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新聞部
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岩通川中学校2年A組に在籍中の新井皐月といいます。
うん。
新聞部。
今回のネタはね、ちょっと大きいの。
正直私ひとりではどうしようもないかなって。
だから、新聞部の他のメンバーにもお願いして、手伝ってもらおうと思って。
え? これ?
これボイスレコーダーだよ。
昨日買ったばかりなんだけど、部費で落ちるか心配。
今使ってみてるのはね、ふふっ。
ちゃんと使いこなせるかどうか心配で。
機械音痴?
うるないさぁ……。
で、私これから部長に手伝ってもらえるかどうか直談判しに行くから忙しいんだけど。
一緒に行きたいって?
それはダメだよ。
遊び半分だと思われて手伝ってもらなかったら困るんだから。
結果だけ教えるなら、うん、まぁいいけど。
じゃ、行ってくる。
☆☆☆
ふぅ……。
あ、まだいたの?
浮かない顔してる?
……まぁそうだろうね。
部長から断られる所か、そんなもの記事にしちゃダメだって怒られちゃった。
でも今回のこと、色々を詳細が知りたいと思わない?
だよね、思うよね?
私もなんだ。
だから調べようと思ったんだけど、ダメかぁ……。
せっかくボイスレコーダーまで買ってやる気満々だったんだけど、ちょっと先走っちゃったみたい。
え?
涙が出てる?
な、泣いてないし!
あ、やば。
ボイスレコーダー録音スイッチ押したままになってた。
じゃ、まぁ、そうことになったから。
☆☆☆
新井皐月の日記より
6月×日
今日こそ新聞部の力を発揮して事件解明の糸口を見つける!
と、意気込んだもののやっぱりひとりではどうしようもないと思って、新聞部部長に手伝って貰えないかお願いしに行った。
結果は惨敗。
手伝ってもらえるどころか『そんなことに首を突っ込むんじゃない!』って一括された。
先輩はもうすぐ引退だから、その前に問題を起されることも嫌なのかもしれない。
気持ちはわかるけれど、それじゃ私の気が収まらない。
こうなったら、ひとりでも動きはじめるしかないのかも。
あ、買ったばかりのボイスレコーダーの性能は良好。
使い方も、たぶん完璧。
自分の声を録音して聞くって、くすぐったい感じ。
☆☆☆
新井皐月のボイスレコーダーより
えっと、今部活の時間になりました。
今日他の部員たちはみんな次号の原稿執筆をしているんですが、私は抜け出して来ました。
原稿は少し早めに仕上げてきたので、きっと怪しまれてはいないと思います。
これからひとりで久保田春華先輩について調べてきたいと思います。
あ、久保田春華先輩っていうのは、同じ中学校の3年生で、一月前から行方がわからなくなっているんです。
ちょうど、ゴールデンウィーク明けくらいだったかな?
久保田先輩がいなくなったことが学校中に広まっていろいろな憶測が飛び交ってました。
恋人と駆け落ちしたとか、ひとりででかけた時に事故遭って、記憶喪失になって戻っれ来られなくなったんだとか。
どれもただの噂で、信ぴょう性はほとんどありません。
だけど人って噂の面白い方を信じて尾ひれを付けるもので、久保田先輩への噂は今も絶えず、ちょっと聞くのもしんどいような内容になっています。
だから、そういうの止めたくて、ひとりでも調べて新聞にできたらなって、思っています。
まず最初にわかっていることから。
久保田先輩がいなくなったのは先月5月上旬であること。
ゴールデンウィークが開けてからは1度も学校で姿を見ていないこと。
これは職員会議中にこっそり聞き耳を立てて得た情報だからたぶん合ってると思うんですが……久保田先輩がいなくなってから捜索願が出されるまでに一週間間が空いていること。
最後の情報については、生徒の中ではきっと私しか知りません。
噂がもっとひどくなると思って、誰にも言っていないからです。
だけど、子供がいなくなって一週間も捜索願を出さなかったっていうのは、やっぱりひっかかります。
その情報があったからこそ、こうして一人でも調べてみようかなって、思ったんです。
☆☆☆
新井皐月の日記より
6月△日。
久保田春華先輩についての聞き込み。
久保田先輩のクラスメートの緒方さんは、久保田先輩と仲の良かったふたりを紹介してくれた。
同じクラスの阿達麻衣子先輩と、伊藤孝明先輩だ。
ふたりは中学2年生の頃から久保田先輩と同じクラスのようで、行動を共にしてきたらしい。
ふたりを紹介して貰う前に、緒方先輩から「3人はよく寺について話をしていたみたいだよ」と、教えてもらった。
3人とは、久保田春華先輩、阿達麻衣子先輩、伊藤孝明先輩のこと。
寺とは、今の時点ではわからない。
☆☆☆
新井皐月のボイスレコーダーより
これで録音されてるよね?
よし。
えーっと新井皐月です。
これから緒方先輩に教えてもらった阿達麻衣子先輩と、伊藤孝明先輩に話を聞きに行きます。
うぅ~さすがに緊張します。
(戸が開く音が入っている)
あ、いました!
あ、あの、すみません!
(走る足音)
急に呼び止めてすみません、私2年生の新井皐月といいます。
おふたりは阿達麻衣子先輩と、伊藤孝明先輩で間違いないですか?
……あ、よかった。
見せてもらった写真だけじゃ、自信なかったんですけど。
あ、そうです。
ちょっと聞きたいことがあって、呼び止めてしまいました。
お話聞かせてもらってもいいですか?
……ありがとうございます!
ふぅ、よかった。
ここで断られたら、次はどうしようかと思って……。
ごめんなさい、独り言です。
廊下の真ん中じゃ話にくいので、移動しませんか?
中庭、いいですね。
今日はよく晴れてますし、気持ちよさそうです。
☆☆☆
新井皐月のボイスレコーダーより
さて、やっと落ち着きましたね。
それではさっそく本題に入りますが、おふたりは久保田春華先輩と仲が良かったと聞いたんですが、間違いありませんか?
……そうですか。
2年生の頃から同じクラスだったんですね?
よかった。
この情報も間違ってなかったようです。
久保田先輩がいなくなって一月が経過しましたけれど、おふたりの元になにか情報は入ってきていませんか?
……なにもないんですね。
なにかあれば先生や警察に連絡している?
そりゃそうですよね。
妙な聞き方をしてしまってごめんなさい。
どうか、怒らないでください。
私も久保田先輩の事件についてはすごく心配していて、こうして勝手に情報を集めているんです。
え?
あ、そうでした。
私新聞部の新井皐月といいます。
……そうですね。
取材してわかったことを記事にしたいと思っています。
あ、でもおふたりがダメというなら名前は出しませんし、記事にすると言ってもちゃんと形になるところまで持っていけるかどうか、わかりません。
正直、今回の取材は止められているので、途中でバレたら、それまでかもしれないので。
話がそれてしまいました。
久保田先輩のことですね。
おふたりは何度も先輩に連絡を入れたけれど、1度も通じなかったと。
メッセージも既読にならず、先輩のスマホもどこにあるのかわからない状況、ということですね。
もう少し質問いいですか?
……ありがとうございます。
あの、お寺について話をしていたと聞いたんですが、それは本当ですか?
……え、あの、おふたりとも黙り込んでどうしました?
お寺ってどのお寺のことですか?
どういう話をしていたんですか?
そこへ行ったことは?
あ、あ、ちょっと待ってください!
まだ話の途中……!
(歩き去っていく二人分の足音)
……逃げられちゃいました。
うん。
新聞部。
今回のネタはね、ちょっと大きいの。
正直私ひとりではどうしようもないかなって。
だから、新聞部の他のメンバーにもお願いして、手伝ってもらおうと思って。
え? これ?
これボイスレコーダーだよ。
昨日買ったばかりなんだけど、部費で落ちるか心配。
今使ってみてるのはね、ふふっ。
ちゃんと使いこなせるかどうか心配で。
機械音痴?
うるないさぁ……。
で、私これから部長に手伝ってもらえるかどうか直談判しに行くから忙しいんだけど。
一緒に行きたいって?
それはダメだよ。
遊び半分だと思われて手伝ってもらなかったら困るんだから。
結果だけ教えるなら、うん、まぁいいけど。
じゃ、行ってくる。
☆☆☆
ふぅ……。
あ、まだいたの?
浮かない顔してる?
……まぁそうだろうね。
部長から断られる所か、そんなもの記事にしちゃダメだって怒られちゃった。
でも今回のこと、色々を詳細が知りたいと思わない?
だよね、思うよね?
私もなんだ。
だから調べようと思ったんだけど、ダメかぁ……。
せっかくボイスレコーダーまで買ってやる気満々だったんだけど、ちょっと先走っちゃったみたい。
え?
涙が出てる?
な、泣いてないし!
あ、やば。
ボイスレコーダー録音スイッチ押したままになってた。
じゃ、まぁ、そうことになったから。
☆☆☆
新井皐月の日記より
6月×日
今日こそ新聞部の力を発揮して事件解明の糸口を見つける!
と、意気込んだもののやっぱりひとりではどうしようもないと思って、新聞部部長に手伝って貰えないかお願いしに行った。
結果は惨敗。
手伝ってもらえるどころか『そんなことに首を突っ込むんじゃない!』って一括された。
先輩はもうすぐ引退だから、その前に問題を起されることも嫌なのかもしれない。
気持ちはわかるけれど、それじゃ私の気が収まらない。
こうなったら、ひとりでも動きはじめるしかないのかも。
あ、買ったばかりのボイスレコーダーの性能は良好。
使い方も、たぶん完璧。
自分の声を録音して聞くって、くすぐったい感じ。
☆☆☆
新井皐月のボイスレコーダーより
えっと、今部活の時間になりました。
今日他の部員たちはみんな次号の原稿執筆をしているんですが、私は抜け出して来ました。
原稿は少し早めに仕上げてきたので、きっと怪しまれてはいないと思います。
これからひとりで久保田春華先輩について調べてきたいと思います。
あ、久保田春華先輩っていうのは、同じ中学校の3年生で、一月前から行方がわからなくなっているんです。
ちょうど、ゴールデンウィーク明けくらいだったかな?
久保田先輩がいなくなったことが学校中に広まっていろいろな憶測が飛び交ってました。
恋人と駆け落ちしたとか、ひとりででかけた時に事故遭って、記憶喪失になって戻っれ来られなくなったんだとか。
どれもただの噂で、信ぴょう性はほとんどありません。
だけど人って噂の面白い方を信じて尾ひれを付けるもので、久保田先輩への噂は今も絶えず、ちょっと聞くのもしんどいような内容になっています。
だから、そういうの止めたくて、ひとりでも調べて新聞にできたらなって、思っています。
まず最初にわかっていることから。
久保田先輩がいなくなったのは先月5月上旬であること。
ゴールデンウィークが開けてからは1度も学校で姿を見ていないこと。
これは職員会議中にこっそり聞き耳を立てて得た情報だからたぶん合ってると思うんですが……久保田先輩がいなくなってから捜索願が出されるまでに一週間間が空いていること。
最後の情報については、生徒の中ではきっと私しか知りません。
噂がもっとひどくなると思って、誰にも言っていないからです。
だけど、子供がいなくなって一週間も捜索願を出さなかったっていうのは、やっぱりひっかかります。
その情報があったからこそ、こうして一人でも調べてみようかなって、思ったんです。
☆☆☆
新井皐月の日記より
6月△日。
久保田春華先輩についての聞き込み。
久保田先輩のクラスメートの緒方さんは、久保田先輩と仲の良かったふたりを紹介してくれた。
同じクラスの阿達麻衣子先輩と、伊藤孝明先輩だ。
ふたりは中学2年生の頃から久保田先輩と同じクラスのようで、行動を共にしてきたらしい。
ふたりを紹介して貰う前に、緒方先輩から「3人はよく寺について話をしていたみたいだよ」と、教えてもらった。
3人とは、久保田春華先輩、阿達麻衣子先輩、伊藤孝明先輩のこと。
寺とは、今の時点ではわからない。
☆☆☆
新井皐月のボイスレコーダーより
これで録音されてるよね?
よし。
えーっと新井皐月です。
これから緒方先輩に教えてもらった阿達麻衣子先輩と、伊藤孝明先輩に話を聞きに行きます。
うぅ~さすがに緊張します。
(戸が開く音が入っている)
あ、いました!
あ、あの、すみません!
(走る足音)
急に呼び止めてすみません、私2年生の新井皐月といいます。
おふたりは阿達麻衣子先輩と、伊藤孝明先輩で間違いないですか?
……あ、よかった。
見せてもらった写真だけじゃ、自信なかったんですけど。
あ、そうです。
ちょっと聞きたいことがあって、呼び止めてしまいました。
お話聞かせてもらってもいいですか?
……ありがとうございます!
ふぅ、よかった。
ここで断られたら、次はどうしようかと思って……。
ごめんなさい、独り言です。
廊下の真ん中じゃ話にくいので、移動しませんか?
中庭、いいですね。
今日はよく晴れてますし、気持ちよさそうです。
☆☆☆
新井皐月のボイスレコーダーより
さて、やっと落ち着きましたね。
それではさっそく本題に入りますが、おふたりは久保田春華先輩と仲が良かったと聞いたんですが、間違いありませんか?
……そうですか。
2年生の頃から同じクラスだったんですね?
よかった。
この情報も間違ってなかったようです。
久保田先輩がいなくなって一月が経過しましたけれど、おふたりの元になにか情報は入ってきていませんか?
……なにもないんですね。
なにかあれば先生や警察に連絡している?
そりゃそうですよね。
妙な聞き方をしてしまってごめんなさい。
どうか、怒らないでください。
私も久保田先輩の事件についてはすごく心配していて、こうして勝手に情報を集めているんです。
え?
あ、そうでした。
私新聞部の新井皐月といいます。
……そうですね。
取材してわかったことを記事にしたいと思っています。
あ、でもおふたりがダメというなら名前は出しませんし、記事にすると言ってもちゃんと形になるところまで持っていけるかどうか、わかりません。
正直、今回の取材は止められているので、途中でバレたら、それまでかもしれないので。
話がそれてしまいました。
久保田先輩のことですね。
おふたりは何度も先輩に連絡を入れたけれど、1度も通じなかったと。
メッセージも既読にならず、先輩のスマホもどこにあるのかわからない状況、ということですね。
もう少し質問いいですか?
……ありがとうございます。
あの、お寺について話をしていたと聞いたんですが、それは本当ですか?
……え、あの、おふたりとも黙り込んでどうしました?
お寺ってどのお寺のことですか?
どういう話をしていたんですか?
そこへ行ったことは?
あ、あ、ちょっと待ってください!
まだ話の途中……!
(歩き去っていく二人分の足音)
……逃げられちゃいました。
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