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第四章
84話 魔王ですがなにか
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女魔族キルケーが取り出したそれは一見香水の瓶に見えた。
安っぽいピンク色のガラスの中で魔女の指先の動きに合わせて透明な液体が揺れている。
すぐさま叩き壊してやりたくなったが、その衝動に耐えて相手の発言を待つ。
彼女がその薬を見せたのは俺と自分の実力差を考え破壊できないと思っているからか、それとも幾らでも代わりはあるからか。
最低でもその部分は確認しなければいけない。
「効率の良い方法って……その胡散臭い液体のことかよ」
「そうよ、この薬液はとても便利で助かるわ。これがあれば一度に何十人も絶望に塗れた人間を量産できる」
俺の台詞にキルケーは得意げに微笑む。恐らく誰かに薬のことを自慢したくて堪らなかったのだろう。
だとしたら魔族の割に随分と人間臭い。だからこそ会話から付け込める部分もあるかもしれない。
俺はわざと大袈裟に驚いて見せた。
「えっ、その瓶一つで何十人もだと? 嘘だ、どうやってそんなことが……」
「ふふっ、嘘じゃないわ。現にこの下の湖では大勢の冒険者たちが今も悪夢を見ながら沈んでいるのよ」
この薬入りの水の中でね。瓶に口づけながら言う魔女に俺は演技ではなく驚きの声を上げた。
「冒険者たちを、湖に沈めただって?!」
団の仲間たちが水死体になった姿を想像し気が遠くなる。
その反応が気に入ったのか魔女は楽しそうに声を上げて笑った。
「あはは、お馬鹿さん。死んでないわよ。死んだら魔物に出来ないじゃない」
この湖にはね、秘密があるの。そう言いながらキルケーは尖った爪で地面を指さす。
「氷よりも冷たい水のせいで落ちた人間はすぐに動けなくなり死んだように眠るの」
「死んだように眠る……仮死状態のことか?でも呼吸ができなければ数時間で死ぬだろ」
「それも大丈夫、この湖には魔王様に倒された不死竜が沈んでいるから」
その血が混ざっているせいで、水に落ちた生物の傷は癒え死ぬことは無いのだと魔女は説明する。
「魔王が竜を……?!」
突然魔王という単語を出されて声を上げてしまったが、キルケーが反応に不審がる素振りは無かった。
まだ俺の正体が魔王の生まれ変わりだと気づいていないらしい。
「ええ、昔地上は神の飼い犬である神竜たちが統治していた。そいつらを倒し封印したのが偉大なる魔王アルヴァレス様よ」
「魔王、アルヴァレス……」
名前を呟いた途端頬に痛みが走る。
気が付けば爪の一つを赤く染めたキルケーが豚を見るような目で俺を見ていた。
「畜生如きがあの御方を呼び捨てにしないで」
次はその首を切り落とすわよ。
氷のような表情で宣言する魔女に、俺がそいつの生まれ変わりだと叫んだらどういう顔をするのか気になった。
今の態度から見るにキルケーは魔王を崇拝している。
少なくとも気に入っているらしい俺の顔に躊躇いなく傷をつける程度には。
つまり彼女に俺が魔王だと信じ込ませれば仮死状態の冒険者たちを解放することは叶うかもしれない。
魔王の立場で配下の女魔族にそう命令すればいいのだから。
最大の問題は俺が魔王だとキルケーが信じる可能性が低過ぎることだ。
そしてなりすましと判断した場合彼女からの罰は考えたくない程惨いものになるだろう。
俺がその末に死んだらエレナの神殿に魂は行くのだろう。そして又やり直しになる。
だが次のアルヴァ・グレイブラッドが今回のように灰村タクミとしての人格を持つとは限らない。
やり直せるとはいっても俺が俺のままで仕切りなおせるという事ではないのだ。
だからこそエレナは俺に死を軽く見るなと言ったのだ。
現在俺の中に魔王が封じられていることは事実なのだろう。
だが目覚めさせるわけにはいかない。現在の俺の人格を保ったまま魔王になれるとは限らないからだ。
それに万が一俺の人格を保持していても、魔王としての覚醒に必要な条件は人間への絶望と憎悪を抱かせること。
つまり灰村タクミの意識を保ったまま人類を憎み敵になる可能性だって存在する。俺の精神はそこまで強くない。
だから人間を魔物に変えることが出来るキルケーには絶対にそのことを知られてはいけない。
先程魔王だと告げてしまおうかと考えたのは少し魔が差しただけだ。
なのに、何故。
「良いのか、魔王である俺にそんな態度を取って」
貴様こそ無礼を命で償うことになるぞ。
自分のものでないような傲岸な声と台詞が勝手に口から飛び出す。
怒りを浮かべ俺の首を切り落とすだろうと予測したキルケーは何故かぽかんと口を開けているだけだった。
無防備な表情をしていると毒々しい女魔族ではなくただの美しい女に見える。
その整った顔は次第に歓喜に歪み、大輪の花が咲くような笑みを浮かべた。
「ああ、アルヴァレス様……私の命ある内に再び内にお会いできて良かった!」
嬉しゅうございます。そう汚れた地面に躊躇いなく膝をつきながらキルケーは言う。
これはもしかしたら上手く事を運べるかもしれない。
突然の展開に戸惑いながらも、これを利用して皆を救ってやろうという野心が俺の胸を奇妙に弾ませていた。
安っぽいピンク色のガラスの中で魔女の指先の動きに合わせて透明な液体が揺れている。
すぐさま叩き壊してやりたくなったが、その衝動に耐えて相手の発言を待つ。
彼女がその薬を見せたのは俺と自分の実力差を考え破壊できないと思っているからか、それとも幾らでも代わりはあるからか。
最低でもその部分は確認しなければいけない。
「効率の良い方法って……その胡散臭い液体のことかよ」
「そうよ、この薬液はとても便利で助かるわ。これがあれば一度に何十人も絶望に塗れた人間を量産できる」
俺の台詞にキルケーは得意げに微笑む。恐らく誰かに薬のことを自慢したくて堪らなかったのだろう。
だとしたら魔族の割に随分と人間臭い。だからこそ会話から付け込める部分もあるかもしれない。
俺はわざと大袈裟に驚いて見せた。
「えっ、その瓶一つで何十人もだと? 嘘だ、どうやってそんなことが……」
「ふふっ、嘘じゃないわ。現にこの下の湖では大勢の冒険者たちが今も悪夢を見ながら沈んでいるのよ」
この薬入りの水の中でね。瓶に口づけながら言う魔女に俺は演技ではなく驚きの声を上げた。
「冒険者たちを、湖に沈めただって?!」
団の仲間たちが水死体になった姿を想像し気が遠くなる。
その反応が気に入ったのか魔女は楽しそうに声を上げて笑った。
「あはは、お馬鹿さん。死んでないわよ。死んだら魔物に出来ないじゃない」
この湖にはね、秘密があるの。そう言いながらキルケーは尖った爪で地面を指さす。
「氷よりも冷たい水のせいで落ちた人間はすぐに動けなくなり死んだように眠るの」
「死んだように眠る……仮死状態のことか?でも呼吸ができなければ数時間で死ぬだろ」
「それも大丈夫、この湖には魔王様に倒された不死竜が沈んでいるから」
その血が混ざっているせいで、水に落ちた生物の傷は癒え死ぬことは無いのだと魔女は説明する。
「魔王が竜を……?!」
突然魔王という単語を出されて声を上げてしまったが、キルケーが反応に不審がる素振りは無かった。
まだ俺の正体が魔王の生まれ変わりだと気づいていないらしい。
「ええ、昔地上は神の飼い犬である神竜たちが統治していた。そいつらを倒し封印したのが偉大なる魔王アルヴァレス様よ」
「魔王、アルヴァレス……」
名前を呟いた途端頬に痛みが走る。
気が付けば爪の一つを赤く染めたキルケーが豚を見るような目で俺を見ていた。
「畜生如きがあの御方を呼び捨てにしないで」
次はその首を切り落とすわよ。
氷のような表情で宣言する魔女に、俺がそいつの生まれ変わりだと叫んだらどういう顔をするのか気になった。
今の態度から見るにキルケーは魔王を崇拝している。
少なくとも気に入っているらしい俺の顔に躊躇いなく傷をつける程度には。
つまり彼女に俺が魔王だと信じ込ませれば仮死状態の冒険者たちを解放することは叶うかもしれない。
魔王の立場で配下の女魔族にそう命令すればいいのだから。
最大の問題は俺が魔王だとキルケーが信じる可能性が低過ぎることだ。
そしてなりすましと判断した場合彼女からの罰は考えたくない程惨いものになるだろう。
俺がその末に死んだらエレナの神殿に魂は行くのだろう。そして又やり直しになる。
だが次のアルヴァ・グレイブラッドが今回のように灰村タクミとしての人格を持つとは限らない。
やり直せるとはいっても俺が俺のままで仕切りなおせるという事ではないのだ。
だからこそエレナは俺に死を軽く見るなと言ったのだ。
現在俺の中に魔王が封じられていることは事実なのだろう。
だが目覚めさせるわけにはいかない。現在の俺の人格を保ったまま魔王になれるとは限らないからだ。
それに万が一俺の人格を保持していても、魔王としての覚醒に必要な条件は人間への絶望と憎悪を抱かせること。
つまり灰村タクミの意識を保ったまま人類を憎み敵になる可能性だって存在する。俺の精神はそこまで強くない。
だから人間を魔物に変えることが出来るキルケーには絶対にそのことを知られてはいけない。
先程魔王だと告げてしまおうかと考えたのは少し魔が差しただけだ。
なのに、何故。
「良いのか、魔王である俺にそんな態度を取って」
貴様こそ無礼を命で償うことになるぞ。
自分のものでないような傲岸な声と台詞が勝手に口から飛び出す。
怒りを浮かべ俺の首を切り落とすだろうと予測したキルケーは何故かぽかんと口を開けているだけだった。
無防備な表情をしていると毒々しい女魔族ではなくただの美しい女に見える。
その整った顔は次第に歓喜に歪み、大輪の花が咲くような笑みを浮かべた。
「ああ、アルヴァレス様……私の命ある内に再び内にお会いできて良かった!」
嬉しゅうございます。そう汚れた地面に躊躇いなく膝をつきながらキルケーは言う。
これはもしかしたら上手く事を運べるかもしれない。
突然の展開に戸惑いながらも、これを利用して皆を救ってやろうという野心が俺の胸を奇妙に弾ませていた。
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