【R18/TL】息子の結婚相手がいやらしくてかわいい～義父からの求愛種付け脱出不可避～

息子の結婚相手がいやらしくてかわいい～義父からの求愛種付け脱出不可避～

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　とあるホテルの一室。ダブルベッドの傍にあるランプの明かりが辺りを柔らかく包み込んでいる。
　私は腰掛けていたダブルベッドからすっくと立ち上がり、部屋の入口近くに備え付けられている姿見の前で足を止めた。
　姿見に視線を合わせると、黒いレースのブラとショーツ、ガーターベルトで繋がれた網のストッキングを身に着け恥ずかしそうに背中を丸めている私が映っていた。

（この下着のつけ方って、これで合ってるのかな……？）

　人生で初めて纏うセクシーな下着と睨めっこを繰り返し、私は声にならないため息を漏らす。ここ数年で肉付きがよくなってしまった二の腕やお尻のラインも目に入り、さらに自信を失っていった。

　今年で二十六歳になる体だ。アラサーに仲間入りしてしまった我が身は、代謝が衰え自然の力だけでは保てなくなってきていることを実感する。
　『美麗（みれい）』という自分の姿とギャップがありすぎる名前も、今は少しだけ重い。

（あぁ……こんな日がくるんだったらちゃんと運動続けていればよかった……っ）

　押し寄せてくる後悔の波に飲み込まれそうになり、堪らず目にぎゅうっと力を入れて視界を閉ざした。
　このだらしなくなった体を目にしたら、あの人はどう思うだろうか。『想像した姿と違う』とがっかりしてしまうだろうか。
はたまた、これも良しとして受け入れ喜んでくれるのだろうか。
　この下着を贈ってくれた人──私の夫である孝太（こうた）さんの反応を想像しては一喜一憂を繰り返した。