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参
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「はーい!第一回、文化祭についてのクラス会議、始まるよ~」
初めからハイテンションな青木さんのノリについていけない人が続出しているが彼女は全く気にしない。正直、気にしてる暇は無いのだ。
「まず決めるのは、、、何をするか!どんどこアイデア言ってね」
身振り手振りをつけながら話す彼女につられて、パラパラと手があがる。彼女は次々に当てていく。テンポいいなぁ。するとおもむろに私のところへ来て耳元で
「藤井さん、書記よろしくね」
と囁いた。彼女を眺めていてすっかり忘れていた。幸い内容は全て覚えていたのできちんと書けた。が、それよりも耳元で囁かれたことに動揺していた。わざわざ耳元でいう必要はないのに、もしかして、、、いや、それはないない。そんなことを考えつつも役割は果たす。
「じゃあこのクラスはSDGsの7番について、主にポスター、後は体験できる何かを作るってことでOK?」
「はい」「OKでーす」
皆、口々に話す。
「リョーカイ。じゃあ終わり!」
「藤井さん、メモお願いしゃーす」
「はい」
「後はもう時間だし帰宅準備しようかな。先生?いいですよね」
「ん?ああ」
こうして一回目のクラス会議が終わった。心臓が爆発しそうだった。
2週間後、何度か会議を行い、私たちのクラスはポスターと理科室から手回し発電機や、太陽光パネル、プロペラなどを借りてきてCO₂を排出しない発電方法を身近に感じてもらう体験を行うことになった。ポスターは何枚か作るが、二、三人の班に分かれて作る。私はもちろん青木さんとだ。黙々と作業する私と違い青木さんはあちこち走り回ったり、叫んだりしながら作業している。走っている途中、私の隣でふと立ち止まった。心臓がビクッと跳ね上がる。なんだろう、駄目だったかなぁと思い、彼女の方を向くと
「え、待って。センスありすぎ!字は綺麗だし全体のバランスはいいし完璧じゃん。うちも頑張んなくちゃ!」
褒められてしまった。しかもべた褒め。やばい、昇天してしまう。ヘリウムガスを入れた風船のように天に吸い上げられる心を無理やり地面にロープで結び付ける。
「そうかな、、、ありがとう」
恥ずかしさで段々声がしぼんで後半は彼女に聞こえたかはわからない。顔が赤いかもしれない。前髪で見えないかもしれないが。でも、とにかく、うれしいのは動かない事実だ。
初めからハイテンションな青木さんのノリについていけない人が続出しているが彼女は全く気にしない。正直、気にしてる暇は無いのだ。
「まず決めるのは、、、何をするか!どんどこアイデア言ってね」
身振り手振りをつけながら話す彼女につられて、パラパラと手があがる。彼女は次々に当てていく。テンポいいなぁ。するとおもむろに私のところへ来て耳元で
「藤井さん、書記よろしくね」
と囁いた。彼女を眺めていてすっかり忘れていた。幸い内容は全て覚えていたのできちんと書けた。が、それよりも耳元で囁かれたことに動揺していた。わざわざ耳元でいう必要はないのに、もしかして、、、いや、それはないない。そんなことを考えつつも役割は果たす。
「じゃあこのクラスはSDGsの7番について、主にポスター、後は体験できる何かを作るってことでOK?」
「はい」「OKでーす」
皆、口々に話す。
「リョーカイ。じゃあ終わり!」
「藤井さん、メモお願いしゃーす」
「はい」
「後はもう時間だし帰宅準備しようかな。先生?いいですよね」
「ん?ああ」
こうして一回目のクラス会議が終わった。心臓が爆発しそうだった。
2週間後、何度か会議を行い、私たちのクラスはポスターと理科室から手回し発電機や、太陽光パネル、プロペラなどを借りてきてCO₂を排出しない発電方法を身近に感じてもらう体験を行うことになった。ポスターは何枚か作るが、二、三人の班に分かれて作る。私はもちろん青木さんとだ。黙々と作業する私と違い青木さんはあちこち走り回ったり、叫んだりしながら作業している。走っている途中、私の隣でふと立ち止まった。心臓がビクッと跳ね上がる。なんだろう、駄目だったかなぁと思い、彼女の方を向くと
「え、待って。センスありすぎ!字は綺麗だし全体のバランスはいいし完璧じゃん。うちも頑張んなくちゃ!」
褒められてしまった。しかもべた褒め。やばい、昇天してしまう。ヘリウムガスを入れた風船のように天に吸い上げられる心を無理やり地面にロープで結び付ける。
「そうかな、、、ありがとう」
恥ずかしさで段々声がしぼんで後半は彼女に聞こえたかはわからない。顔が赤いかもしれない。前髪で見えないかもしれないが。でも、とにかく、うれしいのは動かない事実だ。
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