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御曹司のやんごとなき恋愛事情.69
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これは・・・かなりくる。
もう・・・、そんなにもたないかもしれない・・・。
あんなに何度もイったくせに。
「はぁっ・・・、優子・・・、無理・・・すんな・・・」
そんな強がりを言わなければならない程、追い詰められている。
だが、そもそも優子のことをいかせてやりたくて始めた愛撫のはずなのに・・・。
俊介は自身の快楽に溺れそうになる意識を必死で引き戻し、優子のことを愛撫した。
どっちもよくて・・・どっちにも集中できなくて・・・。
そんなことをお互いが思っていた・・・。
しかし、やはりかなり絶頂に近いところまで来ていた優子の方が先に昇りつめた。
「ああっ・・・!はああっ」
ビクビクと腰を震わせながらも、まだ俊介のそれにしゃぶりつく優子が愛おしくてたまらない。
「も・・・、もう・・・、いいから・・・」
俊介にそう言われても、優子がそれを離したくなかった。
より一層強く咥え、吸い上げ、舌を絡めた。
「ゆ・・・優子・・・、はぁっ・・・、もう・・・ホントに・・・」
そう言えば言うほど、優子には火に油を注ぐようなものだった。
乳房を揺らしながら全身で、俊介のそれを愛撫した。
「ホントに・・・ああっ・・・、もう・・・はっ・・・」
白濁が優子の口腔内に放たれた。
「ご、ごめん・・・優子・・・ここに吐き出して」
俊介はタオルで優子の唇を拭った。
「まったく・・・、優子はこんなことしなくていいんだ・・・」
そう言っている俊介の顔は緩んだままで、まるで説得力がない。
俊介のことを思う存分愛撫することが出来て、優子はいつも愛されているだけのセックスよりも、さらに幸せを感じていた。
しかし、それを伝えることは出来ない。
言いたいことがいっぱいあるのに、どれも口にすることができないことばかりだ。
幸せなのに、それを伝えられないせいで、優子はいつも幸せと同じ位苦しくなる。
「優子・・・、好きだよ・・・。俺のこと・・・してくれて嬉しかった」
そう言って俊介は優子のことを抱きしめた。
どちらからともなくキスをして・・・、何度も何度も・・・呆れるくらいに・・・。
「少ししか寝かしてやれないな・・・ごめん・・・」
「・・・いいえ、今回は私も共犯ですから・・・」
「そうか・・・」
俊介は嬉しそうに微笑んだ。
二人は軽く抱き合ったまま横になった。
アラームをセットして目を閉じると、ほどなく二人は眠りに落ちていった。
目を覚ました時、優子はもういつもの顔に戻っていた。
「優子・・・」
俊介は一人離れがたい気持ちを持て余していた。
「坊ちゃん・・・、もうあまり時間がありません。お急ぎください」
「ああ・・・、分かってる」
優子の様にすぐに気持ちを切り替えることができない自分は、やはりまだ子供なのだろうか。
それでも仕事に支障を来すようなことはしない。
だったら、せめてもう少し名残惜しそうな顔をしてもいいじゃないかと思ってしまう・・・。
「では、またアメリカで・・・」
「ああ・・・、気をつけてな」
俊介は優子のことを抱き寄せると、触れるだけのキスをした。
二人は離れがたい思いを抱きながら明日の目的地に向かうため、ホテルをあとにした。
もう・・・、そんなにもたないかもしれない・・・。
あんなに何度もイったくせに。
「はぁっ・・・、優子・・・、無理・・・すんな・・・」
そんな強がりを言わなければならない程、追い詰められている。
だが、そもそも優子のことをいかせてやりたくて始めた愛撫のはずなのに・・・。
俊介は自身の快楽に溺れそうになる意識を必死で引き戻し、優子のことを愛撫した。
どっちもよくて・・・どっちにも集中できなくて・・・。
そんなことをお互いが思っていた・・・。
しかし、やはりかなり絶頂に近いところまで来ていた優子の方が先に昇りつめた。
「ああっ・・・!はああっ」
ビクビクと腰を震わせながらも、まだ俊介のそれにしゃぶりつく優子が愛おしくてたまらない。
「も・・・、もう・・・、いいから・・・」
俊介にそう言われても、優子がそれを離したくなかった。
より一層強く咥え、吸い上げ、舌を絡めた。
「ゆ・・・優子・・・、はぁっ・・・、もう・・・ホントに・・・」
そう言えば言うほど、優子には火に油を注ぐようなものだった。
乳房を揺らしながら全身で、俊介のそれを愛撫した。
「ホントに・・・ああっ・・・、もう・・・はっ・・・」
白濁が優子の口腔内に放たれた。
「ご、ごめん・・・優子・・・ここに吐き出して」
俊介はタオルで優子の唇を拭った。
「まったく・・・、優子はこんなことしなくていいんだ・・・」
そう言っている俊介の顔は緩んだままで、まるで説得力がない。
俊介のことを思う存分愛撫することが出来て、優子はいつも愛されているだけのセックスよりも、さらに幸せを感じていた。
しかし、それを伝えることは出来ない。
言いたいことがいっぱいあるのに、どれも口にすることができないことばかりだ。
幸せなのに、それを伝えられないせいで、優子はいつも幸せと同じ位苦しくなる。
「優子・・・、好きだよ・・・。俺のこと・・・してくれて嬉しかった」
そう言って俊介は優子のことを抱きしめた。
どちらからともなくキスをして・・・、何度も何度も・・・呆れるくらいに・・・。
「少ししか寝かしてやれないな・・・ごめん・・・」
「・・・いいえ、今回は私も共犯ですから・・・」
「そうか・・・」
俊介は嬉しそうに微笑んだ。
二人は軽く抱き合ったまま横になった。
アラームをセットして目を閉じると、ほどなく二人は眠りに落ちていった。
目を覚ました時、優子はもういつもの顔に戻っていた。
「優子・・・」
俊介は一人離れがたい気持ちを持て余していた。
「坊ちゃん・・・、もうあまり時間がありません。お急ぎください」
「ああ・・・、分かってる」
優子の様にすぐに気持ちを切り替えることができない自分は、やはりまだ子供なのだろうか。
それでも仕事に支障を来すようなことはしない。
だったら、せめてもう少し名残惜しそうな顔をしてもいいじゃないかと思ってしまう・・・。
「では、またアメリカで・・・」
「ああ・・・、気をつけてな」
俊介は優子のことを抱き寄せると、触れるだけのキスをした。
二人は離れがたい思いを抱きながら明日の目的地に向かうため、ホテルをあとにした。
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