からくれないに、色づいて【Eternity -エタニティ- シリーズ】

 “あか”は、お前の色。それは冷え切った闇に射した一条の光。
 煌めき、迸る、目も眩むほどの鮮やかな光源。俺だけの唐紅(からくれない)。
 この想いを染め上げる、たったひとつの、赤。

 考古学研究室に在籍する大学生、宮城零央(みやぎ れお)。
 生まれ持った容姿の端麗さに惹かれて寄ってくる女子が後を絶たないが、零央は考古学以外には興味がない。
 来るもの拒まず、去るもの追わず。後腐れがないという理由で、中学の頃から年上限定で遊びの恋愛を繰り返していた。
『誰にも本気にならない。誰にも落とせない』と言われ、自身でも恋愛には冷めきった感覚しか抱いていなかった零央だが、考古学研究のために出向いた奈良で、教授の娘、初琉(はる)と出逢う。
 彼女との出逢いで初めて恋を知り、それまで知らなかった疼きと切なさ、もどかしさ、燃え立つ激情の温度と“色”を知る。けれど、初琉には気持ちを伝えられなくて――。

【Eternity -エタニティ- シリーズ ――永遠に、愛してる――不変の愛の物語】

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素敵な表紙は春永えい様

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