上 下
14 / 91
第1章 魔境で生きる

12話 テツの実力

しおりを挟む
今日はテツがどの程度の戦力になるのか調べようと思う

「テツ!来い!」

小屋の外でグルグル飛び回っていたテツを呼ぶ

「キュキュ~?(なになに~?)」

俺の身体を中心に回り始めた、遊ぶの?ねぇねぇ?遊ぶの?しゅじ~ん?と少々うっとおしい

「遊びじゃない今日は、テツの戦力チェックだ!」

「キュキュ?キュー!キュキュ!(せん、りょく、ちぇっく?楽しそう!やるやる!)」

「よし、ついて来い!テツ!」

「キュー(はーい)」

獲物を探して魔境を歩き回る
いつもなら、とっくに闘いが始まっていてもおかしくないのに今日はなかなか魔獣と遭遇しない

というより、魔獣の魔力は近くに感じるんだが遠巻きにこちらをうかがっているようだ

「キュー、キュー(しゅじーん、これなにしてるの~)」
とテツが退屈そうに聞いてくる

「魔獣を探してるんだけど、なかなか出てこなくてな」

「キュー、キュキュー?(うーん、それって僕の匂いのせいかな~?)」

は!そう言えば、母ドラゴンがそんな事を言っていた気がする

一緒にいるだけで、魔獣が避けるとは、某RPGの聖水みたいだな…それなら!こっちから行こう!

俺は近くに感じてた魔獣の方向へ駆け出した、テツも後ろからついてきている

お!いたいた!

「キー!キキー!!!」「キー!」「キキキ!キー!」

猿の魔獣3匹が木の上でこちらを見て奇声をあげている、流石に目の前まで来られたら戦う気満々だな

「テツ!お前が相手をしろ!」

「キュー(はーい)」

テツは上空に飛び上がると口を大きく開いて、ブレスを吐いた
火炎放射器ぐらいの威力の炎が3匹に降り注ぐ

「キキ!キー!!ギィー!」「キー!」「キキー!」

3匹のうち1匹に炎がうつり、火だるまと化した!地面に落ちると辺りを転げ回り、少ししたら真っ黒の死体がそこにあった

残りの2匹はテツを撃退しようと、石や木の棒を投げているが、テツはひらりひらりと涼しい顔でかわしている

またも、テツがブレスを吐くと
2匹ともに引火し、炎を消そうと転げ回るがそれもむなしく死亡してから、炎は消えた

炎は相手が死亡するまで燃え続けていた、いったいどういうことだ?テツに質問してみる

「キュ~?キューキュー?(だって?僕の魔力で炎を作ってるから僕が自由に操れるのは普通だよ?)」

なるほど、えげつない技だな……今度俺も使ってみよう

だが!戦力としては申し分ない!
上空に飛んでいたら、地上の奴は敵じゃないな!

その後、テツには頑張ったという事で兎の肉を与えた

1匹食べると気に入ったのか、もう1匹要求してきた

「キュー!キュ!キュー!(しゅじーん!もう1匹だけ!おねが~い!)」

仕方なく、もう1匹与えた
その代わりデカくなったら必ず俺を乗せて空を飛ぶんだぞと言っておく

「キュー?キュキュキュー!(そんな事でいいの?そんなの、おやすいごようだよ~!)」

よし、許可は貰った!空を飛ぶのが楽しみだ!
ん?そう言えば、まだ時空魔法で空を飛べるか試してないな…明日試そう

そんな事を考え、道中の薬草や果実を拾って家に帰った


============================

お気に入りが200を突破していて
びっくりです!
これからも更新していくので
よろしくお願いします!


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

全能で楽しく公爵家!!

山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。 未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう! 転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。 スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。 ※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。 ※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。

魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します

怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。 本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。 彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。 世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。 喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

転生貴族のスローライフ

マツユキ
ファンタジー
現代の日本で、病気により若くして死んでしまった主人公。気づいたら異世界で貴族の三男として転生していた しかし、生まれた家は力主義を掲げる辺境伯家。自分の力を上手く使えない主人公は、追放されてしまう事に。しかも、追放先は誰も足を踏み入れようとはしない場所だった これは、転生者である主人公が最凶の地で、国よりも最強の街を起こす物語である *基本は1日空けて更新したいと思っています。連日更新をする場合もありますので、よろしくお願いします

転生先ではゆっくりと生きたい

ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。 事故で死んだ明彦が出会ったのは…… 転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた 小説家になろうでも連載中です。 なろうの方が話数が多いです。 https://ncode.syosetu.com/n8964gh/

転生者の取り巻き令嬢は無自覚に無双する

山本いとう
ファンタジー
異世界へと転生してきた悪役令嬢の取り巻き令嬢マリアは、辺境にある伯爵領で、世界を支配しているのは武力だと気付き、生き残るためのトレーニングの開発を始める。 やがて人智を超え始めるマリア式トレーニング。 人外の力を手に入れるモールド伯爵領の面々。 当然、武力だけが全てではない貴族世界とはギャップがある訳で…。 脳筋猫かぶり取り巻き令嬢に、王国中が振り回される時は近い。

婚約破棄され逃げ出した転生令嬢は、最強の安住の地を夢見る

拓海のり
ファンタジー
 階段から落ちて死んだ私は、神様に【救急箱】を貰って異世界に転生したけれど、前世の記憶を思い出したのが婚約破棄の現場で、私が断罪される方だった。  頼みのギフト【救急箱】から出て来るのは、使うのを躊躇うような怖い物が沢山。出会う人々はみんな訳ありで兵士に追われているし、こんな世界で私は生きて行けるのだろうか。  破滅型の転生令嬢、腹黒陰謀型の年下少年、腕の立つ元冒険者の護衛騎士、ほんわり癒し系聖女、魔獣使いの半魔、暗部一族の騎士。転生令嬢と訳ありな皆さん。  ゆるゆる異世界ファンタジー、ご都合主義満載です。  タイトル色々いじっています。他サイトにも投稿しています。 完結しました。ありがとうございました。

収納持ちのコレクターは、仲間と幸せに暮らしたい。~スキルがなくて追放された自称「か弱い女の子」の元辺境伯令嬢。実は無自覚チートで世界最強⁉~

SHEILA
ファンタジー
生まれた時から、両親に嫌われていた。 物心ついた時には、毎日両親から暴力を受けていた。 4年後に生まれた妹は、生まれた時から、両親に可愛がられた。 そして、物心ついた妹からも、虐めや暴力を受けるようになった。 現代日本では考えられないような環境で育った私は、ある日妹に殺され、<選択の間>に呼ばれた。 異世界の創造神に、地球の輪廻の輪に戻るか異世界に転生するかを選べると言われ、迷わず転生することを選んだ。 けれど、転生先でも両親に愛されることはなくて…… お読みいただきありがとうございます。 のんびり不定期更新です。

異世界に召喚されたけど、聖女じゃないから用はない? それじゃあ、好き勝手させてもらいます!

明衣令央
ファンタジー
 糸井織絵は、ある日、オブルリヒト王国が行った聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界ルリアルークへと飛ばされてしまう。  一緒に召喚された、若く美しい女が聖女――織絵は召喚の儀に巻き込まれた年増の豚女として不遇な扱いを受けたが、元スマホケースのハリネズミのぬいぐるみであるサーチートと共に、オブルリヒト王女ユリアナに保護され、聖女の力を開花させる。  だが、オブルリヒト王国の王子ジュニアスは、追い出した織絵にも聖女の可能性があるとして、織絵を連れ戻しに来た。  そして、異世界転移状態から正式に異世界転生した織絵は、若く美しい姿へと生まれ変わる。  この物語は、聖女召喚の儀に巻き込まれ、異世界転移後、新たに転生した一人の元おばさんの聖女が、相棒の元スマホケースのハリネズミと楽しく無双していく、恋と冒険の物語。 2022.9.7 話が少し進みましたので、内容紹介を変更しました。その都度変更していきます。

処理中です...