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第二章

11-14.希望の芽

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「あぁ? なんだこの手はよぉ」

 聞こえた苛立たしい声に足を止める。靴音の代わりに響くのは、清掃用のスライムが這いずり回る音と、どこかから絶えず聞こえてくる嬌声。
 不満げな声も日常の一部と言えるが、そこに怯えたような呼吸が混ざれば話は別。
 廊下を抜けた先、少し開けた場所。壁に向かって手をつく淫魔が数人と、その影から見える奴隷の姿。
 抱えているのは籠からはみ出した布類を見るに、下位奴隷の中でも最下層に属している洗い場担当だろう。
 淫魔に興味を持たれる機会は少ない故に、奉仕ができぬと嘆く者が多いが……その名誉に預かれるというのに、壁に追い詰められた男はあろうことか淫魔様を押しのけようとしたらしい。
 これが恥やら恐れ多さからならまだしも、強張る表情から読み取れるのは恐怖のみ。微笑ましさの欠片もない。
 他者から見て明らかなら、そうさせている本人たちは言うまでもない。掴まれた手首の痛みに呻く声も、淫魔たちの罵声に掻き消される。

「何嫌がってんだおい、お前ら奴隷は使われるためにここにいるんだろうが!」
「自分の立場がわかってんのか、あぁ!?」

 なんとも乱暴だが、助けようと思う者はいないだろう。他の淫魔も奴隷も関係なく、見て見ぬ振りか、怪訝そうな顔をして去るかのどちらか。
 そう、せっかく奉仕ができるというのに、何故拒む? 正気を疑いこそすれ、今にも折られそうな腕を案ずることも、怒鳴られていることへの同情もない。
 淫魔に仕えることこそ人間の喜び。もうそれは、疑うまでもない常識であるはず。
 だというのに、ここまで露骨に怯えるのには訳があるのだろうと。行く当てもなかった足は、彼らの元へと近づいていく。
 まるでリズムを刻むように軽やかに。楽しむように、ゆっくりと。

「躾なおす必要が――」
「――あぁ! ここにいたのか! わった探すたぞ!」

 十分に近づいたところで口に出たのは、紡ぐのも久しい独特の訛り。
 耳慣れぬ言葉に淫魔だけでなく、襲われそうになっていた男まで目を丸くして見つめている。
 瞬きを繰り返す目に映るのはくせ毛の酷い亜麻色の髪だけで、その奥から覗く水色は見えていないだろう。

「なんだてめぇ」
「ああ、淫魔サマ! 大変申す訳ねんばって、こいづへでっていがね連れて行っていいですか?」

 ヘラヘラと笑いながら伺えば、助け船を出された男だけでなく、問われた淫魔まで眉を寄せる有様。
 当然だ。突然割り込んできたかと思えば、獲物を横取りしようというのだ。はいそうですか、と頷くわけがない。

「何言って……」
「おい待て! こいつ……!」
「あ? ……ひっ!」

 淫魔が奴隷の願いなど聞くはずがないと、そんな当たり前が目の前で否定されていく。
 それどころか引きつった息まで漏らし、あんなにも掴んでいた腕は呆気なく離される。
 それは耳打ちされた側も同じく。青ざめたかと思えばあっという間に走り去り……残ったのは、呆気にとられる男と、そんな姿を眺める自分の二人だけ。
 あんな露骨な態度では勘付かれてしまうと肩をすくめる男が、気を取り直して話しかける。

「おめ、だいじょぶか?」
「え……あ、は、はいっ……あ、あの、どうして……?」
「淫魔サマにご奉仕するのは初めでだろ? あっだ反応すてりゃ分がる」

 とはいえ、あんな反応をするのは滅多にないと付け加えれば、あからさまに動揺する瞳に笑みを深める。
 城下から採用したとは思えない反応。今も必死に隠そうとしている仕草。震えの止まらない指先までしっかりと眺めて、それから今思い至ったように、大袈裟に声を上げる。

「ああ、お前管理区から来たのか!」

 あからさまに跳ねる肩。視線が外れたのをいいことに歪む唇は、到底人のいい笑みとは言えない。
 人間の血を絶やさぬよう、侵略以前から残っている村町を合併して作られた保護区間。
 名前の通り、淫魔によって管理された一帯では、新しいこの世界での常識……つまりは淫魔に仕えるための教育は滞りなく行われているはずだ。

「なら、ご奉仕の方法もちゃんと習っているだろ? 自信がなかったか?」

 とはいえ、まだ仕組みが始まってほんの数年。淫魔に対し、恐怖を抱く者が残っていて当然のこと。
 だが、そうだと気付かれるのは、本人にとってどれだけ恐ろしいことか。
 それも、淫魔の本拠地であるこの城で。逃げ場のない、この場所で露見するということは、死にも近い恐怖。

「……それとも、淫魔が怖いか?」
「ち、違っ!」
「しーっ……」

 そうだと理解しながら問いかけるのは、本音を引き摺り出すため。慌てて否定しようとする口を指で押さえ、敵ではないと示すために唇は笑みの形に歪んだまま。
 そこに込められた感情が異なっていようと、見つめる男は気付かない。

「誰かにしゃべるつもりはね。ただ、少すでも人間的な生活がすてぇなら上級さあがるのがい。こごさいるかぎり、おめは家畜以下の扱いだ」

 誇張ではない。上級と下級の扱いの差は、全てにおいて表れている。
 一度経験した誰もが戻りたくないと訴えるほど。たとえ淫魔を恐れていようと、待遇の差を知れば縋りつきたくもなるものだ。

「あるいは、うめぐ立ぢ回って、一人も相手せずに過ごすかだが……難しだろな」

 ますます困惑する瞳に、いつぞやの後輩の姿を重ね、指を離した唇は、聞きたいことがあるだろうに閉じたまま。
 だが、瞳に込められるものに疑いがないのを見て、あまりの単純さに笑うのはさすがに酷と言うもの。
 彼が今縋れるのは、目の前にいる存在だけ。それがどんな相手だろうと、助けを求めずにいられない。
 それがより自分の首を絞めると気付くこともないまま。

「そんなに怖いのに、なすてここに? まだ希望者すか来られないだろ?」
「……き、聞いたんです」

 彷徨い、ためらい。信じていいか葛藤し。天秤は傾き、震える声は紡ぐ。

「聖女と勇者の息子が、この城のどこかに、いるって……」

 意を決し、唯一の手がかりを掴むために絞り出した響きは、間違いなく鼓膜を揺さぶる。
 言葉を咀嚼し、細めた目は哀れな新人に見えることはなく、なおも希望は語られる。

「い、今も、奴隷に扮して対抗するための手段をこうじていると……っ……」
「……なるほど」

 顎に手を置き、しばし考える素振りを見せる。懐かしい響きに込み上げてくる感情は様々だが、不思議と不快感はない。
 そのことを噛み締め、受け止め。これからどうするべきかを考えて、答えはすぐに導かれる。

「会ってどうするんだ? 助けでも求めるか?」
「わ……わかりません、でも……」
「でも?」

 返答はない。自分でも言葉にできないのだろう。
 だが、怯えながらも瞳から光は消えず、ただ無為に助けを求めるわけでもない。
 恐れながら、怯えながら。それでも立ち向かおうとする光は、簡単に折れることはないだろう。
 力強く。そして……どこか、痛々しい。
 自分に何ができるかわからないまま、会えば何か変わるかもしれないと期待して。それだけを胸に、こんな場所にやってきてしまったのだ。
 外に出なければまだ平穏でいられたというのに。恐怖にかられるまま巣から出た、哀れな獲物。

「そう噂されでら奴ばいるが……」
「ほ、本当にっ!?」

 瞳はキラキラと眩しく、輝くほどに込み上げるのは、不快感ではない。
 胸底を擽るそれは、植え付けられた本能によるもの。あるいは、最初から備わっていたものなのか。

「彼はどこに――」
「ここにいたんですか」

 他者の声に、興奮する声共々静まる。
 日常の一部、気にかけるまでもない光景。わざわざ首を突っ込んできたのは、唯一の同僚とも言える存在。
 まだ状況を知らぬ淡々とした顔に、意図が伝わるように声を張る。

「あぁ、レニウス様! どうすたんだが、こったどごろで」
「……なるほど、はペーターですか」

 眼鏡越しの黒い瞳は一見して変化はないが、若干呆れが含まれていると気付くのはペーターと呼ばれた男だけ。
 この僅かな変化が読み取れるだけの付き合いになったと感傷に耽るには相応しくない場。

「近くに寄ったら様子を見てくるように言われたので。……まだここに?」
「いんや、そろそろと思ってますた」

 本心が半分、嘘が半分。まだ見て回りたい部分もあったが、わざわざレニウスに言付けたということは、ペーターを待つ男が寂しがっているということだ。
 強制的に連れ戻されることはないが、ご機嫌を損ねるつもりもない。
 遠回しのお叱りに肩をすくめ、いいところだったのにと惜しむ気持ちごと背を向ける。

「あっ……ぺっ、ペーターさんっ!」

 どうして名を知っているのか考え、今呼ばれたばかりだと思い返し。既に興味が薄れていることに笑えば、必死に呼び止めようとする手が腕を掴む。
 縋るように。求めるように。

「さ、さっきの話っ……!」

 その手をそっと外し、頬を包み、顔を寄せて。聞き漏らされることのないように耳元に唇を寄せる。
 これは特別な話だと理解できるようにそっと、芽吹く希望に水を与えるように優しく。

「知りたいなら、上級にあがっておいで」

 吐息を混ぜ、鼓膜ごと擽るように、決して忘れることのないように。

「……待ってるよ」

 頬から下へ滑らせた指先は、顎先を撫でてから離れていく。耳を押さえ、甘く染まる顔に胸を満たされ、待っていたレニウスの元に向かう足は来た時以上に軽いもの。
 廊下を過ぎ、角を曲がり、扉を抜けて。そうして、ようやく小さな溜め息が耳を打つ。

「……飽きませんね、あなたも」
「なんのことでしょう?」
「もう上級区間ですよ」

 床材の変化に気付かないほど浮かれていたと指摘され、喉がクツリと音を立てる。肩が揺れ、唇をつり上げ、前髪を掻き上げる一瞬で変わったのは髪型だけではない。
 薄汚れた麻のシャツは、染み一つないリネンに代わり、襟元には赤い石で誂えられた紐ネクタイが揺れる。
 ペーター――否、先ほどまでのみすぼらしい奴隷はいない。
 髪を整え、向き直った薄水色は歪む。

「一応仕事なんだが」
「何も知らない新人をたぶらかすのが?」
「管理区から来たって言うから、助言しただけだ」
「……ああ、なるほど」

 本当に納得したのか、あるいは適当に流されたか。どちらであれ、クラロは嘘を吐いていない。
 管理区。つまり、クラロの故郷を含む全ての保護区を解体し、住民たちを一カ所に集めた場所だ。
 表向きは人間の血を絶やさぬ為だが、淫魔に仕えるための教育を施す場でもある。
 ウェルゼイの計画は順調に進み、いずれは定期的に人間が補充される。だが、教育は施しても洗脳しきるつもりはないらしい。
 順応な者も必要だが、それと同じだけ、淫魔の加虐心を満たせるだけの存在もいる。
 淫魔が人間に飽きないよう、少しでも興味を満たせるように、反抗心というのは僅かにも必要なのだ。
 それこそ、聖女の息子がいるなんて噂を信じ、新たに結成しつつある反逆者たちだって。処刑という娯楽を与えるために必要な要素でしかない。
 悲しいかな、どれだけ頑張ろうと脅威になり得ない。ウェルゼイにとって潰すのはいつだって簡単で、完全に消し去ることは普段の業務の延長でも行えること。
 だから、今も目を瞑り続けている。他の淫魔が楽しむため。そして、今後の娯楽のため。
 集合地になったとはいえ、元故郷の人間が含まれていることは変わりない。その名残で気にかけているとレニウスは解釈したのだろうが、実際は違う。
 もうクラロの中に未練も怒りもなく、恨みさえもなく。会ったところで平然としていられる確信だってある。
 それでも気にかけるのは、これがクラロの仕事のうちだからだ。
 下級区域に顔を出すのも、他の奴隷の様子を見て回るのも。そして、何も知らない新人に生きる術を伝えるのだって。
 少しでも楽しめそうな者がいればそれを記憶し、上級にあげる候補に乗せるための一連でしかない。
 遊びが入っているのは否定しないが、そんなことを言えば、こうして歩いていること自体が遊びと言える。
 クラロを含め、レニウスも。本来は主人の下にいることが、自分たちの役割なのだから。
 奴隷だというのに堂々と歩く二人を、通りかかる淫魔は睨むどころか目を逸らす。
 それどころか、通り過ぎる際には会釈までし、媚びるように挨拶までする者も。
 それらを適当にいなすクラロに対し、並び歩くレニウスに変化はない。同じ専属、同じ奴隷。だが、その立場が違うことを、レニウスは理解している。

「……楽しそうで何より」
「躾が行き届いている証拠だ。悪い気はしない」
「否定はしません」

 一時は命を狙われたこともあるが、今は表だって騒ぐ者も、危害をくわえようなどと考える馬鹿もいない。
 言うことを聞いているいい子には、然るべき褒美が与えられるべきだ。全員には行き渡らずとも、数を増やすことはできる。
 脳裏にあがる顔ぶれの中、時期が来れば先ほどの新人も候補に挙げると考えたところで、辿り着いた扉を躊躇いなく捻る。
 誰よりも親しんだ魔力の気配。嗅ぎ慣れた匂いに与えられる安堵。そうして、正面の執務机から見つめる……誰よりも美しい、赤。
 レニウスの主人、ラディアがソファーに座っていると気付かなければ、きっとその腕の中に収まりに行っただろう。
 だから、今は微笑む顔を受け止め、告げられるべき言葉を笑顔で待つだけ。
 期待したとおり、クラロを待ち望んでいた男は微笑み、出迎える。
 いつものように。いつもと、同じように。

「おかえり、クラロ」
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