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第2章

4話 ぶりっ子娘の顛末と忍び寄る影

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 数日後。
 私は、学園が休みの日であるにも関わらず、わざわざ大聖堂を訪ねて来てくれたメルローズ様から、あのぶりっ子問題児、アディア嬢の暴走の原因と、彼女がその後どうなったかを聞かせてもらう事ができた。

 アディア嬢。本名、アディア・メートレス。
 彼女はメートレス子爵家現当主と、平民上がりの後妻との間に生まれた娘で、表向きには子爵家の3人目の子とされているが、実際には、実母がまだ後妻ではなく愛人だった頃に生まれた娘である為、正確には庶子の扱いなのだという。
 そんな彼女は、前妻の子である上2人の兄弟とは違い、庶子であるがゆえに貴族令嬢としての教育もろくに受けず、取り立てて役割を与えられる事もないまま、ただただ甘やかされ放題甘やかされて育った。

 要するに、ご当主様は政略結婚で一緒になった前妻よりも、自分で見初めた愛人の方がお気に入りだったので、子供もそっちの方が可愛かった、というお話なようです。
 これまたベタな内情ですな。

 そんでもって、この父親である子爵家当主がまたバカタレで、これまでずっと娘にとって不都合な事があれば、何でもかんでも他の誰かのせいにしたり、他人に責任をなすり付けるなどしていたらしい。
 勉強ができなければ家庭教師のせい。
 マナーの覚えが悪ければ招いた講師のせい。
 出先で雨が降って、娘がそれに腹を立てれば天のせいにし、刺繍が上手くいかずに指を刺せば、娘の未熟さではなく針と糸のせいにする。

 しまいには招かれたお茶会で、他のご令嬢からマナーの足りなさを厳しく指摘され、泣いて帰った娘を見て、父親自ら裏工作に走り、さもいじめの加害者であるかのような噂を流して、マナーの指摘をしたご令嬢を貶めていた、というのだから、呆れて物が言えない。
 つまり、あの時アディア嬢が私に対してブッ込んできた、筋の通らない意味不明な理論武装と責任転嫁は、父親の振る舞いと行いを見て覚えた、悪癖のようなものなのだろう。

 よく、『氏より育ち』なんて言葉を聞くけれど、今回の件はマジでそうだと言っていい。
 子供の教育って、本当に大切な事なんですね……。

 で、肝心のアディア嬢の処遇だが、あの後生徒指導室に連行された彼女は、複数名の先生から厳しく叱責された上、1か月間の停学処分となった為、現在学園には来ていない、との事。
 メルローズ様は何も言わなかったが、多分この処分、ほとぼりを冷ます意味でも、しばらく人前に顔を出さない方がいいだろう、という、貴族のご令嬢に対する、ある種の温情を兼ねた措置でもあるのでは。

 まあ、本来なら通う義務もなかった学園で、将来的な瑕疵にも繋がりかねない騒動を起こしたんだし、完全にほとぼり冷ますには、ひと月でも厳しいと思うけど。 

 それと、事情を知ったディア様は、それはもう非常にお怒りになった。
 どのくらい怒っていたかと言うと、学園側からの説明だけでなく、私とシアからも当時の状況を詳しく聞き、私に処罰の方針を仰いだその日のうちに、直接子爵家に対して、ご自身の教皇としての名前を使って書状を送り付けるくらいには、怒っていた。

 この国において、王と並び立つ権威を持つ教皇猊下が直々にしたためた、お叱りとお怒りの手紙を送り付けられた子爵家当主は、さぞやガクブルっていたに違いない。
 ちなみに、私がディア様に告げた処罰の内容は、単なる書面での『厳重抗議』のみだ。
 アディア嬢とその父親はどうなろうが知ったこっちゃないが、アホな父親と脳内お花畑な妹にブン回される格好になった、他の子2人は気の毒に思えたんで。

 ただし――抗議書の文面には、「温情をかけるのはこれが最後」だとも書いてもらってある。もし、次に似たような真似をアディア嬢がしでかした時には、容赦なく断罪ブチかますつもりだ。
 とりま、現子爵はリストラして田舎にポイ。
 アディア嬢もそれに随伴か修道院行き。
 子爵家は残る2人のお子さんで、どうにか頑張って回してもらう、みたいな感じの処罰を考えている。

 アディア嬢んちの一番上のお兄さんはもう成人してるし、婚約者との仲も良好らしいので、問題ないだろう。
 ことわざに曰く、仏様なら3回までは無礼を許してくれるみたいだが、私は単なる人間なので、2回目で完全アウトの扱いにさせて頂きます。

◆◆◆

 アディア嬢暴走事件から2カ月が経過した。
 あれ以降、これと言った事件は起きていない。
 ああでも、ちょっとした騒ぎならあったな。

 ご報告します。
 以前私の私物に手を出してウルシかぶれの被害にあった、女子生徒数名のうち3名が、窃盗未遂騒動を起こして退学になりました。
 あの連中のうち、何人かは懲りて私に関わろうとしなくなったんだけど、上記3名は全然凝りてない……どころか、むしろ逆恨みする勢いでウルシかぶれの件を根に持ったようでして。
 直接私に手を出すのは怖いけど、でもどうにか仕返ししてやりたい、という意識に取り付かれ、あろう事か我が最愛の妹・シアにちょっかいをかけ始めやがったのである。
 私と違って大人しいシアなら何も言えないに違いない、姉にも話せず泣き寝入りするだろうと、そう考えたようだ。
 はい、大間違いです。
 確かにシアは大人しい子だが、それでも歳を重ねて成長している。
 シアはもう、人に何をされても黙ってうつむいているような、弱い子ではない。
 最初に机の中を荒らされて、しまっておいたノートをゴミ箱に捨てられた時点で、シアはすぐ私に相談してくれた。しかも、件のメスガキ共にばれないよう、こっそりと。
 うむ、流石は我が妹。よく分かっている。
 敵に情報を与えないよう立ち回るのは、戦いの基本だからね。偉いぞ、シア!

 そういう訳で、もうあのメスガキ共に甘い顔はしない、社会的抹殺をも視野に入れた、もっとエグい罠を仕掛けてやると決意した翌日、私は早速報復攻撃に打って出た。
 と言っても、そう過激な事はしていない。
 前と似たようなトラップを、シアの机の中に仕掛けただけだ。

 しかしながら、今回仕掛けたのはウルシではありません。
 対魔物用に作られた、大変粘着力の強いトリモチです。

 これは一度身体に付着したが最後、特殊なリムーバーを使わなければ絶対に剥がせないという、とっても凶悪な代物で、トリモチというより瞬間接着剤に近いブツでございます。
 瞬間接着剤と違って、空気中の水分に反応して固まるんじゃなく、生き物の体温に反応して固まるらしいんですけどね。
 警戒心の強い魔物をおびき寄せる品としても使えるよう、魔物が好むのだという香りをちょっとだけ付け、無色透明な物体に仕上げられたこのトリモチは、ちょっと暗い場所にうすーく塗り広げると、周囲の色にすっかり馴染み、人間の目でも視認できなくなるという優れモノ。
 でもなんつーか、ちょっとパンっぽい匂いがするんだよな。あのトリモチ。
 魔物もパンが好きなんだろうか。

 ともあれ昼休みの直前、珍しく自分から話しかけてきたエドガー(前もって協力要請しておいた)に釣られ、メスガキ共の目がシアと私から逸れた隙を突いて、専用のハケを使ってシアの机の中にトリモチを塗りたくり、素知らぬ顔で教室を出れば準備完了。
 後は、メスガキ共が罠にかかるのを、昼食取りながらのんびり待つだけだ。

 怪しまれないよう、ダミーの文房具入れやニセの教科書なんかも一緒に入れてあるので、気付かれる可能性はほぼゼロだろう、と思いながら教室に戻ると、教室の入り口に人だかりができていた。
 教室内から聞こえてくるのは、甲高い女の泣き喚く声。
 早速引っかかりやがったか、と思いつつ教室を覗き込むと、案の定そこに、シアの机の中に3人仲よく手を突っ込んだ格好で、しゃがんだまま泣いてるメスガキ共の姿がありました。

 前にも似たような説明をしたかと思うが、この学園内ではたとえ学友であっても、持ち主の許可なく人の私物に手を触れるのはご法度であると、校則でしっかり定められている。
 そのご法度行為を犯そうとして罠にかかり、嫌がらせ目的で人の私物に手を出した恥知らずであると、自ら証明してしまったメスガキ共は、即刻親を呼び出され、親諸共学園長から雷を落とされた末、その日のうちに不名誉退学の沙汰を下されたそうな。
 しかも、どうやらあの3人は私やシアだけでなく、他の女子生徒にも何かにつけて嫌がらせをしたり、威張り散らしてマウント取ったりしていたそうで、あいつらがクラスからいなくなった事を嘆く子は、誰もいなかった。
 ご愁傷様。

 まあ、あいつらイイトコのお嬢さんだったみたいだし、勉強だけなら家でもできるだろ。
 精々頑張って生きるがいいさ。
 王都で店を出してる大きな商家の子供は、みんな学園を卒業してから仕事に出るみたいなんで、学園で貼られた『盗っ人嫌がらせ女』のレッテルに苦しめられるのは、むしろこれからだと思うけど。

 随分長く話が逸れてしまったが、ともかくそういう訳で、クラス内にはびこっていた不穏分子もいなくなり、私達は日々平和な環境で勉学に勤しんでいる。
 件のアディア嬢もすっかり大人しくなり、私に一切近付いて来なくなった。ありがたい限りだ。
 交友関係もあれからほんのちょっとだけ広がって、時々大神殿へ礼拝に来たメルローズ様やユリウス様を大聖堂へ招いて、世間話をするようになった。
 特にメルローズ様とは姉妹共々、お互い愛称で呼び合うようになったくらいだ。
 中央エントランスで偶然会った時とかも、ちょっと立ち話をしたりする。
 こちとら平民なので、お茶会への参加はお断りしてますが。


「あら、アル様。ごきげんよう。次は移動教室なのかしら?」
 次の授業に向かうべく中央エントランスに入った所で、丁度メルローズ様とばったり会った。
「あ。こんにちはメル様。そうです。次は魔法学の時間なんですよ」
「そうでしたか。わたくし、あの授業がとても好きなんですのよ。とても面白いので……あら? 今日はシア様はご一緒ではないのですか?」
「ええまあ。実はシア、隣のクラスに友達ができまして。今はその友達と食堂でお茶しているはずです。本音を言うならちょっと寂しいんですが、だからと言って、どこにでもついて回る訳にはいきませんから……」
「ふふっ。そうでしたの。お友達が増えるのはいい事ですわね」
「はい。本当にいい事です。昔から引っ込み思案な子だったので、尚更そう思います」
 肩を並べて話しながら、エントランス奥の階段を上がっていくと、階段の上から、眼鏡をかけた赤毛の女子生徒が早足で下りてくるのが見えた。制服からして、下位貴族のご令嬢っぽい。
 そのご令嬢とメルローズ様がすれ違った瞬間。
 メルローズ様が不自然にバランスを崩した。
 声を上げる間すらなく、メルローズ様の身体が後ろへ向かって傾いていく。

 ――落ちる――

 その光景を見て、誰もがそう思っただろう。
 実際、何気なく歩いていた階段から、何の前触れもなく突然足を踏み外したとなれば、隣にいたとしてもろくな反応もできないだろうし、仮に反応が間に合って手を掴めたとしても、場所は足場が悪く踏ん張りの効きづらい階段上。
 メルローズ様を引っ張り上げ切れず、諸共転落するのがオチだ。

 そう。普通はそうなる。
 だが――生憎と私は『普通』ではない。

 私には、喧嘩とゲームに明け暮れる日々によって鍛え上げられた反射神経と、この世界で得た、身体強化魔法という強力な武器がある。
 そしてその魔法も、きちんとした教えを受けた事でよりスムーズに、より明確な形で発動させられるようになった。
 もう以前の私とはレベルが違うのですよ、レベルが。

 つまり今の私ならば、後ろへ傾いて落ちていくメルローズ様の手を掴んで引き寄せ、自身も落ちないよう踏ん張るなど造作もない事なのだ。
 ただ、元からヒールの高い靴を履いていたせいか、思ったよりメルローズ様のバランスの崩し方が酷く、このままでは、引っ張り上げても階段に身体を打ちつけてしまう危険性があった為、急ぎメルローズ様の身体をもう片方の手で掬い上げた。

 結果、階段のど真ん中でメルローズ様をお姫様抱っこし、仁王立ちするというちょっと――いや、かなり意味不明なポージングをする羽目になったが、まあ、やむを得ない事です。
 見世物じみた状態になっちゃってごめんなさい。メルローズ様。

 あまりにも意味不明な状況に、周囲は元より当人であるメルローズ様まで、しばしポカンとしていたが、何者かがバタバタと走り去る音によって、誰もが一斉に我に返った。
 途端に中央エントランスは、蜂の巣をつついたような大騒ぎになる。

 近くの人達が、半ばパニックを起こしたように騒ぎ立てている中、私は取り敢えず、メルローズ様をお姫様抱っこしたまま階段を上り切り、できるだけ開けた場所にそっと下ろした。
 身じろぎもほとんどせず、その場に力なく座り込んでいる様子からして、放心状態の上、腰が抜けちゃってるんだろう。
 ひとまずメルローズ様の傍にしゃがみ込み、そっと声をかけてみる。

「メル様、メル様、大丈夫ですか? どこか痛い所はありませんか?」
「……え? え、ええ。大丈夫ですわ。どこも、痛む場所はございません。……その、助けて下さってありがとうございました、アル様。あなたがいて下さらなければ、どうなっていた事か……」
「いいえ。どういたしまして。お助けできてよかったです。……メル様。今さっき起きたばかりの事ですし、メル様のお気持ちを考えると聞きづらいのですが……何が起きたかお分かりになりますか?」
 私はやや声のトーンを落とし、我に返ったメルローズ様に小声で聞いてみた。
 あの時、メルローズ様の身体のバランスの崩し方が、なんだか不自然に見えたのだ。
 正直あれは、自分でうっかり足を踏み外した、と言うより、誰かに脇から身体を引っ張られでもしたかのような――
 そして案の定、私の想像は的中した。

「……。ええ……。実は、あの時わたくし……。誰かに横から、制服の裾を引っ張られたのですわ……」
 メルローズ様が、青い顔で自分の身体を抱き締めながら言う。
「……。そうでしたか……。取り敢えず、周りの人達の誰かが先生を呼びに行ってくれたようですし、先生が来るまでここで休んでいましょう。顔色が悪いです」
「はい……。そうさせて頂きます。けど、いけませんわね。この程度の事で立てなくなるなんて……」
「いいえ。『この程度の事』なんかじゃありません。誰かも分からない人に、階段から落ちるよう仕向けられたんですよ? 許されない事です。でももう、メル様に危害を加えるような真似、私が絶対、させませんから」
「ふふ。ありがとうございます、アル様。こう言ってはなんですけれど、その辺の下手な殿方より、あなたの方がずっと頼もしいですわ」
「ええ、そりゃあもう。大船に乗ったつもりでいて下さい」
 微笑みながら軽口を言う、その声と身体が小刻みに震えているのを、同じ軽口を返す以外に何もできないまま、ただ見守っていると、ふと階下から何か嫌な気配を感じた。

「アル様?」
 思わず反射で立ち上がって階下を見回す。
 私から見て、中央エントランスの左にある廊下――貴族院の学舎へと繋がる屋根付きの回廊の影から、誰かがこちらを見ていた。
 しかしその誰かも、私に見られていると気付くと、すぐに引っ込んでいなくなる。
 心情的には、速攻であの誰かさんを追いかけて、首根っこ引っ掴みたい所なのだが、今メルローズ様の傍から離れるのはちょっと怖い。

 あれがメルローズ様を狙う誰かの共犯で、私をこの場から引き離す為の、囮である可能性も捨て切れないからだ。
 これは……ちょっと厄介な事になってきたかも知れないぞ……。
 私はしばらくの間、正体不明の影が消えて行った廊下の暗がりを、ただ黙って睨み据えていた。
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