8 / 18
強メンバー
しおりを挟む
月曜日のスタートは、ばっちりだった。
朝5時半に家を出て、山コースへ向かう。
ギアは2でスタート。回転数は90。
山の手前でギア1にして、回転数は60を下回らないを目指して。
最終目標は120回転と定めた。
これは笑えるほど高速で回している。
しかし真ん中のギアでないと90を保てないつむぎは、現状これで行くしかなかった。
サイクルコンピュータ。
これは楽しい。
いろんな情報が分かる。
買ってきて早速琉人がつけてくれた。
いや、彼に取り上げられたというのが正しい。
つむぎがやろうとして線があまってびろんびろんになったから。
今何%の坂を上っているのか表示されていて、ここは6%。
さっき平地で誰かに抜き去られた。
琉人とは違う人。初日に見たのとも違う自転車である。
ロードバイクはやってんな。
イヤホンで英会話のラジオを聴きながら、つむぎは思った。
小学生ジャージを今日も着ている。
6時過ぎたあたりで家に戻れた。
急成長じゃないか。
満足げにシャワーを浴びた。
春先の泥は顔のあたりまで飛んできている。
筋肉痛が気持ちよかった。
幸せそうな孫の顔を見て、祖母が「ばあちゃんも出ていい?」と聞いた。
快く承諾しておいた。
7時半に縁が迎えに来るまで、向こうの中学校の問題集を開く。
戻らなければいけない場所は、そこだから、ちゃんとやらないと。
学校に着くと、琉人が誰かと玄関で待っていた。
彼より背が低い男子。
小柄だが体は頑丈そうで、朝なのにもはやジャージを着ている。
「大塚寛登。1組のやつ。強いって言ってたのこの人」
琉人が紹介してくれた。
「八亀つむぎです。大塚くん、ママチャリレース出てくれるの?」
すると寛登はにこにこして即答する。
「うん。日曜日午前中自転車乗るだけでしょ?大丈夫だよ」
そんなことくらい、といった体だ。
金棒以上に金棒なのかな。
「琉人も出るの?だったら舷も?」
「いやまだそれは決めてない」
ここには部活物足りない男子がそんなにいる。
つむぎは縁を見た。
縁は小さく何度もうなずいていた。
OKだ。
ホームルーム前の教室で、縁と練習について話していた。
女子の陰口が聞こえ、つむぎはむむ、とそっちを見つめる。
何さ、という顔の数人と目が合った。
男好きって言った?付き合ってるって言った?
とんでもない。
チーム魂をそんな言葉でけがすなんて。
「先生」
朝のホームルームの終わりに、つむぎは手を挙げた。
なんの係でも委員会でもないが。
「1分ください」
はい?と担任が言ったので、黒板の前に行ってママチャリレースの大会要項を貼る。
「私はスピーチ得意じゃないですが、一生懸命話すので聞いてください。
6月30日、日曜日のママチャリレースにキッズチームとして出ます。
メンバーは男女混合で行きたいので、いま個別に話をして募集してます。
だから私が男子に声をかけているのに性的な意味はありません」
じいいっと、今朝目が合った女子を見つめてやった。
言葉の選択に担任が引いている。
「10名、必要なんです。
男子でも女子でも、出てくれるなら大歓迎です。
だから声をかけます。
チームでやってくれる人を探しています。
あと80日しかないんです。チームを作らせてください」
以上です。
礼をして席に戻った。
縁は複雑な顔をしている。
ごめん、もしかしたら失敗かも。
でも、成功かもしれないじゃん?
とにかく一生懸命話した。
昼休みまでに展開があった。
「亀さん」
中休み、新たな呼び方で、寛登が男子を連れてきたのである。
「バスケ部のいっちゃん。宮下一くん。
ママチャリやるって。去年大人と一緒に出てるから」
「経験者だ」
つむぎは両手を広げて歓迎した。
昼休みには、女子が二人きた。
両方とも1組の子みたい。
「阿部三千華です。バスケ部です」
「小林実です。運動はしたことないんだけど…」
友達か。
「ありがとう、ありがとう」
嬉しくて、縁と顔を合わせて飛び上がった。
琉人にも教えてやろうと3組を覗くと、3人で何か話している。
琉人、そして橙だ。
つむぎはぺこりとあいさつした。
3人目は知らない。
別の小学校の子だろう。
琉人と同じくらい日焼けした男子だ。
「亀ちゃん」
橙が久しぶり、と声をかける。
「ママチャリの話、聞いたよー。
私も出たい。…琉人も出るってよ」
それには異論があるらしく、琉人が何か言いかけた。
橙は何やら覇気でそれを封じる。
「日曜にちょっと自転車乗るくらいっしょ。
いい感じの運動しょや。
ね、メンバーもう揃っちゃった?」
最後はつむぎに聞いた。
「まだあと何人かほしいです。
男子の数が少なくて、琉人も参加してくれないかなと。思ってきました」
味方を得たり。
つむぎはぐぐっと言葉に力を入れた。
「あー…。じゃあ、出るわ」
ぼそっと琉人が言って、傍らの友達を見る。
「いいよ。なら俺もやる」
あんまり乗り気じゃなさそうだけど?
「山内橙、琉人。
あと長谷川舷。げんはふな編に玄米の玄ね。
登録お願いー」
そう言い残して橙は自分の教室に帰っていった。
おおお、強力そうなメンバーが一気にそろったぞ。
フットサル部なんて、足が強そう。
つむぎは鼻の穴が広がるのが分かった。
意気揚々と教室へ戻る。
縁と話す、ひょろっこい男子がいた。
「亀ちゃん、新しいメンバー来たよ」
縁はつむぎに気づいて彼を紹介してくれる。
「遠藤林太郎くん。
頭いいんだよ。いっつも定期テスト1番とかとるの」
「ほおお。頭脳か。
よろしくお願いします。練習頑張りましょう」
登録名簿を数えてみると、10名揃っていた。
「わー。揃ったよ、縁ちゃん」
「あとは練習だね、練習」
達成感に飛び上がる。
放課後、帰りがけに縁の家によって父親のレース用ママチャリを撮った。
グループラインの写真にして、みんなを招待する。
土曜日の午後、運動公園にみんなで集まって練習メニューを考えることになった。
いいねいいね。チームだ。
嬉しくて、つむぎはひとり「わはは」と笑った。
夕暮れ、石狩川沿いのサイクリングロードを走っている。
大きなキツネがそんな彼女を見つめていた。
朝5時半に家を出て、山コースへ向かう。
ギアは2でスタート。回転数は90。
山の手前でギア1にして、回転数は60を下回らないを目指して。
最終目標は120回転と定めた。
これは笑えるほど高速で回している。
しかし真ん中のギアでないと90を保てないつむぎは、現状これで行くしかなかった。
サイクルコンピュータ。
これは楽しい。
いろんな情報が分かる。
買ってきて早速琉人がつけてくれた。
いや、彼に取り上げられたというのが正しい。
つむぎがやろうとして線があまってびろんびろんになったから。
今何%の坂を上っているのか表示されていて、ここは6%。
さっき平地で誰かに抜き去られた。
琉人とは違う人。初日に見たのとも違う自転車である。
ロードバイクはやってんな。
イヤホンで英会話のラジオを聴きながら、つむぎは思った。
小学生ジャージを今日も着ている。
6時過ぎたあたりで家に戻れた。
急成長じゃないか。
満足げにシャワーを浴びた。
春先の泥は顔のあたりまで飛んできている。
筋肉痛が気持ちよかった。
幸せそうな孫の顔を見て、祖母が「ばあちゃんも出ていい?」と聞いた。
快く承諾しておいた。
7時半に縁が迎えに来るまで、向こうの中学校の問題集を開く。
戻らなければいけない場所は、そこだから、ちゃんとやらないと。
学校に着くと、琉人が誰かと玄関で待っていた。
彼より背が低い男子。
小柄だが体は頑丈そうで、朝なのにもはやジャージを着ている。
「大塚寛登。1組のやつ。強いって言ってたのこの人」
琉人が紹介してくれた。
「八亀つむぎです。大塚くん、ママチャリレース出てくれるの?」
すると寛登はにこにこして即答する。
「うん。日曜日午前中自転車乗るだけでしょ?大丈夫だよ」
そんなことくらい、といった体だ。
金棒以上に金棒なのかな。
「琉人も出るの?だったら舷も?」
「いやまだそれは決めてない」
ここには部活物足りない男子がそんなにいる。
つむぎは縁を見た。
縁は小さく何度もうなずいていた。
OKだ。
ホームルーム前の教室で、縁と練習について話していた。
女子の陰口が聞こえ、つむぎはむむ、とそっちを見つめる。
何さ、という顔の数人と目が合った。
男好きって言った?付き合ってるって言った?
とんでもない。
チーム魂をそんな言葉でけがすなんて。
「先生」
朝のホームルームの終わりに、つむぎは手を挙げた。
なんの係でも委員会でもないが。
「1分ください」
はい?と担任が言ったので、黒板の前に行ってママチャリレースの大会要項を貼る。
「私はスピーチ得意じゃないですが、一生懸命話すので聞いてください。
6月30日、日曜日のママチャリレースにキッズチームとして出ます。
メンバーは男女混合で行きたいので、いま個別に話をして募集してます。
だから私が男子に声をかけているのに性的な意味はありません」
じいいっと、今朝目が合った女子を見つめてやった。
言葉の選択に担任が引いている。
「10名、必要なんです。
男子でも女子でも、出てくれるなら大歓迎です。
だから声をかけます。
チームでやってくれる人を探しています。
あと80日しかないんです。チームを作らせてください」
以上です。
礼をして席に戻った。
縁は複雑な顔をしている。
ごめん、もしかしたら失敗かも。
でも、成功かもしれないじゃん?
とにかく一生懸命話した。
昼休みまでに展開があった。
「亀さん」
中休み、新たな呼び方で、寛登が男子を連れてきたのである。
「バスケ部のいっちゃん。宮下一くん。
ママチャリやるって。去年大人と一緒に出てるから」
「経験者だ」
つむぎは両手を広げて歓迎した。
昼休みには、女子が二人きた。
両方とも1組の子みたい。
「阿部三千華です。バスケ部です」
「小林実です。運動はしたことないんだけど…」
友達か。
「ありがとう、ありがとう」
嬉しくて、縁と顔を合わせて飛び上がった。
琉人にも教えてやろうと3組を覗くと、3人で何か話している。
琉人、そして橙だ。
つむぎはぺこりとあいさつした。
3人目は知らない。
別の小学校の子だろう。
琉人と同じくらい日焼けした男子だ。
「亀ちゃん」
橙が久しぶり、と声をかける。
「ママチャリの話、聞いたよー。
私も出たい。…琉人も出るってよ」
それには異論があるらしく、琉人が何か言いかけた。
橙は何やら覇気でそれを封じる。
「日曜にちょっと自転車乗るくらいっしょ。
いい感じの運動しょや。
ね、メンバーもう揃っちゃった?」
最後はつむぎに聞いた。
「まだあと何人かほしいです。
男子の数が少なくて、琉人も参加してくれないかなと。思ってきました」
味方を得たり。
つむぎはぐぐっと言葉に力を入れた。
「あー…。じゃあ、出るわ」
ぼそっと琉人が言って、傍らの友達を見る。
「いいよ。なら俺もやる」
あんまり乗り気じゃなさそうだけど?
「山内橙、琉人。
あと長谷川舷。げんはふな編に玄米の玄ね。
登録お願いー」
そう言い残して橙は自分の教室に帰っていった。
おおお、強力そうなメンバーが一気にそろったぞ。
フットサル部なんて、足が強そう。
つむぎは鼻の穴が広がるのが分かった。
意気揚々と教室へ戻る。
縁と話す、ひょろっこい男子がいた。
「亀ちゃん、新しいメンバー来たよ」
縁はつむぎに気づいて彼を紹介してくれる。
「遠藤林太郎くん。
頭いいんだよ。いっつも定期テスト1番とかとるの」
「ほおお。頭脳か。
よろしくお願いします。練習頑張りましょう」
登録名簿を数えてみると、10名揃っていた。
「わー。揃ったよ、縁ちゃん」
「あとは練習だね、練習」
達成感に飛び上がる。
放課後、帰りがけに縁の家によって父親のレース用ママチャリを撮った。
グループラインの写真にして、みんなを招待する。
土曜日の午後、運動公園にみんなで集まって練習メニューを考えることになった。
いいねいいね。チームだ。
嬉しくて、つむぎはひとり「わはは」と笑った。
夕暮れ、石狩川沿いのサイクリングロードを走っている。
大きなキツネがそんな彼女を見つめていた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
Harmonia ー或る孤独な少女と侯国のヴァイオリン弾きー
雪葉あをい
ライト文芸
孤児院で育った少女リチェルは、十二歳の時その歌声を見初められ隣国の貴族の楽団に引き取られる。けれども引き取ってくれた当主がすぐに病死した事で待遇が一変、日々屋敷と楽団の雑事をこなす下働きとして暮らしていた。
そんなある日、丘で隠れて歌っていたところを一人の青年に見つかってしまう。ヴァイオリン弾きである青年は、リチェルにまた歌を聴かせてほしいと告げて──。
「俺はただ、君の歌が聴きたくて降りてきたんだ」
これはある目的で旅を続ける貴族のヴァイオリン弾きと孤児の少女の、音楽で彩る優しい旅のお話。
(原案・絵:若野未森、著者:雪葉あをい)
★11/13まで毎日朝8時更新・以降週二回(土日朝8時)更新・年内完結
※このお話は19世紀末のヨーロッパをモデルにしたファンタジーです。地名や当時の政治・慣習等の背景を含め、多々フィクションが含まれます。
※時代背景などを反映した差別的な表現が含まれている場合があります。
アルファポリスとカクヨムの違い。インセンティブ&リワード、ランキングの事など
うし。
エッセイ・ノンフィクション
ずっと小説サイトでは読むだけだった読み専が自作小説を書いて1ヵ月。
同じ内容の作品をアルファポリスとカクヨムに投稿した結果、一体どうなったのか?
2つのサイトに違いはあるのか? そしてインセンティブやリワードはどうなっているのだろう。
一切何もない状態から投稿を初めて1ヵ月の話とデータ。そしてそれらに対して考えた事や思った事を書き連ねています。
あくまでこちらの体験と思った事が含まれますので、違う状況になる方もいる事はご了承下さい。
リワードの確定を待っていた事もあり(結局2か月後であきらめ)投稿から1ヵ月半後の話も交じります。
割と赤裸々に自分のデータを見せる事になるので恥ずかしく、タグなんかは少なくします。じゃあ書くなよって? 知りたい人がいるかなーと思ったんです。
という訳で閉じる可能性も多分に含まれますし、続きが書かれる事もあるかもしれません。
朧咲夜3-甦るは深き記憶の傷-【完】
桜月真澄
ライト文芸
第二話『貫くは禁忌の桜と月』の続編です。
+++
朧咲夜
Oborosakuya
第三話
+++
知らされた『みるこ』の正体。
寝惚けた流夜が口にしたその名は、流夜が探し求めるものだった――。
『悪夢の三人』と言われる流夜たちに挑んだ唯一の同学年、宮寺琉奏。
降渡の恋人(未満?)も登場。
流夜たちの高校時代も明かされて。
物語は暴風雨のよう……。
――二人は何を決断する?――
+++
教師×生徒
+++
華取咲桜
Katori Sao
特技は家事全般。
正義感強し。
黒髪の大人びた容姿。出生に秘密を抱える。
神宮流夜
Zingu Ryuya
穏やかで優しい神宮先生。
素の顔は危ないことにくびを突っ込んでいる人でした。
眼鏡で素顔を隠してます。
結構頓珍漢。
夏島遙音
Natusima Haruoto
咲桜たちの一個先輩で、流夜たちと面識あり。
藤城学園の首席。
松生笑満
Matsuo Emi
咲桜、頼とは小学校からの友達。
遙音に片想い中。
日義頼
Hiyoshi Rai
年中寝ている一年首席。
咲桜にはやけに執着しているよう。
春芽吹雪
Kasuga Fuyuki
流夜の幼馴染の一人。
愛子の甥で、美人系な男性。
腹黒。
雲居降渡
Kumoi Furuto
流夜の幼馴染の一人。
流夜と吹雪曰く、不良探偵。
華取在義
Katori Ariyoshi
咲桜の父。男手ひとつで咲桜を育てている。
異端の刑事にして県警本部長。
春芽愛子
Kasuga Manako
在義の元部下。警視庁キャリア組。
色々と企む。先輩の在義は常に被害者。
二宮龍生
Ninomiya Ryusei
在義の相棒。
流夜たちの育ての親。
朝間夜々子
Asama Yayako
咲桜の隣の家のおねえさん。
在義の幼馴染で「在義兄さん」と慕う。
藤城学園の保健医。
宮寺琉奏
Guuzi Rukana
『悪夢の三人』に立ち向かった唯一。
現在遺伝子研究をしていて、母校である藤城学園に特別講師として呼ばれた。
+++
2022.3.23~4.6
Sakuragi presents
伊緒さんのお嫁ご飯
三條すずしろ
ライト文芸
貴女がいるから、まっすぐ家に帰ります――。
伊緒さんが作ってくれる、おいしい「お嫁ご飯」が楽しみな僕。
子供のころから憧れていた小さな幸せに、ほっと心が癒されていきます。
ちょっぴり歴女な伊緒さんの、とっても温かい料理のお話。
「第1回ライト文芸大賞」大賞候補作品。
「エブリスタ」「カクヨム」「すずしろブログ」にも掲載中です!
姉らぶるっ!!
藍染惣右介兵衛
青春
俺には二人の容姿端麗な姉がいる。
自慢そうに聞こえただろうか?
それは少しばかり誤解だ。
この二人の姉、どちらも重大な欠陥があるのだ……
次女の青山花穂は高校二年で生徒会長。
外見上はすべて完璧に見える花穂姉ちゃん……
「花穂姉ちゃん! 下着でウロウロするのやめろよなっ!」
「んじゃ、裸ならいいってことねっ!」
▼物語概要
【恋愛感情欠落、解離性健忘というトラウマを抱えながら、姉やヒロインに囲まれて成長していく話です】
47万字以上の大長編になります。(2020年11月現在)
【※不健全ラブコメの注意事項】
この作品は通常のラブコメより下品下劣この上なく、ドン引き、ドシモ、変態、マニアック、陰謀と陰毛渦巻くご都合主義のオンパレードです。
それをウリにして、ギャグなどをミックスした作品です。一話(1部分)1800~3000字と短く、四コマ漫画感覚で手軽に読めます。
全編47万字前後となります。読みごたえも初期より増し、ガッツリ読みたい方にもお勧めです。
また、執筆・原作・草案者が男性と女性両方なので、主人公が男にもかかわらず、男性目線からややずれている部分があります。
【元々、小説家になろうで連載していたものを大幅改訂して連載します】
【なろう版から一部、ストーリー展開と主要キャラの名前が変更になりました】
【2017年4月、本幕が完結しました】
序幕・本幕であらかたの謎が解け、メインヒロインが確定します。
【2018年1月、真幕を開始しました】
ここから読み始めると盛大なネタバレになります(汗)
【完結】浄化の花嫁は、お留守番を強いられる~過保護すぎる旦那に家に置いていかれるので、浄化ができません。こっそり、ついていきますか~
うり北 うりこ
ライト文芸
突然、異世界転移した。国を守る花嫁として、神様から選ばれたのだと私の旦那になる白樹さんは言う。
異世界転移なんて中二病!?と思ったのだけど、なんともファンタジーな世界で、私は浄化の力を持っていた。
それなのに、白樹さんは私を家から出したがらない。凶暴化した獣の討伐にも、討伐隊の再編成をするから待つようにと連れていってくれない。 なんなら、浄化の仕事もしなくていいという。
おい!! 呼んだんだから、仕事をさせろ!! 何もせずに優雅な生活なんか、社会人の私には馴染まないのよ。
というか、あなたのことを守らせなさいよ!!!!
超絶美形な過保護旦那と、どこにでもいるOL(27歳)だった浄化の花嫁の、和風ラブファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる