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第3章

16話 聖地巡礼~眼前に突き付けられたもの

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「……人の魂を、交渉で他次元から招いて、あなたのクローン体に宿らせる……」
「そう。招く魂の条件は、寿命を全うした、死に瀕する魂である事。長く生きて経験を積んだ魂じゃないと、文明の再発達なんて事業を仕切ったり、バカの断罪したりなんてできないし、何より生命力を残した生者の魂じゃ、世界を隔てる障壁を越えられないから。
 そういう魂を選定して、一旦こっちの世界に招いて事情を説明した上で、スカウトするの。で、そのスカウトに応じてくれた魂を、私のクローン体に入れて、あなた達のいる世界に送り出す、ってやり方を採ってたって訳。
 勿論、お断りされちゃった場合には、ちゃんと元の世界に帰してたわ。本当よ?」
「魂を選定して、スカウトに応じた魂だけを、あの世界に送り出す……」
 私はセアから聞かされた話を、独り言のように繰り返していた。
 彼女の言う事が事実なら、自分達の目的の為、強引によその誰かをこの世界に引き込んでる訳じゃないって事だ。
 なら、どうして――

「……じゃあ、どうして私と大介は、まだ生きてたのにこの世界へ引っ張り込まれたの? それに……前世の記憶がないのに、親から生まれた訳じゃないシアは、一体どこからどうやってここへ招かれたのよ……!」
 発する声が震えて、無駄に大きくなりかける。

 落ち着け私。彼女に当たるな。冷静になれ。彼女に悪意はない。
 でも、そうと分かっていても、感情が高ぶる。
 声が上擦るのを抑え切れない。
 感情をコントロールするのが苦しい。
 無暗に怒鳴り付けないようにするだけで精一杯だ。

 セアも、そんな私の心情を多少なりとも察してくれているのだろう。
 努めて落ち着いた声で語りかけてくる。
「ごめんなさいね。今からちゃんと全部、順を追って話すから。――事の始まりは、この世界で言う今から約17年前、ノイヤール王国先代女王の実兄である、アクリス大公が仕出かした事件が原因なの。
 調査によると、当時アクリス大公は不治の病に侵されていて、医者から余命10年の宣告を受けていたようね。で、その病を一刻も早く聖女に癒させようと考え、キルクルスの神殿に属する元御使いだった司祭を利用して、聖地……第1特殊観察室に入り込んだ。
 そして……大して扱いも分からないくせに、この観察室の中に設置されていたコンピューターを片っ端からいじくり倒して、聖女の生誕、つまり、召喚システムを管理するプログラムを、無理矢理起動させやがったのよ……!」
 今度はセアが声を上擦らせた。
 感情の高ぶりに引きずられるように、上擦った声も震えているが、それでも私への説明を続けようとしてか、数度深呼吸をして気を落ち着かせ、再び口を開く。
 こっちの世界にも、アンガーマネジメントってあるんだね。

「……さっきも話した通り、私達がいる世界とあなたが今いる世界では、時間の流れが大きく異なっているの。
 だから、聖女を降誕させる年代がずれてしまわないよう、聖女候補の魂をこちらへ招くタイミングとかを、全部システムの中にプログラムとして組み込んで一括管理してたんだけど、その大公のせいで管理プログラムがバグッて……死に瀕した魂ではなく、これから新たな命として生まれる魂を、こっちに引っ張り込もうとしてしまったのよ。
 それが、今のあなたの妹さんのオルテンシア。あちらの世界で何事もなく生まれていれば、あなたの弟夫妻の子として、あなたの姪として生を受けるはずだった子よ」
「――は? なに、それ……」
 口から勝手に零れた声は、嫌に掠れて乾いていた。

 シアは、本当は……翔太とみくちゃんの所に行くはずだった子……。
 いきなり明かされた真実に思考が止まりかけて、脳ミソがグラグラ揺れるような錯覚に襲われる。

 みくちゃんは私の高校の後輩で、翔太のバイト仲間だった子だ。
 あの子は私達同様、親ガチャにハズレて酷い目に遭って、とても苦労しながら生きてきた。
 それなのに、とてもいい子だった。
 いつも朗らかで優しくて、ウチのアホな弟の事も、いつも助けてくれて。
 結婚の報告に来てくれた時も嬉しかったけど、翔太と一緒に照れ臭そうな顔しながら、子供ができたと知らせてくれた時も、とても嬉しかった。
 その時の、寄り添い合って幸せそうに笑ってる2人の顔を、今でも覚えている。
 それを、その2人の幸せを、我が身可愛さでぶち壊しやがった奴がいたなんて。
 私は思い切り歯を食いしばって、叫びそうになるのを懸命に堪えた。

 私は今、さっきよりずっと酷い顔をしているんだろう。
 セアは気遣わし気な表情をしつつも、私に声をかける事なく話を続ける。
「……。本来ならね、新しく生まれる命や、問題なく生きてる生者の魂をこちらへ招くなんて事、できないのよ。倫理・法的な意味合いもあるけど、さっき説明した通り、生命力を残した生者の魂じゃ、世界を隔てる障壁を越えられないから。
 魂に宿る生命力は、世界を隔てる障壁と反発する性質を持ってるの。そんなものを無理に障壁に捻じ込んだりしたら、障壁との反作用で消滅してしまうわ。
 だから、そういう消滅事故が起きないよう、セーフティや起動制限を設けてたんだけど、例のバカがプログラムを無理矢理起動させたせいで、召喚システムが暴走して、組み込んでおいたセーフティと起動制限のプログラムもぶっ壊れちゃって……。あなたの妹さんの魂を、強引にこちら側へ引っ張り込むよう動き出してしまったの。
 そして、消滅の危機に瀕したあの子の魂は、無意識に救いの手を求めて、死に物狂いで藻掻いてあがいて――偶然近くに見付けたあなたの魂にしがみ付いて、自分諸共、障壁へと引き込んでしまった。あなたを助けようとしたお友達を道連れにして。
 ――これが、あなた達がこっちの世界に引き込まれて、生まれ変わる原因になった事件の真相なんだけど……ここまでで、なにか分からない事や疑問なんかはある?」

「……。そう、ね。幾つか、訊きたい事はあるかな……」
 自分でも意外なくらい、感情のこもっていない声が出てきた。
 それに、思ってたよりずっと落ち着いていて、冷静な気分だ。
 もしかしたら、一度に色々な話を聞かされて、一気に色々な事を知ったせいで、感覚が麻痺しているのかも知れない。

「そのバカ大公のせいで私達がとばっちり喰って、世界と世界を隔てる障壁に、3人揃って引っ張り込まれたってのは、分かったわ。
 でもどうして私達、みんな無事で済んだの? 普通魂って障壁の中に放り込まれたら、障壁との反作用で消滅しちゃうんでしょ?」
「ああ……実はそれに関しては、私達もとても驚いてるの。普通は有り得ない事だもの。まだ検証が済んでないからどうとも言い切れないんだけど、多分、あなたの魂の力がとても強かったせいじゃないかしら」
「私の、魂の力……」
「ええ。そのお陰で、あなただけじゃなく、あなたの魂と接していた妹さんやお友達の魂も、消滅する事なく障壁を潜り抜けられたんだと、今の所、私達はそう仮定しているわ。
 ただ、そのせいであなたは魂が疲弊してしまって、こっちの世界に生まれる際、本来自動的に得るはずだった聖女の力を、一部分しか手に入れられなかったみたいだけど。
 セアは椅子にもたれかかりながら、「でもそれを差し引いても、あなたのやった事は正直、物凄くとんでもない事なのよ?」と、うそぶく。

「私のクローン体は、計画開始前から既に幾つも作り出されててね、特殊な処理を施した後、母体を模した管理区域で、胎児のまま厳重に保管してるんだけど、それを外界で生きていける赤ん坊の状態にまで成長させるには、宿った魂の力が不可欠なの。
 そこから鑑みるに……あなたの魂の力って、とんでもなく規格外って事になるのよね。自分以外の誰かの魂を2つもくっつけたまま、障壁を無理矢理突き抜けた挙句、胎児の状態のクローン体に宿ってそれを成長させるなんて、前代未聞もいい所だわ。当時の現象やら事象やらを検証するにも、相当な時間がかかるでしょうね」
 椅子にぐでっともたれた身体をため息交じりに起こし、セアは私に再び向き合う。

「まあ、それに関する詳細な検証は今後、別の研究者に引き継ぐ事になってる話だから省くとして……まだ聞きたい事、あるんでしょう?」
「……うん。一応訊いておきたいんだけど、この世界の聖女に、人の病を治す力なんてあったの? 私はそんな話、聞いてないんだけど」
「それは勿論、ないわよ。伝承に残されてる通りにね。傷を癒す力はあるけど、病気はどうやっても無理。
 多分バカ大公は、その辺に関する資料をきちんと読んでなかったか、もしくは自分の都合のいいように拡大解釈してたかのどっちかね」
「その大公、ここに侵入したんでしょ? 一体どうやってここの事を知ったの? それからその後、どうなったの?」
「多分、大聖堂の地下に納めてある、歴代の聖女達が残した禁書を読んで知ったんだと思うわ。よっぽど余命宣告が堪えたのね。
 ただその後、私欲に走って聖地へ不法侵入した挙句、器物損壊、重要データならびにシステムプログラムの破損行為と、散々あれこれやらかしてくれたから、生かして帰さなかったわ。機密も知られてしまったしね。
 まあ、一緒に入り込んだ司祭の方は同情の余地があったんで、記憶改変処理を施した後、聖域の外に放り出したけど。……他には?」
「…………あの。シアは、あの子は……私と同じ聖女って事でいいのよね? この世界では私の、双子の妹なのよね?」
 私は、最も気にかかっていた事をおずおず口にする。
 それは多分、問いかけというより、希望的観測を込めた確認だったんだと思う。
 けれど、セアから返ってきた答えは、その希望を真っ向から打ち砕いた。

「いいえ。残念ながら違うわ。あなたと違って、あの子の魂の力はごく弱いものだった。障壁を潜り抜けて胎児のクローン体に宿ったまではいいけど、自分の力でクローン体を成長させる事ができず、胎児のまま管理区域外に放り出されてしまったから、逆に身体が壊死して崩壊する寸前だったのよ。
 でもあなたの妹さんは、生きる意志だけはとても強かった。傍にあったあなたの魂の力を借りた上で、データベースにサンプルとして保管されてた、他のスタッフの遺伝情報を取り込む事で、崩壊した身体の欠損部分を補完して、どうにか赤ん坊にまで身体を成長させたの。
 その遺伝子情報から鑑みれば、あなたとあの子はもはや、血縁関係にないと言っても過言じゃないわね」
 話の途中で、セアがカップの中の紅茶を口に含む。
 酷く残酷な事を淡々と言いながら。

「そして、あなたにしがみ付いたまま、あの世界に生まれ落ちた。降誕場所の座標がずれたのは、あの子というイレギュラーな存在が側にあったせいで、転送システムがデータを上手く処理できずにバグったから。
 あんまりこういう言い方はしたくないんだけど……。結論としては、あなたとあなたのお友達の直接的な死因も、あなた達がこっちの世界に生まれ変わる事になった原因も、あなたの妹さんって事になるのかしらね。
 ちなみに、あなたのお友達は元の性別が男だった事もあってか、クローン体と適合できずに魂のまま外に飛び出して、丁度同時期に女王の胎に宿った相性のいい胎児、つまり、ノイヤール王国の王子の身体に入り込んだ、って所みたい。
 こっちに関しては、完全にただの偶然ね」

「……。そう……」
「所で――あなたの妹さん、大分魂の力が付いたわね。生命力も増したし」
 返す言葉も思い浮かばず、ただ深く項垂れるばかりの私に、セアが静かな声で語りかけてきた。
「ねえ。あなたの妹さんの魂の力と、生命力を丸ごと消費すれば、あなたを元の世界に送り返して、生き返らせてあげられるって言ったら、どうする?」
「……は? それ、どういう事?」
「話が唐突過ぎて理解できない? なら、もっと分かりやすく言ってあげる。
 妹さんを犠牲にすれば、元の世界で生き返れるって話よ。理屈としては、ごく単純なエネルギーの等価交換ね。……で、どうする?」

 いきなり無茶苦茶な事を言われて、思わず項垂れていた顔を上げてセアを見る。
 その表情には悪意も敵意もなく、ただ穏やかな微笑みだけが浮かんでいた。
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