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第1章

2話 探し物は何ですか。見付けにくい物ですか。

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 こちらに伝えなければならない事を粗方伝え終えたからか、通信機の役割を果たしている、ペンダントの向こう側から聞こえてくるセアの声色と雰囲気が、ようやく多少の落ち着きを取り戻す。
 その代わり今度は、特大級の爆弾を投下された私が慌てる羽目になった。
 この世界の自然環境が崩壊するってなに! どういうこっちゃ!

「セア、それってどういう事なの!?」
《あのね、実はそっちの世界って、大気やら水やらは十分あるけど、元々太陽からめっちゃくちゃ遠い場所にある星なのよ。それこそ、そっちの地上から空を見上げても、すっかり他の星に紛れちゃっててどれが太陽なのか分かんないくらい。
 当然、環境だって最悪もいい所。つまり、世界の全てが分厚い氷に覆われた、いわゆる『極寒地獄』だった訳。なんせ、調査隊が最初にこの星に降りて調査を行った際、観測された最高気温がマイナス100度だったくらいだから》
「……さいこうきおんが、まいなすひゃくど」
 思わず、聞かされた言葉を棒読みで復唱してしまう。
 なんつー星だったんだ、ここは……。


《当たり前の話だと思うけど、テラフォーミングを行うに当たって、一番最初に改善したのが極寒の環境よ。それこそ、土壌改良以前の問題だったから。
 で、その為に作られたのが、疑似太陽衛星『ソル・サテレス』と、天候制御用衛星『クリマト・サテレス』の2つ。つまり、ソル・サテレスで星の大気を温めて、クリマト・サテレスで地上が荒天に見舞われないよう、天気そのものを制御してたのね。
 だってホラ、ここは本来、惑星全部丸ごとリゾート地になる予定だったし、会社の上役とかその辺りから、「天気が荒れたら遊び場としての価値が下がるだろ」っていう意見が出て、そういう措置が取られる事になったの》
 セアの話を聞いて、確かにね、と相槌を打つ。
 けど、流石は魔法技術と科学技術を両取りしている世界。
 こっちの目線で言わせてもらうなら、完全にSFファンタジーの領域だわ。

《でもなんか最近、その2つがちょっと調子悪くなってきてて、おかしいなー、と思ってチェック入れたら、制御装置とプログラムの一部が破損してたのよね。アハハ》
「アハハ、じゃない! 滅茶苦茶大ごとでしょうが!」
 私は思わずシャウトした。
 夏に入った途端やたらクソ暑くなるわ、ろくに雨も降らないわで、一体どうなってんだと思ったらそういう事だったんかい!
 ホント笑い事じゃないだろ、それ!
《だって、もう笑うしかないわよ。……その2つの衛星が破損したのも、そっちの世界のバカ大公が、聖地に入り込んでおイタしたせいだったんだもの》
「え゙」
《そっちでも、前からちょっとおかしいな、と思う事、あったんじゃない? 急に雨が降り出して、それが何日も止まなかったり、とか》
「! あ、ああ! あったあった! 確かにあった! でも、なんで気象装置まで壊れちゃった訳? 昔、バカ大公がいじくり回して壊したのって、聖女の召喚に関わる装置だけだったんじゃないの?」
《そうね。確かに、奴が直接壊したのはそれだけよ。でも……それだけじゃ済まない事も、たまーにあるのよね。
 専門外の人間には分かりづらい理屈だと思うけど、ある1つの目的の為に作られた制御装置とかプログラムとかって、一見無関係そうに見えるもの同士でも、どっかで何かしら繋がってたりするものなのよ。それでなくても、この星に関連する装置とプログラムは、本当に特別で特殊なものだから。
 まあ私達も、まさか装置の破損がそっちの方にまで波及してるとは、ちょっとすぐには思い付かなかったんだけどねぇ》
 ペンダントの向こうから、はあ、というため息が聞こえてくる。
 気持ちは分かるけど、ため息つきたいのはこっちの方だ。


《それでね? その2つの人工衛星の破損個所を直すに当たって、幾つかパーツを丸ごと取り換える必要があったんだけど、そのパーツの材料の1つが品薄で、発注かけても入荷にはかなり時間がかかります、って業者に言われちゃって。
 仕方がないから、発注かけたレアメタルが入って来るまでの間、エンジニアみんなでちょいちょい手直しして、誤魔化しながら稼働させてたんだけど……》
「……だけど?」
《その肝心のレアメタル、入荷直前で諸々の理由から価格が暴騰しちゃって……必要数の半分しか買えなかったの》
「……。そう。じゃあ、肝心のパーツの作成は……?」
《できる訳ないでしょ。材料足りないんだもの》
「デスヨネー」
《とは言え、全然材料が手に入らなかった訳じゃなし、辛うじて一番破損が深刻だった、ソル・サテレスとクリマト・サテレスの心臓部は直せたんだけど、制御システムの方が、どうにもこうにも、って感じでね……。
 多分、いえ、間違いなく、このままだと近いうちに暴走するかなー、って》
 状況を説明しているセアの口調が、だんだんしどろもどろになっていく。

 本音を言うなら、もうこれ以上この話を聞いていたくないし、この件に関する質問もしたくない。
 いや、ちゃんと分かってますよ?
 聞かない訳にもいかなければ、訊かない訳にもいかないって。
 もういっその事、耳を塞いで知らぬ存ぜぬを決め込めたらどんなにいいだろう。
 そんな風に思いながら、私は意を決して口を開いた。

「……一応、訊いておくけど……その2つの人工衛星が暴走したら、どうなるの?」
《そうねえ。まず、気温が洒落にならないくらいの振れ幅で、乱高下するようになるかな? 例えば、前日の気温が40度で、次の日の気温がマイナス60度、とか》
「……。後は……?」
《え、えーっと……。猛吹雪や大暴風雨、それから、超巨大竜巻が発生したりとか……あ、あと、それに付随するように、バスケットボール大の雹が当たり前のように降る、なんて事も、日常的に起きるようになるんじゃないかなぁ、と思いますです。はい》
「……。それ、人間どころか他の動植物もみんな死んじゃうわよね」
《……。う、うん。仰る通りデス。……だ、だから最初に言ったじゃない! このままじゃ自然環境が崩壊しちゃうって! それを防ぐ為に、力を貸して欲しいんだってば!》
 しばらくの間、なんとも言いづらそうに話していたセアだったが、問いかけてくる私の声が思ったより冷たかったせいか、また慌てたような口調で声を上げる。
 つい、疲れもあらわなため息をついてしまった私は悪くないと思う。
「……で、私は何をすればいいの?」
《……足りないレアメタルをそっちの世界で探して入手して、聖域に持って来て欲しいです。そっちの世界にも鉱床があるから》
 やっぱそう来たか。
 おおよそ予想通りの言葉を口にするセアに、私は再び零れそうになったため息を飲み込んで質問する。

「どういうレアメタルなの?」
《え、えと、オリハルコン、って言うんだけど……。知ってる?》
「はいキタ。まさかのファンタジー系レアメタル。つか、実在するんだ。セアやここの世界って」
《あなたの元いた世界にはないの?》
「実在しないわね。RPGとかラノベとか、そういう物語によく出てくる金属、って認識しかないわ」
《そうなの……。私達が扱ってるオリハルコンってのはね、パッと見はプラチナに似てるんだけど、光の加減で普通の金みたいな色味にも見える、っていう金属よ。
 オリハルコンは、金属としての強度もさることながら、超強力な抗魔の力を備えてもいて、魔力を流して使う部品には欠かせない物質なの。言うなれば、魔力限定の絶縁体みたいな物ね。
 2つの人工衛星の修理には、それがどーーしても必要なの。代用できる物質が存在しないのよ。だからお願い! 手に入れて来て!》
「しょうがないわね……。私達にとっても他人事じゃないし、探して来るわよ」
《ホント!? ありがとうアルエット! 助かるわ!》
「それで、どれだけの量が必要なの?」
《そうねえ……。今後予備パーツを作って保存しておく事も視野に入れて、ざっくり100キログラムほどプリーズ☆》
 プリーズ☆ じゃねえよ。
 張っ倒すぞコラ。

《え、えっと、アルエットさん? どしたの? もしかして怒った?》
「…………そうね。そんな大量の金属、どうやって私に運ばせるつもりなのかな、とか、そもそもどこで、どういう手段を使って入手すりゃいいのかな、とか、色々不満と疑問はあるわね。
 つか、100キロも見付かる物なの? オリハルコンて」
《そうね。確かに買うのは難しいと思うわ。押しも押されもせぬ超レアメタルだから、お値段の方も相当張るし。
 だ・か・らぁ、新しい鉱床を見付けて、採掘権そのものを手に入れちゃえばいいのよ。まだ見付かってないだけで、潜在的なオリハルコン鉱床は、まだまだい~っぱいあるわよ》
「…………」

 掘れってか。
 個人で山を掘れってか。
 採掘事業にどんだけの資金が要るか、分かって言ってんのかお前は。
 第一、山の所有権とかそういうのはどうなるんだ、おい。

《大丈夫大丈夫、あなたの言いたい事は分かってるわ。山の所有権に関しては、私の方でどうにかするから気にしないで。あと、発掘作業に関しても、使えるアシスタントをそっちに付けるし、運搬の為のアイテムもあげるから平気よ。
 ――ふふふ。実はねえ、オリハルコンの採掘ってのは、魔法が使えればそう難しい事じゃないの。むしろ、掘り出しと選別が同時にできちゃうくらい簡単なんだから!》
「は? それ、どういう事?」
《さっきも言ったけど、オリハルコンていうのは魔法や魔力に対する絶縁体。つまり、魔力を絶対通さないし、魔法の影響を一切受けない性質を持った物質だって事。その性質を利用すればいいのよ。
 例えば、予め見繕っておいたオリハルコンの埋蔵箇所に、攻城戦級魔法を超える極大魔法を叩き込めばアラ不思議! 岩盤や土は跡形もなく吹っ飛ぶけど、オリハルコンだけはその場に残るって寸法よ! 
 オリハルコンが埋まってる場所は人里離れた僻地中の僻地にしかないし、人的被害の考慮も必要なし! どう? 簡単でしょう?》

 雑! 雑が過ぎる!
 なんだその発掘方法!
 つか、それを『発掘作業』と呼んでいいのか!?
 あと極大魔法ってなに!
 初耳なんですけど!

 私は感情のままに声を荒らげる。
「それのどこが簡単なのよ! そもそも、極大魔法なんて聞いた事も見た事もないし! 本にも載ってなかったわよ、そんな魔法があるなんて!」
《あ、それ? それなら創世聖教会の大聖堂の地下に、歴代の聖女が残した禁書を納めた秘匿図書館があるわ。そこにある本のどれかに載ってるはずよ。
 あなたなら問題なく習得できると思うけど、もし万が一ダメだったとしても、心配しなくていいわ。その為の、アシスタントでもあるからね。
 ――あ、やば! そろそろ会議の時間だわ! 今回遅れたら減俸される! まあそういう訳だから、後よろしくね! もっと詳しい説明は、そっちに送るアシスタントに持たせた取説に書いてるから、それ読んで! じゃ!》
「はあ!? ちょ、待ちなさいよ! 説明尻切れトンボか! コラァ!!」
 私は慌てて叫ぶが、セアは私以上に慌てているようで、話も聞かず通信を一方的に打ち切ってしまう。
 ぶつっ、という、まさしく通信機の電源を落とすような音が聞こえて以降、ペンダントはうんともすんとも言わなくなった。

 そしてその数秒後。
 私のすぐ傍の足元に、何やら小さな魔法陣が出現したかと思うと、魔法陣の中に光の珠が現れ、パッと弾ける。
 あまりの眩しさに、出現した光の珠から一瞬目を背けた私が、再び魔法陣のあった場所に目を向けると――なぜかそこに、真っ黒な毛皮をまとった、モッフモフのチワワがいた。
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