禍神

夜神颯冶

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本編

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まずここは俺の寝室。

なぜかその寝室に、
変なコスプレ幼児ロリ外人が現れ、
変な言葉の日本語で日本語を指摘され、
なにゆえにかロリコン呼ばわりされる俺がいた。

「これは、なんのプレーだ~!」

「ハァハァハァ」

おもわず雄叫おたけびを上げる俺がいた。

じと目でそんな俺を見つめる幼女。

「なんだよ」

俺がそう言うと、
彼女はやれやれと言うように嘆息たんそくを吐く。

「あいや、
 も荒ぶれず御気ごきしずめてはどうだ。
 少々不敬ふけいがすぎよう。
 思惟しいせよとはもうさぬが、
 もちっと条理じょうりをわきまえぬか。
 御国振おくにぶりが知れようぞ 」

われ婀娜あだたる姿に、
 懸想けそうするのはわからなくもないが、
 もそっと色欲しきよくおさえれないか」

けそう?
先ほどから所々、少女の言葉がわからない。

「何を言ってるの?」

あくがっておったのではないのか?
 にぬしは発奮はっぷんし、
 情緒不安定じょうちょふあんていのようだったぞ」

先程さきほどから撞着語法どうちゃくごほう(言動のつじつまが合わない)が、いちじるしい。

まずは言語の統一をはかるべきだろう。

「そうじゃなくて、
 君の日本語が少し理解に苦しむって言うか、
 出来ないって言うか」

少女は不思議そうに俺を見つめ考える。

せんだってもうした事を玩味がんみするに・・・ 」

「バカなのか?」

ふざけるな!

外人だと思って、
優しく変な日本語に合わせてやってるのに。

「お前の日本語がおかしいんだよ」

「あくがる? けそんってなんだよ!
 そんな日本語、現代人は、
 いや、日本人はつかわないっての!!」

「あなや。 そうか!もありなん。
 それはわらわ考慮こうりょりなんだな。
 暫時ざんじ待たれよ 」
 
 
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