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第三章
82話 淀んだ記憶
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洞窟の中は一言でいえば不快だった。
暗く地面も壁もじっとりと濡れていて気軽に座って休める場所などない。
それに加えて空気が悪い。青臭さとヘドロ臭さが入り混じった悪臭が漂い続けている。
庭に放置された金魚鉢の中の腐った藻を連想させる臭いは呼吸する度に俺を憂鬱にさせた。
想像したよりもずっと洞窟内は広い。ブーツが重く感じるのは泥水を吸いつつあるからだろう。
探し求める黒髪の少女とは出会えていない。
死ぬ前の自分とそっくりな顔の男と二人きりで汚臭漂う暗がりをひたすら歩き続ける。
悪い夢の中を延々と彷徨っているみたいだ。
「おい、洞窟の中はずっとこんな調子なのか?」
鼻や口を手で押さえるようにして同伴者に尋ねる。いや先導者と言うべきだろうか。
ウィアードは新しく従魔にしたらしいスライムを軽く蹴り上げつつ答えた。
壁にまばらに張り付いている光ゴケのお陰で少し離れた場所にいる男をなんとか視界で捉えることができる。
「そうですねえ、ここは水の洞窟ですから」
「水の洞窟?」
そんな名称は初めて聞いた。しかし水の洞窟というよりは汚水の洞窟といった感じだ。
泥水の洞窟でもいいかもしれない。
「この洞窟の真下は巨大な湖になっているんです、だから湿っぽいんですねえ」
「なるほど」
「もう少し歩くと証拠が見られますよ」
ぬかるんだ地面をスタスタと歩いていく魔物使いに連れられ俺も後を追う。
転ばないように注意しながら先に進むと、ウィアードは広間らしき場所で立ち止まっていた。
何かあったのだろうか。彼の横に並ぶようにして観察する。思わず声が出た。
「これは……」
地面に穴が開いている。かなり大きな穴だ。
城は無理かもしれないが民家ならそのまま垂直に落とせそうな程の穴が開いていた。
「この吹き抜けに落ちれば最下層の湖まで一直線ですよ」
「最下層って……どれぐらいの深さなんだ?」
「わからないですね、僕は落ちたことがないので」
ただ落ちて戻ってきた人は居ないみたいです。他人事のように男は言う。
今ここで俺が突飛ばしたらこいつは簡単に穴に落ちるだろう。
柵も何もない濡れて滑りやすい地面の延長に大穴がある。足を滑らしたらどこまでも真っ逆さまだ。
「でも、飛んだり浮いたりできる魔物を使役できれば簡単に下まで降りられるでしょうね」
もしくはそういう魔術を使えたら。ウィアードの言葉に俺はそうかもなと答えた。
俺もこいつも当然そんなことは出来ない。だから最下層まで行くなら徒歩以外に選択はない。
そもそも俺の目的はクロノたちの捜索なのだから地下湖に到達する必要はないのだが。
「……おい、歩いて最下層まで行く方法はあるのか?」
「ありますよ、この先を進めば下へ降りる階段があるので。行くんですか?」
そう問いかけられ俺は返答に迷う。洞窟に入ってから軽く一時間は経過しているが人間と遭遇したことは無い。
時折大人の拳サイズのナメクジとポイズンスライムらしきものは見かけたが襲ってこないからそのまま無視した。
魔物が洞窟から出たがっているというエストの話と実際の様子が違いすぎる。冒険者だっていない。
こんな湿っぽく空気も悪い場所で何日も暮らせるとは思わない。だから逗留している可能性は限りなく低い。
やはり嘘で、罠だったのだ。アキツ村は餌に使われただけで冒険者たちは他の場所に拉致されているに違いない。
そう考えているのに引き返す提案をしないのは、この大穴のせいだ。
連れてこられた冒険者が湖に沈んでいたなら、洞窟に入ったきり戻れない理由になる。
しかしそれなら、村人たちが冒険者について何も知らない様子で有る筈がないのだ。
部外者とはいえ、村に入ってきた人間たちが何人も行方不明になっているのだから。
洞窟に入ったら出られないことが当たり前でない限り。寧ろその為に冒険者たちを招かない限り。
『すみません、お客様。うちの子が洞窟に入ったきり戻らなくて、一階だけでいいので探しに行っていただけませんか。
これまでの宿代と酒代は頂きませんし、お礼も弾みますので』
唐突にそんな台詞が脳内にパッと浮かぶ。喋っていたのは中年の女だ。親しくはない。だが見覚えはある。
あの髪型と下がり眉、両手を祈るように握る姿。あれは俺が借りている宿の女将ではなかったか。
だがそんな依頼をされた覚えはない。俺は今日アキツ村に来たばかりだ。酒だって飲んでない。
なのに、どうして。
俺はこの洞窟で死んだ気がするんだ。
一人で、全身の骨を砕かれて、魔物の餌になった恐怖に今体が震えているんだ。
「あ、ああっ」
嫌な考えが頭の中一杯に広がり、呻きながら地面に膝をついた。
俺は、もしかしたら既に。いや、俺だけではなくて。
「どうしたんですか、淀んだ空気にやられちゃいましたか?」
呑気な声を出しながらウィアードが俺へと近づいてくる。本物の俺と同じ顔を持つ男が。スライムを足に纏わりつかせて。
俺は立ち上がると、彼を剣で斬り付けた。
暗く地面も壁もじっとりと濡れていて気軽に座って休める場所などない。
それに加えて空気が悪い。青臭さとヘドロ臭さが入り混じった悪臭が漂い続けている。
庭に放置された金魚鉢の中の腐った藻を連想させる臭いは呼吸する度に俺を憂鬱にさせた。
想像したよりもずっと洞窟内は広い。ブーツが重く感じるのは泥水を吸いつつあるからだろう。
探し求める黒髪の少女とは出会えていない。
死ぬ前の自分とそっくりな顔の男と二人きりで汚臭漂う暗がりをひたすら歩き続ける。
悪い夢の中を延々と彷徨っているみたいだ。
「おい、洞窟の中はずっとこんな調子なのか?」
鼻や口を手で押さえるようにして同伴者に尋ねる。いや先導者と言うべきだろうか。
ウィアードは新しく従魔にしたらしいスライムを軽く蹴り上げつつ答えた。
壁にまばらに張り付いている光ゴケのお陰で少し離れた場所にいる男をなんとか視界で捉えることができる。
「そうですねえ、ここは水の洞窟ですから」
「水の洞窟?」
そんな名称は初めて聞いた。しかし水の洞窟というよりは汚水の洞窟といった感じだ。
泥水の洞窟でもいいかもしれない。
「この洞窟の真下は巨大な湖になっているんです、だから湿っぽいんですねえ」
「なるほど」
「もう少し歩くと証拠が見られますよ」
ぬかるんだ地面をスタスタと歩いていく魔物使いに連れられ俺も後を追う。
転ばないように注意しながら先に進むと、ウィアードは広間らしき場所で立ち止まっていた。
何かあったのだろうか。彼の横に並ぶようにして観察する。思わず声が出た。
「これは……」
地面に穴が開いている。かなり大きな穴だ。
城は無理かもしれないが民家ならそのまま垂直に落とせそうな程の穴が開いていた。
「この吹き抜けに落ちれば最下層の湖まで一直線ですよ」
「最下層って……どれぐらいの深さなんだ?」
「わからないですね、僕は落ちたことがないので」
ただ落ちて戻ってきた人は居ないみたいです。他人事のように男は言う。
今ここで俺が突飛ばしたらこいつは簡単に穴に落ちるだろう。
柵も何もない濡れて滑りやすい地面の延長に大穴がある。足を滑らしたらどこまでも真っ逆さまだ。
「でも、飛んだり浮いたりできる魔物を使役できれば簡単に下まで降りられるでしょうね」
もしくはそういう魔術を使えたら。ウィアードの言葉に俺はそうかもなと答えた。
俺もこいつも当然そんなことは出来ない。だから最下層まで行くなら徒歩以外に選択はない。
そもそも俺の目的はクロノたちの捜索なのだから地下湖に到達する必要はないのだが。
「……おい、歩いて最下層まで行く方法はあるのか?」
「ありますよ、この先を進めば下へ降りる階段があるので。行くんですか?」
そう問いかけられ俺は返答に迷う。洞窟に入ってから軽く一時間は経過しているが人間と遭遇したことは無い。
時折大人の拳サイズのナメクジとポイズンスライムらしきものは見かけたが襲ってこないからそのまま無視した。
魔物が洞窟から出たがっているというエストの話と実際の様子が違いすぎる。冒険者だっていない。
こんな湿っぽく空気も悪い場所で何日も暮らせるとは思わない。だから逗留している可能性は限りなく低い。
やはり嘘で、罠だったのだ。アキツ村は餌に使われただけで冒険者たちは他の場所に拉致されているに違いない。
そう考えているのに引き返す提案をしないのは、この大穴のせいだ。
連れてこられた冒険者が湖に沈んでいたなら、洞窟に入ったきり戻れない理由になる。
しかしそれなら、村人たちが冒険者について何も知らない様子で有る筈がないのだ。
部外者とはいえ、村に入ってきた人間たちが何人も行方不明になっているのだから。
洞窟に入ったら出られないことが当たり前でない限り。寧ろその為に冒険者たちを招かない限り。
『すみません、お客様。うちの子が洞窟に入ったきり戻らなくて、一階だけでいいので探しに行っていただけませんか。
これまでの宿代と酒代は頂きませんし、お礼も弾みますので』
唐突にそんな台詞が脳内にパッと浮かぶ。喋っていたのは中年の女だ。親しくはない。だが見覚えはある。
あの髪型と下がり眉、両手を祈るように握る姿。あれは俺が借りている宿の女将ではなかったか。
だがそんな依頼をされた覚えはない。俺は今日アキツ村に来たばかりだ。酒だって飲んでない。
なのに、どうして。
俺はこの洞窟で死んだ気がするんだ。
一人で、全身の骨を砕かれて、魔物の餌になった恐怖に今体が震えているんだ。
「あ、ああっ」
嫌な考えが頭の中一杯に広がり、呻きながら地面に膝をついた。
俺は、もしかしたら既に。いや、俺だけではなくて。
「どうしたんですか、淀んだ空気にやられちゃいましたか?」
呑気な声を出しながらウィアードが俺へと近づいてくる。本物の俺と同じ顔を持つ男が。スライムを足に纏わりつかせて。
俺は立ち上がると、彼を剣で斬り付けた。
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