「ステータスオープン!」←これ異世界人笑うらしいな

~異世界転生~
 それは非業の死を遂げた人間が、女神の祝福を受け、類稀な能力と現代社会で培った知識を駆使し、異世界の人々から神々が如き尊敬、畏敬の念とを一身に受ける物語である。

 そして、この物語の主人公であるダイスケもまた、斯様な運命に翻弄されるひとりの人間……ではなかった。
 彼が授けられた能力とは――

〝ステータスオープン〟

 異世界へ行く人間全員が持っているであろう、いわば、標準装備的な能力だった。
 それは主に自身の能力や、健康状態、持ち物などをチェックするためのもの。
 しかし、ダイスケはこれを使うたびに、〝MP〟つまりは魔力を消費していた。

 あまりの出来事に、この世の全てを呪おうとするダイスケ。
 しかしそこへ、同行者である謎の少女〝アン〟が助言を授ける。
「ただステータスオープンするだけでMPを消費するはずがなかろう」
 尤もだと考えたダイスケは、改めて自身の、ゴミみたいなステータスと向き合う。
 そしてダイスケは気が付く。
「なんかこのステータス画面、触れるし、持てるんだけど……」

 この物語は『ステータスオープン』しか能の無い主人公が、異世界にて待ち受ける過酷な試練と運命を、相棒のアンと共に乗り越える物語である。


※プロローグはほぼ主人公と女神のコントなので、興味がなければ飛ばしてください。
※主人公は最初はあまり強くありませんが、後からどんどん強くなります。
※あらすじの続きは『第10話 〝チカラ〟の本質』からとなっています。
※主人公が活躍するシーンは『第19話 はじめてのたたかい』からとなっています。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,260 位 / 192,260件 ファンタジー 44,616 位 / 44,616件

あなたにおすすめの小説

ほむてん!~シキサイノユメ魔法雑貨店の店員たち~

紅乃璃雨-こうの りう-
ファンタジー
 とある魔術師によって生み出されたホムンクルスは、その娘の成長を見届けて崩壊を迎えた。  しかし、気が付くとなぜか人間の赤子になっていた。  これはホムンクルスの記憶を持ったまま人間に転生した少女、アリアとその仲間たちの二度目の生を楽しむ話である。 *投稿頻度はどうなるか不明です  

特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった

なるとし
ファンタジー
 鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。  特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。  武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。  だけど、その母と娘二人は、    とおおおおんでもないヤンデレだった…… 第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。

キモおじさんの正体は…

クラッベ
ファンタジー
乙女ゲームの世界に転生し、ヒロインとなったナディア。 彼女はゲーム通りにいかない悪役令嬢のビビアンに濡れ衣を着せ、断罪イベントの発生を成功させる。 その後の悪役令嬢の末路は、ゲーム通りでは気持ち悪いおっさんに売られていくのを知っているナディアは、ざまぁみろと心の中で嘲笑っていた。 だけどこの時、この幸せが終わりを迎えることになるとは、ナディアは思っても見なかったのだ。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

白銀の英雄と落第魔導士(仮題)

カシマカシマシ
ファンタジー
 剣と魔法を極めた少年は、命をかけて魔王を討ち世界を救った。本当に守りたかった存在を失ったことを後悔し、守れなかった己を責めながら、少年は元居た世界での生涯を終える。  少年の物語は終わらなかった。  魔力を失い、愛しい妹に似た魔力と声に導かれて辿り着いたのは、少年の知る魔法が技術体系の一つとして確立された日本。  彼を使い魔として召喚したのは、周囲から落ちこぼれの誹りを受け続ける少女。  少女の苦難を知り、その優しき信念を知ったとき。少年は少女の剣になると決意する。  「今は魔力を失ったこんな身でも、世界一つ救った英雄だ。そんな俺を使い魔にしたんだから、君にはこの世界で一番の魔導士になってもらう!」  これは異世界で救世を為した英雄が、落ちこぼれ魔導士と高みを目指す学園魔導ファンタジー。  小説家になろうでも投稿しております。感想やアドバイス、一言でもいただければ幸いです。

放課後はダンジョンに行って憂さ晴らしのつもりがいつの間にか学園最強になってたことに気が付かなかった

uni
ファンタジー
** そんなとこ誰も行かない、誰も来ないからこそボクの逃げ場だった。だからこそ、ボクだけが、その穴と出会えた。ボクはそこから人生が変わったんだと思う。 ** 裕太。おとなしい子。いじめに巻き込まれるから、と友人を自分から遠ざけられる優しい子。 でも、大人は当てにならない、とわかるくらいの聡明さは持っている子。 偶然?必然?何が作用したのだろうか、彼は穴を見つけた。彼だけが見つけられる場所で。 中学3年のときから、彼のちいさな冒険は始まった。日常+放課後のダンジョン。 (不定期連載になります)

アメイジング・ナイト ―王女と騎士の35日―

碧井夢夏
ファンタジー
たったひとりの王位継承者として毎日見合いの日々を送る第一王女のレナは、人気小説で読んだ主人公に憧れ、モデルになった外国人騎士を護衛に雇うことを決める。 騎士は、黒い髪にグレーがかった瞳を持つ東洋人の血を引く能力者で、小説とは違い金の亡者だった。 主従関係、身分の差、特殊能力など、ファンタジー要素有。舞台は中世~近代ヨーロッパがモデルのオリジナル。話が進むにつれて恋愛濃度が上がります。

赤き獅子の王 ~銀月綺譚黎明篇~

篁千夏
ファンタジー
砂漠の城塞都市ウルクルに、東方の大国アル・シャルクの軍勢が迫る。 ウルクル太守の娘ファラシャトは、敵軍偵察のためにでかけた先で、謎の傭兵隊長と邂逅する。 アサド・アハマルと名乗る隻眼の傭兵隊長は、ウルクル軍に加わると、圧倒的な武力と知力でアル・シャルク軍の猛攻を退け、劣勢を跳ね返す。 だがアサドには、何か得体のしれない部分を感じたファラシャトは、彼の近辺を探る。どうやら彼と彼の傭兵部隊は、別の目的を持ってこの戦に参加したらしい。 その背景を探るファラシャトだったが、やがて……。 田辺真由美原作の異世界ファンタジーシリーズを新規ノベライズ!