上 下
7 / 147
騎士と料理人

元最強騎士は捕まりました

しおりを挟む

 太く、頑強な鉄柵で隔絶された、四畳半ほどのスペースの独房。
 そこの簡易的な洋式トイレに、ガレイトはいた。
 ガレイトはがっくりと項垂れたまま、両手で顔を覆っている。

 罪状は住居侵入罪、器物損壊罪、建造物等損壊罪、及び強姦未遂・・・・
 本人ガレイトは、これらの罪は否認しているものの、彼の味方はおらず、ブリギットも気絶しているため、圧倒的不利な立場に立たされていた。


「それにしても、やった・・・な、おまえ」


 独房の前に置かれている事務机に座っていた男が、ガレイトに声をかける。


「看守さん……」

「なんであんなことをした? 捕まらないとでも思ったのか?」

「誤解なんです」

「誤解なわけあるか。現に、近隣の方・・・・からの通報がなかったら、おまえ、あのままブリギットさんを犯──」

「恩人のお孫さんにそんなことするはずがないでしょう!」

「だが、実際おまえは天井を壊したり、扉も破壊したりしただろう?」


 ガレイトはそれ以上何も反論しなくなると、「ぐぬぬぬぬ……!」と呻きながら、ますます便器の上で縮こまっていった。


「──ガレイト! ガレイト・ヴィントナーズ! 面会だ!」


 今度はべつの看守が、ガレイトに声をかけた。


「俺に面会……ですか?」


 ガレイトは少し顔を上げ、意外そうな表情で看守を見た。


「ああ、そうだ。だが、貴様は凶悪犯のため、ここからは出すわけにはいかんからな。面会はここで行わせてもらう。今、面会人を呼ぶから、そこで待っていろ」


 看守はそれだけ言うと、また奥へと引っ込んでいった。


「……それじゃあな」


 ガレイト話していた看守はそれだけを言うと、その場から立ち去った。
 ガレイトはそれを見送ると、便器の上で姿勢を正し、面会人を待った。
 やがて──
 コツン、コツン。
 乾いた靴音とともに現れたのはさきほどの看守と、モニカだった。
 モニカはガレイトの姿を見るなり──


「え? あっ、ちょ、ご、ごめんなさい……っ!」


 顔を真っ赤にしながら反対を向いた。


「用を足してる最中なんて……!」


 ガレイトは改めて自身の状況を観察すると、バッと立ち上がった。


「し、失礼しました! ここが一番、尻のおさまりがよかったので……て、そういうことじゃなくて、足してません! 用! なので、大丈夫ですから!」

「え? ああ、そう? ごめん」


 モニカはガレイトにそう言われると、恥ずかしそうに看守を睨みつけた。
 看守は居心地悪そうにガレイトを睨みつけると、ガレイトはしょんぼりと俯く。


「あー……こほん」


 モニカが場の空気を変えるように、咳払いをする。


「ガレイトさん……だよね。昨日の夜、うちでたくさんシチューを食べてた」


 モニカに名前を呼ばれ、改めて背筋を正すガレイト。


「は、はい……そうです……」

「だよね。……なら、あたしがここに来た理由だけど、もうある程度は予想ついてるんじゃないの?」

「はい……先刻の件、ですよね」

「うん。あたしが訊きたいのは、たったひとつです。本当にガレイトさんはやった・・・の?」

「……え?」


 意外そうな顔で訊き返すガレイト。


「まあ、知ってると思うけど、通報したのはあたしじゃないんだよね」

「は、はい……」

「近所の人が、ガレイトさんが店のドアを蹴破ったところを見てたみたいでね」

「はい……」

「そっからなんやかんやでバタバタして……いまは、こんな感じになってるんだけどさ、正直に言うと、あたし、ガレイトさんが強姦・・したって、信じられないっていうか」

「強姦未遂です、モニカさん」


 看守が口を挟む。


「あ、ごめん。ちょっと黙ってて」

「はい……」

「……昨日、ちょろっと話しただけの仲なんだけど……それでも、いまいち信じられなくってね……」


 モニカはもごもごと口ごもると、改めてガレイトと向かい合った。


「だから、単刀直入に訊きます。正直に答えて」

「はい」

「……ガレイトさんは本当にやったの?」


 責めるでも、軽蔑するでもなく、モニカはただまっすぐにガレイトの目を見て尋ねた。


「はい……俺が、やりました」

「そう……」

「ですが、強姦未遂については否です。たしかに扉や天井は壊しましたけど、俺はブリギットさんに会おうとしただけで……それも、店の外で待っていたら、中から突然ブリギットさんの叫び声が聞こえてきて……」

「叫び声?」

「はい。どうやら部屋にゴ──」

「待って!」

「はい?」

「言わないで。だいたいわかったから」

「そ、そうですか」


 モニカの剣幕にガレイトがたじろぐ。
 しかし、ガレイトはすぐにすこし話をつづけた。


「それで、その叫び声を聞いた俺は、ブリギットさんが強盗に襲われているんじゃないかと思いまして」

「強盗……?」

「はい。『ぴぎゃあ』と尋常じゃない叫び声でしたので」

「……うん、たしかにブリの叫び声だわ」

「それで、急いで扉を蹴り破って、天井を突き破ったら──」

「あたしに見られた、と」

「はい。これが、事の一部始終です」

「そう……」


 モニカは足元に視線を落とすと、ぽりぽりと頭を掻き、改めてガレイトの顔を見た。


「ひとつ……やっぱ、ふたつくらい言いたいことがあるんだけど、いい?」

「ど、どうぞ」

「……扉を蹴り破るのは、いいよ。いやまあ、本当は全然よくはないけど、鍵がかかってたんだろうし、急を要してたんだから、そこはいいさ。今は目をつむるさ」

「はい……」

「でも、天井突き破るのは意味わからなくない?」

「え?」

「なんで突き破ったの? 天井?」

「急を要していたから──」

「いやいや、だって、天井だよ?」

「天井ですね」

「あたし、生まれてからもう二十何年経ってるけど、はじめて聞いたもん。『天井を突き破った』って。ていうかそもそも、天井を突き破るって。なに?」

「え? いえ、こう……頭でズガンと」

「頭でズガン!? 大丈夫? 頭?」

「ああ、はい。簡単な計算くらいなら……」

「いや、物理的な意味で訊いてんだけど。痛くないのか、怪我はないのかって。だれがそんなひどいこときくのさ」

「すみません……」

「てか……天井って、頭で突き破れるものなの?」

「は、はい……頭で天井を突き破らせていただきました……」

「いやいや、〝頭で天井を突き破らせていただきました〟って、すごいなぁ……」

「え?」

「あたしたちが普段話してる言葉のパワーが〝一〟だとしたら、その言葉〝千〟くらいパワーはあるよ。なんだよ〝頭で天井を突き破らせていただきました〟って」

「千倍ですか?」

「あ、すごい。ほんとうに計算できるんだね。──って、そういうことを話してるんじゃないよ! ……だめだめ、変なツッコミさせないで?」

「すみません」

「あー……頭こんがらがってきた……」

「頭、大丈夫ですか?」

「いや、もういいよ、頭の話は。……いや、全然よくないよ。けど、この際、話が進まないから、ここら辺に置いとくよ」


 ひょい、とモニカは何かを下ろすようなジェスチャーをする。


「それでふたつ目だけど、そもそもなんでブリに会おうとしたの? ていうか、なんでブリを知ってるの?」

「それは……ブリギットさんの祖父であるダグザさんから聞いていて……」

「……ダグザ? ダグザって、オステリカ・オスタリカ・フランチェスカのオーナーの?」

「はい」

「オーナーと会ったの!? というか、ガレイトさん、オーナーと知り合いなの?!」

「は、はい。ですが、どこで店をやっていたか、まではお聞きしていなくて……」

「ちょ、ちょっと待って。……あー、やばい。いろいろと頭がこんがらがってる」

「頭大丈──」

「しつこい。……とりあえず整理させて」

「はい」

「えっと、まずは最初から──ガレイトさんはオーナーと知り合いです。ですが、何も知らずにオーナーの店であるうちで食事しました」

「はい」

「けど、料理を食べて、うちの店が、オーナーの店だとわかりました」

「はい」

「それで……なんで? なんで、うちの店がオーナーの店だってわかったの?」

「味です」

「味……て、そんなに特徴的だった?」

「はい、昨日いただいたシチューですが、ダグザさんに一度作っていただいたことがあって……」

「そうなの?」

「はい。食材こそ違いましたが、味付けはとても似ていました」

「そうなんだ……ついに、ブリがオーナーと同じ味を……」

「あと、何よりお店の名前〝オステリカ・オスタリカ・フランチェスカ・・・・・・・〟だったので、それが決め手になりました」

「なるほどね。たしかに、オーナーの名前はダグザ・フランチェスカ。そういう意味だと、やっぱり知り合いなんでしょう……」


 モニカはそこまで言うと、顎に手をあて、俯いた。


「つまり……うーん、だめだ。いまいち理解が追い付かない。オーナーと知り合いだったから、その孫のブリに乱暴しようとしたってこと?」

「ええ!? 乱暴って……そんな! 恩人のお孫さんであるブリギットさんに乱暴なんてするわけないじゃないですか!」

「ああ、そうだよね。でも、動機が分からなくてさ、ていうか恩人? オーナーって、ガレイトさんの恩人なの?」

「は、はい。話すとすこし長くなるのですが──」


 とりあえずガレイトは、簡潔に、自身が騎士出身であることを伏せながら──
 ダグザに助けられたこと。
 ダグザの料理を食べて感動したこと。
 そして現在、料理人を目指していることをモニカに話した。


「──なるほどね。そんなことが……」


 ガレイトから話を聞いたモニカは、すこしだけ頬をほころばせて笑った。


「オーナーってば、帰ってこないと思ったらそんな、西のほうまでほっつき歩いてたんだね……」

「ほっつき歩く?」

「うん。オーナーってば……、何年前だっけかな? たしか五年くらい前に『ちょっと散歩行ってくる』って言って、出て行ったきり、まだ帰ってきてないんだよね」

「え? そうなんですか!?」

「うん。ちょくちょく旅先の珍しい食材とか送ってきてくれたりするけど、たいてい輸送や検閲に時間かかってて腐ってるから、『もういらない』って、手紙で送りたいんだけど、そもそも住所知らないしで、八方ふさがりだったんだよね……」

「そ、そうだったんですか……」

「でもまあ、相変わらず元気そうで安心したよ」

「はい。すごく元気でしたよ」

「まあ、あの人がすぐ逝くなんて考えられないし……て、こういう話をしたかったんじゃなくて……」


 こほん。
 モニカが咳払いをする。


「ま、ともかく事情は分かったよ。それ以外の事はなんにもわかんないけど」

「きょ、恐縮です」

「それに、あのオーナーが助けた人を、ここで見捨てるってのもね……ちょっと考えさせてね」


 モニカはそう言って腕組みをすると、ひとりでブツブツとつぶやき始めた。


「……よし、じゃあ看守さん、この人釈放しちゃって」

「……は?」

「いや、『は?』じゃなくって、牢屋開けてってば」

「い、いやいや、そんな、無茶ですよ! 無茶無茶!」


 看守はブンブンと首を振りながら答える。
 モニカはため息をつき、腰に手を当てると、首を静かに横に振った。


「……あのねぇ、無茶も何も、あんたたちが閉じ込めてるのは、ただの無害な観光客かもしれないんだよ?」

「で、ですが……それでも、ボスになんて言えばいいか……」

「責任問題なのもわかるけど、そんなんじゃ出世できないよ、あんた?」

「いやいや、俺ひとりの独断で決められることじゃないですよ! 無茶言わないでくださいってば!」

「あ、の、ねぇ。……わかってないようだから言っとくけど、あんたが後で怒られるのと、あんたが後で、この件でいろんな方面から圧力かけられて、組織そのものが危うくなるのと、どっちがマシなのかって聞いてるんだよ」

「へ?」

「これ、最悪、国際問題にも発展しかねないんだからね?」

「そ、それは……」

「あーあ、知らないよ? あとであんたのボスに怒られても? もっと自分の頭で考えて行動できないのか、て」

「ぐぬぬ……」

「ほら、わかったらさっさと開ける! もたもたしない!」

「は、はい!」


 モニカがそう言うと、看守はパタパタと慌てながら牢屋の扉を開けた。
 ガレイトは確認するようにモニカを見ると、彼女は悪戯ぽくウィンクをしてみせる。


「あ、開けました!」

「ふふ、ごくろうである!」


 モニカが楽しそうに言う。


「くっ……出ていいぞ、観光客!」

「は、はい……」


 ガレイトは身を屈めながら、おずおずと牢屋から出てきた。
 ぽんぽん。
 モニカは、そんなガレイトの背中を二度叩く。


「……うん、ともかく、まだブリが起きてないから何とも言えないけど、暫定的に不起訴処分ってことで」

「本当に、よろしいのですか?」

「いいのいいの。……ただ、あくまでも〝暫定的に〟ね。もちろんガレイトさんが蹴り破った扉や、突き破った天井の弁償はしてもらうよ?」

「は、はい! それはもう! 是非、弁償させてください!」

「いや、『ぜひ、弁償させてください!』もちょっと違うんじゃない?」

「え?」

「……とにかく、それもこれも全部ブリの事を思って行動してくれたってことでしょう?」

「は、はい……」

「なら、逆に感謝しないとね。……でも、もしブリが起きて、『ガレイトさんに乱暴されかけました』なんて言った日には、即死刑にしてもらうから、覚悟しといてね」

「もちろんです!」

「いや、『もちろんです!』も……まあ、いいや。とにかく、わかってるとは思うけど、ブリが起きるまでこの街から出ないでね」


 モニカはそれだけ言うと踵を返し、牢屋を後にした。
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

異世界転生は、0歳からがいいよね

八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。 神様からのギフト(チート能力)で無双します。 初めてなので誤字があったらすいません。 自由気ままに投稿していきます。

幼女と執事が異世界で

天界
ファンタジー
宝くじを握り締めオレは死んだ。 当選金額は約3億。だがオレが死んだのは神の過失だった! 謝罪と称して3億分の贈り物を貰って転生したら異世界!? おまけで貰った執事と共に異世界を満喫することを決めるオレ。 オレの人生はまだ始まったばかりだ!

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?

みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。 ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる 色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く

捨てられた転生幼女は無自重無双する

紅 蓮也
ファンタジー
スクラルド王国の筆頭公爵家の次女として生を受けた三歳になるアイリス・フォン・アリステラは、次期当主である年の離れた兄以外の家族と兄がつけたアイリスの専属メイドとアイリスに拾われ恩義のある専属騎士以外の使用人から疎まれていた。 アイリスを疎ましく思っている者たちや一部の者以外は知らないがアイリスは転生者でもあった。 ある日、寝ているとアイリスの部屋に誰かが入ってきて、アイリスは連れ去られた。 アイリスは、肌寒さを感じ目を覚ますと近くにその場から去ろうとしている人の声が聞こえた。 去ろうとしている人物は父と母だった。 ここで声を出し、起きていることがバレると最悪、殺されてしまう可能性があるので、寝たふりをして二人が去るのを待っていたが、そのまま本当に寝てしまい二人が去った後に近づいて来た者に気づくことが出来ず、また何処かに連れていかれた。 朝になり起こしに来た専属メイドが、アイリスがいない事を当主に報告し、疎ましく思っていたくせに当主と夫人は騒ぎたて、当主はアイリスを探そうともせずに、その場でアイリスが誘拐された責任として、専属メイドと専属騎士にクビを言い渡した。 クビを言い渡された専属メイドと専属騎士は、何も言わず食堂を出て行き身支度をして、公爵家から出ていった。 しばらく歩いていると、次期当主であるカイルが後を追ってきて、カイルの腕にはいなくなったはずのアイリスが抱かれていた。 アイリスの無事に安心した二人は、カイルの話を聞き、三人は王城に向かった。 王城で、カイルから話を聞いた国王から広大なアイリス公爵家の領地の端にあり、昔の公爵家本邸があった場所の管理と魔の森の開拓をカイルは、国王から命られる。 アイリスは、公爵家の目がなくなったので、無自重でチートし続け管理と開拓を命じられた兄カイルに協力し、辺境の村々の発展や魔の森の開拓をしていった。 ※諸事情によりしばらく連載休止致します。 ※小説家になろう様、カクヨム様でも掲載しております。

WORLD CREATE

ぬこぬこ麻呂ロン@劉竜
ファンタジー
 主人公の少年・リオは冒険者の父と、元冒険者である母と共に、生まれ故郷であるユリアナ村で平穏な日々を過ごしていた。  いつもと変わらない日常。大切な家族や友達。村の大人たちと共にあった日々は、しかしある日を境に崩れ落ちていく。突如として村を襲った魔物が、リオ達の平穏を奪い去っていったのだ。  混乱の最中、辛くも生き延びたリオは、母を失った悲しみも癒えぬまま、仕事で村に居なかった父親を探すことを決意する。災禍に見舞われた村を抜け出し、とある冒険者に保護され向かった先で、リオは新たな家族と出会う。  そして彼の人生が動き始めると同時に、世界の歯車もまた回り始めていた――。  メインに投稿していく作品です。18時更新になります

巻添え召喚されたので、引きこもりスローライフを希望します!

あきづきみなと
ファンタジー
階段から女の子が降ってきた!? 資料を抱えて歩いていた紗江は、階段から飛び下りてきた転校生に巻き込まれて転倒する。気がついたらその彼女と二人、全く知らない場所にいた。 そしてその場にいた人達は、聖女を召喚したのだという。 どちらが『聖女』なのか、と問われる前に転校生の少女が声をあげる。 「私、ガンバる!」 だったら私は帰してもらえない?ダメ? 聖女の扱いを他所に、巻き込まれた紗江が『食』を元に自分の居場所を見つける話。 スローライフまでは到達しなかったよ……。 緩いざまああり。 注意 いわゆる『キラキラネーム』への苦言というか、マイナス感情の描写があります。気にされる方には申し訳ありませんが、作中人物の説明には必要と考えました。

処理中です...