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ホストと女医は診察室で.10

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 少しずつ腰を動かし、聖夜は慶子の中に入って来た。

「あっ、いっ、いたっ…」

 いくら聖夜が手練れでも、処女である慶子に全く痛みを感じさせないなどという離れ業はできない。



「少し、我慢して。最初だけだから」

 聖夜は慶子の髪を撫でてくれた。

「聖夜さん…、聖夜さん…、あっ、ああっ!」

 男性にそんな風に触れられるのはもちろん初めてで。

 慶子の呼吸ははこれ以上ない位に乱れた。



 聖夜は少しずつ自身を押し進め、慶子の最奥に到達した。

「先生、全部入ったよ。痛くない?」

「大丈夫…」

「動くから、少し痛いかもしれないけど、すぐよくなるから」

 やはり聖夜は慣れている。

 当然のことなのに、こうして身体を交わしていると、そのことがチラチラと頭をよぎる。



 聖夜は徐々にその動きを激しくしていった。

 乳房をいじられ、体中を撫で回されながら行われる挿入に、慶子の思考は麻痺していく。

 慶子はもう余計な事など考えられなくなっていく。

「あっ、あっ、聖夜さん…、あ、あん、ああっ」

 痛みはないと言ったら嘘になる。

 だけどそんなものは気にならない位、慶子は聖夜とのセックスに夢中だった。



 聖夜は慶子に優しく口づけた。

「先生の中、締め付けてきて、超気持ちイイ」

 し…、締め付けるって…。

 そ、そんなつもりはないのに…。

 慶子は年甲斐もなく恥ずかしさで真っ赤になる。 

 聖夜は慶子の手を取ると、指を絡ませた。

「先生、可愛い」

 か、可愛いって…。

 さっきから何度も何度も可愛いと言われて…。

 社交辞令だと分かっていても、つい顔がほころんでしまう。



 慶子はそんな顔を見られたくなくて横を向いた。

「先生、わざとやってる?俺、ギャップ萌えで死にそうなんだけど」

 慶子は聖夜の言っている意味が分からない。

 だけど、なぜか聖夜はひどく興奮しているように見える。

 そして、聖夜はいよいよ激しく腰を動かすと、慶子の中で登りつめた。

「くっ…、んんっ…」

 慶子の上に身体を重ねてきた聖夜の荒い息遣いとフレグランスの混ざった汗の匂いがどうしようもなくセクシーで、ことが終わったというのに慶子はたまらない気持ちのままだった。



「ゴメン、俺だけイッちゃって」

「ううん…。私こそ、何もしてあげられなくてごめんなさい。でも、その…、優しくしてくれてありがとう」

「まいったな。先生、マジで可愛すぎ」

 聖夜はそう言うと、再び慶子に口づけた。

 角度を変えて何度も繰り返される口づけは、それだけでまた慶子の意識を朦朧とさせる。
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