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第3章

4話 聖女と使徒と珍妙な植物

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 互いに軽口を叩き合い、ついでにその場のノリで握手なんてしている私達を、少し離れた場所にいる女王様が、微笑ましさと安堵が入り交じった表情で見つめている。
 しかし――これにて一件落着、めでたしめでたし……なんてお話には、まだ至っていない事を私は知っていた。
 エドガーと握手した瞬間、とんでもない事に気付いてしまったからだ。

 多分エドガーも気付いているだろう。
 いや、間違いなく気付いている。
 だってコイツ私と握手した瞬間、ちょっと驚いたような顔したもん。
 いや~。でも正直これ、普通に考えたら『ちょっと驚く』なんて程度じゃ済まないくらい、だいぶ驚きの事態なはずなんだけど、大した戸惑いもなければ、焦りの感情も出てこないって事は、握手する前から無意識に察しが付いてたんだろうなぁ。お互いにさ。

 そうだろエドガー。お前、絶対気付いてるよな? 自分で分かってるよな?
 なのに、素知らぬ顔しながら私の方チラチラ見てんじゃねえよ! 
 つか、私が言えってか! 女王様に! お前が言えや! 実の息子だろ!
 幾ら言い出しづらいからって、こっちに全部丸投げしようとすんじゃねえ!

「……あの、聖女様……? いかがなさいましたか?」
 さっきまでの和やかな雰囲気から一転。どことなく、何かを押し付け合うような空気を醸し出し始めた私達を訝しみ、女王様がおずおず声をかけてくる。うぐぅっ!
 ……アハハ、そりゃそうですよねー。おかしいと思いますよねー。こんなん、子供だって異変に気付きますよねー。
 ハイハイ分かりましたよ! 私が言えばいいんでしょ、私が!

「……陛下。恐れながら、新たに申し上げなければならない事が、今しがたできてしまいました。どうか、できる限り心を落ち着けてお聞き下さい。
 ……どうやらエドガーは……使徒として、覚醒しているようです……」
「は……」
 私が、ちょっと申し訳なさそうな声で告げた瞬間、女王様の動きが止まった。戸惑ったような顔をしたまま。
 女王様はおよそ数秒間、微動だにしなかったが、やがてノロノロした動きで額に手を当て、顔も見えないほど深く項垂れる。
 そうですよね。そういう反応になりますよね。
 だって使徒になったら、王子の身分返上して、死ぬまで『使徒』って身分で生きて行かなきゃならん訳ですし。
 でもって、そうなったら当然、王位継承権も放棄しなきゃならんし、今後は城にも住んでいられなくなる訳で。
 女王としてもキツいし、母親としてもしんどいよね。この状況。

 性格上の問題から、王位継承権第1位の王子としても、ひとりの人間としても先を危ぶんでいた息子が、なんやかんや騒ぎがあったとはいえ、更生してまともになって、立派に成長してくれて。
 その息子もいよいよ成人し、城に戻る時期が近くなってきたけど、これなら何も問題ない、後を継がせても大丈夫だろう、と思い始めた矢先にこれだもんな。

 あの、ホントすみません。
 説得力が全くないと思いますが、私が息子さんを選んだ訳じゃないんですよ、いやマジで!
 そしてエドガー、お前は黙ったまま無駄に視線をさまよわせてるんじゃない!
 なんか言え! フォローのひとつくらい入れろ! このダメ王子!
 こういう、いざって時全然頼りにならねえ所とか、マジで大介だな! お前は!

「…………。聖女様。大変、申し訳ございませんが……。色々と整理をつける為に、数時間ほど、お時間を頂けませんでしょうか……」
「……いえあの。ここは数時間と言わず、数日ほどお休みになられた方が、いいのではないかと、思いますが……」
 項垂れた顔を上げる事も出来ないまま、ひっじょ~に疲れたお声で仰られる女王様に、私もひっじょ~に気まずい思いをしながらそう言ってみる。
「ありがとうございます……。本当に、本当に申し訳ございません。使徒の覚醒と発見は、この国としても寿がねばならない事だというのに、肝心の国主たるわたくしが、このような……」
「あの、あまり気に病まれないで下さい、陛下。大事な跡継ぎの息子さんが、急に入った横槍のせいで後を継げなくなったりしたら、誰だって落ち込みますよ……」
 私は平謝りしてくる女王様に、どうにか慰めの言葉をかけた。
 そして。

「エドガー、使徒たるあんたに聖女として命じるわ。今後は城に戻って暮らしなさい。期限は、学園を卒業するまでよ」
「は、はあ!?」
 目を見開いて、素っ頓狂な声を上げるエドガーに、一発軽いデコピンを喰らわせる。
「はあ!? じゃないわよ。これからきちんとご両親と話し合ったり、妹さん達の面倒見たりしながら過ごせって言ってるの。
 どんなに離れて暮らそうが、あんたと家族の絆や繋がりはなくならないだろうってのは、陛下を見てれば私でも分かるけど、それでももう今後は、ここには気安く帰って来られないのよ? ちゃんと分かってる? その辺の事。
 私が何かしらの理由をつけて連れて来るにしても、精々年イチが限界だわ。職権……って言うか、立場の乱用になっちゃうもの。だから、この期にキッチリ親孝行しなさい。いいわね」
「……分かった。……悪い。気ィ遣わせて」
「気ィ遣わせて悪い、ねえ。もうちょっと、別の言い方があるんじゃございません?」
「……。その。気遣ってくれて、ありがとう。……これでいいかよ」
「よくできました。――そんじゃ私、帰るから。頑張んなさいね」
「言われなくても分かってるよ。くそ」
 ガキ臭く口を尖らせるエドガーのデコに、私は笑いながらもう一発、軽いデコピンをお見舞いしてやった。

◆◆◆

 創世聖教会には、使徒を見出した聖女は、最低でも生涯に一度は自らの足で聖地に赴き、自らの祖たる創世の女神に祈りを捧げねばならない、という絶対の決め事がある。

 これを聖地巡礼といい、なんでも最初に聖女が降誕した頃から存在する、女神との古き盟約であるらしい。
 情報と娯楽が氾濫した現代日本で生きていた身としては、聖地巡礼とか言われてしまうとつい、オタクさん方の観光地巡り的な想像をしてしまうのだけど、こちらの聖地巡礼はごく真面目な宗教行事なので、苦労して足を運んだ所で面白くも何ともなさそうだ。
 当然、使徒が見付かった私もその決め事に従い、王都を出て聖地に向かわねばならないのだが、特に時期は定められていないので、ディア様との相談の末、聖地へは学園を卒業してから向かう事になった。

 まあ、この間エドガーに、学園卒業までの間に親孝行せえ、と上から目線で命令したばっかりなので、そういう事にしておかないと個人的に大変バツが悪いから、丁度いいっちゃ丁度いい決定だったと思う。
 なお、エドガーの事情に関してだが、一応リアン家の方から学園の友人達に、将来的な事を鑑みて、当面王城で行儀見習いをしながら過ごす事になった、という風に説明したようだ。
 私にも即日、口裏合わせをお願いする手紙が来た。

 クラスメイトや友達に嘘ついちゃって心苦しいけど、本当の事を言えばエドガーと私の周囲は、以前にも増して大騒ぎになるだろうし、下手すりゃエドガーにすり寄ってくる奴が現れる可能性もある。
 王族じゃなくなっても、今度は聖女の使徒という、ある意味王族より物珍しいステータスがくっついてくるからだ。
 中には、エドガーを足掛かりにして、私に接触を図ろうとしてくる人間すら、出てくるかも知れない。
 そういう面倒事を回避する為にも、せめて学園を卒業するまでは、この設定を押し通すのが一番いいだろう。

 ついでに私とシアも王都の外へ出た後の事を考え、今後、市井での過ごし方などを学んでいく事になった。
 ド田舎の寒村から、ほぼ身一つで王都へ来て早6年。
 実は私もシアも、単独ないし姉妹だけで街中を歩いた事は、全くなかったりする。

 必要な物ができたら、その都度神殿女官にお願いして用立ててもらうのが普通だったし、一時期農家のおじさん家に遊びに行ってた時も、必ず2人は護衛官の人が付いていた。
 基本的に私達、単独行動は厳禁という扱いなのです。
 学園に入学してからも、友達と治安のいい高級街にあるカフェで、何度かお茶した事がある程度。多分それにも、影からこっそり護衛に就いてる人達がいたはずだ。

 よく一緒にいるニーナとティナ、あの2人も、ああ見えて大きな商家のお嬢様。
 そのせいか、カフェのお茶代もその場では払わない。店員さんに身分証を提示し、後でお家に請求して下さいね、と言付けて店を出る方式を取っている。私とシアも同じだ。
 庶民的な言い回しをするならツケ払いって奴だね。うん。
 要するに私もシアも、ド田舎育ちでありながら、自分ではペン一本購入した事がないという、いっそ清々しいほどの箱入りっぷりな訳です。

 勿論、聖地巡礼の際にも数人の護衛は必ず付くはずだけど、お世話役の人は付いて来てくれない。そんな状態で王都から出るとなれば、当然、自分の事はある程度、自分でしなければならなくなる。主に買い物とか。
 え? 村ではどうしてたのかって?
 あそこでは基本、物々交換で生活物資などのやり取りをするのが普通で、みんなそれを『買い物』と呼んでましたが何か? 
 うちの両親が元貴族じゃなくて、私が転生者じゃなかったら、多分私はお金の存在さえ知らなかったと思う。そういう環境で生きてました。
 つまり、お金の存在と使い方は漠然と理解しているが、お金そのものは触った事がない、という状態なのですよ。私もシアも。

 いやもう、地方と都会で文明文化発展の落差が激し過ぎて、眩暈しちゃうね!
 てな訳で私達は、早速次の休みから変装して街に出て、お買い物の練習をする事になった。
 17でようやく貨幣と買い物の仕方に関して学ぶとか、めっちゃ今更な感じがするけども。
 それと、買い物をする前に、座学で軽く通貨の勉強をしておく。
 講師を買って出てくれたのは、以前もお世話になった御使いのクラニアさんだ。
 クラニアさんの説明によると、この世界で使われているのは硬貨オンリーで、紙幣はないらしい。

 貨幣は最小単位から順に、小銅貨、銅貨、大銅貨、小銀貨、銀貨、大銀貨、金貨、大金貨、白金貨の9種類。
 これらは、小銅貨10枚で銅貨になり、銅貨10枚で大銅貨になる、という風に、10枚ごとに価値が上がっていくのだそうな。
 それから実際に、クラニアさんが私達の予習の為、わざわざお家から持って来てくれた各硬貨を触ってみた。

 小銅貨と小銀貨はおおよそ1円玉と同サイズで、銅貨、銀貨、金貨は100円玉サイズ。大銅貨、大銀貨、大金貨は、500円玉を一回り大きくしたようなサイズ感でした。
 ただ、白金貨だけは流石に持って来れなかったようで、写真での紹介に留まった。
 よっぽど大口の支払いでもない限り、王族や上位貴族でも白金貨は滅多に使わず、普段は自身の家どころか特定の銀行に預け、そこの超絶頑丈な巨大金庫内に、途轍もない厳重さを以て保管されているブツらしいんで、当然と言えば当然だろう。
 ちなみに、どのくらい厳重なのかと言うと、その銀行の、白金貨保管室内に無許可で足を踏み入れたが最後、問答無用で首ちょんぱされてしまうくらい厳重らしいです。怖っ。
 そんなもん、伯爵令嬢であっても個人的理由で持ち出せる訳がないわな。

 つーか、やっぱり金貨って重量感が凄ぇ。
 100円玉サイズだから、ぱっと見でもそんな大きく感じないし、大した厚みもないんだけど、掌に乗せるとズシッとくる。
 どうやらこの世界の金貨、貨幣そのものに価値を持たせる為、マジモンの純金で作られているようだ。
 これが大金貨ともなると、サイズも厚みもマシマシになり、びっくりするほどクソ重い。普段からそれなりに鍛えてる私でも、身体強化魔法なしで摘むと指がつりそうになった。
 世のお金持ちやお貴族様方は、よくもまあこんな露骨な重量物を、財布に入れて持ち歩こうなんて思えるよな。両手に軽く乗せられる、ほんの数枚の金貨ですら、嫌がらせかっつーほど重いのに。

 すみません。うっかり脱線したので話を戻します。
 通常、平民が主に使用するのは銀貨まで。彼らは大銀貨を使う事も稀で、金貨になると、手にするどころか見る事すらないらしい。
 前世の世界では当たり前にあった、『円』とか『ドル』とかと言った、貨幣単位はなし。単純に、これを買うには小銅貨何枚と銅貨何枚、とか、硬貨を組み合わせて使うのが一般的との事だ。
 ありがとうクラニアさん。お陰様で、お金に関する話はよく分かりました。
 これで自信を持って、シアと2人だけで初めてのお遣い……もとい、初めての買い物に繰り出せます。
 ……と、胸を張って告げた所、流石にお2人だけで市井に出す訳には参りません、護衛官数名もお供としてご一緒致します、と言われてしまいました。
 あ、ですよね。やっぱそうなりますよね。
 ちょっと浮かれ過ぎました。


 学園が休みの日を見計らい、私とシアは早速平民街にやってきた。
 当然、護衛官の人も2人連れている。
 私達は、眼鏡を使って目の色を誤魔化しつつ、揃って茶色い編み下げヘアーのカツラを被り、くすんだオレンジとピンク色の地味なワンピースの上に、生成り色のエプロンを付けるという、典型的平民のお嬢さんスタイルでこの場に来ています。
 ちょっとあまりにベタ過ぎて、若干浮いてるような気もするんですが、ここへ来る前は市井のお嬢さんの服装とか、そういう部分の平均値が全く分からなかった為、物言いをつける事ができませんでした。
 次は絶対、物申します。

 あと、護衛官の人はどっちも、元から茶髪に茶色の目をしているのをいい事に、服装だけで見事、平民のお兄さんに化けていた。
 お二方共、結構ノリノリだ。
 どっちも男爵令息だって聞いてるんですが。
 ちなみにこの4人連れ、表向きには『親戚の兄ちゃん2人と買い物に来た、お上りさん姉妹』という設定になっていたりする。
 どんだけお金の使い方に疎くても、ド田舎から出てきたお上りさんなら不信に思われないという、この世界特有の切ないロジックを逆手に取ったやり口ですね。
 まあそれはともかく、買い物をしよう。その為に来たんだから。

 本日やって来たのは八百屋さん。
 売ってる果物や野菜類は、どれも基本的には元の世界とおんなじみたいなんだけど、時たま、見た目と名前がとんでもなく乖離してるブツが出てくる。

 例えば、砂糖の元になってる野菜と小麦粉の元になってる植物なんかが、モロにそうだった。
 砂糖の元になってるのは、『スノーベリー』という名前の、イチゴっぽい形をした野菜。
 このスノーベリーは名前の通り、本気で、完膚なきまでに真っ白だ。
 普通なら、イチゴの表面にあるはずの種が果肉の中に埋没してて、ツルッツルな見た目をしている。
 なんか陶器で作った、着色前のイチゴの置物みたいだった。
 当然、全く美味しそうに見えない。
 けど、いざ購入して一つ摘んでみたら、とんでもなく甘かった。酸味はほんのちょっとだけ。

 聞いた話によると、これをざく切りにして天日干しした後、専用の臼で挽き、ふるいにかけて種を除けば、上質な砂糖の出来上がり、という事らしい。
 果肉の中にあった僅かな酸味も、天日干しする事によってなくなるのだという。
 しかし、スノーベリーの栽培には、王城への事前の申請が必須となる。
 栽培するのに、特別な設備が必要だからだ。

 スノーベリーは、生命力と繁殖力が尋常じゃないくらいにバカ強いらしい。
 タンポポのように地中深くまで伸びる強靭な根っこと、スギナやミントみたいな地下茎を併せ持っていて、その辺に適当に植えたが最後、あっという間に蔓延って地面を埋め尽くし、他の植物を残さず駆逐してしまうのだと、八百屋のおじさんは言っていた。
 なので、スノーベリーを栽培する際には、スノーベリーの根がよその土地を浸食しないよう、栽培区画と定めた土地の周囲に、地下10メートルにも及ぶ深さにまで、合金でできた分厚い板を、隙間なく埋め込んでおかなければならないのだそうな。

 王城への申請が必要になるのも当然です。
 そんな芸当ができるのなんて、王城にいる上位の魔術師さんだけだろうよ。
 なお、このスノーベリー、申請なしで勝手にどこぞへ植えると罰せられ、年単位で牢屋にぶち込まれる事になるそうなので、気をつけましょうね、との事でした。

 そしてもう1つが、小麦粉の元になる小麦。
 実はこれ、名前は小麦のくせに見た目はトウモロコシでした。中身の粒は当然のように真っ白。これも、粒を取り外して天日干しした後、臼で挽き、ふるいにかけて小麦粉にするらしい。
 しかも、このトウモロコシな見た目の小麦、実は草じゃなくて木らしいんですよ。なので、生った実をもいでも、もいだ先からまた実が生るという、なかなかコスパのいい植物なのだそうで。
 しかも木だから、冬になっても枯れずに生き残るというおまけつき。

 寿命は平均20年ほどと、木にしてはだいぶ短いが、少なくとも20年は植え替えの手間がかからないとなれば、農家さんとしては嬉しいんじゃなかろうか。
 ちなみに、強力粉の元になるヤツは真っ黄色の粒で、薄力粉の元になってるのは上記通りの白。でもって中力粉の元は、なぜかめっちゃピンク色してました。
 でも、強力粉の方も中力粉の方も、天日干ししてるうちに色が抜けて、粒がカラカラに乾く頃にはすっかり白くなるんだとさ。解せぬ。

 ともあれ、今回のお忍び買い物ミッションは、買い物の仕方だけでなく、興味深い物をあれこれ見られた事も、大きな収穫だったように思う。見ていてかなり楽しかった。
 さ、早く帰って、お土産に買ったスノーベリーを、ディア様と一緒に食べるとしましょうか。
 レモンをかけて食べると、物凄く美味しいんだって。
 そんでもって、今度エドガーにも土産話をして教えてやろう。
 市井は驚きと発見に満ちてたぞ、ってね。
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