目を閉じたとき、私の右耳をバッドがかすめる音がした。
ヒュッと風を切ってバッドが床に叩きつけられる。

そして沈黙が訪れた。
そっと目を開けると正志は力が抜けたようにその場に座り込んでしまった。
未来と充もさすがに喧嘩を止めている。


「喧嘩してる場合じゃないよ。ホワイトボードを見て」


早鐘を打つ心臓をどうにか沈めて、私は言ったのだった。


☆☆☆

『喧嘩する者は消えろ』
その文字を見た3人は同時にサッと青ざめた。


「消えろって。私達3人のこと?」


未来が不安そうな表情で聞く。
たぶん、そうなんだろう。


「もう喧嘩してないんだから、大丈夫だと思うけど……」


だけどホワイトボードの文字はまだ消えない。
3人は互いに目を見交わせて戸惑っているのがわかる。


「俺、自分の部屋に行く」


そう言ったのは正志だった。
さっきまでバッドを振り回していたから、余計にこの文字に恐怖を抱いているのだろう。
ひとことそういっただけですぐに教室を出ていってしまった。


「俺も。気分悪りぃ」


充はまだ怒りが収まっていないのかチッと大きな舌打ちを残して出ていってしまった。


「未来……」


残った未来に声をかける。
しかし未来は目に涙を浮かべて左右に首をふると、他のふたりと同じように教室を出ていってしまったのだった。


☆☆☆

本当にみんなバラバラになってしまった。
もう5人しか残っていないのに、これじゃ協力して原因を探ることなんてできない。

教室に残された私は近くの椅子に座り込んでため息を吐いた。
これから先どうすればいいのか全然わからない。
とにかく体も心も疲れ切ってしまっていた。


「頭が冷えたらきっと戻ってくるよ」


隣の席に座って修が言う。
修もあまりよく眠れていないようで、目の下にクマができていた。


「修も部屋に戻る?」

「いや、俺はもう少しここにいるよ」


そう言ってそっと手を伸ばしてくる。
修に手を握りしめられても胸がときめかない。
それくらい私は疲弊してしまっていた。


「どうしてこんなことになっちゃったんだろう……」


次々と仲間たちがいなくなったことを思い出すと自然と涙が出てくる。
修とふたりきりだということで緊張が薄れたのか、涙は次から次へと溢れ出して止まらない。



「うっ……ふっ」


どれだけ我慢していても嗚咽が口から漏れ出してしまい、両手で顔を覆う。
こんなところ、好きな人には見せたくないのに。

そう思っていると、ふわりとした暖かさが私の体を包み込んでいた。
手を離して見てみると、修が私の体を抱きしめている。
その事実にさすがに胸がドクンッと撥ねた。
体がカッと熱くなって体温が急上昇していく。


「辛いよね。泣いていいから」


修は子供あやすように私の背中をポンポンと叩いてくれる。
まるで赤ちゃん扱いだ。

だけど嫌じゃない。
私はその心地よいリズムに身を委ねて、今までの気持ちを吐き出すように泣いたのだった。


☆☆☆

泣いて泣いて泣きじゃくって、そのまま深い眠りに落ちてしまったみたいだ。
私と修は教室の隅で寄り添うようにして目を閉じた。
呼吸は規則正しくて、久しぶりに悪夢を見ることもなく目を覚ました。


「おはよう」


目を開けると隣に好きな人がいて私を見ている。
少し照れながら身を離し「おはよう」と微笑んだ。
いつか修とこんな関係になれたらいいなと思っていた。

修と付き合っている場面やデートしている場面を想像したことも、何度もある。
それが今現実になっているなんて、夢みたいだ。


「さっき、聞きそびれたことなんだけど」

「なに?」

「入っちゃいけない部屋のこと」


その言葉に私は一気に現実に引き戻される気分だった。
一度大きく息を吸い込んで、そしてゆっくりと吐き出す。
見たくない現実だけれど、逃げているわけにはいかない。


「うん。1階の一番奥の部屋だね」

「そう。そこでなにかがあったのかって話」


私は何度も頷いた。


「ドアを開けて入ったとき、紙が破ける音がしたの。それはドアにはられていた御札が破ける音だった」

「御札? そんなもの、貼ってあったっけ?」


修は表側からしかあの部屋を見ていないから、知らないんだ。


「内側から貼ってあったの」

「内側?」


修が眉根を寄せて聞き返してくる。
そんなに妙なことを言っただろうかと不安になった。


「ドアの内側に御札が貼られていたってことは、部屋の中に誰かがいたってことだよな?」


そう聞かれてようやく妙なことに気がついた。
ドアを閉めた状態で内側から御札を貼ることはできない。
あの御札は中にいる誰かが貼ったということだ。
だけど、あの部屋には誰もいなかった。


「それだけじゃないの。他の子たちには聞こえてなかったみたいだけど、私あの部屋に入ったときに変なうめき声を聞いた」

「うめき声か。だけど、誰もいなかったんだろ?」


「うん」


部屋は6畳の和室で、隠れるような場所はなかったと記憶している。
でも、あのときは真夜中だったから部屋の様子に気がつけなかった可能性もある。


「もう1度部屋に行ってみないといけないかもしれないな」


あの部屋に入ったことでこんな出来事が起こっているのだとすれば、解決するためにはもう1度部屋に行かないといけない。
あの部屋に入ることを考えると気持ちが重たくなってくるけれど、仕方ない。


「じゃあ、明るい内がいいかも」


暗くなってからあの部屋に入るのはもう嫌だった。
あの部屋どくとくの気味の悪さが、今でも肌に張り付いているような気がする。


「そうだな。他のみんなも呼んで……」


修がそこまで言ったとき、微かな悲鳴が聞こえてきて声を切った。


「今のは?」

「未来の声だったかも」


悲鳴は女性のものだった。
この施設内に女性は私と未来のふたりしかいない。
私と修は弾かれたように立ち上がり、教室から出たのだった。


☆☆☆

未来の部屋に到着したとき、2階にいた正志と充のふたりはすでに駆けつけていた。
しかしドアはまだ開けられていないようだ。


「未来、どうしたの?」


ドアをノックして声をかけるけれど、返事はない。
ドアにはカギがかけられているようで、それを知った充がすぐに事務室へと走ってくれた。


「ねぇ未来、返事して!」


ドアにピッタリと耳をくっつけてみても中から物音ひとつ聞こえてこない。
さすがにこれはおかしい。

中に人がいればちょっとした物音くらい聞こえてくるはずだ。
ホワイトボードに書かれた『喧嘩する者は消えろ』という文字はまだ消えていない。
冷や汗が体中に吹き出すのを感じる。
まさかまさかまさか……!


「カギ持ってきたぞ!」


充からカギを受け取って震える指先でどうにか解錠する。


「未来!?」


名前を呼びながら部屋に飛び込んだ私は言葉を失った。
部屋の中央には布団が敷かれていて、ついさっきまで未来がいた形跡が残っている。


けれどどこにも未来の姿は見えない。
窓に飛びついてみたけれど、カギがかかっている上にここは3階だ。
飛び降りると危険な高さだった。


「嘘でしょ、未来まで……」


そっと布団のシワに手を伸ばすとそこにはまだぬくもりが残っていた。
間違いなく、それは未来のぬくもりだったのだった。


☆☆☆

愕然とした気持ちで教室へ戻ってくると、ホワイトボードの文字が追加されていることに気がついた。
『喧嘩する者は消えろ 橋本未来抹消』
その文字に充が床を蹴りつける。


「もう喧嘩はしてねぇだろうが!!」


誰もいない空間に向かって吠えたのは正志だ。
この言葉が犯人に聞こえているかどうかはわからない。
ホワイトボードにはなんの変化も見られなかった。


「怒鳴ったり、攻撃的になるのはやめたほうがいい」


修がふたりをたしなめる。
しかし充は修を睨みつけた。


「なんだよお前、1人だけ悠々とした態度取りやがって」

「俺は別にそんな……」

「うるせぇ! だいたいお前はなんでここにいるんだよ? 別に成績が悪いわけでもねぇのに自分から参加して、一番怪しいじゃねぇかよ!」


充が唾を飛ばして怒鳴る。
その迫力に押されて修は後ずさりをした。


「苦手科目を強化するためだ。先生だって了承したからここに来たんだ」

「だから! それがうさんくせぇんだよ!!」


まともに会話をしようとする修の言葉を遮るように力まかせに叫んでいる。
修が冷静でいればいるほど、充の態度は悪化していく。


「本当はお前が全部仕組んだことなんじゃねぇのか?」


充の言葉に修が目を見開いて絶句する。


「なんてこと言うの!?」


こんな非現実的なこと、人間ができるわけがない。
だから、入ってはいけない部屋に入ってしまったのが原因じゃないかって話になっていたのに!


「お前、実は俺達のこと見下してただろ」


そう言ったのは正志だ。
正志の目は真っ直ぐに修へ向いている。
いけない。
咄嗟にふたりの間に割ってはいる。


「俺たちが慌てるのを見て、陰で笑ってたんじゃねぇのか?」

「そんなことない。絶対に違う!」


私は正志の言葉を必死で否定する。


だって修はずっと応援してくれていた。
みんなでグラウンド100周したときも、テストのときも。


「どけろよ!」


正志が私の顔の前で怒鳴り散らす。
唾が飛んで私の頬にかかった。
顔をそむけてどうにか我慢すると、正志を睨みつけた。


「喧嘩はしちゃいけないって、ホワイトボードに書いてたはずだよ。ここでまた喧嘩したら、きっと消えちゃう!」

「だからなんだよ? 俺と充のふたりはどうせもう手遅れだ。だったら一番怪しいやつを攻撃したっていいだろうがよ!」

「手遅れだなんて、そんな……」


大丈夫だとは言い切れない。
未来は喧嘩をやめた後で消えてしまったんだから。
それでもこれ以上言い争いをさせたくなくて、私は両足にグッと力を込めた。
意地でもここからどかないつもりだ。


「くそっ! くそっくそっくそっ!」


途端に頭をかきむしって絶叫し始めたのは充だった。


「俺のせいかよ。結局俺のせいなのか!?」


1人でぶつぶつつぶやいていたかと思うとホワイトボードを両手でなぎ倒した。
バタンッ! と大きな音を立ててホワイトボードが横倒しに倒れる。
充はそのまま教室から駆け出してしまった。


「充!?」


この状況で充を1人にするわけにはいかない。
今度はいつ、誰が消えてしまうかわからないんだから。
私は迷わず充を追いかけた。
その後を追って正志と修もやってくる。

充は玄関へかけていくとその勢いで外へ出ようとする。
しかしその体は見えないなにかによって弾き返されてしまう。
ここから出られたのは、グラウンドに出る命令が出たときだけだった。

弾き飛ばされた充はまた起き上がり、同じ勢いで出口へ走る。
そしてまた弾かれる。
体が地面に打ち付けられる鈍い音が響く。


「あああああ!!」


絶叫しながらまた走る。


そして弾き返される。
それでもまた走る。
次の衝撃で充の右肩が床にぶつかり、嫌な音が聞こえてきた。


「ぐっ……」


充が右肩を抑えながら無理やり立ち上がる。
額には脂汗が浮かんできていて、痛みに顔が歪んでいる。
今の衝撃で肩の骨が折れてしまったのかもしれない。


「もうやめろ!」


正志が叫ぶ。
けれど充はまた走りだした。
大きな声を上げて走り、見えないなにかに弾き返される直前、その姿がふっと空間から消えていた。

充の足音も、絶叫も、息遣いも、すべてのものが喪失する。
開け放たれた入り口のドアから風が吹き込んできて、私達をあざ笑うように体にまとわりついてきたのだった。


合宿参加者

山本歩 山口香(死亡) 村上純子(死亡) 橋本未来(死亡) 古田充(死亡) 小高正志 安田潤(死亡) 東花(死亡) 町田彩(死亡) 上野修

担任教師

西牧高之(死亡)


残り3名
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

友梨奈さまの言う通り

西羽咲 花月
児童書・童話
「友梨奈さまの言う通り」 この学校にはどんな病でも治してしまう神様のような生徒がいるらしい だけど力はそれだけじゃなかった その生徒は治した病気を再び本人に戻す力も持っていた……

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

極甘独占欲持ち王子様は、優しくて甘すぎて。

猫菜こん
児童書・童話
 私は人より目立たずに、ひっそりと生きていたい。  だから大きな伊達眼鏡で、毎日を静かに過ごしていたのに――……。 「それじゃあこの子は、俺がもらうよ。」  優しく引き寄せられ、“王子様”の腕の中に閉じ込められ。  ……これは一体どういう状況なんですか!?  静かな場所が好きで大人しめな地味子ちゃん  できるだけ目立たないように過ごしたい  湖宮結衣(こみやゆい)  ×  文武両道な学園の王子様  実は、好きな子を誰よりも独り占めしたがり……?  氷堂秦斗(ひょうどうかなと)  最初は【仮】のはずだった。 「結衣さん……って呼んでもいい?  だから、俺のことも名前で呼んでほしいな。」 「さっきので嫉妬したから、ちょっとだけ抱きしめられてて。」 「俺は前から結衣さんのことが好きだったし、  今もどうしようもないくらい好きなんだ。」  ……でもいつの間にか、どうしようもないくらい溺れていた。

オオカミ少女と呼ばないで

柳律斗
児童書・童話
「大神くんの頭、オオカミみたいな耳、生えてる……?」 その一言が、私をオオカミ少女にした。 空気を読むことが少し苦手なさくら。人気者の男子、大神くんと接点を持つようになって以降、クラスの女子に目をつけられてしまう。そんな中、あるできごとをきっかけに「空気の色」が見えるように―― 表紙画像はノーコピーライトガール様よりお借りしました。ありがとうございます。

10歳差の王子様

めぇ
児童書・童話
おれには彼女を守るための鉄則がある。 大切な女の子がいるから。 津倉碧斗(つくらあおと)、小学校1年生。 誰がなんと言おうと隣に住んでる幼馴染の村瀬あさひ(むらせあさひ)は大切な女の子。 たとえ10歳の差があっても関係ないし、 どんなに身長差があったってすぐに追いつくし追い越せるから全然困ったことじゃない。 今は小学生のチビだけど、 中学生、高校生になっていつかは大人になるんだから。 少しづつ大人になっていく2人のラブコメディでありラブストーリーなちょっと切ないお話。 ※こちらは他サイト様で掲載したお話を加筆したものです。

余命宣告を受けたので私を顧みない家族と婚約者に執着するのをやめることにしました

結城芙由奈 
恋愛
【余命半年―未練を残さず生きようと決めた。】 私には血の繋がらない父と母に妹、そして婚約者がいる。しかしあの人達は私の存在を無視し、空気の様に扱う。唯一の希望であるはずの婚約者も愛らしい妹と恋愛関係にあった。皆に気に入られる為に努力し続けたが、誰も私を気に掛けてはくれない。そんな時、突然下された余命宣告。全てを諦めた私は穏やかな死を迎える為に、家族と婚約者に執着するのをやめる事にした―。 2021年9月26日:小説部門、HOTランキング部門1位になりました。ありがとうございます *「カクヨム」「小説家になろう」にも投稿しています ※2023年8月 書籍化

処理中です...